【個】月明かりに染む
水藍・徨 2024年5月29日
ゆらぐ旧校舎の教室、その窓からは青白い満月がはっきり見えている。
月の光が部屋の中を照らせば、机や椅子が積み上げられているのが分かるだろう。
そんな場所に、出会うは二人──
◆
#殴打・鎚壱
#水藍・徨
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水藍・徨 2024年5月29日
(辿り着いた空間は、夜の教室らしい。月光が照らすのは、中央に積み上げられた机や椅子の数々。)
(さて、誰かいるのだろうか。"僕"……本来の身体の持ち主である『水藍・徨』ではなく、『ファントム』なのだけど。まずは注意深く周囲を観察する。)
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殴打・鎚壱 2024年5月29日
(月明りが照らす教室の中、丁度死角となった隅から声がする)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
……や、良い夜だね。いや、そっちからしたら、夜かも分からないのか。
(ほんの数秒もすれば、月は傾きながらその暗闇を照らす)
(声が発せられたその場には、表紙のテクスチャが剥がれ落ち、本の体裁をギリギリ保てているかという物体に目を落としながら椅子に座る、学生服の青年の姿だった)
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
"……えぇ、どうやら満月のようですね?"
(ちょうど死角にいたのだろう。声がかかった方へと視線を向けて)
(……あなたの姿を見る。少なくとも、徨の知り合いではなさそうだ。果たして、敵か、味方か。)
(とりあえず、普段の徨らしく騙るのが"僕"だけど)
水藍・徨 2024年5月29日
"どのくらい時間が経ったのやら……ところで、その本は? 図書室でもありました?"
(ここって色んな空間に繋がりますからね、なんて話しかけて)
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殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
ああ、身構えなくてもいいよ。
って、こんな状況ならそんな言葉信用ならないだろうけどもね。
(膝の上に本のような何かを置きながら、万歳のように両手を上げて裏表をひらひらとさせて見せる)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
そういう話をするのも悪くないけど、君って男?それとも女の子?
あ、肉体的な話ね。
(あちらから話しかけられる話題よりも、前のめりに質問をする)
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水藍・徨 2024年5月29日
"警戒せざるを得ない状況、だと思いますが……?"
(どうやら、"こういう状況に慣れてる"雰囲気を感じる。まぁ、武器はなさそうだけども)
(僕らのような能力持ちの可能性もある。警戒は解けな……)
水藍・徨 2024年5月29日
"……は?"
(思わず素が出た。今そういう事聞くか普通……いや、普通じゃないから聞けるのか)
"……男、ですが何か……?"
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
ああ、やっぱり。
"残念"……いや、君にとっては"安心"って感じなのかな。
(簡素なスクールチェアの背に凭れ掛かりながら、月明りを仰ぐようにだらりと後ろに仰け反る)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
ああ、いいよいいよ、なおのこと話だけをしたくなった。
僕に敵意とかはないけど、多分君の敵であることには違いないから、捕虜だとかそういう感じで接してくれていい。
あ、でも僕何にも知らないよ?最近はここで本を読んでいるくらいだからね。
(本を片手でつまみながら、今度は背もたれに両腕を載せながら顎を載せ、脱力した様子で君の方に向き直る)
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水藍・徨 2024年5月29日
(残念、そして安心、と。つまり女と答えていたら、何かしようとしていたか。)
"はぁ……? まぁ、あなたがバックアップ側だというのは分かりましたけど"
(脱力するあなたの様子を見て、離れた位置で、適当な机の上に腰掛けて)
水藍・徨 2024年5月29日
"……因みに。もし女性だと答えていたら、何しようとしていたんです?"
(興味本位半分、情報収集半分で問う。)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
殺してた。
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
あ、でも勘違いしないでね。別に話が通じないわけじゃないから、本当は殺してはいないかもしれないし。
ただの性癖ってだけだから、趣味と同じようなモノで制御は出来るからさ。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
(……なるほどな。殺人鬼、と言うべきか。)
(徨が男で良かったな……)
"随分あっさり殺す、なんて言うんですね、あなたは。本当に制御とか出来るのか、こちらとしては疑問なのですが……"
(軽くため息をついて)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
君は過程を重んじる人間かい?
今この瞬間、君に対して害を成していない"結果"を見てくれれば、ただただ無差別に人を殺めるだけの変態では無いことを理解してくれるといいのだけれども。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
"……結果ばかり見ていたために、見失ったものもあったので"
"まぁ、でも信じましょう。行動するつもりなら、こちらも相応に対応させて頂くだけですしね"
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
それで?僕は今絶賛、可愛い女の子を殺せなくて萎びている最中ではあるけれども……何か聞きたいことはあるかい?
あ、この本だっけ。さあ、図書館だったのか本屋だったのか、今ではその過程どうだったかなんて正直覚えてはいないけれども。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
"……僕が男だからって言いたい放題言われるのも、何だかなぁ、な感じですが……"
"読書とか、興味ないんです? インドア派かと最初思いましたけど、アウトドア派、なんでしょうか?"
(というか興味無かったらなんで読んでるんだ、だけどさ)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
こっちには、これくらいしか娯楽がもう残っていない……だなんて言ったら、同情してそっちの僕の座を明け渡してくれるかい?
(くつくつと笑いながら)
生憎、趣味という趣味がさっき言ったことくらいしか今は思いつかないから、インドアともアウトドアとも捉えづらいかもしれないね。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
(娯楽が残っていない、のか……?)
"残っていないって、まるで無くなっているみたいな言い方……いや、同情したとて、イエス、なんて簡単に言えませんからね……!"
(首を横に振って)
"……他にも趣味を見つけようとか、思わないんですか? 壊すとかじゃなく作る、とか……"
(こういう目の前の机と椅子だって、作れば何かしらの作品になりそうだし、なんてぼんやり考えながら)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
何、僕が殺したくなるような好みの子を自分で作り上げるとかそういう話かい?
君、綺麗な顔して結構えげつないことを言うものだね。
(勿論、天然という様子には君からは見えないだろう。明らかにおどけている様子)
逆に質問だけれども、そういう君の趣味は何なんだい?
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
"……話を曲解させるのがお好きなようで。そんな話の訳ないでしょう。まぁ、ともかく……僕の趣味、ですか……"
(徨の趣味は、確か……)
"星空を見るための散歩とか、興味程度に裁縫や、料理も少し。あとは……ラジオを聞くこと、でしょうか。あなたはラジオとか、聞かないんです?"
(この辺だったはず。)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
ラジオ。ああ……そういったことをすることが好きな子も、こっちにもいたね、確か。
(「聞いたことは、多分無かったな」と呟きながら。)
それで、それは君にとって充実したモノなのかい?
目の前の漠然な恐怖が何かあったとして、その星空を見上げることや、料理や裁縫をすること、ラジオを聞くことは生きる希望になり得るものなのかい?
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
"充実……"
("僕"は、徨を騙る者。分析して、知識を得た上で、本人らしく合わせている)
(完璧にトレースできる訳でもないけど、想像で補って騙ることだって出来る。)
"少なくとも、何も無いよりかは、生きる希望の一つにはなりましたよ。"
"特にラジオは、変わるきっかけにもなりましたしね。"
(懐かしむように、空を見上げて)
水藍・徨 2024年5月29日
"あなたは? そういう、生きる希望になりうるもの……あ、殺人以外で、ですよ?"
(ちら、と伺って)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
無いね。僕は"そういう"バックアップらしいから。
(あっけらかんと。)
どういった"過程"で今の僕が作り上げられてきたかなんて、今更話すようなことでもないけれども……僕はただの"結果"なんだよ。
だから、僕は僕で在るために、今ある結果をアイデンティティに生きている。
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
でも、人の話を聞くこと自体は嫌いじゃないよ。
僕は君という、ラジオというモノによって変わったという"結果"の人間を見ることが出来て、よかったと思っている。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月29日
(……バックアップにも、様々らしい。"僕"のバックアップが"過去の自分"であるように、君というバックアップは、"結果そのもの"である。そういうところかな)
"僕も、……まぁ、君は殺人鬼のようですが、話が通じるようで助かりました、と言うべきでしょうか"
(なんて、少し冗談混じりにしてから)
水藍・徨 2024年5月29日
"……あなたという人が、少し理解出来た気がします。とはいえ……あなたには女性を近付けさせるわけにはいかなくなりましたけど……。これから、どうするつもりです?"
(まぁ、座標が安定しない以上、何も出来ないんだけどさ。空間を作るのも、文様が故障しているから。)
(そんな考えを片隅に、じ、とあなたを見て)
(無効票)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
もし事態が集束したのなら、大人しく帰るだろうさ。
そうでなければ、僕はずっとここに居続けるだろうね。
(それこそ、他の誰かが来るかもしれないしね。と続けて)
殴打・鎚壱 2024年5月29日
【殴打・鎚壱】
……話が通じている、理解出来た。
そう解釈してくれること自体には好感を覚えるけれども、気を付けたほうがいい。
どんな性格でどんな考えを君に見せたところで、所詮殺人鬼なんて腹の中で何を考えているのかも分からない、人殺しには変わりないのだから。
(くすくすと笑って)
さ、僕みたいなヤツのところで足止めなんてされていないで、君は君の使命を全うするといい。
それとも、僕とココで殺しあってから行くかい?
(無効票)
水藍・徨 2024年5月30日
(あぁ、既視感を覚える。腹の中で何を考えているか、か……)
"ふふ、それはお互い様、というものでは? あぁ、僕は……そう、"僕"は、殺人鬼では無いんですけど"
(フッ、と一瞬。割れかけの黒い仮面が、顔に着いたのが見えたかもしれない)
"……ご忠告、受けておきましょう。あまり悪戯に、あなたを刺激する訳にもいきませんから"
(机から降りて、部屋の出口まで寄り)
水藍・徨 2024年5月30日
"では、これで。失礼しますね。"
(そっと部屋から出ようとするだろう)
(🌙発言終了)
殴打・鎚壱 2024年5月30日
ああ、いい"夜"を。
(手を振って見送るなんてことはしない)
(ただ、ただじっと、君が去る姿を静かに見つめているだけなのだから)
(その視界に何が視え、何を思い浮かべていたのかは、きっと知ることは無いのだろう)
(🌙発言終了)
水藍・徨 2024年5月30日
【このスレッドは終了しました】