【個】嗚呼悍ましきは憂さ晴らし哉
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
悪い。悪い。悪い。
全部お前が悪いんだ。
逃げるな、責任から。
逃げるな、周囲から。
逃げるな、本心から。
生まれがなんだ
境遇がなんだ
不幸がなんだって言うんだ。
だから、だから、だからこの責任は。
少しでも関わったお前に取ってもらっても。
全くもって構わないだろう?
僕はもう、止まれないんだ。
――歌舞伎町のとあるビル、一階にて。
#グスタフ・カツラギ vs 彼我・天火役(
#田中・夜美)
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田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(ぶつぶつ)(ぶつぶつ)(口にしてたら)
(声が聞こえた)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
ひっ……
(漏れる声)(そして目の前にいる四角い男)
な、なんで。なんで来るんだよお前。なんでまた来てんだよお前……! 何が久しぶりだよお前さあ!
(お前が悪いと)(そう言うように)(お前が悪いと)(悲鳴のように)(口にした)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
は、は、は。なんでって、決まってるじゃないですか。
落とし前、付けてもらいにですよ。
(袖を切り落としたような真っ黒なタクティカルファッションに身を包み、背にはガンロッカー、繋ぐは鋼のベルトに終いには2mを軽々と超える大砲のような大筒を抱えてケラケラと笑う)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
さてさて。
さてさてさてさて。
どんなものを守らなくちゃならないんですか?
僕に教えてくださいよ。
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
痛い思いは、お嫌いでしょう?ね?
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(落とし前)(落とし前!?)
(見る)(背)(異常な)(武器の数々)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(ひゅっ)(息を呑む)(恐ろしい)(恐ろしい)(恐ろしい)
(だから)(気が狂ったように)
お、俺は何もしてねえ! 何もしてねえぞ! 俺は何にも悪くねえ! 悪くない! 悪くない! 悪くない!
(それだけを口にしながら)(発電機の方へと)(逃げ下がった)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
は!は!は!落ち着いてください!何も怖がる必要はございませんよ?
ああ、今日は少々武装多めで来ましたのでね!それで驚いてしまいましたか!?
(そういうとまずは大砲を地面に置き、ガンロッカーをポイと地面に投げ捨てる)
(胸のポケットからはマガジンを)
(腰のポケットからは手りゅう弾を)
(ベルトのポーチからは拳銃を)
(ベストの内側からはフラスコを)
(ブーツの側面からは針を)
(踵からは仕込み刃を)
(背中からはメイスを)
(太ももからはアーミーナイフを)
(ありとあらゆる武装を解除して)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
さぁ、僕の話を聞いてください。
答えてくれればあなたはまたいつも通りの、幸福な日常に戻れますとも。
(ゆっくり、ゆっくり両手を広げて穏やかな口調のまま歩み寄る)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
あなたが今守ろうとしている「それ」には、何が隠されているんですか?
僕に、教えて、くださいますよね。
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(悪くない)(悪くない)(口にしていたら)
(大砲を)(地面に置いたのを)(見て)
ひいいいいいいっ!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
って、あ――――(装備を)(全部)(置いた?)
(両手を広げるのも)(見て)
(ごくり)(息を呑む)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
ほ、本当か? 本当に答えればいいのか?
お、俺は……悪くない……そ、そうだな! 俺の幸福な日常!(へへへ)
(汚く)(情けなく)(笑って)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
これ? これか? これはボスが守れって言ってた発電機でさあ
い、いや俺は守りたくなんてなかったんだ。なかったんだけどさあ。ボスがさあ。守れって言うからさあ
いや本当に! それだけなんだ! それだけでさあ!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
それだけだからさあ! それ以上は知らねえ! 俺も知らねえ! なーんにも知らねえ!
(へへ)(へへへへへっ!)(知らねえ!)(俺は知らねえ!)
(だから)(俺は悪くない)(全部言ったし)(俺は悪くない!)
(だから)(あの武器を向けられることもない)(落とし前とやらも)(俺には関係ない)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
そうですそうです、ただ答えるだけでいいのです!
(どこまでもフレンドリーなノリと雰囲気で、)
成る程成る程?ボスが?
それはそれは大変でしたでしょう!
最近ここいらでドンパチが起こってるらしいですしね!
(彼の隣にまで歩いて、一緒の方向を向いて、)
やりたくもないことをするのは大変でしたでしょう?
心中お察し致します!
(一緒に、近くの瓦礫に腰を下ろさせた。)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
他に何も知らない?
ではもうこれ以上聞くのは野暮ってもんですね!
何せ知らないんですから!
(座ったまま、彼の背に手を回して肩を組んで、)
しかし不思議な話でございます!
急な話だったんでしょう?理由も知らされずに!
訳わからないモノ押し付けられて、扱い方も知らずに守れときた!
あんまりにも曖昧ですよね!?
(にっこりと笑いつつ、同情するような声で彼に同意する。)
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
そうなんだよ! 大変なんだよ! 本当だよ! 俺はたださあ! 幸せに暮らしたいだけなのにさあ!
(はははは)(ひゃははははっ)(腰を下ろす)(こいつ)(話がわかるやつかもなあ!)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
そうなんだよ! 聞かれてもなあ! 何にもなあ!(肩を組まれて)(ひゃはははっ)(下品に笑う)
突然! 上のやつらはいつも突然なんだよ! なんにも俺には言わねえしさあ!
第一なんだよこの発電機! 知らねえよこんなの! 守るってなんで俺がさあ!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(ぺらぺら)(ぺらぺら)そうだよ。そうだよ。適当なんだよ。いい加減なんだよ。不透明な指示ってやつなんだよ。上がさ、全部さ、悪くってさあ! 俺達のことなんて何にも考えてないっていうかさあ!
(笑う)(笑いながら)(不満を口にするように)(ぺらぺら)(ぺらぺら)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
ええ、ええ、全くでございます!
しかしどこから用意したんでしょうねこの発電機など!
もしや同じようなこと言われた人とか、沢山いるんじゃないですか?
全く皆さん苦労なさってますね!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
でもおかしいですね!
このビル、明らかに発電機一つじゃ過剰電力ですよ。
予備にしたっていくらなんでも、ですよねぇ?
(もしかして、という雰囲気を滲ませて)
……これ、厄介払いの名目なんじゃないですか!?
よくある話じゃないですか!
紛い物を押し付けて、その人だけに責任を負わせる尻尾切り!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
第一こんなものをどっから入手したって言うんですかね!
見た目もこんなにボロっちいですし、ホントに稼働してるんですか?
(決してわざとらしくはしない)
(聞いた話ですけど)(知人が言ってたんですけど)(そういえば噂なんですけど)
――この型、不良品が多いって有名だったんですよ!
(語りを白熱させて、注意を引いて)
(認識阻害の遺産を励起。見えない組んでない腕を伸ばして、視覚外からコードを千切り)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
――ほら!ショートしてます!
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
おお? おお? 言われてたような……(気がする)(気がするが)
(あんなやつら)(俺は知らない)(あいつらと)(俺は違うから)(話だけ)(適当に)(合わせてた)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(おかしい)(そう言われれば)(そのとおりだ)(だってこの状況は)(何もかもがおかしい)
(そもそも俺は)(ここにいるのが)(おかしいんだから!)
そう……だよな! そうだ! そうだ!
それだ! 厄介払い! あああああああ! くっそ! くっそ! そういうことか! 全部俺に責任を……!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
不良品! 不良品を俺に押し付けやがって! 責任を俺に押し付けやがって!
最低だ! 最悪だ! なんてことだ! 許されねえ! 犯罪者共が! くっそ! くっそくっそ!
悪いことしたならさあ! 全部さあ! 自分でさあ! 償えよお!
(そうだそうだ)(そうだそうだと)(声を荒げて)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
……って、うおうっ!?(ショートしてる様に)(驚いて)
こ、この! この不良品! もう壊れてやがる! 最初から壊れてやがったな! 俺を、俺を俺を俺を騙してやがったな!
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
間違いないですね……卑劣な所業ですよ!
こうやって、本人だけを知らずに笑いものにしてるんです!
邪魔だからって、要らないからってすぐに捨てて!
(音も立てずに腕を畳む。これぐらい気づかれずに行うのは何のことはない)
最低の屑どもですね、まったく!
もうこんな連中信用できません!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
. ・・・・・・・・・・・・・・・・
――でも、あなたは「運がいい」ですね!
こうやって、大事になる前に見つけられて!
しかも上のクソッタレな企みにも気づけて!
他人に責任を被せるなんて、許せませんよねぇ!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
(肩を組んだまま立ち上がらせて)
直談判なんて馬鹿馬鹿しいですよね!?
こんなことをしでかす連中です!
言ったところでどうせみんな口裏合わせて、他の責任だって擦り付けようとしてきますよ!
溜まったもんじゃないですよ!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
こんな場所、こちらから願い下げですね!
あんな糞ダメみたいな連中にはこちらから離れてやりましょう!
他の「不幸な」連中とつるんでいては、貧乏神だって移っちゃいます!
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
そうだそうだ! まったくだ!(こいつは)(正しいことを言っている)
(どんどん気分が)(良くなって)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
お?(運がいい?)(俺が?)(こうして騙されて)(罪もないのに)(罰を受けてる)(俺が?)
(立たされて)
……そうだ。そうだそうだそうだ! それだそれだそれだあ!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
他人に責任を被せるなんて最低のクズだ! くそったれの極みだ!
言うにことかいて俺が悪いだあ!? 関係ないことまで悪いとか言いやがって! くそっくそっ!
(言われてもないことまで)(言われた気になって)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
いやあ……最初はさあ、怖かったけどさあ。あんたいいやつだなあ!
おうおうおう! 最初からさあ! 俺はさあ! こんなところ合わなかったんだよなあ!
そうだよそうだよ! 不幸な奴らとはおさらば!
あんたの言う通りだ! 願い下げ! 縁切りだ! 縁切った! 俺とあいつらは関係ねえ! へへへへ! いや、最初から関係なんてなかったね! そうだよ、俺とあいつらは無関係! 全く関係ねえ! 話したこともねえ!
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
(ここまで来れば)
(後は仕上げを御覧じろ)
(留まる最後の理由も、削ぎ落とそう)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
ええ、ええ!全くですよ!
(話を合わせて、愚痴の先を合わせて、愚直に付和雷同して、汚い部分を声高に叫ばせて)
そうだ、そうですよ!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
もう、こんなところなんて!
・・・・・・・・・・・・・・・・
自分から出て行っちゃいましょうよ!
思い立ったが吉日とも申しますし、「幸運」な今が転機です!
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
そう、だな! そうだよな! だって関係ねえんだもんなあ!
こんなところにいたらあいつらと一緒だと思われちまう! 俺は関係ねえのに! 全く関係ねえのに!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(へへへへ)(下品な笑みを浮かべて)
そうと決まればさっさと行くとするか……おいあんた。そろそろ、ほら、肩! 解いてくれよ!
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
あんな屑どもと一緒にされるなんて心外ですよね!
こんなに真面目に生きてる人を捕まえて!
致し方なく!しょうがなく!
従うしかなかった人をねぇ!?
許されませんよ、本当に!
どこまで人をコケにすれば気が済むのか!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
おっと!すみませんね!力入っちゃってたみたいで!
(組んだ肩を解き、少し距離を開けて)
(がら空きになった窓からちらりと外を見て)
今、誰も巡回いないですよ!ささ、早めに出て行っちゃいましょう!
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
ああ、僕のことは気にしないでください!
追手が来ないように見張ってますからね!
(無効票)
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
いやいや! 気にすんなって!(気を良く)(とても気を良くして)
悪いのはさあ! 全部クズどものせいだからさあ!
田中・夜美 2021年10月3日
【彼我・天火】
(肩を解かれて)
本当だぜ! クズが……クズがクズがクズが……
っと、へ、へへ! あんたさあ! 何から何までさあ! へへへへ! すまねえなあ!(そう笑って)
(扉から出ていった)
(演出終了)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
…………。
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
(すぐさま放棄した武装をすべて装着し直す)
(数十の武器は二分足らずで全身に収まった)
ヒトラーは有権者のたまり場ビアホールにて、労働者の不満を聞き改革の音頭を取り熱狂的なナチ党の根幹を作り上げた――成る程、こんな感じですかね。
教科書も役に立つもんです。
全く僕が正史とはいえドイツのやり方を真似しなくてはならないとは……。
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
(あの性格だ、どうせ組織でも浮いているんだろう)
(出ていくときにも変なことをほざいて、程々に煙たがれながら誰も引き止めやしないだろう)
グスタフ・カツラギ 2021年10月3日
(機械義手で、もう一度発電機を叩き壊す)
(今度は完膚なきまで二度と再建できない様に)
……どこだ、クリスタ・コルトハード。
(そのまま黒い靄を纏い、次の部屋へと足を運ぶ――)
(演出終了)