【個】Hilft ihr.
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
「……何台目でしたっけ。」
地上一階から発電機を破壊して回り早数分。
上からも下からもドンパチの音が響いている。
他が騒ぐなら好都合、外壁をよじ登り上層へ侵入する。
一部屋一部屋、しらみ潰しに破壊(バラ)して——
次の部屋には、思いがけない人がいた。
書き込み可能
#グスタフ・カツラギ
#クリスタ・コルトハード
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グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
『――話す気もねぇってか。嘘つくのも無意味だってか?』
(いつぞやの、体育館でだけ漏らした素の肉声)
(歩みは止まって、対応できる最低限の距離を保っている)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(少しだけ眉尻を下げて、困ったように)
あはは、もしかして怒ってます?
すみません、俺も仕事ですので……
ほら、ご主人様の言うことは絶対、ですから
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
『はぁ?いや別に』んんんん、んっ!
(肉声は機械音声に遮られるように中断し、咳払いのような仕草をして)
いえいえ済みませんね、怒っておりませんとも!
御身の考えることです。何かあると考えるのは自然でしょう?
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
ですので、ええ!
まずは話し合いで理由を教えて頂けませんか?
(ピン!と左手の人差し指を立てて提案する)
僕はあなたについていくとあの日決めましたからね、理由如何では、というよりもそれを聞きに来た、というわけなんです!
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(気づくだろうか、左腕の先が手であることに)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(気づくだろうか、展開した延伸腕が部屋の外から迫っていることに)
(気づくだろうか、後十秒ほどで外から壁ごと発電機が破壊されそうだという状況に)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
…………困りましたね。そう言われると俺も素直に全て話してしまいたくなるのですが
(口元に人差し指を立てて、それから指で耳をとんとんと叩く)
ご主人様は用心深いお方。誰かに話して、そこからご主人様に繋がる何かを、誰かに掴まれてしまうわけにもいかないのですよ
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
だから俺は───
(床に置いてあった旅行鞄を、つま先で小突く。すると中から六尺ばかりある金属の棒が出てきて、それを掴んだ。一度身体の周りで回転させてから、改めて掴んで振るう。前方にぴたりと構え)
グスタフ様、排除させていただきます
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
……ふーむ。
(左手で顎らしき部位を撫でる。確かにそうだ、関わるものが多ければ多いほど情報の露呈も増える)
(ついでに言えば、今までに聞いた構成員どもはみんな事情には詳しくなかった)
自分では口は堅い方だと思っているんですがね!
顧客情報は一度も漏らしたことがないのが自慢ですよ!
まぁ口ないのですけど!
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(なーんて適当ほざいていたら)
え、ちょっ、ちょっと待ってくださいって!
わかりました、わかりました!
出ていきます!もうこの件には関与しません!
暴力は無しにしましょう?話し合いで分かり合えないなら撤退するだけですから!
(ディスプレイに焦ったような表情を浮かべて)
(両手を上げてたじたじといった様子で後ろに下がり)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(外壁を貫く鞭のように撓った延伸腕が、発電機を両断する)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
そうですよ、だからグスタフ様には帰って頂いて───
(少しだけ気を緩めたように、穏やかにそう言った瞬間)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(貫かれた外壁。すぐ後ろで、発電機が両断された)
───ッ!
(はっとして振り返るが、そこに防衛対象はすでに無く)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
…………やってくれましたね、グスタフ様
俺が居ながら、なんと不甲斐ない始末
(金属棒を床について、ため息を吐いた。けれど、表情は少し穏やかで)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
は!は!は!誰も「僕が」とは申しておりませんのでね!
これでも真摯で誠実で義理堅い、とお褒めの言葉を頂いたのですよ!
(がちゃがちゃがちゃがちゃがちゃがちゃ、がちゃり)
(折り畳まれたそれは真っ黒な鋼の腕に巻き戻る)
(そう、今日は最初から臨戦装備)
(邪魔な袖なんかは何もない)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(姿勢を崩す必要なんてない、ただ外すだけのノーモーション)
(大砲を構え)
(狙いは相手のど真ん中)
非礼は勿論謝りますが――
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
『裏切り者に送る礼なんぞ持ち合わせてねぇんでな』
(発射の直前隣の部屋へと銃口を向ける)
(恐らく、同じような配置であれば発電機がある場所に「中身」を飛ばすべく
(止めなければ電磁パルスの嵐が巻き起こるだろう)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
ううーん、お揃いですね
(なんて言いながら、身体を横にして棒を腰の後ろに。グスタフに向けて伸ばした片手に、棒を添えるように持って)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(姿勢を低くし、床を蹴った)
ですが今これ以上に破壊されるのは、困りますので
(鋭く、速く。肉薄して)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
やはり、排除させていただきましょう
(前に出した手をバレル代わりにして、グスタフの砲身を打ち上げるように、棒を高速で突き出した)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(この大砲、【携行式電磁投射軽量列車砲RailWay】は元が列車砲とは言え改造された今はレールガンである)
(80㎜砲弾を人の手でどこからでも撃てるように、とのコンセプトで作られた兵器だ)
(しかし今回、一般人は殺さぬようにと指令が下された。80㎜の砲弾を電磁力で弾き飛ばす。オーバーキルも甚だしい)
(だからこそ、今回は人体に影響が出ないパルス砲としての役割を持たせた)
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=15771 】
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(その行き先は理外の衝撃で反らされる)
(真上――通り越してやや背中側まで弾き上げられながらもトリガーは引いた)
(目には見えないノイズがあらぬ方向へ飛んでいく!)
『退かせてみろよ裏切り者。』
(跳ね上がった砲身を振り下ろし鈍器として振るいつつ、もう一度引き金を引くべく構える)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(砲身を弾いたばかりの棒を引いて、今度は腰を支点にくるりと回す)
さっきから裏切り者裏切り者って……俺は最初から、ご主人様の味方、ですよ!
(その回転を活かし、しっかりと踏み込む。身体の横まで来たところで両手で握り、人外の膂力を活かし、今度はその砲身をへし折るつもりで振り上げた)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(チャージ、0%)
(内部構造エラー申告多数)
(射撃不可表示)
(トリガーロック)
(驚くことはない、元から単発なのだから)
(こんな如何にもな砲身、構えれば何かあると砕きに来てくれる)
(そう信じていた)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(ぱ、っと手を離し空中に放棄。ものの見事に鉄くずへと変貌していった)
(伸ばすは両の腕、手を獣の顎の形に変えて上下二本ずつの牙――左右合わせて合計八本が肩を抑えに飛び出す)
『■■■の血脈、励起!』
(同時に遺産が起動する)
(じわり、じわり、じわりと墨のような物質が滲み出てきた)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(これなるは認識阻害の呪物なり)
(命を糧にその身を滲ませ、正しく捉えることを不可能にする)
(あのクリスタ・コルトハードに通じるかは不明だが、一瞬でも判断力を奪えればそれでいい!)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(ロッドから伝わる手応えは十分。へし折ったと確信するも、大砲はすでにグスタフの手から離れており、視線はグスタフへ。その顔では表情は読みきれないが、これはブラフだと、漲る気から感じられた)
先日のように、力押しで倒れてはくれませんか……!
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(次の瞬間には、視界のなかで、グスタフの姿が揺らぐ。実体が揺らいでいるわけではない。視力を落とされたわけでもない。ただ、グスタフの存在だけがあやふやになっている。鋭く的確に突いて意識を刈り取るなんてことは、できないだろう)
───ですが!
(棒を長く持ち、横薙ぎに振るう。突いてよし、打ってよし、払ってよしの棒術だ。クリスタの腕力で遠心力を最大に活かして振るえば、身体のどこかに当たるだけで十分に驚異だろう)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(ガチャガチャと音を立ててクリスタに迫る牙)
(届けば食い込み間違いなく二度と離さない。あの奇妙な特異体質の事は何もわかっていないが、その自信はあった)
(もちろん届けば、なのだが)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
『しまっ――』
(明らかな判断ミス。細を捉えられないのであれば全を叩く)
(全くもって適度な判断は見事に迫り来る腕を叩いた)
(4tトラックにでも轢かれたかのように伸びた腕は衝撃に負け)
『ッ易蒸化――』
(逃し切れない分はすべて本体へ――)
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=16666 】
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(弾き飛ばされたように壁を突き破って)
(瓦礫と家具を散々にぶち壊して)
(ビルの対角でようやく止まる)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(衝撃の瞬間まではっきりとは見えなかったが、確かな手応え。それから、弾かれるように飛んだグスタフを見て、破ったことを確信する)
……い、生きてますかー? もしもーし
(ロッドを一度振ってから、グスタフへと歩いて近寄った)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(壁に凭れかかる様に、ボロボロの体と装備とうなだれた首から辛うじて声を出す)
(近寄ってきた彼女を音だけで感じ取る)
『……気に掛けるだなんてずいぶん優しいじゃねぇか。』
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
『なぁ、何が目的なんだよ』
『あなたは何がしたいんだよ』
(ゆっくりと光の灯っていないディスプレイを持ち上げて、クリスタに顔を向ける)
『ご主人様のためなら前の所属も気にしないか?それとも元々が潜入かなんかか?』
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(指先を鋭い爪に変化させて、壁に突き刺しどうにか立ち上がる)
(ヘッドカバーから大音量のエラー音が鳴り響く)
『なんだって変わらねぇか、ただ、たださ、私は』
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(エラー音が消えて、気圧の変化のような、空気の抜ける音がした)
(続いてロックの外れる音。ディスプレイが上に持ち上がり、側頭部は上下に割れ、顎部は左右に分かれて)
(緑の髪を三つ編みに)(どこにでもいそうな普通の男子の顔つき)(形相は暴れ狂いそうな憤怒に染まって)(瞳は今にも泣きだしそうな悲哀に満ちて)(真っ赤に染まった血涙を流しながら)
(誰にも晒したことのない、その素顔が出てきて――)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
――あなたとなら、でっかい悲願もどうにかなりそうだなぁって。
思ってたのに。
(ゆっくり、ゆっくり、震える足で彼女に向かって歩を進める)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
俺は…………
(歩く脚は)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
…………
(グスタフの言葉と共に、徐々に重くなっていって)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
まだやめるわけには、いかないので
ごめんなさい、グスタフ様。しばらく眠っていてください
(意識を刈り取るため、顕になったグスタフの頭に、ロッドを振るった)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
私は、どれほどあなたを羨んだか――
(ゆったりと、そして朦朧とした足取りはとても狙いやすかっただろう)
(その衝撃は寸分の狂いなく脳からの指示をシャットダウンする)
(ふらり、気絶した体は前のめりに倒れ)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
・・・・
(なかった。)
(意識もないまま、一歩、また一歩と踏み出して)
(振り上げた拳は空を切り)
(今度こそ、本当に、その意識が途絶える。)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
(意識を失ったまま拳を振ったグスタフを、両手で抱き止める)
おやおや……
(ゆっくり床に寝かせて)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
……こんなに好かれてたんですね、俺は
(小さくつぶやくと、即席の治癒魔術を発動する。床に紋を刻んで、その上にいる間は継続するようにした)
クリスタ・コルトハード 2021年10月5日
さてさて、今度こそ、次の発電機を護りにいかないといけませんね
(わざとらしく口に出して、グスタフに背を向ける。少し声が震えてしまったのを誤魔化しながら、他の階へと歩きだした)
(演出終了)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(さてさてさてさて、彼女は覚えているだろうか)
(まだ監査もいなかった時期、体育館での試験)
(彼女の膝蹴りを正面から受け止めきれず、内部への衝撃で気絶した彼は倒れるままにメッセージを残した。)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(そう)
・・・・・・・・・・・・・・・
(気絶してから元々設定されていたメッセージを残したのである。)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(本日の携行武装、携行型武装運搬ケースCaryyBlink、それに付随する拘束用追加オプションユニットGrabCrab)
(このユニットは、気絶してから予めインプットされた行為を履行する)
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=15313 】
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=16666 】
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=165 】
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(即ち、脱出。)
(地面を掴み、装備を発射する反動で体を吹き飛ばして)
(窓からその身を投げ出させる。)
グスタフ・カツラギ 2021年10月5日
(一連の動作に、彼女が気付いたかどうかは、本人には不明である――)
(演出終了)