『タワーバーガー』
夏生・幽 2021年9月9日
新宿区・ゲームセンター『Join』。
数奇な運命により八月の閉店を免れた娯楽施設だ。
明かりの消えた店内は薄暗く、奥へ進むとただ一台だけ、青白く明滅するアーケード筐体が見える。
知っていても知らなくても良い噂によると
この筐体は毎日誰かがゲームの基盤を入れ替えていて、タイトルは日替わりなのだとか。
そんな唯一の稼動台の前に座り、ゲームをプレイしながら男がキミに気安く声をかけた。
時刻:午後
本日のゲーム:バランスゲーム『タワーバーガー』
[1:1RP]
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推奨:スレッド【Join】参照
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夏生・幽 2021年9月9日
(青白くチカチカと光を放つ筐体の画面には、上から下へと落ちる
具材やら食べられないものやらを受け止めて、ときには躱して、たかく積み上げるハンバーガーのグラフィックが忙しなく左右に移動している)
(それでいて画面に向き合い、背中越しに語りかける口調はゲーム画面とはかけ離れて穏やかだ)
ねぇ知ってる? 復讐者が改竄世界史から生鮮食品を持ち帰るようになったんだって。
夏生・幽 2021年9月9日
そしたらさぁ。お昼の時間、このお店の前にキッチンカーが停まるようになったんだ。
ハンバーガー屋さんなんだって。
でもね、そのハンバーガー屋の店長さん。具材に何のお肉を使ってるか絶対に教えてくれないらしいよ。
だから皆面白がって、悪魔の肉だとかドラゴンの肉だとか噂してて。
(トマト、トマト、ハンバーグ、パイナップルの輪切り。
話の最中にも画面の中のハンバーガーのタワーが堆く積み上げられていく。
次第にゲーム速度が上がってくると、爆弾やら鉄アレイの異物まで挟み込んで)
……キミはさ、何のお肉だと思う?
朝来野・帷 2021年9月12日
食べられる肉だとなんだろうなぁ。食べ慣れたものでもないと、食感だけで何の食材かを当てるなんて難しそうだし。挽肉にでもなっているなら尚のこと。(偶然訪れたゲームセンターの奥、青白く明滅していた筐体の。プレイする男の邪魔にはならないよう、後ろで何となく画面を眺めるだけに留めていた。積み上がっていくハンバーガータワーは余り美味しそうには見えないな、なんて。)貴方はそのハンバーガー食べたことあるのか?
夏生・幽 2021年9月12日
ううん、まだ食べたことない。いつも並んでるんだ。
お肉もさぁ、たくさんは用意できないから早い者勝ちでね。
僕は改竄世界史にも行けるし、物資は割となんでも手に入るから。
(グラグラと揺れながらも高さを伸ばすハンバーガーだったが、途中で挟んだ爆弾が時間差で爆発すると脆くも崩れ去った。記録2.4M)
(画面にゲームオーバーの文字が浮かぶと立ち上がり、丁度うしろに立つキミの隣――灰皿のある台へと移動する)
……何事も、譲り合わないとね。キミもやる?
(煙草を取り出し火を点けると、コンティニューのカウントを始めた筐体を指差した)
朝来野・帷 2021年9月18日
そうか、未だないんだな。噂話になってたり並んでるのを見たりすると余計に気に掛かりそうではあるけど。世界を移動出来るディアボロスよりは、新宿の人たちに行き渡る方が良いだろうしなぁ。(雑談混じりで眺めている間に、爆発と画面にはゲームオーバーの文字。爆弾は積まない方がいい、と感心していたところに。)……代わってしまっていいのか? 俺はゲーム用のコイン持ってないんだけど…(譲られてしまったからには、と身体は筐体の方へと近付いていた。コンティニューのカウントも気に掛かりはしている)
夏生・幽 2021年9月19日
そこにあるトレーの硬貨を使って良いよ。
(ゲーム台の上に置かれた金属トレーを指差す。中には銀硬貨が補充されている)
まぁ気になるけど、皆お肉食べたいもんなぁ。キミは? お肉好き?
ネットがなくても人伝に噂が広がったり、人が行列を作るんだから不思議だよね。
朝来野・帷 2021年9月23日
あ、この硬貨か。じゃあ…お言葉に甘えて。(示されたトレーへと手を伸ばしてから筐体の前に座る。新たに始まったゲームは緩やかなスピードで、ハンバーガーの具材を積み上げていった。まだ雑談に意識を向ける余裕はあって)
その質問は肉料理が好きかって意味でいいのかな? 普通に食べるけど魚の方が好きかもしれないなぁ。
ネットが無い時代にもウワサ話が独り歩き…なんてこともあったみたいだしな。……噂と言えば。このゲームセンターにもそういう話があるらしくって。幽霊が出る、って貴方は聞いたことあるかな。
夏生・幽 2021年9月24日
お魚かぁ。お魚も食べたいな。周りの海で獲れるのかなぁ。
(キミのプレイを眺めながら、のんびりと煙草を噴かしている)
うん、知ってる。ここの噂話だろう。……。なぁキミ……、
(僅かな沈黙があった。首を動かして店内の時計を見ていたのだ)
――僕が幽霊だって言ったら、キミは信じる?
朝来野・帷 2021年9月25日
釣竿でも垂らしたら釣れそうだよな。フィッシュバーガー…よりは噂のハンバーガーの方がまだ話題性はありそうか。……あっ、(レタスやトマトやら順調にハンバーガーのタワーを積んでいたところに、うっかり挟んでしまった例の爆弾。そのうち爆発するんだろうなとドキドキしながら)
実は、その噂の幽霊かと思って眺めていたんだけど。ゲームしてるし、食べものの話はするし、タバコ吸ってるし……幽霊と人間の差って何だろうなぁ。未練が有るとか無いとか。実際に言われたら信じるとは思うよ。
夏生・幽 2021年9月26日
そうなんだよなぁ。僕は僕のことを幽霊だと思っていたんだけど。
実際のところは成仏するか、死んでみるまでわからないんだ。
未練もねぇ、今探しているところ。
(記憶がないんだ、と語る言葉は悠然としている)
(それよりもゲーム画面の方を気にしていて)
爆弾は爆発する前にたくさん積んで、画面外にやると爆発しないよ。
朝来野・帷 2021年9月29日
この場所とか、縁のあるところに何かやり残した事でもあったのかもしれないな。ゲーム好きって訳でもないのか…? なにか力に成れそうなことがあれば手伝うけれど。……成仏させたいって訳ではなく。個人的な好奇心のような。(記憶が無いのは大変だなぁ、と。そこまで深刻そうでもなかったので。そのままゲーム画面のタワーを積み上げていく。)
おお、アドバイスありがとう。(言われた通りに爆弾は爆弾で積んでいった。爆弾処理用と、ハンバーガータワーと、奇妙な光景ではある。)
夏生・幽 2021年9月29日
新宿島や東京は割とどこも見覚えのような、馴染みを感じるから元々この世界の人間だったのかも。ゲームは好き……かもしれないなぁ。
(どれも曖昧な答えだった。その確固たるもののなさが、自分を幽霊たらしめるのだけど)
キミも優しいんだね。僕の周りの人は大体優しいんだ。
新宿島……キミも元々この世界に居たの?
朝来野・帷 2021年10月3日
新宿や東京に馴染みはあるんだな。海外の人だったら、それはそれで大変そうだからなぁ。ふむ…好きかもしれない、でも全く興味のないものばかりに囲まれるよりはよいのかも。(積んでいった爆弾は画面の外へ。少し安堵しかけたところに落ちるスピードが上がってきているような気もする。)
優しい人が周りに多いんだな。それは良かった。人柄ってやつかもしれないな。
俺は東京住まいだったけど新宿ではなかったから。8年くらい前の世界……ディヴィジョンから来たことになるな。といっても漂着する前後の記憶なんて割と曖昧なんだけど。
夏生・幽 2021年10月4日
東京と新宿……距離だとそんなに離れていないけど、8年かぁ。
キミにとってここに住む人たちは皆が未来人だから、今更幽霊が出たくらいじゃあ驚かないか。
(徐々に速度を上げるゲーム画面の中では落下物が縦横無尽に飛来している。もう少しでスコアを抜かれそうだ)
……今くらいのさ。まだ外が明るい時間だとあんまり怖くないのかなぁ、幽霊。
言いふらされても困るんだけど、ここまで驚かれなかったのは初めてだな。
(溢す言葉は、僅かに残念そうな音を滲ませている)
朝来野・帷 2021年10月9日
東京都も結構広いからなぁ。気づいたら8年後の世界に居るってのは吃驚したけど。文化やら文明とかそこまで変わってた訳でもないから、あまり未来人とは思っていないかな。ゲームセンターのゲームもこういう感じだし。…お、これは高得点狙えそうじゃないか。(縦横無尽に飛来する落下物を捌けつつも。先ほど眺めていたスコアに近付いていて、やや燥いだような声をあげる。)
いや……怖がってる人からしたら昼間でも怖いと思うけどな、幽霊。自分が害されるような雰囲気はしていなかったのと。俺が単に鈍いだけってのもあるかもしれないが。……もしかして人を驚かすのが好きだった、とか?
夏生・幽 2021年10月10日
8年経ったら連載中の漫画とかさぁ、全部完結してそうじゃない。
言われてみるとゲームセンターって変わらないよね。
昔と……昔もゲームセンターに来たことあるのかも。
人を驚かすのは好き……かもしれないなぁ。
外が暗くなる時間に子供がさぁ、幽霊を探して肝試しにくるんだよ。
そんなとき僕はいつも隠れて姿を見せずにこうやって、
(指先をすいと動かすと、ハイスコアを狙うキミのそばで硬貨を浮かせてみせる)
(復讐者の念動力による操作だが)
――驚かせて追い返すんだ。
朝来野・帷 2021年10月16日
うわ、誰かにうっかりネタバレされるのを考えると割と怖いな…。外で遊べるゲームが廃れることは無いのかもなぁ。ふむ。昔もゲームセンターに来るのが多かったのかもしれないな。時間を潰せたり、交流をしたり色々目的はありそうだし。(落ちてくる速度が上がり、グラグラと大きく揺れながらハンバーガーを左右に移動させる。このまま行けばハイスコアも狙えそうなところに)
幽霊を探しに肝試し……いつの時代も子どもってそういうの好きなの不思議だよな…。怪我をさせないレベルの悪戯で追い返してるなら、まぁ。……ディアボロスの能力にしても結構、難易度高いことしてないかソレ?
あ、やべ、(硬貨に視線を向けたことで集中が途切れた。画面にはゲームオーバーの文字。記録2.3M)惜しいところまで行ってたのになぁ。
夏生・幽 2021年10月17日
ネットの方が時代逆行してるからなぁ。ネタバレを踏む危険性が減ったと思えば悪いことばかりじゃないのかも。
(これも経験談ではない、“知ってること”)
ゲームセンターには大人も子供も来るもんねぇ。
そうそう。驚かせるために今も練習して――、
(途端に崩壊したハンバーガーと、ゲームオーバーの文字に目をまるくして)
……えっと、キミの記録を邪魔するつもりはなかったんだけど。
そっかぁ、驚かなくても気が散るよね。ごめんね。
(ばつが悪そうに口から煙草を放したままでいる)
何かお詫びできることある?
朝来野・帷 2021年10月24日
そうなのか? 今は新宿島だけのネットワークらしいけど。此処は未来だって気を付ける心構えは忘れないでおこう…。
(ゲームオーバーの画面を暫く眺めていたが、コンティニューの表示に切り替わったことで気を取り直し)あぁー……いや、これは単純に俺の不注意だし。勝負してた訳でもなければ、さっき爆弾の処理の仕方でアドバイス貰えたのは有り難かったしなぁ。お詫びなんてとんでもないよ。でも、単純そうに見えてたゲームだったけど、やってみたら案外夢中になってしまうやつだったな。(次はどうする?と言いたげに貴方の方へと視線を移した。)
夏生・幽 2021年10月25日
そう? じゃあさ、お詫びついでに今度こそちゃんと応援したいからこっちのモードはどうかな。
(浮かせたコインを投入口へ)(立ち上がりそばへ寄ると、2P側のボタンで横から操作する。オプション。モード変更。level3を選択)
速度が三倍速になるけど、スコアが伸びやすい……って説明に書いてあった。
(僕やったことないけど、と無責任な付け足し)
(ハイスコアを応援したい気持ちも本当だけど、ただ見てみたいという気持ちもあったり)
……復讐者の能力かぁ。幽霊だから出来てるんだと思ってたけど。これもどっちかわからないな。
なぁ、何したら幽霊っぽく見えるかな。
(灰皿の席へ戻ると、三倍速を勧めた相手にのんびりと話題を振って)
朝来野・帷 2021年10月31日
わぁ、三倍速モードなんてあるんだな。三倍……スコアも滅茶苦茶伸びそうだけどスピードも凄そう。俺がやる側でいいのかな? 応援だけじゃなくて貴方も……って、そういえば名乗ってなかったような気もするな。俺はトバリって言うんだ。改めてよろしく。(とりあえず、三倍速モードがどんなものかと。興味深々な様子で画面に相対し。スタートする前に振られたのんびりとした話題に)
幽霊っぽく見える、ねぇ。ポルターガイストって言葉もあるくらいだし、騒音でも幽霊の仕業とか思われる…ことはあるんじゃないかなぁ。静かなところで急にラジオとか怖い音楽とか流れたらビビりそうな。
夏生・幽 2021年11月1日
僕はコレがあるから。応援してる。
(短くなってはいるが、未だ紫煙の尾を引く煙草を指に挟んで見せる。大事に吸うよう言いつけられているのだ)
トバリ。トバリくんかぁ。僕は夏生・幽。
ナツキとカスカ、好きなほうで呼んでもらって構わないよ。
嗚呼、ジジ、ザザーってやつだろう。ヒュードロドロみたいなさぁ。
なんとなくわかる。……今度試してみようかな。
朝来野・帷 2021年11月3日
そういや休憩中だったか。じゃあ俺が頑張る側ってことで。煙草吸ってると大人だなぁとは思うけど、正直美味いのかな。(雑談混じりに画面は向き直り。スタートした画面のハンバーガーを操作し始める)
ナツキとカスカ。好きな方だと……ナツキさん、かなぁ。夏に関する名前なんだろうか。
テレビの砂嵐?なんかもぞわぞわした感じがするよな。何だか違う世界に繋がっていそうというか。ヒュードロドロってのは何処から音が出てるんだろうとも思うけど……試せそうなアドバイスになったならよかったよ。
夏生・幽 2021年11月4日
美味しいかどうかは僕もわからないなぁ。
でもコレの煙で満たされてると落ち着くんだ。
(そう語る輪郭は吐いた白い煙と同化するように)(雨霰と具材が降注ぐ画面を「速いなぁ」なんて眺めて)
うん。参考になったよ、ありがとう。
そうそう、夏生まれって書いてナツキ。
カスカは幽霊の字でね、名前覚えてないからつけてもらった。
トバリは覆い隠す幕の帷?
朝来野・帷 2021年11月10日
おいしいって訳でもないのか。満たされたり、落ち着くものを続けたくなる気持ちはわからないでもないけれど。
夏に生まれるに幽霊でカスカ、か。幽けし夏に生きてるようだなぁ。そうそう、夜の帷とか使うやつ。柔らかく包み込むようにみたいに言われてたけど……って、ちょっと、まってくれ、速度だけじゃなくて落ちてくる量も三倍になってないかなぁコレ?!(余裕そうにいられたのは始めのうちだけ。雨霰と降注ぐ画面を明らかに捌き切れていない。ハンバーガーがぷるぷるしている。)
夏生・幽 2021年11月12日
柔らかく包み込むように……人の名前にも意味や想いが込められてるんだなぁ。
確かにキミは懐が広そうというか、落ち着いていて――、
(言いかけたところで慌てふためく様子に瞬く)
(画面からほんの少し目を離した隙に、目で追えないゲーム速度になっていた)
……嗚呼、でもほら。もうハイスコア出てるよ。
(今度こそ気を散らさないようにと控え目に告げる)
朝来野・帷 2021年11月16日
……たしかに。ハイスコアは出てそうだけど、ハンバーガータワーというより、ピラミッド積み上げてる気分になってくるような…。割とゲームオーバーにならないのは自分でも吃驚だなぁ……。極めようとしたらどのくらいまで積み上がるんだろう。(無駄な抵抗は辞めて、積めるだけ積む方針に切り替えた様子。画面から視線は外さずにいるが諦め半分のようにも見える。)
夏生・幽 2021年11月17日
レトロゲーだからなぁ。このゲームのレコードホルダー、探せば新宿島にもいるのかな。
僕らでも毎日プレイしてたら動体視力は鍛えられそうだけど。
(片や応援席は穏やかだ)
でもさぁ、こうやってずっとハンバーガーを見てたらやっぱり食べたくなってきたな。
……うん。次にキッチンカーが来たら僕も並んでみようと思う。
(目と手が離せないキミのうしろで独り言にも近い決意を固めていた)
朝来野・帷 2021年11月20日
そうか。レコード残したヒト、探せば見つかるかもしれないの少し夢があるな。このゲームはどちらかと言えば動体視力と、忍耐力も鍛えられそうな気もするが…………あぁ(なんだかんだ続いていた幸運もここまでだったらしい。記録7M。ちょうど三倍くらいになったなぁなんて思っていたところに。先程は見られなかったランキングのようなものが表示された。これ幸いと画面を眺めていけば)
わぁ、すごいなカンストみたいなスコアもあったりする。どのくらいやり込んでるんだろ。ナツキさんがレコードホルダーになってるゲームってあったりするのか? このゲームには名前を残してやろう、みたいなやつとか。(暫くハンバーガーは見たくないかもな、なんて軽く伸びをする。食べそびれていた昼ご飯はどうしようか等と頭をよぎった)
夏生・幽 2021年11月21日
僕はゲームは下手なんだ。
今はオンラインで出来ないから、ランキングだってその台での履歴が残るだけで、名前を残したところで井の中の蛙なんだろうなぁ。
(最後に一吸いすると、煙草の火を灰皿に押し付けて)
でもキミのおかげでランキング画面が見れたし、三倍速モードも見れた。
ゲームが下手だから、自分では難しいモードって選ばないんだ。
(人にやらせた感じを誤魔化すように、言い訳を添える)
……ハンバーガーじゃなくてもさ、なんだかお腹空いてきたな。
僕はそろそろ帰るけど、トバリくんは?
朝来野・帷 2021年11月23日
上手いヒトは神がかってたりするもんなぁ。練習だけでは追いつけないみたいな。……井の中の蛙でも、名前を残せるものがあるのは分かったことだし。怪我の功名みたいなものだったけど、見られないものが見られたようなら良かったよ。(思いがけず満喫することになったゲームの筐体から立ち上がる。日常のようでいて非日常のようなハンバーガー積み体験だったのだが)
あぁ、そうだな。噂の幽霊…もといナツキさんと話しも出来たことだし。俺もそろそろ帰ろうか……っと、てっきり此処に住んでるのかと思ってた。ということは、また来たところで必ず会えるって訳でもないのか。
夏生・幽 2021年11月23日
ううん。僕、地縛霊ではないみたい。
(どこでも行けるよと足を見下ろす)
(ゾンビが走る時代なら幽霊に足があっても良い、と思う)
でも毎日ここへきてゲームの基盤を入れ替えたり、筐体の点検をしてるんだ。
時間はまちまちだけど、会える日もあると思う。
もしまた会えたらさ。ハンバーガーの味の感想、伝えるね。
美味しかったらキミにも食べて欲しいから。
(魚じゃないけど、なんて付け足して)
朝来野・帷 2021年11月25日
地縛霊って最期の場所から離れられないやつだっけか。どこにでも、行きたいところに行けるならそっちの方が良いだろうし。(足の有る無しは幽霊としては重要なんだろうかと、ふと思ったが尋ねるのは次に機会があったらにしよう。)
へー。毎日ここへ来て基盤を入れ替えたり筐体の点検をしたり……店員ではないんだよな? ボランティア精神というか、マメだなぁというか。それじゃあ、縁があったらまた見つけられそうだ。(昼間よりは夜の方が…なんて考えていたところに。散々見ていたその単語。一瞬だけの間があって)……あぁ、あの並んでるっていうキッチンカーの。そうか。何の肉かも分かったら、教えてくれると有り難いな。魚じゃなくても俺も気になって。(そんな言葉を残して。出会いのゲームセンターを後にした。)
夏生・幽 2021年11月26日
うん。わかった。
(入り口までついてって、反対方向へと去って行くキミに手を振る)
肉の味、覚えてるかな。
(鶏、豚、牛。指折り。あとは羊とか。鹿? ……食べて何の肉かわかるだろうか)
(自分に残ったものは、ただの知識か、記憶の残骸か)
……宿へ戻ってなにか食べものもらおう。
(腹の空く感覚に考えるのをやめて、ひとり帰路についた)
夏生・幽 2021年11月26日
【〆】