英雄願望の少女と無限書庫の出会い【1:1】
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
この図書館には数週間に1~2回、迷い人がやってくる。
これに関してはフェレライが図書館付近に展開している結界が緩いとかではなく、むしろ意図的に誰かが迷い込んできやすいようにしている。
収集家でもある彼女はこうして書物や物品を集めているわけだが、それはそれとして彼女自身は他者とコミュニケーションを取りその者の魂や感情の色、輝きを見たいという願望がある。
故に自らが招待していない全く初見の者をこうして呼び寄せ、少しの間話をする…なんていうルーティーンがある。
今日も如何やら一人迷い込んできたようだ
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フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
(何時もと変わらない日で、何時も通り書物の整理をして。何時もと違う事があるとすれば脚立から脚を滑らせて落下し、上から振ってきた本の山に埋もれてしまった位)
…これは困ったね
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
(きょろきょろと見回しながら図書館に足を踏み入れて)
こんなところに図書館なんてあったんだ、知らなかったなぁ。好奇心で入ってきちゃったけど、管理してる人とか居るのかな?えーと。だれかいますかー?お邪魔してもいいですかー?
(声をかけながら奥へと進んでいく。家主がまさか前方にある本の山の中にいるとは想像もしていない)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
…ん?(自分以外の人の声。しかも聞き覚えのない声だから迷い人が来てしまったのかもしれない。これは困った、今のままだと何も案内が出来ない)
…あー、聞こえているかな。
もし聞こえていたのなら返事をしてほしい。
僕は今おそらく君の眼の前にいる本の山の中にいる者だ
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
あ、人の声だ。やっぱり誰かいたんですねー……って、本の山の中!?そ、それ大変じゃないですかっ!今助けますっ!!
(本の山に駆け寄り、パッパッと本をどかしていく。)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
いやはやすまないね。
まさか迷い人である子にこんな仕事を頼んでしまうとは、情けない。
ああ退けた本はそこら辺に置いといてくれ、僕が片付ける。
(未だ聞こえるのは声のみ)
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
困ってる人を見たら助けるのがヒーローですから!気になさらずじっとしててくださいねっ!
それにしても、数が多くてキリがない!もうこうなったら……一気にいきます!高い本があったらごめんなさいっ!
(目を閉じて精神集中、本の山に両手をかざせば念動力が発動。大量の本を一気に固めて横にポイッする)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
ひーろー…ああ、英雄のようなものか。
お?(なんだか急に明るくなったと思い周りを見ると、大量の本が浮いており)
これは面白い。
重力系や浮遊系ではなさそうだな、魔力の流れが見えないし。
となると…念力の類か。
(ぱんぱんと払って立ち上がり。迷い人の前にはちんちくりんで癖毛が凄い幼女のような存在が見れるだろう)
助かったよ、ありがとう。
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
いえいえ、どういたしまし、て?
(管理人かと思ったら子供らしき小柄な女性。ここの管理者のお子さんか、迷子かな?と考える)
(しゃがんで目線を合わせ、完全に相手を子供と想定した声で)
えっと、怪我はないかな?大丈夫?痛いところはある?
それと…君はここの管理人さんのお子さんなのかな?それとも迷子?もしそうなら、ボクとお揃いだねっ。
(子供を安心させる為の温和な笑顔。新人ディアボロスなのでヒルコかも?という考えに至っていないのである)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
本は…無事なようだね。
力の制御も出来てるようだ。ディアボロスとしては優秀な分類に位置するんだろう…ん?
(元来の気質か、眼の前で起こった現象に関して思考を回していると眼の前の少女…まぁ自分より大きいが。屈んで自分に話し掛けて。これはおそらく…)
僕が此処の主だよ。
ヒルコ、という種族を聞いた事や見た事があるかな?
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
え?君が主?ヒル、コ?
(ヒルコ。確か外見が幼いまま歳をとる異邦の種族。そんな知識が想起されると同時に、ぶわっと冷や汗が出る)
あのー。すいません。
君…じゃなくて、えっと。貴方は御幾つなんでしょうか…?
(もしかして今自分めっちゃ失礼な態度した?という不安から「女性にダイレクトに年齢を尋ねる」という失礼の重ねがけには気づけない)
(子供向け笑顔のまま固まって尋ねるその姿はコミカルさすら漂っていた)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
(不幸中の幸いとしては目の前の者が『偶々性別が女だった』位の認識故年齢だったりそういうのを気にしてない事か)
うん?
僕の場合少し事情が違うから何とも表現しにくいけど…。
確かこの世界の暦で言えばもうすぐ29歳になるね。
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
やっぱり年上!?しかも一回り以上ー!!!
(ずさーっと後ずさって頭を下げる)
す、すいません!ヒルコという種族のことは聞いてはいましたけど、あまり馴染みはなくてそうとは思わず……!
おもいっきり子供扱いをしてしまいました……!!
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
いやなに、気にしてないよ。
そもそもヒルコである限りこれは逃れようのない宿命みたいなものだしね(本当に気にしてないのか周りの本を確認してから影なら手を生やして片付けを始めて)
それに君の場合僕が子供だと仮定して怖がらせないようにしてくれていたのも視れたから、何も謝る事はないさ。
むしろ君は君が出来る事をやったんだ、誇って良い。
……いやそれより先にやることがあったか。
ようこそ、我が無限書庫へ。
歓迎するよ、迷い人。
ベティ・ナカムラ 2023年8月24日
(とりあえず怒ってはいない様子に安堵のため息をつきつつ緊張を解く)
あ。歓迎ありがとうございます?
えっとー……
(そういえば目の前の人の名前もまだ知らない。なんて呼ぶか。いや、その前にまずは自己紹介からだ、と考えて)
今更ですけど、自己紹介させていただきますね。
ボクはベティ。ベティ・ナカムラ。まだ新人ですけど、ディアボロスです。
散歩してたら見慣れない図書館があったので、ふらふらっと入っちゃいました。
不法侵入だーって言われたらどうしようかと思いましたけど、歓迎されてよかったです。
それで、えっと。貴方は……?
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月24日
うん、うん。
ベティ嬢だね。
此処に迷い込むのは基本ディアボロスだからあれだけど、新人とはね。
視た所そこそこ練り上げられてるからてっきり中堅だと思ってたよ。
僕の事はフェレライと呼んでくれ。
ベティ・ナカムラ 2023年8月25日
フェレライさん、ですねっ。改めてよろしくお願いしますっ。
ところで、フェレライさんは「此処の主」だって言ってましたよね。
この図書館みたいなところって、フェレライさんのおうち的な感じなんです?
他には誰かいるんですか?
(周囲を見渡し、改めて蔵書の多さに感心しながら尋ねる)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月25日
うち…どうだろうか。
確かに寝泊りはしているけれど、気持ち的には拠点といった方が近いかな。
在住しているのが僕だけだよ。
偶に君の様な迷い人や僕の知人が来るぐらいさ
ベティ・ナカムラ 2023年8月25日
ってことは、このおっきな図書館を一人で管理してるんですか?
すごいなぁ……ボクにはとても真似できないや。
掃除や本の整理だけで一日終わっちゃいそう。
(まだ足元に転がっていた本を一冊手に取りしげしげと眺める)
(よくわからない言語で書かれているので、何の本かは全然わからない)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月25日
偶に友人が手伝ってくれるけど、基本は一人かな。
元々僕の一族が管理していたものだし、昔からやっていた事だ。なにひよつ問題はない。
見ての通り『手』は沢山あるしね(影から生まれた多数の手に、魔力で編まれたかなり大きな手も出して)
ああそれは『重力魔術における空間固定と座標認識によって生じる変異数』をまとめた書物だね。
面白いよ。
ベティ・ナカムラ 2023年8月25日
くうかんこてい?ざひょう?へんいすう?
……。うーん、ボクには一生縁のない本だなーってことは、よくわかりました。はい。
(理解を諦めて手近な棚に本を戻そうとする……が、そこが正しいのかが分からず、引っ込めて所在なさげに持ち直す)
って、わぁ。すっごいですね。
さっきもその手で散らばった本を片付けてましたよね。
あはは、これなら余計なお世話というか、本を余計に散らかしちゃっただけだったかなー。なんて。
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月25日
(にゅっと黒い手が横から伸びて本を掴むと、既定の場所に置き)
いやいや、あれは本当に助かったよ。
身動き取れなかったから僕の影自身見れなかったし。
最悪吹き飛ばすことも出来たけどその場合十中八九書物が駄目になってしまったからね。
ベティ・ナカムラ 2023年8月25日
そ、そうですか?お役に立ててたのであればよかったですっ。
(心の底から嬉しいという笑顔。もしウェアウルフだったなら尻尾がブンブンしていたであろう)
でも、やっぱり影の手って万能ではないんですね。
さっきみたいになったら危ないですし、良ければ一段落するまでお手伝いしましょうか?
読めない文字が多いので、指示出しはしてもらうことになっちゃいますけど……
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月26日
魔術というのは制約を設ける事で術として成立するものだからね。
あくまでも僕の持論だけど。
一つの術を作る時に、何をどうしてどんな風な術を作りたいかとなった時に容量というものが必ず存在するんだ。
容量を大きくする為には対価として発動する為の魔力や陣、詠唱なんかがどんどん大規模になっていく。
無詠唱で発動するこれならこんなものだろう
おや、良いのかい?
人手は何人いても足りない位だったから正直助かるんだけど。
基本的に迷い人はすぐ帰るからね、無理強いは出来ない。
ベティ・ナカムラ 2023年8月26日
全然構いませんよ。袖すり合うも他生の縁、そして縁ができた人が困ってるのなら手助けするのがヒーローですからっ。
とはいえ、「それじゃこの本全部移動よろしく」とか言われちゃったら流石に手に余るレベルなので困っちゃいますけど……なので、そんな大した手伝いはできないかもです。
(頬を掻いて笑う)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月26日
…うん、成る程。
確かにそれは英雄の資格に必須だろうね。
それじゃあお言葉に甘えて頼んでしまおうか。
何安心して欲しい、そこまで無茶振りはしないさ。
それこそ片付けよりもやって欲しいことが沢山あってね。
沢山。
ベティ・ナカムラ 2023年8月27日
はい、お任せくださいっ!じゃんじゃんお手伝いしちゃいますよっ!
……って、片付けよりやって欲しいこと?さっきも言ったけど、ボクは文学や魔術は専門外ですよ?
しかも沢山って。
(首を傾げて尋ねる)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月27日
安心してほしい、誰にでも出来る事さ。
誰にでも出来る事ゆえ作業内容は細かくて地味だけどね。
保存している書籍の保管状況や消耗具合をひとつひとつ調べて纏めるとか。
君の様な迷い子がこれから増えるのであれば地図とそれに伴い書物や物品の細かい仕訳をしなくてはいけなかったり。
掃除とか、施設の点検とか。
……まだ聞くかい?
ベティ・ナカムラ 2023年8月27日
わぁ。なんか思ったより作業量がいっぱいだぁ!
と、とはいえ一度手伝うと言った以上撤回はしませんっ。とことんやりましょうっ。
…あ、でも今挙げてもらった中だとお掃除はちょっと。その。苦手かなって。えへへ。
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年8月28日
言ったろう?沢山あると。
とは言え急を要してやらなければいけない事、というわけでもない。
現に今までは僕一人で行う前提として組んでいたからね。
だから君がやれる範囲内で大丈夫さ。
苦手を克服する良い機会になるよきっと(しれっと)
なに、立ち入り禁止区画や物品保管区画の器物を破損させなければ早々僕もとやかく言わない
ベティ・ナカムラ 2023年8月29日
うーん。や、やれる範囲で貢献しますね。
って、ここ立ち入り禁止の場所とか保管庫とかもあるんですね。
この本の部屋だけでもけっこー広いんですけど、もしかして全体像はかーなーり広い……?
(改めて周囲を見渡す)
フェレライ・ヤーマルギーア 2023年9月16日
そうだね、厳密に言えば僕も全体像は正直把握していない。
(適当に拡張し過ぎただろうか、等とぼやき)
パラドクスの応用で空間を広げたはいいもの奥に行けば行くほど複雑化していってね。
僕も覚えている限りの浅い層しか活用してないんだ。
ベティ・ナカムラ 2023年9月17日
ああ、それで見た目以上に中が広く感じたんですね。なるほどなぁ。こんなに広大だと、深い所はダンジョン化してて魔物がいたり……なーんて想像しちゃいますね。まぁ実際はそんな危ないことはないでしょうけど。(あはは、と突飛な空想を自分自身で笑い飛ばす)