【個】Hollow×Sky
水藍・徨 2024年5月26日
旧校舎のゆらぎにより、空間は多様に変化することがある。
ここは体育館のようだ。広々としたアリーナはいつもどおりと言わんばかりに明るく、障害物など何もない。
ステージはあれど、演台は隅に置かれ、がらん、としている。
そこに、訪れるのは……
◆
#十埼・竜
#リオル・プラーテ
1
十埼・竜 2024年5月26日
…………まあ、きわめて個人的な“調査”なのは確かだね。しかも僕のペースでやらせてもらってる(実質サボりです、の婉曲表現)
その上、大した実を結ばないってこともわかってるんだ。
(ちょっと、ほっとしてしまった。)そうかい。
まあ、座りなよ。お茶とか出ないけど。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
へー? 実を結ばないってわかっててやるんだ?
意味は、あるの?
(これは純粋な疑問で)
(……あれ? なんかホッとしてない?)(その挙動を、見逃さない)
ありがと。歩き回ると、疲れるよねぇ。寝るほどじゃないけどさ。
君も、一応お疲れ様?
水藍・徨 2024年5月26日
(そう言って座る動作と、君の肩を叩く動作の隙間に呟こうとする。言い終えて、触れられれば。君の記憶を読み取ろうとする力を働かせようとするのだ)
(――_ανάλυση(アナーション)、と。)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
こんな機会は2度と来ないから。
……しなかったことを、後悔しないためにだよ。
十埼・竜 2024年5月26日
(ぼくは呟きを聞き逃さないし)(悪意の“波”も聴き洩らさない)(ちょっとでも罪悪感があるのなら、少しは見逃すかも知れないけれど)
(そして、ぼくの方は、電波の速度を超えて起動を終えていた)
(触れて、“渡される”情報はノイズまみれのバラバラの断片だ)
(学園。放送局。可愛■■輩のバ■ト)
(仮■■■■)
(一億の蝉を耳に突っ込まれるような轟音が灼け付く)
(ラジオ越しの声)
(目の前の少年によく似た。しかし、少女の声)
(『声を、きいてよ』)
十埼・竜 2024年5月26日
……(きみの知覚にノイズを捻じ込み続ける、その間。)
(ぼくは、じっと、きみを見つめている。)
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
後悔しないため……後悔しないように、って思うことあったんだ?
(過去を思えば。少なくとも、自分は否定されて生きていたのだから後悔なんて、しないだろうと。そんな考えになる)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(……記憶を読み取るのは、なにがいけない? 僕が、僕でいられるのなら、その手段の一つになるなら使うまで!!)
(そんな思いで、君の情報を自分へ収めていこうと……)
(――なのに。)
――っ。
(ノイズが鳴り響く。情報が断片的で不明瞭だ。おかしい、術は正確に発動しているし、読み取れないって……)
――ちっ!
(不意に少女の声が聴こえた。君と似た声。僕は術を解除して、君から手を放そうとするだろう)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
(にっこり、微笑んで)
虫でもいた?
十埼・竜 2024年5月26日
なんだい、きみって一切恥じることなく生きてるクチ?
あのときああしてればー、とか。こうなってたらよかったのに、とか。
ぼくねぇ(頬杖ついて)聴こえない言葉があって。会えないヤツがいたんだよ。
だから、そいつの痕跡でも、ここに残ってないかなって。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……いえ、別に。少し、いや、結構強めの静電気がしたみたいだ。
(笑顔、にしては少しひきつったような表情を向ける。)
(あの一瞬で、情報を操作された、なんて。思わなかったのだから)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
さぁ、どうだろうね? そんな考える暇なんてなかったから、どうにも。
(肩をすくめて見せてから)
へぇ、それって、竜のバックアップ……みたいな感じだね?
……そんなの、探してどうするの? もし会えたら、謝る、とか?
(段々、冷めた口調になってくる。)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
(ラジオは情報を“発信”するものであって)
(情報源を盗まれてはならない。その情報が、誰かの窮地を招いてはならない)
(その報道理念で、ぼくの骨と血肉ができている。)
(故に、ハッキングには異常に過敏だ。)
十埼・竜 2024年5月26日
そっか(全く崩れない笑顔のまま)そろそろ梅雨に入るのにねえ。
……きみは随分、大変だったみたいだね。今まで。
(口にするけれど、おおまかには聞いている。……“それ”だけを背負わせられた身だとして、ここまで猫を被っていられるのなら、実に見事だ)(もともと役者に向いてたとしか思えない!)
探して……会えたら?
十埼・竜 2024年5月26日
え、それはマジでどうしよ(素の声が出た)
話……怒……殴……?
まあ、まずは。
きみのラジオ、こっちでもウケてたよって。そこは言っとこうと思うよ。
案外、それで気が済むかも。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(僕は、周りからこうあれ、と勝手に言われ、勝手に失望され役立たず扱い、果てにはもういないものとして扱われ続けて、存在すら認めてもらえずに……)
(今度は自分が"偽物"扱いだ。自分なんて、いなくても当然仕方ない、と言わんばかりに)
……分かった口聞かないで、って言ってもわかんないからいっか。同情はいらないよ。
(にこやかに。でも声は少し、苛立ちを覚える。そういうのはあんまり好きじゃないしね)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
考えてないって、君って案外単純思考? とはいえ……ラジオ、ねぇ。
(ほんの少し、得られた情報はあったけど、放送、だったか、なんとか)
そんな話で気が済むのかなぁ……ひと悶着ありそうだけど。
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
同情がいらないんなら、純然たる好奇心を以て聴くさ。
イライラさせたんなら悪かったけど、どしたの?
……とはいえ。
真にきみの理解者がいるとしたら、“バックアップ”なんだろうね。
十埼・竜 2024年5月26日
フリートークは感覚で演るもんだろ?(いえーい、横ピース)
まあ、何で考えてなかったかっていうとさ。
(ふ、と息を吐いて)消えてるってわかってるから。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……好奇心は猫を殺すって言葉、知らない?
ふぅ、まぁ、別に。ちょっと昔を思い出しただけ……
(所詮は他人だ。理解なんて出来ないだろうし、なんて思って)
……どうして、"バックアップ"が理解者だって思える?
(静かに、あなたを見る。本当は「は?」って、言いたいのだけど)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(消えている。バックアップが、消える。恐らく、向こうに行こうとして消えたんだろう。そして、君が残ったんだとわかる)
……そう。それで痕跡を探してたんだ? この状況をどうにかするってよりも。
(けど……分からない。意味なんてないはずなのに、後悔しないためにやるなんて。)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
知ってるとも。その猫には命が九つあって、女性は猫九匹分の命を持ち、
そんな女性は男性のあばら骨から作られたらしいですよ。
つまり犠牲になるのは……肋骨……!!(滔々とタワゴト並べながら胸に手を当てた)地味に痛いな、好奇心の代償。
十埼・竜 2024年5月26日
だってさ、
、、、、、、、、、、、、
バックアップは僕らの複製なんだろう?
似たような経歴で、似たような考え方……って考える方が自然じゃないか。
(否、それだけでは括れない事例を既に見ている――――が)
(事前に、ぼくたちに一般的に与えられた情報は、その程度のはずだ)
いやぁ……きみは、“バックアップ”について、随分独自の見解を持つみたいだね?
十埼・竜 2024年5月26日
……この状況をどうにかするのは、僕じゃないと思ってる。
寧ろ。
僕は、“対象”同士の対話を望んでいるよ。
ぶつけたかったのに届かない言葉があることは、寂しいもん。
(正義でも悪でもない、ただのエンターテインメント)
(もはや命を懸ける立場にないから吐ける、甘ったるい妄言だ)
……当事者のみんなには怒られそうだけどさ。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……ふぅん? 面白い雑学だねぇ?どうもありがとう?
(にっこり。若干"どうでもよい"というような雰囲気はあるけども、今はそういう話をしているんじゃないし)
(あぁ、思い通りにいかないと、こうもイライラしてくる。けど、焦っ手も仕方はない)
(いっそ、思い切って行動するか。でも、それには情報を抜かないと"騙れない"しねぇ……)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……、だって、ねぇ? 似てるってだけで、こっちはのうのうと生きてるのに、バックアップ側は、何時消えるかって思いながら生きてる状態だよ?
寧ろ、僕らが理解者側にならなきゃ。
(口先だけだけどさ)
……、でも、対話なんて。無意味じゃない?
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
……そう。『いつ消えるのか』か。
あれから二年半、音沙汰なく保ってたから、案外安定してたのかと思ったけど。
(見たところ歪みの少ない、体育館を眺めて)
逆かな。限界が来たから、こうならざるを得なかった?
時間がないのに悠長な考えしてるのは、悪いと思ってる。
でも……僕は、“バックアップじゃなくなればいいのに”って理想を捨てられない。
僕たちはバックアップを取られるなんて了承してないし、彼らだって僕たちなんか知ったこっちゃないだろ。
じゃあもう、それぞれが“個人”でいいじゃんか。
十埼・竜 2024年5月26日
上書き以外の、双方の継続可能性。
対話は、自分以外の“個人”としかできないんだよ。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(自分は正直、箱庭学園に入学したのは少し前。その時点で崩れかけているのは知っていた。)
(そして、自分はいずれ消える存在だと知って、そうなりたくない、と思ったのが、討ち入りに参加するきっかけだ)
そうだね、怒りも、崩壊も、限界を感じていた人がいたんだろう。
……悪いって、僕に言ってるの? まるで、僕を"バックアップ"の存在のように言うんだねぇ?
(まぁ、今までの会話とかで、見当はついていたけどさ)
(冷めた視線を向けて)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……対話をして、何を見出すの? 散々奪われたから取り返したい、それを、対話で何とか出来ると思ってる?
(出来ない、と思っているんだ、自分は)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
いや。この箱庭で“対象”ときちんと向き合ってる、全存在への懺悔だよ。
でも、お互い猫被りは今更だろう?
きみがどっちだろうが、僕はこの対話を止める気はない。トークしようぜ、“リオル・プラーテ”。
十埼・竜 2024年5月26日
なんとかしたい、と思って話すんなら、何か見出せる可能性はゼロじゃなくなるじゃない?
文句でもなんでもさ。復讐のコツは、相手に罪を理解させることだよ。
問答無用で上書き実行、若しくは先手必勝。素晴らしいね、話が早い。
速やかに世界からどっちかが消えて、それだけで終了だ。手応えもなんもなく。
十埼・竜 2024年5月26日
……となると、わざわざラジオ使ったあいつは相当陰湿に僕を呪ってたな……(ぼそり)
会話に応じてくれたついでに、ちょっぴり裏切り行為を働いてあげよう。
……“彼”は自覚してるよ。罪。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……、対話するって言うなら、相応の情報は渡されないと困るよ。
(勿論、ただで応じる気はないだから)
……。とりあえず、自覚してるって、何を。何の罪を?
(じ、とあなたを見る。)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
捨てたこと。
十埼・竜 2024年5月26日
……悪いね。これ以上のギャラは払えない。
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……捨てた? 僕自身が何かを捨てた……?
(思い当たるところはない。過去に何か捨てた、なんて。"今の僕"には、捨てられた記憶はあっても、自分が捨てたものなんてない。)
向こうだけが分かるハナシってこと? 記憶にないんだけど。
(自分と同じ時間軸なら、記憶にあるのは"捨てられた"記憶しかない。)
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
いいや。“彼が”“きみを”捨てたことだよ。
きみに心当たりがないのなら、これは“彼”側の話なんだろう。
そこを怒ってるのかと思ったんだけれど……
ギャラ払いすぎたんですけどー(以前、頬杖ついてニヤニヤしている)それじゃあきみの話を喋ってくれる気はない?
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……捨てた? 僕を?
(良く、分からないけれど。"捨てられた"というのもまた事実なのだろう)
はー。……怒ってる、っていうか。
自分を代わりとして、自分と同じ存在が、安定した世界で過ごしてるんだよね? 少なくとも機能不全の箱庭よりは、幸せを享受してるんだろ。
というか……何にやついてるの? 気味悪いんだけど。
(無効票)
十埼・竜 2024年5月26日
改竄史と始終ドンパチして、下手打ったら死ぬけどね。こっち。
一応足元は確かだよ。
なんだよつれないなあ。さっきまではきみだってにこやかだったじゃあないか……(肩を竦めて、顔を上げる)
十埼・竜 2024年5月26日
欲しいのが“彼の座”じゃなくて、ただ“きみのための”安全な居場所なら。
……それこそ、交渉の余地があると思っただけ。
その気があればね。
十埼・竜 2024年5月26日
(大きく伸びをしながら)あ……ギャラの差額でひとつ聞きたいんだけど、
(薄気味悪いニヤつき……!)
きみ、女の子の好みは?
(無効票)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(……そうか、未来の自分が、僕を捨てた。捨てるとするなら)
あぁ……いずれ捨てるつもりだったんだけど、名前を捨てたんだね?
そうすれば、変われるから。
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
(……居場所。その言葉に反応して)
バックアップは、バックアップのままじゃ生きられない。
……どうせ、存在を保つために奪い合わなきゃいけないんじゃないかな。
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
あと、質問に答える義理はないね。貰えるものは貰っとく主義だから。
(にっこり)
まぁ、でもそうだね。何もあげないのもなぁ。
じゃあ、僕はかわいい子が好き。でも煩い人は嫌いだよ。……君のノイズみたいにね。
(これでいい?とあなたを見て、ゆっくり立ち上がる。そろそろ行こうかな)
(◆口を閉じる)
十埼・竜 2024年5月26日
そのへんは、僕が答えられることじゃあない。本人に確かめるといいよ。
奪い合わなきゃいけないのかどうかも、ね。
どうせ僕は、当事者にはなれない。
答えてはくれるんだ。きみ、結構いいやつだな。
でも、次は不用意にラジオに手を突っ込まないことをオススメするよ。感電したろ?
(ステージから、滑り降りて────)
十埼・竜 2024年5月26日
それじゃあ、“リオル・プラーテ”。
きみたちの選んだ道を、僕はたのしみにしているよ!
(ステージの上に立つきみに、身勝手でお節介な声援を)
(理想を謳うラジオ野郎が立ち去れば、体育館には静寂が戻る)
(◆口を閉じる)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル。プラーテ】
(対話相手が去り、静寂が訪れる。)
馬鹿らしい。何が楽しみなわけだよ。どうせ……居場所は……
(頭が痛む。別に、時や空間の術を使ったとしても、副作用なんて"僕には"ないんだけど)
(――もし、居場所があるなら?)
水藍・徨 2024年5月26日
【リオル・プラーテ】
……とりあえず、行こう。ドリームが湧いたら厄介だし。
(いつもよりゆっくりと歩いて、体育館から去っていく。)
(……立ち去った後に残るのは、物音一つない、静寂で虚ろな空間だった)
水藍・徨 2024年5月26日
【このスレッドは終了しました】