知らんかったんやー!
ライナー・サイデル 2021年9月28日
今日は舞台の話だな。俺は建材のプロじゃくて大道具のプロだからそんなん知らんて。っていう話。
早速だが、劇場やスタジオに行くとだいたい床が三パターンくらいに分かれる。
1:木 2:黒・白・グレー系 3:コンクリート
1はだいたいベニヤを敷き詰めてるか、3寸から5寸くらいの板を敷き詰めてるパターンだな。
2は床を直接塗ってるか敷物を敷いてるやつだ
3はまぁ滅多に無いが建物の躯体まんまってやつだ。
んで、今日は2の中でも敷物の話だな。
最近とあるなろう系小説を読んでたらリノリウムを現代知識で作るってやつがあって、俺からしたら石油も取れない文明で何言ってんだって思ったんだが、俺の方が間違ってたらしい。
そもリノリウム(リノリューム or リノ)ってのは俺らがよく舞台上でダンスとかする時に、板のままだとダンサーが足を痛めたりとかしないようにとか、適度な滑りを出すために敷き詰めるクッソ重たいビニールのマットだ。と今まで思ってんたんだが、そもそもこのビニールマットはビニール、つまりPVCだからリノって呼んじゃいけなかったって話だ。んで、スレタイに繋がる。
本当の意味でのリノリウムってのは麻とかの食物繊維の上に亜麻仁油、松脂、コルク、石灰石とかを混ぜて敷いて固めた物らしい。発明自体も1800年代だから近代に入ったくらいだな。そりゃあ知識さえありゃあ固めて作るだけだから中世の技術でも作ろうと思えば作れるわな。つっても、そんな材料とか配合比までしってる異世界転生人ってもはやバケモノな気はするが。
んで、俺らが使ってるリノは最初に言った通りPVC製、つまりポリ塩化ビニルだからガチガチの化学製品だ。ついでによくよく調べてみると、リノリウムってのはちゃんと国際商標として登録されてて、無断で使っちゃいけないんだと。俺らがよく使ってるいわゆるリノもメーカーのサイトだと○○リュームって名前になってて決してリノリウムは名乗ってなかったな。どうやら通称で使ってるのは天然素材のリノがPVCに変わって行く過程で、見た目ほぼ一緒だから通称で残そうぜってことだったみたいだな。
いや、もうそんなん知らんがなって何回言いそうになったことやら。
まぁそんな話だな。
9月も終わるからそろろそプラネタリウム作りを再開させないとなー。なんかやる気が出ないっていう宿題を前にした小学生みたいな感想しかでてこないや。
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