溺Lulu

宇宙旅行/秋

法雨・ジン 2021年9月12日
 夜。きっと気付けば迷い込むように、あなたはここに立っていた。
 星の真似でもするかのように控えめに光る、『水槽バー 溺Lulu』の看板の前に。

 黒く重たい扉を、少しの勇気をもってあけたなら。視界を埋め尽くすのはーー

+.+.+.+.

 星々。壁も、テーブルも、席に至るまで水槽で埋め尽くされたその店は、今秋は宇宙をモチーフにレイアウトされていた。
 各水槽の背景に星空の写真を飾り、黒い石や白い細石で埋める。底に沈む隠れ場所は、月や天体をモチーフにしている。魚たちがそこから顔を出しては、引っ込んだ。
 イソギンチャクも、景色の銀河化に一役だ。
 
 ぽろぽろぽろ。BGMにかけられたピアノの音色が、こぼれ落ちる星々のよう。

+.+.+.+.

「おや、いらっしゃいませ」

 少し背の低い店主と思わしき女が、グラスを磨きつつ微笑んだ。

「どうぞごゆるりと、溺れてください」

_

「お話」喜んで応答させていただきます。
「注文」何か飲みたい時にどうぞ。
「独り」ソロール向け。ゆったりとどうぞ。私が少しだけリアクションする事もあるかもしれませんが、お気になさらず。

(RP/何名様でも、どなたでも、いつでも。)




お話
1
注文
0
独り
1
0

法雨・ジン 2021年9月18日
(鼻歌と共に数あるグラスをぴかぴか透明にしていく店主)
(ソソファミド(♯)レラ)
(シシラソファ(♯)ソド)
(星に願いを。)
0

日向・えみ 2021年9月20日
(つまつましているエビを眺めている)
(水草から見え隠れつまつま。餌の食べ残しつまつま。フィルターつまつま。つまつまつまつーーあ。魚にちょっかいだされてる) (独り)
0

法雨・ジン 2021年9月23日
(にゃも、口元が動いて)(客席に背を向け、大きめのあくびを一つ)
(あらお恥ずかしい)
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霓・虹彩 2021年10月22日
(水分補給のつもりで訪れたバー。海に沈んで揺蕩うような内装にどきり/わくりとする。)
(カウンター端について、さっと目を走らせたメニュー。店の主へ口を開く)
ソルティードッグ。
……いい店ですね。まるで海の底だ。
(水族館、と言った方が気が利いていたかもしれないが) (無効票)
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霓・虹彩 2021年10月22日
散りばめてある宇宙も、星も、海に映っているみたいに見えます。
毎月、内装変えてるとか?
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法雨・ジン 2021年10月22日
あら、いらっしゃいませ。ソルティードッグ、承知いたしました。
(見ないお顔。虹色の羽がとても魅力的。)
(ガラスの蓋をレモンでくるりと濡らし、塩を飾れば透明なグラスにたちまち雪の粒のような結晶が生える。冷えたウォッカとグレープフルーツジュースを注げば、苦味酸味塩の味が爽やかに三重奏するソルティードッグの出来上がり、氷がかろかろ鳴りつつご提供)
ありがとうございます。現世から離れて、静かに水底の小石や魚になれるーーそんなお店になりたいのです。
ええ、毎月という訳ではないですが、時折。夢か、うつつか、星の旅か。曖昧であるほど、お酒は楽しく飲めると思っておりまして。
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霓・虹彩 2021年10月22日
美味しそう。いただきます。(一口。二口。塩粒の星を味わいながら、ほろ苦くて甘酸い柑橘を味わう。時折、氷の立てる音は、海や宙の環境音のよう。度数は決して低くないカクテル、程なくして胃が温まってくる。)
じゃあ、今日は水底に虹が掛かる日ですかね。
(硬質な手が暖色のサングラスを外して、グラスの脇に置いた。翅髪と同じ、七色の瞳が現れる。)

それは良いコンセプトですね。海の微睡みも、宇宙の旅もできるとは。
酒精に酔うのは好きです。夢現の境から、帰って来難いような、心地好さも含めて。 (無効票)
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霓・虹彩 2021年10月22日
それにしても。素敵ですね、その瞳。
(小型の熱帯魚が泳ぐ瞳に数拍見入る。幻想的な魚たちの宿る──恐らく義眼か──を片目を外して埋め込む様。想像して高揚、ぞくりとする。)
(スリリングな美しさ。) (無効票)
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法雨・ジン 2021年10月23日
(七色の瞳。あなたが見せつけるので、つい店主はこの両の目も水底に立つ身体も、全て貴女の瞳を見つめることにつかってしまった。真っ直ぐに立つ。)
ーー……綺麗ですね。プリズム、オパール、遊色反応。どれも水に沈むのがよく似合う。
ここは溺Lulu、是非ともひととき、深くまで潜るような旅をなさってください。
(こちらもどうぞ、とチーズにブラックペッパーをかけたものを差し出して。)

あら、虹色のあなたにお褒めいただけるなんて、私も魚達も光栄です。
奥まで水槽になっているんですよ。
きっとあなたが、思うより、奥まで。
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霓・虹彩 2021年10月23日
──じゃあ。深海に行き着くような、強い一杯を。どんな魚がいるのかを。宙に果てはあるのやら。
(目の前のバーテンダーに微笑み、戯れるように二杯目のチョイスを託す。ソルティードッグの水面は、既にグラスの半分より下。早速、おつまみに指を伸ばして)
抜群の辛口おつまみも戴きましたし。ありがとう。
(あ、おいしい。胡椒好き)

そう。刺激的ですね、それは。
命の群れを内包しながら、身を水で、深く、深く、満たしている。
……あなた自身が、深海のように感じますよ。 (無効票)
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法雨・ジン 2021年10月25日
あら、お酒にお強い。承知いたしました。甘いお酒で深く潜りますか?アルコールの刺激で海底の息苦しさを楽しみますか?

ふふ、ありがとうございます。光栄です、心から。(に、穏やかに目元を細める。瞳の内側でエアレーションの泡がのぼるのだ、きらきら、ちらちら)
羽持つ人。空ゆく故に海に焦がれておられますか?
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霓・虹彩 2021年10月25日
刺激的なほうが好みだな。
それでお願いしてもいいかい?
(強くないよ、と。ほろ酔いでだんだんと口調が緩んでいく)

翔んでいる時、海にも、土にも、たまに吸い込まれそうになる。「ああ今、翔ぶのを止めたら墜ちるんだろうな」みたいな感じ。駄目と分かっててやりたくなるし、手前で踏みとどまりもする。 (お話)
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霓・虹彩 2021年10月25日
……ああ、でも。ある意味、水には焦がれているかもね。(ソルティードッグの最後の雫が喉奥へ消える)
水飲みの酒飲みだし。
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法雨・ジン 2021年10月29日
承知いたしました。
(笑む。取り出したるは無色透明ジンの瓶に、ドライベルモット。氷はクラッシュアイスで表面を輝かせる)
(それぞれをカクテルグラスに注ぎつつ、彼女の語る話に耳を傾ける。まなざしを細める、素晴らしいと肯定するかのように。)
わかります、そのお気持ち。
ああゆう時、私たちはどうして踏みとどまってしまうのでしょう。
怖いから?痛いから?
じゃあ、痛みも意識も分からないほど深く酔っていたならば。
恐れることは、そこに例えひとつでも、残るのでしょうかね。
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法雨・ジン 2021年10月29日
(くるりとステア。出来上がるは。チェイサーも同然な無色透明、しかしジンの分量が多いそのカクテルは、酒が苦手ならば飲めるまい。それからパールオニオンをひとつ、ふたつ。沈める。水底の真珠はピリリと辛い。)(香り高いことでしょう。水の恐ろしさを囁きかける一杯を、あなたの前に差し出した)
お待たせ致しました、こちらはギブソン。きっとあなたにぴったりな一杯です。
(空になったソルティドッグを、入れ替えるように受け取って)
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霓・虹彩 2021年10月29日
或いは現世への未練、とか。
(明日の仕事を思い出しながらも、取り出された瓶に刹那的な心地好さを期待する。)
バーテンさんにもそういう瞬間は、あるのかい。わたしは何度もあるよ。高層ビルの縁で鼓動に酔うたび、仕事とか色んなこととか、考える。
(澄んだ揺蕩いに、輝く氷山。あの峰に立ち、落下したらどんな心地だろう。ワインと香草がさやかに香る。)
そうだね。考えるから、止まるんだろうね。
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霓・虹彩 2021年10月29日
(無害な顔をした水は、見るからに強烈そうな印象と芳香を与えてくる。あ、絶対つぶれる。つぶれてみたら絶対に楽しい。)
このまるいの、なんだい。
真珠みたい。(もしくは)目玉みたい。(わるい冗談を猫の笑みに投げる虫。)
ありがとね。いただきます。
(一口、……くらり。)
はは、つっよ。
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法雨・ジン 2021年11月3日
まあ、未練と言われてしまえば。今宵の現世、断頭台でも切り裂けない未練で息をつないだひとも多いものですから。(ね、復讐者の皆様方。)
ええ、ありますよ。波の底にいつも焦がれる。生きている自分に、違和感があるーーとも言いますか。

水の底のそれは小粒の玉ねぎですよ。よおくお酒を吸って、ピリリと辛い。
ふふ、眼球ももころころ可愛いですよね!魚の眼球なんかは珍味ですし、意外と眼球でも美味しいかもしれません。
ーー大丈夫ですか?(微笑んでいる)チェイサーが必要ですか?(微笑んでいる。)
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霓・虹彩 2021年11月3日
沈みたいの、バーテンさん。
未練やらあるよ。たぁっくさん。
(思い出せない遺書だとか、死んだ仲間の言葉とか、死臭が思考によぎって。
アルコールとともに、虫の呼気に混ざり込む)
へえ、こんなちっこい玉ねぎなんてあるんだねえ。(齧り)ふふ、効っく。辛。おいしい。
ふふ、有りかもね。わたし、鯖の目玉とか好きだよ。周りのぷよぷよしたところも美味しい。
(悪い冗談にノッてくれたバーテンに、ふすふす笑って。あ、ふあふあ気持ちよくなってきた。判断の鈍る感覚)
ん……まだ、いーよ。
もうちょい、沈んでられる、かも。(呷る)
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霓・虹彩 2021年11月5日
(あ、やば。)(ずる、と体がすべって、カウンターに臥す。強烈な眠気)

……ああ、彼岸って、こんな感じかい。ね。気持ち、い。
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法雨・ジン 2021年11月10日
そうですよ。
(ごぼぼり。)
(泡の上がる音の鈍さよ)

きっと向こう側は、綺麗な水が流れて、光も差し込まなくて
(崩れるあなたの背を撫でる。)
(  とん、 とん、 とん、  )
(眠りに招くりずむ)

あなたの未練も、全部抱きしめてくれますよ。
母のように、やさしく。
(とん、  )

(とん)


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法雨・ジン 2021年11月10日
(からん、)
(それでは今宵は、『closed』)

。.*

 ○。

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   ○.
  。
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法雨・ジン 2021年11月10日
(貰い物のサンドピクチャーを嬉しそうにカウンターに飾っている)
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法雨・ジン 2021年12月12日
【さら、さら 素敵な秋でした/〆】
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