Maison chouchou

【1:1】 Winter wishes

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
白と赤、それから緑に金に。
繁華街の中心にある広場に並ぶ臨時の屋台は聖夜らしい彩で飾られてた。
店々や木々や空をも飾る星のかたちのイルミネーションも歌うように瞬いている。
聖歌が流れるクリスマスマーケットを行き交う人々の顔も明るく、陽が落ちる頃には一層にぎやかだ。

「買い物に行きませんか」
なんて、ほぼ決定事項のような強引な誘い文句と共に少女を連れ出した男が辿り着いたのも丁度その頃。




1

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
(中央広場には、大人を縦に並べてもまだ天辺に手が届きそうになほど背の高いクリスマスツリーが鎮座している。屋台を出している店舗の一覧が載った案内チラシを手に、一先ず目指そうとするのはその大樹の下だ。普段のラフが過ぎる服装ではなく、薄手のセーターの上にトレンチコートを羽織った出で立ちの男は、人混みで隣の少女とはぐれないように緩やかな歩調を保っていた)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
流石に賑やかですねえこういう所。イベントの日って大体店員側に回っている事が多かったんでちょっと新鮮かもしれません。ナディーンはどういう店がお好きです?(クリスマスや冬用の小物を並べた店、アクセサリーを扱う店、ケーキやお菓子や各国のクリスマス料理が並んでいる一角もあって美味しそうな匂いも届いてくる。チラシを彼女の目線が届く位置で広げながら首を傾げてみせ)
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
(クリスマスの賑わいは楽しげで、眩しささえある大きなツリーのイルミネーションだって目を惹くものだ。そこに連れて来てくれたのは彼だったけれども、それにはしゃぎ切れないのは隣の彼のせいでもある。今日ばかりはいつもの作業着ではなく、白いダッフルコートの裾からチェックのスカートが覗いていた。一度チラシに目をやってから、自分より随分高い位置の顔をまじまじと見上げる。)……お前は本当にやると言ったら強引にでもやる男だなぁ(問いに答えるよりいっそ感心半分の言葉が先行した。)一人だったら大概小物とか雑貨屋ばかり行ってしまうかな。あとは甘いものだとか。棕櫚は?
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
そんなそんな、褒めてくれてもお財布ぐらいしか出ませんからね。(呆れなのか感心なのか、という風情の彼女の視線が低い位置から刺さってくる。軽く屈んでしまうのは上背に差があり過ぎるからで、決して誉め言葉ではなかろうそれを受けて照れたように笑うのは偏に神経が太いか無いかであるが故だろう。可愛らしい服装の彼女を見ているのだから、ご機嫌がうなぎ昇りなのが分かり易い表情の緩さ)作り手目線って感じです?でもいいですね、これだけ色んな物があるといい刺激になりそうですし見て回りましょうか。あとツリーの飾りもちょっと足したいのでそっちもついでに回れればいいなって。あ、限定マグカップ買ったらマーケット中の飲み物飲み放題だそうですよ、やってみます?(チラシに書かれた催しものを一つ一つ指で辿りながら、ツリー前で大変とっ散らかった行動計画を挙げてみつつ)
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
お財布なら出すのか……。というか最近やっと気づいたんだが、棕櫚は何かと買い与えるのが好きじゃないか? そういう趣味でもあるんだろうか(服から靴から、気づけば貰った物の方が増えている気がする。向ける視線を明らかに呆れに振った。機嫌の良さの理由は何となしに察せてしまって視線を逸らした。)ディスプレイなんかはつい店側で見てしまうかな。ツリーの飾りと言うと、棕櫚の店にもツリーを置くのか? わ、マグカップが可愛い……! 寒いし、あったかいものは欲しいな。やってみよう。飲み物といえば、棕櫚はお酒は飲め……そうだな(飲めるのか、という言葉を、何となくの予測に置き換えた。弱いという想像がまずつかなかったせいだ。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
なんかそう言われるとえ…パパ活みたいですね?いやこう、年下の女の子に財布を出させるのはプライドが許さないっていうそれだけなんで、折れてくれると助かりますよ。(援交と言いかけ、あまりにあまりだったのでもう少しソフトな響きの感想を零した。くっきり呆れの方に針が傾いたらしいのを見ても、そろそろいつもの事として受け止めるようになってきてはいたが。外された視線に笑んで、今日も可愛いですね、なんて当たり前に付け足し)小物屋さんって特にディスプレイって大事そうですもんね。ツリーは飾ってあるんですけど、もうちょっとオーナメント足したいなって思いまして。(気が付くとツリー飾りが減ったりもする管理の適当さだった。マグカップを販売しているブースを指さして、あっちですと告げてから緩く背を押して歩き出そうとし)お酒は強い方ですよ、ナディーンは飲めるのは二年先でしたっけ。甘いお酒揃えて待ってますね。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
パ……?(知識外の言葉に意味を捉えかねて不思議そうに首を傾げた。)思えば最初からそうだし、嫌なわけではないが。ただこう、棕櫚はただ喜んでいるとそのうちとんでもないものを持って来そうな気がするよ(最近の諸々でその印象は強まるばかりだ。当然のように付け足された言葉に今日も手慣れて見えるなと視線を逸らしたまま返して、背を押されるまま緩やかに歩き出した。)オーナメントならこのマーケットにもたくさんありそうだ。……二年か、きっとまたすぐ過ぎてしまうんだろうな。お酒は興味はあるけれど。私は甘いのが好きだが、棕櫚は甘党というわけでもないんだろう? 強いなら今日も好きに飲んでくれたらいいよ。ホットワインだとか、去年もたくさん見た気がする。
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
とんでもないもの。(きょとんとした顔で、何を渡せばそれに当たるのかを考える一拍が空いた。パパ活を知らないような素振りであったので、そのままでいた欲しいと願いを込めて其方は全力スルーを決め込みつつ)……うちの合鍵渡すんでキーホルダー買いませんかって言うつもりだったんですがそれはとんでもなくないですよね?(至極普通の頼み事ですよねって顔で訊く。そうこうしている間にノベルティグッズの販売する店に辿り着き、マグカップを見せて貰える事になった。濃紺に雪の結晶柄か、赤地にクリスマスリースが描かれているものか、白磁にスノーマンの顔が描かれている中から選ぶようだ)ナディーンはどのカップにします?折角なんでお出かけ中は素面でいますよ、二年後に一緒にホットワイン飲み歩きましょう。……新宿が島になってからは、本当に時間が経つのは早いですよねえ。日々変化ばかりで目まぐるしいので退屈だけはしないで済んでますけど。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
……。……、……(言葉がすぐには出てこなかった。一先ず落ち着いて意味を解釈し直そう。そうしよう。一旦意識をマグカップのサンプルの方へ向けようとして。)え?(無理だった。)いやちょっと待ってくれ、今言ったばかりのフラグを綺麗に回収しないでくれ……。合鍵? 十分とんでもないが?(どうにか赤地にクリスマスリースが描かれたものを指差しながら完全に困惑した顔になった。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
えっ?(鸚鵡返しに声を出して、挙動不審にマグカップを選ぶ彼女をまじまじと眺めやった。矢張りこれはとんでもない物の方か、と納得しているがそれはそれ。普通の事ですよねって顔は崩さない)そうですか?別に寝泊りしろって訳じゃないですし、俺も割とよく出歩いて家を空けがちなんで入って待ってて貰える方が何かと便利じゃないかなって思ったんですが。カップは赤いやつですね、じゃあ俺は青にしようかな。(すみません、とスタッフに声を掛けてマグカップ二つを買い求め、飲み終わった後に入れる袋も貰って、赤い方のマグカップを彼女に向けて差し出して)隣のお店がいい具合に飲み物売ってるのか、商売上手だなあ。俺はスープでも飲むかって気分ですけどナディーンは何にします?
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
え? ……私がおかしいのか……?(思ったことがそのまま声に出た。極めて普通だという顔をする彼を改めて疑問符しか浮かばない顔で見上げてしまいながら、差し出されたマグカップを両手で受け取った。)ありがとう……いや、ではなく、そもそも私たちは付き合ってもないだろう? 確かにいつでも行けるような距離に部屋を借りたのは知ってはいるが(まさかこのために、とは彼のことなら十分あり得そうなことで、世間話のようにスープを買い求めようとする様子をいっそ呆然と見上げてしまった。)じゃあ、私も同じスープを……。
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
ほら、普通、って人によって随分違ってくるものですから。(そういう事にしておいた。物凄く困惑しているのだろう彼女に、にこっと擬音が付きそうな微笑みを向けて併設されているドリンクバーの屋台を手振りで示してから一度カップを受け取り、同じスープを注いでもらって戻ると湯気を立てている赤いカップを彼女の手へと戻した)はい、なので結婚前提のお付き合いに頷いて頂く為の第一歩として、取り敢えず物理的な距離から縮めて行こうかなと……。(カップを満たすのは、バターの香りも豊かなクラムチャウダーだった。歩き飲みがしやすいようにとの配慮か、具材の野菜も海鮮も細かく刻んだものが入っている。とろりとしたスープは見るからに熱々だと分かるだろう。それを渡す男の方は、彼女の頭を混乱で満たそうとするかのような堂々とした物言いで無茶を振っているのだが)……ナディーン的にはどのタイミングで鍵を出されるのがベストだったんでしょう。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
……そもそも一回り年下を結婚前提で口説いて来る人に普通を語らせるべきじゃなかったなとは今思った(当然のように笑った上で堂々と手段を語る彼に、こちらは変わらぬ困惑とあからさまな言葉にじわりと頬を染めるしかできない。相変わらず他者を翻弄するのが上手いと思う。)物理的な距離を建物で詰めて来るとは思わないだろう。あ、いい匂い……どのタイミングも何も渡される予測自体なかったというか、私には私の家があるじゃないか(満たされたクラムチャウダーをほんの少しだけすする。あつ、と言ったのは本当だし、引かない頬の熱を誤魔化すようでもあった。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
結婚を前提にしない方が不誠実じゃないですか?(あれえ、と首を傾げて不思議がる。一度開き直ってしまって以降、遠慮というものがほぼほぼ失せていた。彼女がスープに口を付ける様子を見守る視界で、白い頬が鮮やかに色付いて見えたのは寒さの所為ではないのだろう。思わず片手を伸ばして、軽く手の甲を紅潮した頬に押し当てようとするのは温度を確かめる意図で、手袋もしていない男の手ならば氷嚢代わりにもなっただろう)熱いですね、確かに。(端的な感想一つ。笑んだままの口元に自身もカップを運んで、腹からも温まる。そのまま人の流れに乗ってゆるゆる歩けば、小さな家のようなに並ぶ店舗に所狭しと飾られた冬らしい売り物の数々が目を惹いた)そこはそれ、別宅があっても別に困りはしないでしょう。例えばほら、ああいうのを増やしたいと思っても置くスペースが無くないです?(あれ、と言って示したのは巨大なぬいぐるみを飾った店舗である)
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
いやそもそも数度断ったはずなんだが――ひえっ(押しは強かったが、こうなってから尚更な気がするのは気のせいではないと思う。呆れを通り越した目をしかけて、不意に頬に触れた冷たさに声を上げた。咄嗟にスープを零さないよう動きは首を竦めた程度だったけれども。頬は一段と赤みを増して視線は非難がましく彼を見上げる。)冷たい! そんなになるなら手袋をしろ、というか熱いのはそうじゃなくて――ああもう、棕櫚のばか……(結局言い募って口で勝てる相手でないのは知っていてどうしようもなく白い息に言葉尻を溶かす。指差されたぬいぐるみの並びには、あ、とわかりやすく赤目がきらめいた。)かわいい……! って、いや私はああいうのを増やしたいわけではなくて。それはまあ、ぬいぐるみは好きだけれど。
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
そこはまあ、不屈の精神というやつですし馬鹿なのは死んでも治らないそうですから……。と言うか手袋って手元が細かく動かせなくなるからあんまり得意じゃないんですよね、ナディーンが選んでくれるなら嵌めますけど。見繕ってくれます?(熱を落ち着かせられないかと触れた手の冷たさに驚かせてしまったようで、すぐに離してすみませんと零す謝辞と共に手を引いた。非難の目線はちくちくと刺さるけれど、一層赤くなった少女を目の当たりにすれば痛みもしない。そのまま胸の高さでわきわきと動かして見せながら、クラムチャウダーが冷めないうちにとカップを傾けつつ)ぬいぐるみの手触りがお好きなんです?それともサイズ感でしょうか。あれ、うちに飾ったらナディーンが遊びに来てくれるご利益が生えてきませんかね。(行ってみましょう、と声を掛けてぬいぐるみが並ぶお店へと。目玉商品なのだろう矢鱈大きなふかふかの白熊は、つぶらな瞳で彼女を出迎え)
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
不屈の精神というか馬耳東風の類な気がするというか……いっそ感心はしているけれどな。ん、なら手袋をプレゼントにしようか? ただ私も手袋は得意じゃないから、好きじゃないなら他のもの……何か欲しいものは?(手作業が多い日常故に、手袋がいっそ不便な事も多いのは共感できた。せっかくのクリスマスだから、と気安く問いかけて、自分もカップの中身が冷め切る前にと傾ける。)……単純にかわいいから。それに、(言いかけて、店へ足を向けることで言葉を引っ込める。先ず見えた白熊には、わぁ、と笑みがこぼれた。)うちの子より大きいし、かわいい……! ご利益は生やすものでもないとは思うが、この子がいるなら遊びに行ってもいいかな、なんて(一目で気に入ったお陰で、機嫌の良い言葉がつい零れた。そっと片手で触ろうとしてみて。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
手先が器用な人は余計でも手袋苦手そうですよね。欲しいもの……となるとナディーンの手作りがいいなって思っちゃったりもするんですが、マーケットに来てそれは無粋ですね。じゃあマフラーを見繕って頂けると嬉しいです。(馬耳東風の評には繊細な男の子です、なんて主張と供に片手で胸を抑えて悶える仕草を添えたものだから、信憑性などまるでなかったが。駄目元のお願いを受け入れて貰えた瞬間に、ぱっと顔が一段明るさを増して分かり易く喜びを伝え、少し考えてから希望を述べる。そうしている間に着いた店先で、白熊を前にして顔を綻ばせる年相応の彼女の姿を、一歩下がってじっと視界に収めたままで)それに?(途切れた言葉を追いはしたが、応えはなくとも気にはしない。伸ばした彼女の指先が半ばまで埋もれるほどぬいぐるみの毛足は長く、多少突いた程度ではびくともしないだろう)それなら買わない選択肢はないですね!うちの子になって貰いましょう。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
ふふ、個人的には嬉しいがな。マフラーか、わかった。棕櫚の好きな色は? 青いのはしていたのを見た気がするが(茶化す仕草でひとつも明るい雰囲気を濁さないのも、大人の振る舞いなのだろう。それでも分かりやすい喜色には聞いたこちらもほっとして、ゆるく笑って頷いた。引っ込めた言葉を問い直す言葉には、白い毛足に指先を埋めながらぽそりと答えた。)たまに。本当にたまにだよ。何となく寂しいときにいてくれると安心する。……えっ、本当に買うのか? 棕櫚の部屋にこの子を……?(いくら広い部屋でも一人暮らしでは邪魔ではなかろうかと、そういう顔をして彼と白熊を見比べる。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
流石、根っからの作り手なんですねえ。好きな色は青と茶と白黒、ぐらいでしょうか。自分で選ぶと寒色に寄っちゃうんでナディーンのセンスにお任せしたい気持ちですよ。(彼女の店に並べられた品々を思い出す。金属や歯車でできているのにどこまでも印象の温かい、好きだから作っているのだろうと感じられる小物たち。何か作って貰いたい、なんて気持ちは一先ず言わず胸にしまっておいて、マフラーの好みを語る。語ったものの、畢竟、彼女が選んでくれるなら何でも嬉しいのだけれど)ああ、そりゃ寂しい時もありますよね。手触りが良くて柔らかいものって安心するの分かります。(猫と暮らしていたものらしい感想を、教えてもらった好きな理由に頷きながら零す。白熊との間を往復する彼女の目線が少し面白くて、抑えきれなかった笑い声を喉から零しながらスタッフに買う意思を伝えて、スマホで決済を済ませ)大丈夫ですようち広いですし、部屋も余ってますし。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
うん、今はピアス作りが私のトレンドだ。青と茶と白黒……ふふ、私も自分で自分のを選ぶとモノトーンばかりだな。じゃあ、青っぽい灰色のにしよう。猫の柄とかもいいけど、棕櫚には可愛すぎるかな?(後でお店を探そう、と楽し気に笑う。自分の葉ともかく、誰かのものを選ぶのは好きだった。)うん。あったかいともっといいなって思ってしまうんだけど、あんまり欲張るとぬいぐるみから動けなくなりそうだ(そう言う間にもあっさり決済が済まされてしまって、ぱちぱちと瞬くばかりだ。部屋、と聞いて想像するように彼を見上げた。)……余った部屋が白熊の部屋になるのか? ふふ、じゃああの子は棕櫚の同居人になるわけだ。そのうち猫とも仲良くなれるかな。
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
ピアス空けちゃうと沢山揃えたくなりますよね、俺も久々に空けるかなあ。(彼女のお店にピアスが並ぶ情景を思い浮かべて、目を細めながら自身の耳を軽く触った。最早ホールは潰しているけれど、微かな凹凸ぐらいは触ると分かる。白熊を自宅に送り届けて貰う為の送り状も書いてしまえば、再会は男の部屋でとなるばかり。見上げる視線に笑んで返す)青灰ですか、落ち着いた色合いのマフラーが一本あると大活躍しそうです。猫柄も好きですが服にまでとなると大分着回しが限られちゃいますからね。猫といえばうちの子のもふもふとあったかさも格別ですよ、帰ってきたら紹介します。それまでは同居人を温めてナディーンのお越しを待つことにしましょう。(いつか来る日を心から楽しみにしているような温度の口調。ともあれ今はマフラーというお楽しみに気分は上々、足取りも軽い)先に食べ歩きしましょうか、甘いものの屋台も沢山ありそうですよ。
0

ナディーン・エルドレド 2023年12月20日
棕櫚も空ける? じゃあピアスは手作りのをあげようか。何色がいい?(既に作る気で首を傾げながら、自分より随分上の方にある耳朶を見上げてつい指が伸びた。触れてすぐ引っ込めようとした指先は彼に比べれば温かい。)わ、写真で見せてくれたあの子だろう? 本当に可愛かったものな。ふふ、嫌われなかったら触ってみたい。……くま、本当に買わせてしまったんだし、遊びに行くよ。すぐそこなのはよーく知っているしな(彼の口調に釣られるようにして、のんびりと笑って頷いた。そういえば今日買ったなら、と気づく。くすくすと笑って。)白熊のサンタさんが棕櫚の家に行くと思うと、なんだかいいなぁ。……あ、それならホットチョコレートが飲みたいな。軽食も何か食べようか(スープの塩気のお陰で甘いものの気分なのは間違いがない。こちらも嬉しそうに頷いた。はじめにあった、何ともなしの緊張感は既にない。)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
えっ、それは滅茶苦茶嬉しいです。色というと石が付く感じですか?なら、そうですね。(予想外の申し出に何度も瞬いて、色で悩んでいる所で伸びる手に気付いて腰を曲げた。軽く見て触れただけでも、過去に結構な数の穴を空けていた痕が分かるだろう。擽ったさに目を細めている内に離れた手を、ちょっと惜し気に見送った先で彼女と視線が合う)赤で。(何を見ながらの色のリクエストなのかは、一目瞭然の姿勢。憚ることなく希望を告げて、楽しみだなあと鼻歌でも歌い出しそうな上機嫌ぶりを見せた)俺には気難しい子なんですが、女の子同士なら案外気が合うかもしれませんね。……白熊サンタ、北極からやってきそうですね。なら俺はトナカイでも気取ってお待ちしてましょう。(届いた後で赤い帽子でも被せたら面白いかもしれない。近いですよ!と彼女の言葉の含みを気にすることなく笑って頷き返す辺りが、馬耳東風だのと言われる所なのかもしれなかった)
0

鐘堂・棕櫚 2023年12月20日
いいですねホットチョコレート。軽食ならそういえばさっき通り過ぎたお店に、美味そうなキッシュが置いてありましたし、あっちには……(グルメ目的となれば、寒空の下にあっても一層元気に歩き回れそうだった。あれやこれやでお腹を満たして、マフラーやオーナメントを探し回ったり、店々のディスプレイの妙を語ったりと、一時だってお喋りが止まらないような、そんな夜。少し遠い星の代わりにきらきらとしたイルミネーションが手を伸ばせば届く距離で輝いて濃紺の天を彩り、行き交う人々を照らして聖夜を祝う。クリスマスの景色の一部分として過ごした時間もまた、あっと言う間に過ぎていくものの一つで、忘れられない思い出の一つにもなるのだろうと)

(〆)
0