【イベント】文月・流火VS紫雲・朱夏羽
サプライズ・ウメコ 2023年9月22日
初戦を終えて、冷え切った舞台に熱が灯る。
灼けるようなステージライトが降り注ぎ、観衆を沸き立たせる。
ある者は勝ちの意義を改めてその手に感じるために。
ある者は友人たちとの約束と激励を胸に。
杞憂や嘆きなど、舞台の上では何の意味も持たないことを肌で理解することだろう。
ピリつく重圧と勝利への渇望をその手に握りしめ、お互いに向き合う。
"真実"へ歩を進めた彼ら彼女らの戦いが今――開幕する!!
≪蠍火≫――、文月・流火。
≪天弓の色彩≫――、紫雲・朱夏羽。
いざ、尋常に勝負。
◇ステージルール
・客席など場外への攻撃の禁止
・場外から見えないように戦ってはいけない
・流血は良いが、死ぬ前に決着をつけること
・選択肢は使わなくてもいいです
※※【警告】第二回トーナメントのルール確認について※※
【
https://mimemo.io/m/mqLXOlJ989ozQ19 】
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文月・流火 2023年9月22日
(ステージの変化は、決してハッタリや奇を衒ったつもりはない。水場は蝶が生み出す炎や嵐、蝶自体を防ぐ為の工夫だ)
(何が相手でも正面からぶつかって勝てるとは考えない。相手の実力を認めどんな手でも使い同じ土俵に立とうとする、それが少年なりの敬意だ)
(緑の蝶は風、青の蝶は冷気。冷気ならまだ水中を使う必要はねえか)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
そっくりそのままお返ししてやるよ!!
(水面に手を付ける。再び凍結の力が水中に浸透し。それは無数の氷の槍を生み出す)
(内に凍らせた空気を内蔵した氷の槍は「プシュッ!!」っと激しく空気を吹き出すような音を立て氷の礫と相殺し合いながらアゲハへ迫る)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
("蝶"から出現した礫は、風と組み合わさった氷の槍にかなうはずもなく砕け落ちていく)
氷、だけじゃない!?
(しまった、緑の"蝶"を大きくしたから、回避しても射抜かれそうだ!)
(前に飛んだ方法に切り替える? ……ううん、それは間に合わない)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(翅色を赤紫へ変化させ、片手に《青》、片手に緑の"蝶"。)
……大丈夫、ちゃんとできる。
(緑の"蝶"から降りて、プールに飛び込む姿勢を見せる。あなたの頬に、温かな風を感じるかもしれない。)
(風は槍を水へ溶かしていくだろう。着水するかしないかくらいで、『水面上に立った』その時。風の槌が、あなたの真横から薙ぎ払われようとする!)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(撃ち落とした? いや、自分から飛び込む気か!?)
(羽の色が変わる、手を変えて来るな)
(神秘的な攻撃は先を読みにくい、その点彼女の羽色だけは救いなのだが……如何せん彼女が水面に立つ姿は幻想的でフェアリーテイルの一場面を見ているような気にされる。そこを歯噛みして少年は冷静に相手を観察するが)
(青と……緑? 吹雪か? いや――)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(自分から水へと没した)
(風の槌は見切れなかったが。揺れる水面が息遣いを教えてくれた)
(波は大きく揺れども水面の下に嵐が吹く事ない)
(……間一髪って所か?)
(水中から水面に浮かび立つ少女を見上げる)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
今度は水中から――!! 氷の次は――光だ!!
(たった今もステージから吸い上げ続けている熱を吸収した光輪が輝き回転を始める)
(水中で手に槍を持つような動作をし、クルリクルリとパントマイムの様に回して見せ、水上に浮かぶ一つの氷塊へ向け投擲する仕種をする)
(
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=32877 )
(投擲の軌道に白い光線が現れて透明な氷塊へと突き刺さる、その氷塊の内角に反射し次の氷塊へ、次の氷塊の、次の次の次の次……)
(プール上に浮かぶ幾つもの氷塊の間を光線が乱反射する)
(光線の跳弾。跳弾した光線は反射する中で花火のように散り幾本にも分裂、水中に空中に飛び交い様々な角度から蝶とアゲハを襲撃するだろう)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(どぼん、という音。風の手ごたえはなかったから、自分から水中へ!?)
でも、水中じゃ熱を使えな……あっ!?
(──違う。最初に言ってたはずだ。このステージにおいては、彼は『熱を奪い続ける』と。つまり、燃料は常に満タン状態だ。)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(そしてそれに気づいた時には、もう遅い。)
きゃあっ!?
(翅に、手に、足に、光線が当たる。《青》ではなく橙と、緑の"蝶"だったのだが、光を遮るには至らない)
(浮いていた風の制御が上手くいかず、水の中へ入っていく……が)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(虹色の"蝶"が、空へと飛び立つ。)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=54122
(白い"蝶"が、身体を覆う。……ちょっと時間はかかったが、なんとかなった)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=54144
(呼吸は緑の"蝶"で何とか出来るけど、さっきの光線で、"蝶"はほとんど焼かれてしまった。)
(……水の中は、とても、冷たいなぁ。)
(そんなことを思いつつも、まだ、あなたと戦う気持ちは揺るぎないと前を向く)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
……ねぇ、流火。
(不意に思ったことを呟いた)
流火は、今も戦うの、好き?
(聞いておきながらだけれど、試合だから……水中で緑の"蝶"を羽ばたかせる。青の"蝶"で、薄い刃を幾つも作って)
(風で作った水流に乗じて、その薄い刃を水中投擲してみる)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(透明な水中、少しも衰えぬ闘志を宿す貴女の双眸を見る)
(ちょっと期待してたけど――水中だからって蝶の魔力が衰えたりはしないか)
(一方こちらは凍らせた空気をジワジワ解凍する事で呼吸を得ていた)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
ああ?
(戦いながら、嫌に柔らかく響く囁きを聞いた。それは純粋な好奇心からの問いなのだろうか)
ああ勿論だよ!!
(そう答えたが――なん十トンもの水を蓄えたプールの水が流れを作り出すのを感じる)
(暴風じゃねえ、暴水!? 風だけじゃなく水流まで起こせるのか!)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(流火は泳ぎは程々に上手いが、しかし経験の少ない水中ではその動きは鈍る)
(さらに水に紛れ見えにくい氷刃は躱し切れない)
(いくつかの刃が肌を切り裂き水中に少しずつ赤い靄が広がる)
ああ! 大好きさ!! 俺は戦うのが大好きでここにいる!!
(そんな有様になりながらも、水中を超え空気中まで響く程声を張り上げる。また何か仕掛ける準備の最中なのだろうが)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(ふわふわと漂う白いワンピース。髪の毛も、水に揺れている。翅色は、またほんの少し薄まっているけれども、輝きは変わる様子はない)
(緑の"蝶"を口元に当てて、呼吸。)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
そっか。
……私もね、最初の内は怖かったし、緊張してたんだけど。
不思議なの。……ちょっぴり、今、流火と戦うの、わくわくしてるのよ。
(戦うことは、今でも苦手だし、怖いと思うこともないわけじゃない。でも、出会って、戦って……)
……変かもだけど! もちろん、勝つために戦ってるんだけど!
(刃は当たった。良い調子だろう……多分。このままいけば……)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
「わくわく」……!!
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
がっはっはっはっはっはッ!!!!
(空気を吸う事すら忘れた豪快な大笑い)
(それは空中の観客席にも水中の貴女にも届く事は無いだろう)
(ガボゴボと勢いよく水を飲み込んでも笑わずに居られない)
(外からはただ水中で足掻いてるようにしか見えないだろうが)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(最高だった)
(モールの地下で些細な事に震えていた少女が、闘争を楽しいと言った)
(彼女は別に自分の同類にはならないかもしれないが、闘争を楽しむ人間とこうして相まみえる事ができたのは)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(嬉しかった)
今の言葉、これから来るモノを目にしても忘れんじゃねえぞ――!!
(幾らか、いや、かなり水を飲んだ。でも今すぐどうにかなりはしない。たった今仕掛けを放つ)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(少年は唐突に「ウミユリのようなもの」取り出すと。それをそっと水中へ放つ)
(嘗てこのモールで起きたマフィアの抗争の中、上層を支配していた者の先兵は恐るべき奇物を利用していた)
(プロンプター、ウミユリのような形をした人の消化器系に寄生し脳波でその者を支配する悍ましい寄生生物である)
(その多くはモールを守る者達の手で廃棄されたが)
(ここにそれを改良され危険性を廃した代わり特異な能力を得た個体が在る)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
【喪屍夜行(ネクロスクリプター)】
(
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=50183 )
(報復の時を待つ骸に仮初の命を与え活性化。特定の人間からの脳波を受けつ復讐を遂行する改造奇物)
(ただ……齢12歳、人を傷つける事も躊躇うような可憐な少女に対し復讐を願う死者など在るだろうか?)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(その問いに答えるように突如、赤い靄の向こうから何かが出現する)
(このモールでは突如地下に人喰いザメが溢れる奇怪な事件があった)
(原因は重要指定奇物「鮫肌」、魚を凶悪な人喰いザメへ変貌させる小瓶と液体の奇物。コレによって生まれた巨大人喰いザメは噛んだ人間すら同じ巨大ザメへ変えるという)
(その時のサメは駆除されもう一匹も生きてはいないが、そこに生きて居た命が失われた事実は変わる事が無い)
(その少女の手により殺められた命が在ったという事は!)
(
https://tw7.t-walker.jp/club/thread?thread_id=27145 )
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
さあ試そうや! お前の蝶と俺の鮫のどっちが勝つか!
(血の赤い霞の向こうより突如現れた巨大ザメは蝶の生み出す水流をものともせず突き進む。その目は深海の暗黒よりどす黒く染まり、生前に自分を極寒地獄へと叩き落とした少女を認め大口を開き襲い掛かる)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
流火!?
(笑った!? なんで!?)(と思ったけれど……ううん、なんとなく、『分かる』。)
(嬉しいんだ。わくわくしたって、伝えたことが。流火にとって、とってもとっても、嬉しかったんだ)
(翅色が、多分まだ誰も見たことのない、黄緑色に変化した……が)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(その後に見えたもの。なんだろう? あれは……)
……あれ、あれ、え、え、ええぇぇぇ!!!?
(翅色は真っ青になった。だって、一番大きくて一番獰猛で、)
なんでここにあのサメがいるのーーーーーー!?!?!?!?
(一番思い出したくない巨大ザメそのものだったのだから!!)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(あの時みたいに青の"蝶"で凍らせ……だめだ、勢い余って流火を凍らせるわけにはいかない。)
(──サメの口が大きく開かれる)
(大丈夫。あの時の私とは、違う! ……それに、それに!)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(……怖いけど、ちょっとわくわくは残ってる!!)
ここから先は、通せんぼ!!
(翅色を青へと変化させ、氷柱を水槽内に幾つもの聳え立たせる。そのうちの一つは目の前。サメに激突させる算段だ。ちょっとは怯んでくれると嬉しいのだけど……!)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(サメを操作しつつ、少年は傷を凍らせて応急処置を取り、呼吸を正し次の仕掛けへと移る)
(流火自身、このモールにこれが居た事は仄かにしか知らない)
(そして彼女が関わった事もうすぼんやりとしか知らないが)
(その件はもう彼女にとって超えた過去なのだと彼女の様子を見てうっすらと悟った)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(一方、巨大ザメは大口を開きアゲハに迫り続ける、その大顎は小舟など焼き菓子のように噛み砕くだろう、人なら襤褸布ように引き裂かれるのは間違いない)
(大ザメが道を阻む氷柱へ突っ込む度ソレをかみ砕く、岩石の砕けるような破砕音が水中から観客席にまで響くだろう)
(しかし破片はサメの口を内から貫き、サメの姿を歪な形に変えていく)
(氷柱の持つ冷気が内からサメを凍り付かせその動きを確実に鈍らせていく)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
……ひぇっ。
(目の前でばりばり砕ける音がして、ちょっぴり怯んだ。このままだと噛まれ……なかった。)
(サメは氷柱を砕いたことで破片が刺さり、青い"蝶"の効果が増幅して、凍らせかけているみたいだ)
(……少し、痛そうだなぁ)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(水が冷たい。凍るのとは違うような、しん、と響き渡るような冷たさ。)
(……知ってる。この感じ。なんだっけ……)
……あ。
(あぁ、そうだ。『悲しい』時、水の底にいたような、沈むような、そんな心地になったこと、あったなぁ──)
(翅から、こぼれ出る新しい"蝶"。その色は……)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=54345
紫雲・朱夏羽 2023年9月22日
(翅色を群青に瞬かせ、広げる力は……)
スプームレトナンティア
──泡沫蝶の共鳴。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=50363
(動きを、動かそうとすることを、その意思を、水の枷で絡めとるの!)
(効果はサメにも、あなたにも。動かせまい、と縛りゆくだろう)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(巨大ザメはほとんど不死、もとい屍であり、どれほど傷つけられた所でその報復を止める事は決してなかった)
(無論身体が細切れになればそれ以上闘争などはできなくなるが)
(群青の"蝶"、その青く深い悲しみに触れたサメは――猛り狂う復讐の怒りが鎮んでいく)
(身体はまだ戦えるまま、全身を包み込む悲哀の前にヒレをピクリとも動かせない)
(報復の巨大ザメは彼女の慈悲の想いによって復讐を果たす事も無く。悲哀に共鳴し、彼女を許し沈黙したのだった)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(サメは――猛り狂う復讐の怒りが鎮んでいく)
(脳波でサメと繋がりを持って居た流火は即座に繋がりを切断した)
(感情が闘志が消えかかるような寒気だった)
(急に泣きたくなるような悲哀の情念が脳波を通じ此方まで浸透しかけた)
(アゲハ……そう言う事もできるんだな、お前は)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
やったなアゲハ!
だが、サメは時間稼ぎさ!!
もう準備はできてる!! やっぱ、喧嘩の決着はコイツで決めねえとなァ!!!!
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
(サメの巨体を超える大きさの何かが水中で蠢いた――)
(太く長いそれは大神殿を支える柱でも、悠久の時を生きた大樹の幹でもない)
(高く水飛沫を上げ水中から反り立つ一つの柱は白き霜を纏う氷の腕だ)
(水中で高らかと腕を挙げた少年の肩から伸びている)
(無効票)
文月・流火 2023年9月22日
コイツで決着だ!! 行くぞ! アゲハ――ッ!!!
(その巨腕が動けば激しい風圧も生まれる。たとえ直撃せずとも爆風のような冷気と圧力だ)
(全てを地に打ち据え眠らせる猛吹雪のような激しい一撃、空中から水面、水面から水中の貴女へと真っ直ぐに振り下ろされる)
(
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=50493 )
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月23日
え、時間稼ぎ……!?
(そういえば。彼は一歩も、移動した気配すらない!!)
わ、わ、大きい腕なの……!?
(ふわ、と戻ってくる翅色は薄水色と黄緑混じり。氷の腕がプールをも超えて構えているではないか!!)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月23日
(でも、なんだろう。きっと、水中に届いたらきっと凍り付いてしまいそうな、その一撃を、自分はどうしたいのだろう?)
(……空中に散らばった虹色の"蝶"達が、水面、あるいは水中に、ステージのあちこちに、散らばって)
(翅色は、どんどん、どんどん色を変化させていく。)
(受けたい? 止めたい? 壊したい? )
(……ううん、多分、私は)
紫雲・朱夏羽 2023年9月23日
(──虹色の"蝶"に、あなたの近くの、"蝶"に)
(……飛びたいって)(想った。けど……)
(景色が、届かない。手が、届かない。)
(──点と、点は、『まだ繋がらなかった』)
(……ごめん、皆。ここまで、みたい。)
(悪あがきに、両の手に橙の"蝶"を握りしめて、プールの水を蒸発させるほどの炎をと、魔力が尽きるまで灯しておこう)
(無効票)
文月・流火 2023年9月23日
(霜の巨人の拳は水面を打ち、衝撃でプールの水は雨粒の如くまで砕かれた。そのまま拳が少女まで打たんとした時)
(炎が灯った)
(それは世界を焼き払い清めるが如き眩い光だった)
(霜の巨人の拳が一瞬で溶け蒸発し、ステージも、ステージを覆う氷の壁も全て蒸発して消えていく)
(冷気と炎が打ち消し春風のような優しい風がステージを舞う)
(無効票)
文月・流火 2023年9月23日
ッ……ぐっ!
(風がやんだ時。ステージには春の霞のような靄が立ち込めた。そこには氷の一欠けらも水の一滴もサメの骸も無く)
(呻き膝を全身に傷を負い膝を付く少年が居た)
(飛び道具で競り合うには、出力が足りなかったか――)
(だが手足が動ければまだ――。負けじゃねえ……と。靄の向こうに少女の姿を見つけようとじっと目を凝らす)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年9月23日
(氷を解かすほどの、火。)
(未だ、未熟な私には、こうして魂を変換して、やりくりするしかなくって)
……流火。
(かなり白に近い翅色をした少女が、あなたに、視線を向けて)
紫雲・朱夏羽 2023年9月23日
……ありがとう、それと、おめでとう、かな。
次も、がんば、て……
(ふわ、と、眠るように気絶した。)
(了)
文月・流火 2023年9月23日
(少女の羽は今まで見た事無い色だ、燃え尽き行く灰のような色にも見える)
アゲハ……おまえは……!
(聞くまでも無く、かなりの無茶をしたようだと悟りゆっくりと歩み寄る)
(無効票)
文月・流火 2023年9月23日
(そのたった一言の激励を吐くだけでもどれ程の気力を使ったのだろうか。グッと拳を握りしめる)
朱夏羽……お前と戦えて! 本当に良かった!
心配すんな、全部取り戻す。
そしたら。また、やろうぜ……? 楽しくよ。
(無効票)
文月・流火 2023年9月23日
(雄たけびの代わりに拳を高く振り上げて短く勝利を伝える)
(早くこの少女が休める場所へ行くように)
(早くここを去り取り返すべきものを取り戻しに行こうと)
(了)
サプライズ・ウメコ 2023年9月23日
「第1回戦、Aブロック。紫雲・朱夏羽VS文月・流火」
「紫雲・朱夏羽が戦闘不能となったため――」
サプライズ・ウメコ 2023年9月23日
「勝者――、文月・流火」
「それでは皆さん、勝者に盛大な拍手を――」