復讐者は復讐者ですか?
佐野・埜之子 4月14日00時
歴史侵略者、クロノヴェーダに復讐する者、ディアボロス。
歴史を改竄し、人類を支配する侵略者への復讐を成す。
故に復讐者。
『では、復讐が完了した人は?』
勿論、刻逆は未だ継続している。人類全体としての『復讐』は未だ道半ばである。
けれど、個人であれば?
いくつかのディビジョンが解放され、相応の断片の王が斃れた今、そう言う者もいる筈だ。
そもそも、復讐者の条件はパラドクスを操れる力に目覚めた事であって、復讐心の強さではない。探せば多分、復讐心の強さにおいては然程でもないディアボロスも居るし、復讐心の強さに置いては大半のディアボロスを上回る一般人も居るだろう。
「そう考えると、復讐者って何なのだろう、と。頭を過るんですよね」
そう言ったのはみかん貴族に出入りしている一般人の青年だ。
家族と婚約者を刻逆により奪われ、新宿島発生初期には相当に荒れていたらしい。今ではそれなりに折り合いをつけ、せめて自分に出来る事をとディアボロスの活動を手伝う仕事を率先して居るそうだが……それでも、いやだからこそか、こうやって時々、忸怩たる思いが零れ落ちるのだろう。
そんな呟きを、あなたは聞き流しても良い。自分なりの答えで応えても良い。
・いえーいみんな復讐してるー?(半端なくKYな導入)
・それぞれの事情を基に好き勝手呟いたりRPしたりするスレッドです。
・青年はフックに過ぎませんので、存在をスルーしても良いです。逆に、明確に語り掛けるRPを向けられれば返答は返します。
・まあ自由に。自由に。
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佐野・埜之子 4月14日00時
……そない言うたらウチは、そもそも復讐て。
そないには考えとらへんなあ……
(少し目を細め)
まあ、腹は立つん。
せやけど、何に対して腹が立つんかは……あんまりちゃんと考えた事あらへん気が、する、様な……
弁当裏・真 4月17日22時
(復讐という言葉に私は縁が薄い。ただ天使の憑依合体に反抗した結果が今なだけだ)
(クロノヴェーダによる押し付け的な物に対する反抗心的な怒りはあるけども)
…復讐者は復讐者で、ディアボロスはディアボロスで別なんじゃないかな。(こちらも呟くように。聞こえても聞こえなくてもいい)
(復讐者の英語訳を調べた事がある。決してディアボロスという読みではなかった)
(そして、ディアボロスでなくても奪われている人は珍しくない。呟きを零したこの人のように)
佐野・埜之子 4月17日23時
……(少し目を丸くする)
別。
別……そうか。そないか。そないやね。
少なくとも、復讐者で、ディアボロスや無い人は居る。
(青年を横目で見る。出会った直後の彼は紛れもなく復讐者で、己が力の不足を知って後援に回っている今とて、自らの手で直接行う事を諦めただけであって、やはり復讐者だろう)
せやけど、せやから、ディアボロスやけど、復讐者やない人も。居る。
言う事やろか……
(自分もそれに入るのだろうか。あのきょう子はどうだろうか。或いは彼は。彼女は。少し、考えこむ)
弁当裏・真 4月22日22時
ディアボロスだけど復讐心が一つも無い人はいるか分からないけど…少なくとも復讐者だけどディアボロスじゃない人はいると思う。
(私の心に一欠片でも復讐心が無いかは分からないし復讐の是非も分からない。でも、大切な何かを奪われたら悲しいのは正しくて当然だ)
(自分の復讐心が強くないからこその、青年のような人に対する後ろめたさ)
とりあえずクロノヴェーダを全部倒すまでは人類全てが復讐者っ!
(そう締める。復讐者、ディアボロスとは何なのかなんて分からない)
(これで青年が少しは元気になればという気持ちと)
(もしものの子に復讐心が隠れてて、この話題が切っ掛けで復讐に躍起になるような姿は見たくないという一時しのぎの逃げ)
(だってのの子、ぽやぽやしてるし!!!そして人の心なんて分からないものだから)
佐野・埜之子 4月22日23時
……全人類全部復讐者。
まあ、せやね。奪われたのが世界やねんし、それは、条件に沿う思う。
(頷いて青年の方を見る、幾分柔らかになった表情で笑っている)
『確かに……言われて見ればそうですね。そう考えれば、そもそもがそう難しく考える必要のない事なのかも知れません』
(青年の笑顔には幾分の感謝の色があった。少女の気遣いをそれとなく感じ取って居るのだろう。そして実際、それは少しばかり心強く心易くなる理屈ではあるだろう。条件や、区切りや、分け隔てなど無いのであれば、ディアボロスであれ只人であれ、この道を進んで良いのだ)
ほぁ、んー
(一方で、埜之子はと言えば。首を傾げ、もう少し考えてから)
佐野・埜之子 4月22日23時
……ウチが復讐心言うんを持つとしたら、弟やね。
良え子やったし、何時も一緒やったし、多分一等大事やったし……まあ、滅茶苦茶寄りかかっとった筈やけど。
けど、ウチは……
(目を閉じる)
あの子が死んだんは、クロノヴェーダのせいではあるんよ。直接では無いにしたって、原因は、明らかに。
(目を開く)
踏み躙りかけたんとは別に、大本を正せばクロノヴェーダが悪いん。
やから腹は立つし、八つ当たりもしたいもんやけど……
(目を細める)
……それでも、これは、復讐心言うようなもんではあらへん気がするん。
何でやろな。大事やったんは間違いあらへんのに。
きょう子はあないに怒り狂っとったのに。
ウチは……
(嘆息を一つ。細めた目線をそっと明後日の方向に向ける。その先には誰も居ないし何もありやしないけど)
弁当裏・真 4月23日21時
(青年の軽くなった雰囲気に軽口で返そうとしたところ)
(うわーっ!家族奪われおかわり!それも相応に親しいのの子のだ!)
(いやまあ、この流れを予見してたとしても私は同じ事を言ってただろうけども!)
ふ…ふっ、みかん貴族は互助組織っ!
(だから皆同じ同志で気にしなくていいよ、な気持ちを込める。声はちょっと震えたけど!)
弁当裏・真 4月23日21時
(そうしてのの子の言葉には、率直な感想だと)
(「分からない」の一言だ。私は大切な人を失っていない。時が経ったとしても、そうやってあるいは淡泊に見えてしまうように誰かに語れるかも分からなくて)
(少しの恐怖、そうして想起するのは)
(かつてのの子が私を描いてくれた絵。見て、私が逃げ出した絵)
(それでもなんで私はずっとみかん貴族にいるのか)
(みかん貴族から逃げた方が安全かもなのに)
…何でかは、私にも分からないけど…
でも、大事だと想っていた事は間違いないと思う
(のの子の言葉を聞いてそう思った)
…それに、復讐する事や怒る事が、大事の証明じゃなくて…「大事」は「大事」で独立してるんだと…思う
(家出する前の私。きっと、いつも通り諦めてしまうであろう私)
弁当裏・真 4月23日21時
(笑顔になってくれたみかん貴族の同志には、酷い事に聞こえるかもしれない)
(だけれども、のの子が寂しそうでこれは過去の私の発露でもあって)
(怒られてもこれは私の責任だ。私が考えて、私がどうしても言いたくて、私の選択だ)
(目を閉じてお腹に少し力を入れて沈黙する。表面上だけでも、いつも通り王らしく)
佐野・埜之子 4月23日23時
……
(何時も通りの……つまり感情の薄い表情で真の方をキュリと向く)
………
あー。
確かにそう言うたらそないやね。
ウチの復讐心が足らへん分を、他の人の復讐心で賄う。
互助。なるほど、解決。
(アッサリ納得した)
ほぁ?
………大事は大事。復讐は復讐……
それはそれ、これはこれで、別に独立。言う事。
(咀嚼する様に暫く目を閉じる)
まあ、言われて見たらせやね。
復讐したかて、死んだ人には何の足しにもならんのやし。復讐は、自分の為にするもんやわ。
(のの子に喪った人の復讐に生きている青年を慮る気遣いなど、無い。マジで無い。……まあ、身近で働いている分慣れているのだろう。青年は、真の言葉と合わせて寧ろ穏やかな位の表情で苦笑している。それは、その通りだと分かっているが故の穏やかさだ。……それは勿論、それを分かった上で尚、復讐を求める苛烈と裏表だが)
佐野・埜之子 4月23日23時
まあ、せやね。
(うっすらと笑う。真の言葉はとてもシックリ来るし、納得できる)
そう言われて考えて見たら……とよ君は。
多分、「俺はまあ復讐とか別にしていらんけど、した方がスッキリするならしたら良いんじゃないか? 姉ちゃんの遣りたい様にやれよ」て言うだけやろしなあ……
(姉にゲロ甘の弟であった)
復讐。復讐。自分の為に。自分の為の。相手の大事さとは独立した、復讐。
そない考えたら、きょう子にも復讐させたった方が良え気はするなあ……ウチ、一回くらい殺された方が良えやろか。
(至極軽い調子でそう呟いて、首を傾げ考え込んでいる)
弁当裏・真 4月24日20時
(とりあえず怒られる事はなさそうなのは安心!)
(そして青年の方は問題なくてものの子第二弾!)
(とよ君、弟、そしてその弟がどんな風に言うかがすっと出てくるのは仲良しの証拠…でもなんか結構のの子に似てる…?姉弟は似る物…?何時も一緒、という事は迷子も…?一緒に迷子になるのは一人で迷子よりいいだろうし、なるほど寄りかかり)
(でもその後のきょう子はどういう事!?今の所のの子に復讐する動機なくない!?)
(もしや、今でも怒り狂って見境無しの狂戦士子できょう子…?)
(のの子が…のの子がツインデビルアクスで木っ端微塵にされちゃう!)
弁当裏・真 4月24日21時
(のの子の軽い調子、表情、少し考える)
(もしかしたら、のの子に関しては言葉のみで考えた方がいいのかもしれない)
(表情、声のトーン、そういうのは観察しているけど)
(のの子は噂話を鵜呑みにしていたり…素直なんだろう)
(のの子の言葉は、全部素直なのかもしれない)
(そう考えると、一回くらい殺された方がいいかもという言葉はのの子視点では当然であり、そう考える程度には友達で大事なんだと思う)
(それに以前の炬燵での話だと、少なくとも未確認KYOUKO、言葉は話せそう!)
弁当裏・真 4月24日21時
…なんでのの子が復讐される側か分からないけど…
そのきょう子?はのの子の弟とも仲良かったんでしょ?それでのの子も弟と仲良しなら…のの子が殺されても復讐にならないんじゃない…?
(互助できょう子の復讐を助けた方がいいんじゃない?という言葉は胸に仕舞う。のの子が素直であるならば、その事情を知らない私が変な事を言うのはよくないだろう)
(ディアボロスは死ぬ事に抵抗感が薄い人は多い。私も一度海岸送りになってから、死が選択肢に入るようになった)
(とはいえ、それは最終選択で他のディアボロスが死ぬ姿もそう見たくはない)
(だから、こうしてのの子が殺されに行く?みたいな事にはならないよーにはしたい!)
(再度、目を閉じる。顔色を伺わずに話すのなんて懐かしい)
佐野・埜之子 4月24日22時
そう言うたら、とよ君が居った頃は何時も目的地にすっと着いとった様な……何でやろ?
(※なんでもくそもないです)
ん?
ああ、そない言うたら確かに分からへんやろなあ。
えーと。
ウチは自分の都合で弟を見殺しにしそうになったんよ。せんかったけど、いやまあとっくに手遅れやったからしてもせんでも一緒やったけど、でも2秒も悩んだ時点で、そないなは見捨てたんと変わらんの。そんなんお姉ちゃんやあらへん。
(首を傾げて何の躊躇もなく話す。理由は『聞かれたから』、以上。そう言う人間なのだ。気遣いも隠し事もありやしない)
その事話したらきょう子怒っとったから。
その時は何でそない怒っとるんかは分かっとらんかったけど、ウチあの二人は仲悪いと思うとったし。でも最近気付いたんやけど、あの二人付き合っとったみたいやよって。
あー、まあ、それは、怒るなあて。
まあ怒っとったんは他の事も込みでやろけど。
……復讐に足るんとちゃうかなあ?
弁当裏・真 4月25日16時
(のの子の言葉を素直に聞く。目を閉じて、そのままに)
(なんて出来る訳ないでしょうがーっ!)
(驚きで目ん玉ぱかーっ!)
(お腹がきゅーっ!)
(途中でのの子の話を止める事なんて考えつかなかった程の超衝撃!)
(もう別の意味で青年の方見れないよどうしよう!)
(いやこれ私!?私が悪いかな!?)
(いやのの子、仕事仲間の前でそれ…おま…)
(ほ…ほ…)
弁当裏・真 4月25日16時
ほんげええええ
(声が出ちゃう。こんなの耐えれないよね)
(とよ君、目的地に着く、寄りかかり、とりあえずはとよ君はのの子のスーパーしっかり版と思ったけども)
えええええ
(考える。家族、見殺し、青年の事情の噂)
(ほんえええええい…致命傷!びっくり!)
(もう私でどうにも出来ないレベルです!)
えええええっ!
(いやでもコレ私の選択で私の責任自立大人って辛くて大変!)
(今さら青年と離す?平穏結界する?いやでも決定的な事は既に言ってるからここで終わるのは逆に駄目ですよねー!)
…スーッ
(心の中で錫杖を握る。いやこーしてないと叫び二回目入っちゃうぞ!)
(青年の心の大きさとのの子理解度信じて私がなんとかしないと!)
弁当裏・真 4月25日16時
(考える。逆にこの場であるからこそ私は逃げずに済んでる)
(のの子と一対一でこの話題が出てたら…分からないけど…言葉を発せず、そのまま過ぎて、何か他の話題になるのを祈ってしまうかもしれない)
…私は!のの子は見殺しにしてないと思うっ!
のの子の都合…は聞かないけど、私だったら手遅れで…そんなの見たらすぐに動けるか分からないし…
(所詮、私のは想像に過ぎないけれど)
弁当裏・真 4月25日16時
…のの子は、お姉ちゃんだよ。悩んでも、最後には見殺しにしなかった。
その、のの子の弟も「姉ちゃん」って呼んでたし、たった2秒悩んだ時点でのの子自身がお姉ちゃんじゃないって思ってしまうくらいには、お姉ちゃんで見捨てなかったんだよ。
(手遅れ、2秒、厳しい「お姉ちゃん」の基準)
(のの子は素直でぽやぽやして緩くて)
(でもその中で、とても厳しい「お姉ちゃん」の定義)
(のの子の都合は聞けない。怖いしまた爆弾発言が出る可能性もある)
(だけれども、そんな大事な「お姉ちゃん」と天秤に掛けてたなら、それもまた重いのだろう)
だからのの子は色々悩んでも、ちゃんと見捨てないを選択した。
私はそう思うっ!
(弟が大事だったのは間違いない。でものの子の姉の定義は所詮私の勝手な想像)
(でも私はのの子はちゃんと「お姉ちゃん」だったと思うし慰めもしたい)
(私の今言ってる言葉も嘘ではない。いや青年向けにもめちゃんこ頑張ってるけど!)
弁当裏・真 4月25日16時
(見捨ててない、という事は自信満々の表情を作って言い放ったけど、次のきょう子の話は…まあ、顔の力を抜いて、穏やかに)
…そして、大事は大事、復讐は復讐、怒りは怒りだよ。
知りもしないし悪いやつばっかのクロノヴェーダになら怒りのまま復讐はあると思う。
でも、知ってて悪いやつじゃないのの子になら怒っても…怒りのまま復讐とはならないと思う。
…私は、のの子が私が怒るような事をしても復讐で殺したいとは思わないよ。いや事情は聞いて次はしないでねって言いはするだろうけど!
…復讐に足るんじゃないかって言ってる時点で多分違うだろうけど…
そのきょう子は、のの子に復讐をしたいって言ってた?(きっと、言ってないはず。いやでも頼むぞKYOUKO…多分大丈夫だよね…)
佐野・埜之子 4月25日22時
(ちなみに青年は落ち着いた様子で埜之子を見ている。……と言うか、埜之子の様子を見ている。慎重に、精妙に。 みかん貴族のオーナーは慎重だ。埜之子と特別親しい相手であれば関係と流れに任せるが、そうで無くてかつ不協和音や揉め事の元になりそうな立場の相手にであれば、大体の事情を伝え、寧ろ「その手の話題になったなら、埜之子の様子に気を払って居て欲しい」と依頼する。……なのでみかん貴族に置いては、埜之子とそこそこの付き合いの物ほど、埜之子の人格に『悪性に近く危うい』面がある事が周知されている)
佐野・埜之子 4月25日22時
ほぁ?
どないしたん真、そないに変な声上げて。
(所で埜之子さんは嫌になる位普段通りの自然体である。何せこの女、今この状況を以て全く特別と思って居ない。普通の会話の心算なのだから)
……落ち着いた?
(息を吸ったっぽいのを見て逆側に首を傾げ直した)
見殺しにしてへんの?
そないやろかなあ……でも、『手遅れや』言う事を言い訳に見てたかったんとちゃうやろかなあ。そないな事を一瞬だけやのうて2秒も考えたんは……悩んだんは、どうやろうなあ。
ウチはそんなんお姉ちゃんと違う思うんやけどなあ。
(それこそ一瞬、本当に僅かにだけ、その眼に怒りが過った。真に対してではないし勿論青年に対してでも無い、クロノヴェーダに対してですら無いその怒りは、恐らく埜之子自身自覚が無いままに、自分宛だ)
(他者は許せる。けれど自分だけは絶対に許せない。そう言うもの)
佐野・埜之子 4月25日22時
やけど、おおきに。
(けれどその言葉の気遣いに気付かぬ程愚かではない。ギリギリで)
真は優しなあ……きょう子と同じ様な事言いよるわ。
まあ、とよ君は優しいよって、ウチが何したかてお姉ちゃんや言うてくれるやろけど……お姉茶にゃないて思う位に姉ちゃん? ……なんと、なくは、分かる様な……
(首を傾げるが、それは納得いかないからでは無くて考え込んでいるからの様だ)
最後の選択が、違うかったから、かあ。
……それは、でも、せやけどだからこそ、半端やし。半端者やし。
ただ、我慢できへんかっただけとちゃうかなあ。
(青年が少し眉根を寄せた。何に耐え切れなかったのか。何故耐えようとしたのかを概要だけでもオーナーから聞いて知っている彼からすれば、それは何とも呪わしく、けれど悲しい話だ。大切な弟を踏み躙ってでも夢を。けれど耐えれず夢を投げ捨てて弟に取りすがる。ああ、本当に、何て愚かで半端な姉か)
佐野・埜之子 4月25日22時
まあ、せやけど、真がそない言うてくれるんは忘れへんえ。
おおきにな。
(うっすらと笑う。表情の薄い埜之子にはこれだけでも随分と貴重だ)
事情を聞いて。
次はしないでねて言う。
(微かに目を丸くして)
……真、ほんまにきょう子と同じやねんね。
そない言うたら、復讐したいなんか一回も言うとらへんねえ。
また同じ事をするか、ニ度とせえへんのか、どっちか決める迄は顔出すな言うただけやわ。
どっちに決めても面倒は見てやるて言うとったし……
まあ、片方やったら殺される可能性も普通にありそや思うけど、でもそれはちゃんと面倒を見る為であって、復讐の為ではあらへんやろしなあ……
(納得した様に頷いた)
まあ、その場合は漂着も出来へんくされるやろし、流石に困るけど。
弁当裏・真 4月27日21時
(いつも通りなのの子。息を吸った時の「落ち着いた?」に叫び二回目で返しそうになったのは内緒だ)
(そうして二回目叫びのエネルギーでなんとか考えを話して)
(その間も青年の様子は少し見ていて)
(距離を取る様子なし。動揺は…そんななさそうで警戒に近い?)
(既に何かしら知っている可能性は高い)
(それを聞く気は無いけれど、後で今回の対応のお礼だけは言っておこう)
(そしてのの子の目に怒りが過っても、一瞬で僅かで認識は出来ない)
(認識出来ても、分かれないだろうが)
弁当裏・真 4月27日21時
(「だからこそ半端」、「我慢できなかっただけ」。とのの子は言う)
(我慢は分からないけど、半端は少しは想像は出来る)
…私は私の思ったままの事を言っただけで、
どんな我慢でなんで半端かも私は聞かない。
だって最後にはのの子は選択したのなら、それらを聞いても結果は変わらないから。
(過去の結果は、どうあがいても変えられない。良い意味でも悪い意味でも)
(素直であり、危うさがある。それを認識した)
(でもこうやってお礼を言いながら笑ってくれるのの子)
ふっ…どういたしまして!
…私はのの子に優しくしてもらったから優しくなってるかもだけど…
それでも私の考える事、言う事は変えてないつもり。何故なら私は自立してるからねっ!
(笑みには、笑みを返す)
弁当裏・真 4月27日21時
(きょう子。同じ。きょう子という名前はよく出てくる)
(私と同じなら偉いぞきょう子!でも片方だったら殺して漂着も出来なくするってどういう事なのKYOUKO!)
…とりあえずそのきょう子がのの子に復讐したいって言ってないのは安心したけど…
う、うーん…同じ事をするか、二度としないのか…
(たぶんこれ、同じ事だと恐ろしい事になるんだろうなぁ…)
(きょう子とのの子だと、友達であるのの子優先ではあり)
(そして自分の事は自分で決めるべきだ。それが自立で私はのの子に押し付けはしたくない)
…急いで決める必要は無いと思うけど…いずれは決めて会いに行くといいと思う。
そしてその時は私も一緒に行ってもいいし…駄目ならデバイス越しだったりお手紙を書いたりしよう!
(のの子はいいやつだ。そしてきょう子も多分…いい人…?)
(ならば私が出来るとしたら、仲直りの手伝いなんだろう。どちらの選択だとしても)
佐野・埜之子 4月29日17時
(真の視線に気づいた青年は小さく首を振って『佐野さんは聞かれたら全部話してしまうし、口留めもしません。……ただ、聞くならオーナーが良いです』勿論、知りたいと思わなければ聞かなければ良い。只聞いて見ようと思うのならば……埜之子に直接聞くのは…………あの、マイペースに軽く支離滅裂なので解読が無駄に大変なのだ。そんな注釈も後で軽く説明してくれるだろう)
……?
(埜之子はキョトンとしたものである。本当に気にしていないのだ。その話を聞かれる事によるあらゆる影響や心象に対する認識が薄すぎるから。他者との関係への興味はここ最近多少は出てきている筈なのだけど、未だ、因果関係を織り込んで考える程ではない)
佐野・埜之子 4月29日17時
選択、選択やろか……まあ、選択なんか。
結果に影響せんだって、選択は選択やしね。せやけど、それで選択してから確定、やとしたら……
(『お前の夢は一生叶いませんね』)
…………
(頭の奥でジリジリと何かが削れ擦り減って行くような感触。それがどうも焦燥と言う情動らしいと最近ようやく理解した。理解はしたが未だ実感はない。幸いにして未だ実感に届いていない。何時か届いた時、どうなるのかはまあ今はさて置き)
……まあ、でも、それやったら未だ、人から見たウチはギリギリお姉ちゃんで居れとるんかもやなあ。
(さて置き、真の言葉の意図を取り違えない程度には、多少の精神的成長を重ねて居るのだ。最近は。そして実際、それは、それで、埜之子自身にとっても嬉しい事なのだ。どちらも嬉しく、どちらも悲しい、そう言う二律背反があるからこその半端者なのだから。真の言葉は斬首に近く。同時に紛れもなく救済に近くもある)
佐野・埜之子 4月29日17時
ウチ、真に優しいなんかしたやろか?
(首を傾げて、まあいいかと考えるのを止めてしまう。本当に何時も通り)
せやけど。
真が自立しとるんはそないやね。誰かの真似とかせえへんし。
自分で聞いて。自分で考えて。自分で言いよるし。
(興味の薄い事……つまり殆どすべての事を言われたまま『やったらそれで』としてしまう。素直と言えば聞こえがいいがとどのつまり自分の大半を他者に軽く委ねてしまう(だから『きょう子』は今離れている)この女は。けれどだからこそ、『そうしない人間の強さ』を知って居るし、それこそ素直に凄いと見上げる)
……うん。そないやねえ。
相談せなあかん事も出来たさかいに、そないせえへんとやね。
ほぁ?
一緒に来てくれるん?
それは、嬉しなあ……まあ、ほんまに着て貰うかどうかは状況と流れ次第なんやろけど。それでも、何やろ。心臓らへんがカチっとなるわ。
(分かり難いが、どうも心強いと思って居るらしい)
佐野・埜之子 4月29日17時
(友達を優先すると、そんな真の思考を埜之子が言葉で聞けば喜ぶだろう。友達と言うのは得難いものだと思って居る埜之子にとって、それは二重三重に大きな言葉なので。ただ、その辺りの事を例えばオーナー等の一通りの事情ときょう子について知っている人間に話した場合。多分、頭を抱えるし、もしかすると真に謝って来るかも知れない)
(まあそれは後の話だ。今は、どうも本当に嬉しいらしく、薄いながらニコニコとしている埜之子と、判断に困る顔をしている青年だけが前に居るので)
弁当裏・真 4月29日23時
(青年の言葉には少し考え、頷きを返す)
(後での軽い説明時には感謝の返答をし、「聞かない」を選択するだろう)
(みかん貴族に来た時ほど、大人や自立に固執はしなくなった。来た時ほど…なので今でも全然バリバリ自立まっしぐらだけど!)
(でも、対等ではやっぱり在りたい。素直さに付け込んだり他の人に聞くのは気が引けるし…)
(それにいつかのの子の方から話してくれるのを待つのも悪くない)
(棒術で学んだ待ちの姿勢。そのお陰で気を長く持たせる事もできるのだ)
(選択、結果。やとしたら…からの沈黙)
(のの子は何を考えているのか。それは分からない)
(「ギリギリお姉ちゃん」、「優しいなんかしたやろか」)
(歪なのか、鈍いのか。とはいえ今までで考えれば鈍いの方で)
(それならば、私は何度でも言おう)
弁当裏・真 4月29日23時
…私から見たのの子は、ちゃんとお姉ちゃんで優しいよ。
(最初に受けた優しさを言えば、「事務員の仕事だから」と返答が返ってきそう)
(その後の色々な優しさを言うのは長くなりそう)
(なのでシンプルに)
(何度でも、伝えよう)
(「天才が一度打てば響くなら、凡才は百度打ちて響かせよ」。そう、かつて習ったから)
ふっそして今はのの子の慧眼を讃えよう…
そう、私は自立しているっ!
…でも、まあその、誰かの真似はー…
(色々と他者を参考にしている面は多々ある。武でも日常でも)
だ、誰かを参考にしてる時はあるっ!
でもそれは私が聞いて、私がいいなって考えて、私の選択で参考にしてる!
そう、いわば…色々いいとこ取り弁当裏流派…っ!
(ちょっとうろたえたけど、良い感じに言えた!いや猿真似ほど全部真似でないのも事実だし!)
弁当裏・真 4月29日23時
(そしてきょう子に会いに行くのは前向きそうなのの子を見て安心する)
(どうなるかと思ったけど私は成し遂げた!スゴイ!さすが!)
(調子が戻ってきたぞ!)
きょう子と会う時に私が着いていくかはのの子ときょう子次第なのは分かってる!
…でも、もしものの子が誘ってくれた場合は絶対断らないと約束しよーっ!
さて、それじゃあ…
(あまりここで話し続けるのもだ。
今回はなんか分かってそうな青年だけだったけど…そうじゃない人が来た時、私はまたなんとか出来るか分からない!)
ふっ…友達同士の仲直りにても私が最強とその時は証明しよう…
(ニヤリ、と格好よく笑みを返して格好良く去るのだ!)
(そうして格好よく背中を見せて去って行った)
弁当裏・真 4月29日23時
(弁当裏・真はそこまで友達だと声に出さない方である)
(勿論声に出す必要がありそうな時は声に出すが…)
(言わずとも、通じてる筈だと思うからだ)
(なのでこうしてのの子の話によく出てくるきょう子、というのは当然友達だろうと思っているからこその去りセリフであった)
(そして、弁当裏・真にのの子のその弟と夢の天秤は察せれない)
(見殺しにしそうになった、というのも何かしらネガティブな理由だとしか思えない。直前に喧嘩したとかそういうのだ)
(のの子の埜之子自身宛の怒りを見たとしても分かれないだろう事と同様に、まだ自分の世界に存在しないモノなんて想像出来ないのだ)