【個】アイドルのわ・が・ま・ま♥
西川・安子 2021年9月17日
（新堂新堂・亜唯の下駄箱に、愛らしい丸っこい文字でしたためられた手紙が入っている）
『放課後、廃劇場に一人で来てください―――待ってます』
参加可能
#西川・安子
#新堂・亜唯
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西川・安子 2021年9月17日
（歌いながら、わずかに音程をずらすこともなく、鋭く蹴りを飛ばす。それが―――）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
『アイドルのお作法（たたかいかた）』
新堂・亜唯 2021年9月17日
（音圧――！！ 流石はアイドル、拳撃もかなりのレッスン練度を感じたが、こっちは骨身に響く！）
（サビのブッパと共に繰り出される蹴りの一撃は、まさに事前通告なしのＩＣＢＭ――！！）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
（バキッ、と軽快な打撃音がドラムの合いの手のように響き、今度はこちらが弧を描いて回る）
（練られている、パフォーマンスも功夫も――！）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
――高濃度の「アイドル」を食らった時、自然と体が「拍手」をするのは、なんだ？
――「魂が喝采」するからだ。
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
螺月流――――！！！
（その場で、両手を広げ、間にある空間を圧し潰すように――叩く！！）
――『烈波』！！！！
（パァン！！！ と爆音とともに弾けた闘気が、衝撃波となって劇場に広がり、乱雑に置かれていたパイプ椅子をなぎ倒していく！！）
西川・安子 2021年9月17日
（衝撃で、体が木の葉のように飛ばされるのに合わせて）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
キミが！空へ！私と！二人で！！―――
（跳ぶ。高く跳ぶ）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
歌をっ！（二階くらいに当たるであろう壁の高所に足をつけてぐっと力を籠め、亜唯に向け、弾かれたように飛び出す）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
ひ、び、か、せ、よぉっー！！（衝撃のせいで走る痛みに顔をしかめながら、舞台上からファンへマイクを突き出すように、マイクを力いっぱい振りぬく）
新堂・亜唯 2021年9月17日
跳んだぁーーーーー！！！！？
（覚えたばかりの気功放射）
（手ごたえはあったが――むしろそれを利用して跳躍する舞台度胸には度肝を抜かれる）
いや、これはっ……
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
――――刻逆前でも史上初の、超ド級『客席ダイヴ』ッ！！！！！
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
―――ダイヴは……受け止めるッ！！！
（折れた左手で、右手を包む様に構え）
螺月流――！！
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
――――『徹拳』ッ！！！！
（降りぬかれるマイクに、力いっぱい拳をぶつける！！）
西川・安子 2021年9月17日
っ～～～～～～！！（ビリビリと、衝撃に空気が震える。ファンの声援と歌声が一体になったかのような共鳴。ミシリ、と手首から嫌な音が響く）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
（咄嗟に引きそうになる足縫いつけるように地面にたたきつけて、反動で手から抜けそうになったマイクをくるくると回して）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
（ピタリ、マイクが止まり）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
もう一曲いくよぉー！！！（イントロのドラムのように、激しいリズムを刻んで、拳打と蹴りの入り乱れたラッシュが放たれる）
新堂・亜唯 2021年9月17日
手首頂きました！！！
（手ごたえありだ！！ この隙にもう一発――）
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新堂・亜唯 2021年9月17日
カップリング曲！！？
（いや、この速度でこられては、徹拳に力を乗せられない！）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
うっ、ぉおおおおおおおおおおおおお！！！！
（ならばこそ、こちらもラッシュの速さで対抗する。螺月流の構えが生む安定感から繰り出す拳と蹴りは、時折安子の打撃とぶつかり、時にはモロに攻撃を食らいながら、ブレスのないシャウトのように間髪いれず放たれていく）
西川・安子 2021年9月17日
（腕に腹に足に。いいのを貰う。苦痛に顔をしかめるも、なんだ気分は痛快だ）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
（体幹が揺らぎ、腕に力がうまく入らなくても、がむしゃらに拳を放つのはすっきりする）
(無効票)
西川・安子 2021年9月17日
超特急で真っすぐキミに会いに行くよー！そわそわとワクワクを沢山乗せてー！！
（歌の一つも歌ってしまうというものだ！）
新堂・亜唯 2021年9月17日
っぐ……っく……
（連打の応酬とはすなわち無酸素運動。螺月流の呼吸、20分の素潜りとて苦ではないが――ノってきたアイドルの肺活量とプレッシャーの中での撃ち合いは、深海を泳ぐ消耗量をも凌ぐというもの）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
（けれど、歌っている）
（すぐそこで、すぐ傍で、最高に声を弾ませた生歌を――今目の前にいる、自分のためだけに！！）
（ならば！）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
サイリウムが、要るっ！！
（肺に残った呼気をかき集め、残る力を振り絞って、丹田から練り上げられた気力を、掲げた右手へ）
（親指と中指を合わせた形から発動するのは、螺月流『勁法』において、己が使える最強の技――）
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新堂・亜唯 2021年9月17日
（――――ぱちん）
（指を鳴らす、その螺旋の動きによっておこる摩擦で――）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月17日
（黄泉番長のそれを模して身に着けた電撃が、安子のイメージカラーの如く、眩い黄雷となって迸る！！）
――――『電刃』ッ！！！！！
（繰り出せば、これで尽きても良い。そう言わんばかりの稲妻を纏った拳が、渾身の力で放たれる！！！！！）
西川・安子 2021年9月18日
っ―――（その渾身の一撃は、奇麗に胴に吸い込まれ、迸る電撃が身を焦がす）
(無効票)
西川・安子 2021年9月18日
（ふらり、ふらりと、一歩、二歩、三歩と、よろめいて……）
(無効票)
西川・安子 2021年9月18日
（尚、マイクを構えた）
(無効票)
西川・安子 2021年9月18日
（筋肉の繊維は衝撃に電撃の熱でズタボロ。痺れの痙攣によって、呼吸も時々止まる始末。でも、立った。立って、真っすぐ見据えて）
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西川・安子 2021年9月18日
（ウインクした。声は出ない。ただ、口だけが動く。その唇が紡ぐ言葉は―――）
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西川・安子 2021年9月18日
『お楽しみは、これからよ』
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西川・安子 2021年9月18日
（気合と根性が、肉体の限界を超越する！ここまで熱い気持ちをぶつけてくれたファンに報いんとする気持ちが、拳に乗り、再びキミの元へ！！ ）
新堂・亜唯 2021年9月18日
――。
（決まった。渾身の『電刃』）
（自分でも驚くほど、教科書通りと言っても良いほどのクリティカル）
（確かに今、この技を完璧にものにした、そういう感覚があった）
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新堂・亜唯 2021年9月18日
（だが――）
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月18日
（――倒れない！！）
（体は限界のはずだ！ 余力は残っていない筈だ！ 拳は肉を打ち、骨を砕き、体を焼いたはずだ！）
（なのに倒れない！）
（トループス級ならば風穴を開ける拳が、アヴァタール級のドラゴンですら、その鱗を砕き肉を引きちぎるこの拳を受けて、なお――）
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新堂・亜唯 2021年9月18日
.ｱｲﾄﾞﾙ
（偶像は、鋼鉄よりも壊れない――――！！！！）
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新堂・亜唯 2021年9月18日
――――っご！！！！！
（今までで一番、重い物が残った拳を受けて、体が二度、三度、四度、ぐるぐると転がりながら吹っ飛んでいく）
西川・安子 2021年9月18日
（がくり、と力が抜けてその場で膝をつく）
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西川・安子 2021年9月18日
（朦朧とした意識のまま、椅子をつかんで無理やり体を立たせる。焦点の合わない瞳で、ふらふらとか細い声を絞り出す）あれ……満足しちゃった……？アンコール、聞こえないよ……。
新堂・亜唯 2021年9月18日
ぐっ、がふっ……がっ……。
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新堂・亜唯 2021年9月18日
……っ
(無効票)
新堂・亜唯 2021年9月18日
あ、アンコォーーー………
(、)
新堂・亜唯 2021年9月18日
………る˝っ…………。（ガクッ）
西川・安子 2021年9月18日
（ふらふらと、亜唯の隣まで歩いていき、腰を下ろす）
(無効票)
西川・安子 2021年9月18日
（そして、穏やかな曲調の新曲を歌い始める。まるで子守歌のように）
(、)
西川・安子 2021年9月18日
（か細くも優しい歌声が、しばらく紡がれていた）
