【個】あったって良いだろう
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
安穏としたミライってやつが。
あったって誰も文句は言わないのに、なんでなんだ。
#虚ヶ谷・無知香
#イドラ・メルビル
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リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
このまま心中なんてしないし、私が私である限り……
……その役目を、果たすよ。
(だんだんとトーンが真剣なものに変わって)
なんてったって、私はあの子の自慢のお姉ちゃんだからね!
(それをかき消すように、明るく笑って胸を張った)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
そりゃ大抵の奴がそうだよ。
このまま『バックアップ』だとか言われて、突然『不要』だとか言われて消えるのなンてゴメンでしょ。
わっちだってそう。“向こう”で安穏と暮らしてるノロマのバックアップだとか言われても全然納得なンて出来ない。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
――……そっか。
(監査が何かの準備をしていると小耳に挟んでいる。じゃあ、)
もし何かあったらさ、アンタと一緒に戦う事もあンのかもね。
……けど、“あの子”って何? キョウダイでもいンの?
(わっちは一人っ子だけど、と要らない情報を出しながら)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
バックアップ……バックアップかぁ。
いらないなんて言われちゃうのはイヤだけどさ、それならもしかしてって思っちゃうんだよね。
(あっち側の私は、どうなっているんだろう)
(あの子が生きてるとかも、あるのかな)
まだまだ全然、わかんないんだけどね。
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
もしかしたら、だね。
その時は、よろしくね?
……けど、そっかごめんね。
あの子ってのは私のたった一人の妹のことでね……
(しまってた音楽プレーヤーを出して)(写真を探す)
(あったあった)(海を背景に、青い髪に赤い瞳の少女と自分が写ったもの)
この子がそう。リヴィア、って言うんだ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
もしかして?
ああ……“もしかして”、ね。
(いわば向こう側は並行世界だ。…こっち『が』並行世界? ウザ。兎も角、つまり)
向こうには取りこぼしたものがあるかもしれない……って奴?
(其れを期待するこの子を笑う程、わっちは悪趣味ではない。飴玉をころころ口の中で転がしながら、不似合いに明るい子を横目に見て)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
ヨロシク。まあでもそっちが前衛だったら、わっちは気にせず毒を撒くからご一緒したくないかもね。
(にや、と笑った。事実だからだ。前衛ごとぶっ潰すつもりなのだ、わっちは)
妹? へえー……お、写真あンの? 良いの? じゃあ見ちゃお。
(音楽プレーヤーの小さな画面に映る子と、キミを、交互に何度か見る)
……ああ! なんだろうな、と思ったら眼と髪の色が逆なンだ?
リヴィア。……じゃあ、アンタは? わっちはムジカ。虚ヶ谷ムジカ。
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
そ。あっちの私がどうなってるかって……まだ、わからないからさ。
もしかしたら私じゃなくて、あの子ってこともあるかもしれないし。
……でも、私だけがここにいるってことはさ。
あっちの私も、どっちかだけなんだろうな、なんてね。
(苦笑しながら)(それが偽物だとしたら)(その時は、その時だけれど)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
……あれ、貴女も毒なんだ。
偶然だね、私もなんだ。毒に炎に”侵蝕”の力。
蝕むのも燃やすのも、思うがまま、なんてね。
(自分の中で、巨大な獣がのそり動くのを感じた)
……そそ。髪も目も正反対だけどさ、ちゃんと血は繋がってるんだ。
私はイドラだよ。イドラ・メルビル。よろしくね、ムジカさん!
(にへら笑って、握手をしようと)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
――……そうだね。
リヴィアちゃん、が向こう側で、あんたがこっち側なのかも知れないけど。
バックアップもある子とない子がいるでしょ、確か。
だからもしかしたら、向こうには二人とも――ああ、そうしたら?
あんたと向こうのあんたが戦う事になンのか。
(難儀だね、とにやにや笑う)
其れ超面白そうじゃん。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
“も”?
(首を傾げた)
――へえ。毒と炎と“侵蝕”。…わっちは毒と“再定義”だよ。
ワールドハッカーなンだ…といっても、そっちの力を使う事は殆どないンだけど。
イドラ。よろ……
(しく、と手を握りそうになって。……何だかんだで絆されている自分に気付いて、なんだか悔しくなって、苦い顔をして手を引っ込めた)
…別に宜しくするなンて言ってないし。
(ぷい)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
そそ。だからまだわからないんだ。
やりあうってなったら……その時は、その時だね。
もっとも、私の方がうまく使いこなせるだろうけどさ。
(離別の上に手に入れた力なのだ、遅れはとらない)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
わわ、すごーい!!
ハッカーってあれでしょ、何でもできちゃうってやつ!
ちょっと憧れちゃう、かも?
えー、握手しよーよムジカさーん!
ほらほら、こうやって出会えたんだしさ、ね?
(ずずいっと身を乗り出して)(彼女の手をとろうと)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
わからない、か。
――どうせなら、向こうにいるのがリヴィアちゃんだけだったら……あんたにとっては其れが一番なのかもね。なンかね、顔に書いてある。「妹のバックアップだったら其れでも良い」みたいな。
わっちは兄弟いないからさ、自分でしかないンだけど……あンな愚図に負ける訳ないし。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
べ、別に凄くなンかないよ。そりゃ色々出来るワールドハッカーもいるけどさ、わっちに出来るのはせいぜいが瞬間移動の真似事みたいな奴だし…ていうかあんた、ワールドハッカーより凄い力持ってるじゃん。毒も炎も侵蝕?もいけるンでしょ?
…って、わわわ! 何、ちょ!
(手を取られた。毒を仕込んでいる訳ではないが、手荒れが酷いのが判るだろう。恐らく其れが薬品を、毒を扱っているからだという事も)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
……
………………
そう、だね。
もしかしたら。もしかしたらだけどさ。
それなら、私は……
(続けようとして)(言葉が出てこなかった)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
あれ、そうなの?
でもさ、私にはできないことだもん。十分すごいよ!
……ヒュドラ、って知ってる?
猛毒を持った伝説の蛇って言うか竜って言うか、そんなやつなんだけどさ。
それを食ったのが、私。
その時に得たのが炎と毒だったんだけど……じっくり考えるうちに、侵蝕もできるようになってね。
だから……こんなことだって、できるんだよ?
(ひどく荒れてしまった彼女の手へ、”侵蝕”の力を反転させる)
(拒まなければ、手荒れが元へと戻っていくだろう)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
……。
(瞬きを一度だけして、キミを見ていた)
別に良いンじゃない?
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
“向こうの自分を倒して成り代わる”ってのはさ、わっちは向こうの自分が大っ嫌いだからやるンだけど。
あんたがやりたいようにやれば良いと思うよ。別にさ、“バックアップは此処にいなきゃいけない訳じゃない”のかもしれないじゃん。そしたら、リヴィアちゃんとあんたが一緒にいたって良いじゃん?
……良いと、思うよ。
(随分とらしくない事を言ったと思って、最後は尻すぼみに言葉が小さくなる)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
そうだよ。――ヒュドラって、アレ? 首がいっぱいある蛇だっけ。
(すごいうろ覚え)
……成る程、蛇肉をお食べになられた……
――え?
(何か力が流れ込んでくる。わっちは目をぱちくりとさせて、其れを見ていた。じくじくと痛んでいた手から痛みが引いていく)
……え、え、ええ!? な、なん……手が、
(肌がつやめく。瞳を丸くして手を見て、……なんで、と言いたげな瞳でキミを見た)
……わっち、返せるものがないよ。
(何かを貰ったら、返さなきゃいけないと思っている目だった)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
それは……
(そうだけれど。でも)
そのヒュドラ。ヒドラとかハイドラとか、いろいろ言い方はあるけど。
力を理解して使いこなせば、こんなこともできるんだけど……
……ちょっと、ごめんね。
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
(彼女の胸元へと、身体を預け顔を埋めようと)
(どうすればいいかなんて、わからない)
(自分がバックアップなら、あっちのあの子へ戻してあげたい)
(それが意味するのは、自分の消滅)
(先程までの明るさは消え、感情が溢れてすすり泣く声が聞こえるだろう)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
――別に、好きにやりゃ良いンだよ。
わっちは向こうの自分が嫌いだから倒す。ンで、わっちがあっち側の席を貰う。
あんたはさ、妹と一緒にいてみたって良いんじゃない? そりゃまあ……ええと……んと……
(席は一つしかない。――「好きにやればいい」なんていったけど、正直失言だと思った。でも、一瞬でも妹(たいせつなもの)と一緒に居られる選択を彼女が選びとれるなら、其れでも良いってわっちは思う。そうできるように一人余分に殺してやろうかとも思う)
――?
(考えている其の胸元に、イドラの頭がぽふん、と埋まった)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
(思わず小さな身体を受け止めて)
(……キミが、泣いていた)
……。
……悪かったって。
(わっちが負けた。キミを泣かせたのは、其のジレンマに視線を向けさせたのは間違いなく自分だからだ。背中をそっと撫でようと片手をキミの背に回す。)
…ごめン。
わっちが悪かったよ。どっちが良いかなンて、決められないよな。
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
……ありがと。ありがとね。ムジカさん。
(自分の背に、彼女の手の温もりを感じる)
(血の通った、冷たくない手)
あの子には生きててほしいよ。
でも、私も生きたいの。生きていたいの。
どんなに力があっても、選ばなきゃいけないなんて。
こんなの、ひどいよ…………
(口にするたび、涙が溢れる)
(自分はお姉ちゃんで、こんな姿はらしくないのに)
(止めようとしても、止まってくれなかった)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
別に。
わっちは責任取ってるだけだし。
(こんな時も、わっちは素直になれない。でも手だけは。キミが治してくれた手は、きっと優しさを伝えてくれる)
うン。
(頷く)
――うン。
辛いよな。どっちも生きていたいし、……わっちもさ。らしくないけど、話聞いてたら二人には一緒にいて欲しいと思ったよ。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
……ねえ。
イドラはさ、わっちの事凄いって言ってくれたよね。
ワールドハッカーって凄いって。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
……もし。向こう側のイドラがリヴィアだったとして。
もし、
、、、、、、、、、、、、
わっちがイドラの分の席を用意するって言ったら。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
――イドラは、喜ぶ?
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
(素直じゃないその言葉も、温もりと共に伝わる優しさも)
(弱った心に、響いてくる)
(ぐるぐるぐるぐる思考が堂々巡りして、一緒にいられる未来は見えなくて)
(そこへ降ってくる、希望ともとれる光)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
…………えっ?
(泣きはらした目で、顔をあげて)
(私のぶんの席を?えっ……?)
(ワールドハッカーの力で、でも、どうやって)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
(キミを見ていた)
(決意を宿した、少しだけ真面目な色の、茶色と翠のオッドアイ)
わっちに何処まで出来るかわかンないけど。
でも、――……わっち、生きて欲しい。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
生きたい人に生きて欲しい。
イドラが生きられない世界なンて嫌だ。こんなに一緒にいたいって願ってる子が、妹と一緒にいられない世界なンて嫌だよ。
だから、わっち探してみる。
席を増やす方法を――…誰を、何を壊してでも、探すよ。
……わっちも好きにやる。さっき言ったでしょ、好きにやりゃあいいって。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
ね!
(笑った。いざとなったら自分の席さえ譲り渡すつもりで、わっちが心に決めた小さな決意だった)
(流れる涙を拭いたくて、そっと片手の指をキミの頬に伸ばす)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
(視線が交錯する)(ぼろぼろで可愛くない私が、オッドアイの中にいる)
……あの、それって、
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
(ぽかんとした顔で想いを聴いて)(反響して)
(濡れそぼった心に、熱が灯っていく)
ムジカ、さん。
……ありがとう。
本当に……ほんとに、ありがと…………!!
(ぐしゃぐしゃな顔でにっこり微笑んで)
(涙を拭ってもらった)
(艶めいた、綺麗な指)(なんだかとっても、むず痒くって)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
(キミの青い瞳に、わっちが映ってる)
(この世なんてクソだって思ってた。情なんてクソ、あるのは悪意だけ。そう思って生きてきたら、此処はバックアップでわっち達は消えるンだって言われて、クソだって思った。表側の自分を覗き見た時、あんまりにも愚図で本当にクソだと思った。だから今回の“討ち入り”にわっちは手を上げた。あいつを殺してやろうと思った)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
――この世界は残酷で、クソったれだけど。
でも、イドラが真剣に生きたいっていうのを聞いたら……そういう人が生きれば良いって思えたンだ。
わっちは向こう側のわっちを殺しに行くンじゃなくて。
生きたい人が生きられる世界を作るために、行こうと思う。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
(キミの潤んだ瞳の中、歪んでいるわっちは微笑んでいる)
――わっちこそ、ありがと。
手も心も綺麗にしてくれたね。はは、イドラの方がなんかワールドハッカーっぽい。わっちの見てる世界が変わっちゃった。
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
……うん。世界は残酷。
それに、どん詰まりだよね。
だからどうにかしたかったし、生き延びたかったの。
あの子のぶんまで。それがあの子のためだからって。
でも、さ。
私もどこかで、見ないふりしてたんだろうね。
だから……こう言うの、救われるって言うんだろうね?
(出会ったときと同じく、にっこり笑って)
(【演出継続】)
リヴィア・メルビル 2024年5月11日
【イドラ・メルビル】
私は私にできること、ってね。
なんてったって、私は自慢のお姉ちゃんなんだから!
でも……今はまだもう少し、こうさせてもらってもいい、かな?
(目の前の優しい君の温もりをもっと感じていたくて)
(ぎゅっと、抱きしめようと)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
うン、この世界には――未来がないから。
(そう、もう時間はない。学園の中まで破壊は入り込み、立ち入り禁止の札が吊られた箇所は数えられない程だ)
……救われる?
(わっちは瞳を瞬かせた。だって其れは、)
其れは、……わっちの台詞だよ。
何て言うの? 光を見た、みたいな気分。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
うン、出来る事をやろう。
わっちも――出来る事を出来る限りやるから。
(キミはキミの“妹”の為に。そしてわっちは、……キミの為に)
――……ふふ。
お姉ちゃんも甘えたい時があるんだなぁ。
(なんてからかうように笑って、)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月11日
【虚ヶ谷・無知香】
(キミの背に手を回し、強く引き寄せた)
ただ抱き締め合うなンて久し振りだし。
甘えて良いよ、いっぱい。
リヴィア・メルビル 2024年5月12日
【イドラ・メルビル】
じゃあ……これで、おあいこかな?
(明るくなった貴女へ、明るい笑みを)
しってる?お姉ちゃんってね、
リヴィア・メルビル 2024年5月12日
【イドラ・メルビル】
(引き寄せられたそのままに、耳元へ)
お姉ちゃんだから、頼れるひとって少ないんだよ?
だから……
いっぱい、甘えさせてね?
(内緒話のように囁いて)
(このまま離れたくないと、貴女の存在を感じていたいと)
(子犬のように、抱きしめた)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月12日
【虚ヶ谷・無知香】
おあいこだね。
(笑い合う。思えば久しぶりに笑った気がする。今日みたいに心からなんて、本当に)
…お姉ちゃんって?
(耳を寄せ、)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月12日
【虚ヶ谷・無知香】
――…ふふ。
じゃあね、これも教えてあげる。
一人っ子はね、甘えんぼなンだよ。特にわっちみたいな一人っ子は特に……
(キミの体躯を抱き締める。暖かい。そうだ、わっち達は今、生きているんだ)
(生きたい人がいるんだ。だからわっちは、戦うよ)
(【演出継続】)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月12日
(何処かで校舎が崩れる音がした。終わりの日は着実に、残酷に、近付いていた)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年5月12日
【おしまい】