裏路地

■PM11:00・晴

九十野・九十九 2021年9月15日
【1:1】
夜は深いが幸い真上に満月がある。
雲もない。電灯もないが明るい夜だ。
昼間の喧騒も鳴りを潜め、路地の先になど用のある者もそういない。
ゴミ箱とおざなりに積まれた段ボールも道を塞ぐほどではない。
目的地までのショートカットにはあまり向かないが、運が良ければ野良猫に会えるらしい。




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九十野・九十九 2021年9月15日
(段ボールに座り鼻歌を歌いながら指先で丸石をころころと転がしている)
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月17日
(帰り道、一服しようと路地裏に入り込んでみれば)
猫?いや、違うな……
(視線の先には段ボールに座る少女の姿)

……お前の家か、ここは。
(先客に一言入れずに喫煙するのは気が引けたのか、そんなことを口にする)
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九十野・九十九 2021年9月18日
(己にかけられた声に瞬きをふたつ)
おうち?んー…その日もあるし、その日じゃない日もあるよ!今日はその日じゃないよ!おねーさんは迷子さん?つづらちゃんはねーお暇だったので狩りにでよっかなーと思ったけどお月様が明るいのでやめてお暇さんしてるとこだよ!
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月19日
日によって違う……野宿みたいなものか?
しかし、今日は違うと?つまるところ、今日の家は別にあると言うことか……
(聞きながら考え込む様子)

つづらと言うのか。私はシルヴィア。
迷子……ではない。このあたりにこんな路地があるとは知らなかったがな。
ま、一服でもしたらおいとまするよ。
(言って煙草を咥えて)
……狩り?
月明かりがあるとできないものなのか?却って狩猟は行いやすそうだが。
それともなにかな、お前は真っ暗闇でも目が効くのかな。
ふ、まるで私の右眼みたいな話だ。
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九十野・九十九 2021年9月19日
んひひ。定住してるおうちはないよって言った方が良かったかなぁ。野宿もね、嫌いじゃないけど気温によるね!
シルヴィアちゃん!青い瞳の鉄の香りのおねーさんシルヴィアちゃんっていうんだね!
月明かりも明る過ぎると難しいなぁ。…んー(しげしげと見遣り)……スタイルの差かもね。つづらちゃん、リーチは短めなんだぁ。
なぁになぁに?シルヴィアちゃんの右のおめめは何か特別なの?(わくわくと好奇心を露に近寄ってきた)
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月19日
家が無いのか?珍しいな、この新宿で。
(特に拒絶されないのを是と受け取り、煙草に火をつける)

鉄の香り……ほう。
ま、見ての通り、私の右半身は機械だからな。そりゃ、鼻が利くなら鉄臭いだろうな。
それとも……それ以外の鉄の匂いでもするかな?
(大きく煙を吐いて、少女を見返して)
なるほどね。確かに、遠距離から安全に屠れるならば、それに越したことはない……それが私の信条ではあるからな。
闇夜に紛れるのが得意ならば、月明かりが無い方がいい、と言うのもわかる。

……見て面白いものかはわからんが。ほら。
(言って、片手で前髪をたくし上げる。酷い火傷の痕の中、右眼の代わりに嵌められた義眼が、機械的な輝きを放っている)
左眼より、こいつの方がよっぽど目がいいんだ。
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九十野・九十九 2021年9月21日
んとねー、鉄と硝煙、焼けた砂と油に今は煙草!あと、女の人の匂い。そんなとこ!
引き金を引いて行う殺生はねー力加減で調節できないのと純粋に狙いをつけるのが下手くそだったのよぅ。あと、お肉の食べられないところが出るのがつづらちゃんに合わなくてさぁ。散弾なんか最悪よぅ。
(覗き込んで)わぁ!わぁ!綺麗ね!つづらちゃん的にはヒトのおめめのがアイスブルーの飴玉みたいで好きだけど、ロマンって言うんでしょ?
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月21日
……驚いたな。匂いでそこまでわかるものなのか。
……いや待て、今なんと?……女の、匂い?
ほう……だとすると、まだまだ私も甘いのかね……

まあ、上手い下手はあるだろうし、可食部が減るのもわかる。
しかし、となるとお前はおのれより強大な獣を近接戦で倒すのか。
……すごいな。私にはそんな度胸も技倆もないね。

(前髪を戻して、やや顔を背けて)
綺麗、か。それはこの義眼がか?……それとも、この醜い傷か?
まあいい、あまり慣れていないが、褒め言葉なら素直に受け取らせてもらうかね。……飴玉というのが褒め言葉なのかはわからんが。
……ロマンとかはないよ。少なくとも私自身はね。ひとがどう見るかは知らんが。
そうなるしかなかった、という感じかな。
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九十野・九十九 2021年9月21日
んむ?お化粧品の匂いとかじゃないよ?でも、女のヒトの肉を有してるし、髪の毛や肌の扱いは女の人寄りだと思ったけどなぁ…違ったなら移り香かも?
度胸はないけど空腹には勝てないね!お腹空くと悲しくならない?それに挑むのは生きるか死ぬかの半分だけど空腹はほっといたら死んじゃうじゃん。大問題だよ!
(背けられた顔に首を捻り)んん?そのつくりもののおめめも綺麗よ?その傷はねぇ、つづらちゃん、傷に関しての美醜と貴賤は持ち合わせがないから、傷だなぁって思ったよ。傷痕ってさ、その人の通ってきた道と感情だもん。他人が何か言うことじゃないのよぅ。でも嫌な気分になったのならごめんね?
…えっ。飴玉は美味しいしきらきらなのに…。
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月21日
そういうことか。
いや、それならいい。……捨てきれていなかったか、と思っただけだ。
本当に鼻が効くんだな、お前は。

生きるか死ぬか、とは……
まあ、空腹も度が過ぎれば死ぬのはそうだが。
なんだ、その……怖くないんだな。挑んだところで死ぬやもしれんことが。

嫌な気分じゃないよ。少し……驚いただけだ。
飴玉、って言うのも……わかった、褒め言葉として受け取ろう。
(煙草を数度吸って、吐く)
失礼を承知で言うが……なんだか、お前はよくわからんな。
獣じみた感性と勘があって、そのくせ私の傷について慮るような言葉を口にする。
……私の過去は、お前の嗅いだ香りと、見た傷の通りだよ。概ね、想像の通りさ。
だから、逆に聞かせてほしい。
……つづら、お前は何者なんだ?
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九十野・九十九 2021年9月21日
面白いことを言うね!シルヴィアちゃんは可愛い女の人じゃん。…もしかして可愛い女の人は銃なんて持たないーって主義?のんのん。今は白いワンピースに二丁拳銃。ウェディングドレスにガトリングだって可愛いよ!(目を細めて)慙悔に焼かれようが戦場が怖かろうが、肉の半分を持っていかれようが、有り様は捨てられないよ。そんなものよ。
えぇー…怖くないことはないけど…美味しそうが勝つと言うか。食べてみたいが強いと言うか。あんまり考えてないかも。死ぬときは死ぬじゃん?生きてるんだから。

…くひひっ。あたしの在り処を問うの?あたしは九十野九十九!どこにでもいる普通のかわいい女の子!好きなことはごはんを食べること!好きなものはおいしいもの!です!
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月22日
お前みたいな者がどこにでもいるとは思わんがね……
とにかく、食べることが好きで、それが死の恐怖をも凌駕するということはわかったよ。
……しかし、わからんな。死ぬときは死ぬ……私はまだ、そこまで吹っ切れていない。
故に、こうまでして、生きながらえているんだ。

……可愛さの定義が、人によるのはわかる。だが、私が可愛いというのは――
(言葉が詰まる。ぴくりと肩が震えて、煙草の灰が地へと落ちた)
戦場が、怖い、だと。
死ぬことは怖い。それは、確かだ。
だが、戦場が?ずっと、そこに身を置いてきた私が?
そんな、はずは――
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九十野・九十九 2021年9月22日
(煙草を避けてぐっと鼻先が触れそうなほど顔面を近づけた)…だめよぅ。揺れちゃ。
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月22日
(近づいた顔に、たまらず目を背ける。目を合わせたら、何もかもを見透かされる気がして)

……揺れるのが、駄目なら。
わたしは、どうすればいい。
どうする、べきなんだ。
(絞り出すように口にする)
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九十野・九十九 2021年9月23日
…。(首をごきりと傾け暫し思案して、音もなく一歩退く)怖いのも嫌なのも持ってていいよ。無理に引き剥がそうとするともっと痛いよ。だから対処する技量も身に付けたんでしょ?でも揺れちゃだめ。”どこにでもいそうにないもの”の前で柔いとこ出しちゃだめよぅ。
シルヴィアちゃんは、そうせざるを得なかった側のヒトかもしれないけど、その撃鉄を起こして身を置くのを選んだのなら、生殺与奪を相手に握らせるのは、賢くはないね?
じゃないと、食べられて、死んでしまうわ?
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月23日
(短くなった煙草をひとふかしするうちに、その火が立ち消えて)
……わかっちゃいたさ。私は何も恐れぬ勇士ではない。その逆だ。
心を麻痺させて、恐怖を希釈している。
……信じたくないのは、それをこうまで簡単に見透かされて。それにここまで動揺したことかな。
わかっていたつもりだったんだがね……

(吸い殻を携帯灰皿に捨てて、新しい一本に火をつける)
でも、お前は私を食わなかっただろ。取って食うなら、いくらでもできたはずだ。
お前からは殺気を感じない。……消すのが上手いなら、私が甘かったまで。好きに食えばいい。
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九十野・九十九 2021年9月23日
くひっ。つづらちゃん勇士とかじゃないし興味もないけど弱いところつかまえるの得意だよ!相性がわるかったねぇ。
(唇の端を吊り上げにんまりと笑い)いっこ教えてあげるね。つづらちゃん、狩りの時に殺気はないのよ。殺したいんじゃなくて、食べてしまいたいの。
んふふ。今日はね、そこまで飢えてはないんだー。良かったね!
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月23日
そうか、ならお手上げだ。あまりにも分が悪い。
ああ、良かったよ。本当に。お前が腹をすかしてたんなら、簡単に狩られてただろうな。

しかし。食らうにあたって、殺しを考えないか。
(まるで獣以上だ、という言葉を飲み込んで)
(言葉を選んで、続ける)
…………本当に喰らうことが好きなんだな、お前は。
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九十野・九十九 2021年9月25日
(ひょいと飛び上がってゴミ箱の上に身を落ち着けながら)
ご飯食べるのにお前を殺すーとか思わないでしょ。まぁ食べてたら死んじゃうんだけどね!不可逆ではあるけど意志の順位はそこを目的としないのでノーカンなのです!
食べることが生の堪能。そう位置付けつづらちゃんが決めました!
シルヴィアちゃんは好きなことないの?
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月26日
そうか。お前が決めたものなら、私があれこれ言うことではあるまい。
……そこ、落ち着くのか?
(その動きを目線で追って、口にして)

どうだろうね。見ての通り煙草と、後は酒かな。嗜好といったら、これくらいだ。
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九十野・九十九 2021年9月26日
(器用に身体を折り畳んで座っている)んふふ。つづらちゃん、うっかり近づいてまじまじと観察しちゃうからさぁ。

ねー。そこじゃない?死ぬの怖いに対しての嗜好条件少なすぎない?生き方勘定のマイナスが大きいよー。均衡がとれないと何かに飛びついたとき依存が激しくなりそうというか、何か壺とか買わされそうというか。悪い男の人に騙されそうって言うかさー。大丈夫?ご飯食べる??
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月26日
(座っている様子を見て)
……猫みたいだな。

……む。
わからん。経験がないからな。何かに熱中する……としたら、帝政へのレジスタンス活動に傾倒してはいたな。
私とて復讐者としてこの新宿島に流れ着いた端くれだ。奴らへの復讐が心の中で一番のウェイトを占めている……と思う。

うーん、後の趣味……そうだな、少し本を読む事は好きかもしれんが……
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九十野・九十九 2021年9月27日
にゃぁん。あっは!猫ならさぞかし毛並みの良い黒猫になったと思うよ!

敵憎し。仇討こそ我が人生。殺して自分が満たされ至福!ってんならそーゆーのもアリよ。そこに自分への報酬は加味してんのかって、……………ぁ”ーー やめやめ。他人が決めてる人生に口出しできるほどご立派してないや。
…、まぁ、死ぬときに後悔だらけにならないようにね。人生なんてあっけないものよ。
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月27日
仇を討とうが死んだものは戻らん。それは痛いほど知っている。
だから、私は仇討などはもう望んでいない。……その先にあるのは自己満足じゃあないか。
……この新宿島にいる老いも若いも、それに生きる意味を見出している者はたくさんいる。彼ら彼女らにこんな事は口が裂けても言えんがね。

それと一緒さ。後悔なんていくらしたって仕方ないだろう。起きたことは変えられん。覆水盆に返らず、後悔先に立たず、さ。
……諦めていると言ったらそれまでなのかもしれんがね。

……死ぬことで全てが終わるなら、いつ死んだっていい。
言っただろ。死ぬのは怖くない。……いや、怖いかもしれんが。死んで楽になれるんなら、それでいいんだ。

しかし、報酬か……考えたこと、なかったな……
逆に聞かせてもらうが、お前はどうなんだ、つづら。
喰えればそれでいいのか?……本当にそれだけなのか?
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九十野・九十九 2021年9月27日
死んだ者は戻らないけど自分の気は晴れるね!それを報酬にしてる人がいるってだけだよ。。自己満足以外に必要なものってある?幸福追求はいきものの義務よ?自分が幸せって感じないのに割に合わないことなんてまっぴらごめんよぅ。

ヒトの3大欲求知ってるでしょ。本能に正直で正当な報酬だよ。
つづらちゃんは食べたいだけよ!おいしいものが食べられたらいっとうに幸せね!
…正直復讐、なんて言われてもぴんとこないしさー。目的と報酬が同じ皿に乗ってるほうがシンプルだよ。
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月27日
……その自己満足の先にあるのが破滅だということを、私は知ったんだ。
仇を討ってどうする。確かにそのいっとき、気は晴れるだろう。しかしそれまで。……煙草を呑むのと似たようなものなんじゃないかね。
割に合わないと思うんだよ、私は。

或いは私が、その敵討を終えた者に近いのかもしれん。
取り返しのつかないことの代価として命を支払ったはずが、こうして生きながらえている。
だから私は、ずっと待っていることにした。死神の取り立てを。私は、私の代わりに死んだ者の墓を守り続けるのが仕事だ。何かを望むなんて烏滸がましいんだ。

幸福は、追求しないといけないのか?
それは困るな……
ただ、生きているだけで、怨嗟の声が耳から離れんというのに。

……本当にそれだけが望みなんだな。
しかし、なぜこの新宿島にいる。食い足りなかった、とかか?
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九十野・九十九 2021年9月28日
それは成し得た側の持つ傲慢だねぇ。まァ、つづらちゃんの持論と方針は、目下自己幸福の追求と素敵な獲物探しってなだけだし、人生一回、それぞれ好きなことしたらいいんじゃない?墓守楽しいならそれがいいし、望んでそこにいるならそれが一番よう。

美味しいものが食べたいからよう。此処にいれば知らない獲物の情報がたくさんくるもの。食べ足りない?そだねーきっと一生食べ足りないと思うけど、食べても文句言われないのをたくさん紹介してもらえるから、好きよ。此処。
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月28日
む……傲慢か……
それはそうかもしれん……
(少し考え込んで、改めようか、と口にして)
墓を守る――彼らのいた痕跡を守ると決めたのは、確かに私だ。楽しくはない。大嫌いな生を続けねばならんのだから。
……しかし望んだのは確かだ。ならば、それが楽しくなるような事柄を見つけろ……お前は、そういう事を言ってくれた、違うかね。

お前みたいなどこにでもいるわけでない者を受け容れる場所として、ここは最適なのかもしれんな……
よかったな。
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九十野・九十九 2021年9月28日
んふふ。そう取ったのならそれでいいよぅ。
あたしは経験は重要視するけどそれに付随する忸怩や悔恨はいらないの。泥濘に足を取られてる時間がもったいないもの。他にやることいっぱいあるし。

どこにでもいる普通の人間なんだけどなぁ。
尻尾も翼も角もなければ、鉄の箇所もないただの肉よ。まぁ、でもよかったことには変わりないね。楽しいよ!毎日!
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年9月29日
その基準だと、私は暇なのかもしれんね……
人生の殆どを省みることに使ってきた気がする。
……記憶の中でしか会えぬ者が多いからな。仕方ないと言いたいところだが。
しかし。それと今一度向き合って、糧とする時が来たのかもな。今一度生きることになって。

……まあ、外見は普通かもしれんが。
楽しいならよかったよ。……お前みたいな子が笑っていられる世の中が一番さ。
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九十野・九十九 2021年10月1日
何事も生きたもの勝ちだもの。少なくともつづらちゃんは死者に傾ける情は持ち合わせがないね。
他人の人生に干渉できるようなえらいことは言えないけど、納得できるならそっちがよくない?

泣いてるより笑ってるほうがいいよ!
んで楽しいほうがいいなっていつも思ってるよー
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年10月2日
潔いな……
私はそこまで割り切ることは出来ていない。
死人に引き摺られるのに慣れすぎた。この足枷が無くなれば、それこそ吹いて飛んでしまうかもしれない……だが。

お前ほど、さっぱりと生きることは出来んかもしれんが。
これからは少し、自分の為に生きるとするかね。

――ああ、そうだ。
酒と煙草以外に、ひとつだけ、好きなことを思い出したよ。
お前みたいな子が……普通の子が笑ってることかな。
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九十野・九十九 2021年10月4日
まぁつづらちゃんの場合はそれ以外の持ち物を持つ余裕がないともいうね!なのであんまり他人様の人生に口出ししちゃだめなの。たまに忘れちゃうから困りものねぇ。
でもでも、なんとなくいい感じな雰囲気で良かったなぁって思ってるよ。

そう。よいことじゃない。
(機嫌よさげに口の端を上げて目を三日月に歪めてにまっと笑った。あまり見目の良い笑い顔ではないが彼女なりの笑顔だ)
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年10月4日
お前の人生がどんなものなのか……推し量ることすら出来んが。
楽しそうなら、それはよかった。そう思うよ。

……それにありがとう。お前の鼻が利くお陰で、私の迷いが、恐れが消える……ことはないが、浮き彫りにできた。
(既に火の消えていた吸い殻を、空き缶の中に突っ込んで)

……そんな笑顔まで見せてくれて。
では、元気でな。
(言って、来た道を戻って行って)

(ややあって、振り向く)
そうだ。今度、何か飯でも持ってくるよ。……何がいい?
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九十野・九十九 2021年10月5日
んふふ。何か聞いてもらうようなものでもないのよ。
お礼を言われるようなこともしてないよ。まぁ、でも、受け取っておくね。

ん。おやすみ。良い夜を。

んんー?好き嫌いのないことに定評のあるつづらちゃんにそれ聞いちゃうかー。
えっとね、それじゃシルヴィアちゃんのすきなものがいいな。一緒に食べようよ!
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シルヴィア・シュヴァインフルト 2021年10月7日
そうか……困ったな、酒は駄目だし……
いや、あるにはあるが……故郷の料理はな……この新宿島で手に入るかどうか……むう……
(立ち止まって、考え込んで)

……どうにかしてみよう。
では、その時までな。……ああ、一緒に食えるといいな。
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九十野・九十九 2021年10月7日
つづらちゃんと食べ物でお約束して逃げられるなんて思わないことだよ!
食えるといいな。じゃなくて食べような。っていうのよ!そこは!
(けたけたと笑いながら、夜に去り行く背にゆるりと手を振った)
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九十野・九十九 2021年10月7日
。。
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九十野・九十九 2021年10月7日
(随分と鉄くさい狼が来たものだと思ったが、どうにも群れから逸れた孤狼のようだった。しかし孤狼にしては随分と寂しがりな気がして迂闊にも触れてしまったのには反省しかない。うっかりと柔らかい臓物に諸手を突っ込んでしまった。
背に群れの柩を引き擦りながらではさぞ歩き辛かろうと思わないことはなかったが、本人の意思は尊重されるべきものである。らしいので。
アイスブルーの飴玉ひとつもらってしまっても罰は当たらないような気もしたが、黙っておくことにした。なんせ、何かご飯をもらえるお約束をしたので。楽しみにしておくことにした。)
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九十野・九十九 2021年10月7日
(誰もいない。聞き耳を立てるものもいないことを確認して、
「さみしいなら、全部仕舞ってしまえばよかったのよぅ」
腹を、撫でる。その選択肢は他人に提示してはならない。過ぎた感傷を眺めるのすら趣味ではない。己は、どこにでもいる肉の一つでしかないのだから。)
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九十野・九十九 2021年10月7日
〆。
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