天泣

【1：1RP】☔️🐝

雨夜・廻　2021年9月5日
キッチンカー【ニライカナイ】
オーナーである彼女との出逢いは、天泣による巡り合わせ。

人当たりの良い彼女の手により振る舞われた食事。
――それは久しぶりに“美味しい”と思える物だった。
簡単に言ってしまえば、彼女の料理の虜…そう胃袋を掴まれてしまったのだ。
友好の証に彼女は好物まで振る舞ってくれる様になり、その味恋しさに今日もまた足繁く通う。


#明星・カナン




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明星・カナン　2021年9月5日
（広場の片隅、ひっそりカーサイドオーニングを広げたキッチンカーが停まっている。簡易テーブルとイスが置かれ、簡単なイートコーナーが設えられていた。ブラックボードには『本日のおすすめ：オリジナルホットドッグ』と伸びやかな文字で綴られている）
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明星・カナン　2021年9月5日
あら、雨？（車内で作業をしていた長身の、男にも見える女がオーニングを叩く雨音に顔を上げる。黒縁眼鏡越しの黄昏色が青い空を見上げた）……お天気雨なら、来るかしら？（天気雨と結びつく常連客を思い出し小さく笑う。全粒粉のパンを切っていた手を一度止めてミニ冷蔵庫から何かを取り出し、ひっそりと作業を始めた）
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雨夜・廻　2021年9月12日
（己の腹を摩り空腹具合に出店している頃合いだろうと思い目的の広場へ赴く。晴れだというのにパラつく雨に申し訳なさを感じつつも歩みを早める。見慣れたキッチンカーが目に入ると安堵と共に急ぎ、オーニングの中へ入りると彼女へ甘梅雨を払いながら身を少し屈め挨拶を）――明星さん、こんにちは。まだお時間大丈夫ですか？（看板へ視線をやり、さり気無く本日のおすすめを確認して“ホットドックなんやぁ…”と呟き、本日の食事をどうするかと思考を巡らせる）
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明星・カナン　2021年9月12日
いらっしゃい、雨夜さん。ふふ、来てくれるのが分かりやすくて便利ですねぇ（迎える声は柔らかい。にこりと微笑んで車内から彼を見返す）もちろん大歓迎！今日はどうされます？ホットドッグ食べれましたっけ？（手元の作業を止めて首を傾げる。一応今日のメニューはこちら、と車の窓に貼ったメニュー一覧を指差した）ついでにいつもの試食をお願いしたいんですけど、今日のお腹具合はいかが？
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雨夜・廻　2021年9月18日
ほんまです？商売の邪魔ちゃいますか？（柔らかな声で迎え入れてくれた彼女に冗談まじりに呟いては、毎度こうも雨と共に訪れる己を心良く迎え入れてくれるのに密かに安堵する）ええ、食べれます。折角やし、おすすめ一つとお腹の具合はええ感じににぺこぺこなんです。御言葉に甘えて、明星さんの試食お付き合いします（メニューを確認してから提案頂いた事と兼ね合わせ頷いた）
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明星・カナン　2021年9月18日
そうですねぇ、冷たいものより温かいものが売れそうかなぁと思うくらい。それに雨夜さんが来ると虹が見れることが多いからちょっと得した気分になれるんです。（肩を竦めてころころと笑う）なら良かったわ。じゃあ試食とおすすめのホットドッグご用意しますね。ソーセージ、すごく美味しいところから仕入れたんです（良かったら座っててください、と席を勧めては手早く調理を始めた。トースターへパンを入れ、大振りのソーセージを鉄板へ転がす）トッピング、玉ねぎ抜きも選べますけどどうします？
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雨夜・廻　2021年9月21日
へぇ…なるほど。明星さんが商売上手なんが分かりますわ。虹を見て少しでも気分がええなら、救いです（己が不便だと思っている天泣さえも利用価値があるものへ変えていく彼女の機転の良さに目から鱗状態）ええ、此方こそ頼みます。そりゃ楽しみやわ（勧められた席へと会釈一つしてから座り、調理を始める音と彼女の声に耳を傾けてはひとときを楽しむ）…んー、僕元々人間やし…イヌ科とはいえ大丈夫やと思います。（そういや食に関して検証したりしてなかったな、と思い至ったが物は試しとそのままでと申し出た）
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明星・カナン　2021年9月22日
ふふふ、こういう仕事してるヒトなら大抵誰でも思いつくことですよ。でも誉め言葉は嬉しいから受け取っておきますね（眼鏡越し、緋色の目を細める）あら、雨夜さんも元々人間だったんですか？──…ほんと、クロノヴェーダっていうのも面倒なことに巻き込んでくれたものですよね（溜息をひとつ零す。ころりとソーセージを転がせば香ばしく焼ける音が響いた。玉ねぎはそのまま、との言葉にはぁいと返事をする）ねぇ雨夜さん、人間だった時のことは覚えてますか？
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雨夜・廻　2021年9月25日
客商売する人は色んな事考えねんやろうな……僕には出来んから凄いわ。やから、もっと誇ってええ思いますよ？（キッチンカーの中の彼女を見上げる形で首を傾げ）あれ、言うてませんでしたっけ？――………（どう言葉を紡げばいいか分からなくなり口籠る。あの子を失ったがクロノヴェーダがあった日からの今だから出逢えた出逢いもあるのも確かなのだ）――覚えてますよ。恋しくて苦しくなるくらい忘れへん僕の宝なんです（青い海に星屑を溶かした瞳を愛おしげに細めては瞼を閉じ、あの子と一緒に居た記憶の日々へ帰る）
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明星・カナン　2021年9月27日
そうかしら？雨夜さんにそう言ってもらえるならこういう仕事をしている甲斐がありますね（照れちゃう、なんて笑いながらトーストしたパンを取り出した。マスタードをパンの断面へ塗り付け、刻んだ野菜を乗せる。こんがり焼けたソーセージを挟み、最後にケチャップで赤くラインを引いた）えぇ、初耳。私、てっきり元々そういう種族の方なのかと思っていました（包み紙でくるんで、ミニバスケットへ。それから少し考えて自分用に淹れていたコーヒーを紙コップへ注いで車を降りた。──遠くを見るような、そんな青年の前へそれらを並べる）どうぞ、コーヒーはサービスです。……よろしかったら人間だった頃の話、聞かせていただけません？
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雨夜・廻　2021年10月2日
……――照れちゃう言いながら、照れた様子ない所が明星さんらしいですね（飄々とした態度な彼女。慣れた手付きで注文の品を作り上げて行く工程を眺めては、香り立つ匂いに空腹が増す）結構、逢うてるから言うとるとばかり思っとりましたわ……明星さんはどうなんです？（目蓋を閉じ想いに耽っていると、大きな耳が彼女の動きを知らせる。伏せられた目蓋を開けるとミニバスケットを手に此方へ降りてくる姿が目に入る）これはどうも、頂きます。………大した話や無いですけど、ええですよ。何から話したらええかな…（どうしたものか、と悩む様にこうなる前の日常へ思考を巡らせる）
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明星・カナン　2021年10月2日
私？──そうです、ねぇ。多分、人間だったのかもしれません。でも不思議と元々インセクティアだったような気もするんです。記憶が曖昧というか……時々自信が無くなります。きちんと人として生きてきたつもりだったけど、あまりにもこの姿が馴染むものだから（硬質化した手足も触覚も、鼈甲色の羽根も。まるで元々持っていたかのように使い方を知っているのだと苦笑する）（彼の前に置かれたミニバスケットからは湯気立つホットドッグが顔を覗かせているだろう。試食はある程度腹が満ちてからの方が良い）どうせ今はお客さんも居ませんしね、ゆっくり聞かせてください。あ、もちろん食べながらで大丈夫ですよ（失礼、と断って彼の向かいの椅子へと腰かけた）
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雨夜・廻　2021年10月8日
なるほど…でも、今の姿が馴染むというのはわかる気がします。僕も元が人間やった記憶がなかったら、明星さん同様に曖昧になって自身無くしてたかもしれんな……（己の耳の先を触り視界に入る様に引っ張っては、緩やかに揺れる尾。人だった時から、あの子に犬っぽいと言われていたから、余計にそう馴染んでる様に感じるのかもしれない）（目の前に置かれたミニバスケットから香る美味しそうな匂いにぐぅ〜と腹の音が鳴る。落ち着かせる様に腹を手で擦りつつ照れ臭く、お言葉に甘え食べつつ人だった頃を話ていく）………えーっと、じゃあ…食べながら失礼します。いただきます。…ん、うまい！あっ、人やった頃の話しですよね…んー、明星さんはどんな事が聞きたいです？（パリッと口の中で肉汁溢れる美味しいホットドッグを味わいつつ何から話せばいいか分からないので、素直にどんな事を聞きたいのか伺う）
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明星・カナン　2021年10月10日
中々不気味な話ですよね、元の自分と違うものに成っているのに──まるで、そうであったことが「正しい」ような気がしてくるだなんて（柔らかそうな耳が指で弄われるのに少し笑う。素敵なお耳だこと、と目を細めた）うふふ、正直なお腹って素敵ですよ。沢山召し上がってくださいな（美味い、と返ってくる言葉にとろけるような色合いを瞳に浮かべた。嬉しそうに食事をする相手を眺める）うーん……じゃあ、雨夜さんが一番楽しかった思い出を教えてくれます？なんでも良いわ、この新宿島のことでもそれ以外の場所のことでも。
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雨夜・廻　2021年10月16日
まぁ、今の身体に違和感あっても困る気ぃしますけど…馴染むのもええ気分せんのは確かです。忘れてしまいそうになるもんな…人間やった頃の普通が（“素敵なお耳だこと”と褒める声にどう応えていいのか分からなく曖昧に笑う）………明星さんのご飯美味しいのがいけないんです（ぺたりと何処か気不味そうにイカ耳になる耳のまま黙々と大きな口で食べ進める）………（ごっくん）（食べ進めながら、一番楽しかった思い出と言われ真っ先に思いつくのはあの子の事。飲み込んでから少しの間を置き）……一番楽しかった思い出は――あの子と居った時やな（ふわりと思い出の中のあの子との日々に愛おしくも甘く蕩けたような笑みを浮かべ一言呟いた）
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明星・カナン　2021年10月18日
あぁごめんなさい、愚痴っぽくなっちゃって。いやぁね、お客様にこんなことを言うだなんて……これじゃ客商売失格ですね（失言に改めて謝罪し、話題を切り替える）美味しいって言ってもらうためにこういう仕事しているんですし、今後もたくさんお腹を空かせていただきたいわ（笑って肩を竦める。じっと見つめていたいけれど気まずい思いもさせたくはないし、とりあえず彼が咀嚼をする間はのんびりとお天気雨が地面を濡らす様を眺めた）あの子？あら、雨夜さんのイイ人とのお話かしら。どんな方なんですぁ？
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雨夜・廻　2021年10月25日
いえ、愚痴やなんて思っとりませんよ。それに内に秘めた物をたまには吐き出さんと嫌な時に爆発したらあかんでしょ。僕には聞く事しか出来んけど、それでも良ければいつでも吐き出して下さい。いつも美味いモン食わしてもろてる礼です（飄々と掴みどころの無い彼女でもこう言った姿があるのだ。感謝しきれない礼のある身だ。少しでも役に立てるのならと提案してみる）――……腹の音が鳴らない程度に空かしておきます（やはり腹の音を人様に聞かせるのは恥ずかしかったのか苦笑いしながら、これからも贔屓にさせて貰う事を彼女に伝えては、ぺろり、とあっとゆう間になくなったホットドッグ）ええ、大事な人で僕の一等星。どんな…んー、穏やかやけどあかん事はちゃんと叱ってくれる優しい子です。
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明星・カナン　2021年10月26日
ありがとうございます。……なんだか、お客様に気遣われるだなんて不思議な気分。そうですね、時々はこうしてお話させていただくのも良いかもしれません。（提案に少しだけ目を丸くし、それからゆるり吐息だけで笑った。あっという間に彼の口へ消えていくホットドッグに、毎度のことながら気持ちのいい食べ方をしてくれると感心する）おかわり、いつでも作りますから言ってくださいね。持ち帰りも用意できますから。（恥ずかし気に笑う彼に微笑み返し、もうお腹の音が聞けないのは残念ですねとからかうように肩を竦めた）一等星……、素敵な表現だわ（夜空で一番明るい星、彼にとっての導きの星。語る言葉は慈愛に満ち、柔く響くようだ）あら、雨夜さんでも叱られるようなことをしちゃう時もあるんですね。
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雨夜・廻　2021年11月2日
ええ、勿論。話たくない事は話さんでええですから話たい時にお気軽に（日頃から世話になっている彼女へ少しでも恩を返し報いれればとの提案ではあるが、受け入れてくれて安堵する。美味しい物を食べたおかげで食欲を余計に刺激され申し訳なさそうに彼女の言葉に甘えておかわりと持ち帰り用も強請る）お言葉に甘えてもええですか？おかわりと持ち帰り用頼みます。美味かったんで家でも持ち帰って食いたくて……。
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雨夜・廻　2021年11月2日
（何処か比喩うような彼女の言動に耳と尾が垂れいけずなお人や…、と溢したが、あの子の話になるとピンっと立つ耳とゆらゆらと揺れる尾）――…お星様のようにキラキラしとって一目であの子やって分かるから僕の一等星なんです。ええ、そんな子によう叱られとったんです…僕、自分に自信あらへん事が多くてそれを嗜めて優しく包み込んでくれる優しい子なんです（愛しい思い出だからこそ、今あの子が居ない現実が酷く胸を苦しめる。誤魔化すように目蓋を伏せ笑う）
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明星・カナン　2021年11月3日
うふふ、喜んで。すぐできますからコーヒー召し上がっててください（立ち上がり追加を作りに車へ戻る。おかわり用で温めていたソーセージを鉄板で焼き目を付けつつ、またパンはトースターへ。その間に今度は自分用のコーヒーもちゃっかり追加で用意した）（持ち帰り用の下拵えもここで済ませておく）
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明星・カナン　2021年11月3日
（ファストフードらしい速さでおかわりのホットドッグを用意し、自分用のコーヒーと共にまたテーブルへ戻ってくる。熱いから気を付けてくださいと、そう一言つけてから彼の前へバスケットを置いた。己も座ってマスクと眼鏡を外す）ふふ、雨夜さんを見てるだけで本当にその人が大好きなんだってわかります。──…きっと、優しいけれど芯の通った女性なんでしょうね。（コーヒーを一口飲み、小さく吐息を零した）その方も復讐者に？
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雨夜・廻　2021年11月14日
はい、コーヒー頂いてお待ちしております（予めおかわり用の下準備をしていたのかコーヒーで一息ついている間に出来上がったホットドックを持って戻ってきた彼女に“ありがとうございます”と礼を一言。美味しそうに先程と同じように大口を開け食べ進めるとご機嫌に揺れる尾）ん、ええ…大好きなんです。僕には勿体無い程の芯の通ったええ子です（今迄機嫌の良さを表すように揺れていた尾はパタリと動きが止まったと思えば、同時に食べる手も止まった）――…いえ、あの子は僕がこの身体になった時に居なくなりました（そう言った男は雰囲気は寂しさを纏い、空も男の心情を表すように強さを増す雨音）
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明星・カナン　2021年11月17日
（頬杖をついて美味しそうに食事をする彼を時折眺めつつ、熱いコーヒーを飲む。ゆらゆらと揺れる尾の動きを微笑ましそうに眼で追う）
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明星・カナン　2021年11月17日
（その尾の動きが止まり、不思議そうに視線を上げる。さらりと雨脚が強まり、少しだけ空が陰った気がした）───……それは（もう、存在はしない彼の「一等星」）……とても、寂しいですね（吐息と共に吐き出した言葉は酷くチープに響いた）
ごめんなさい、なんて言ったらいいか……。少し前のことなんですね（この地球が滅んでしまったのは本当に、つい最近のことなのだ）
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雨夜・廻　2021年11月28日
（飄々と掴み所のない彼女の雰囲気が揺らいだのに気付いて、暗い空気にしてしまい申し訳なくなり首を横に振った）
いいえ、事実とは言え反応に困ってしまう事を言ったのは僕なのでお気なさらずに。時間があまり経ってないので寂しくありますが…――あの子の事救うの諦めてないんです。こう見えて僕諦め悪いんですよ。
（似合わんでしょ？と茶化すように笑っては食べるのを再開してまた揺れ始める尾。けれども、男の振る舞いがカラ元気からくるものだと表すように雨は先程と変わらず重く響く雨音を鳴らしている）
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明星・カナン　2021年11月29日
聞いたのは私ですし、そちらこそ気になさらないでください。──そうね、お悔やみ申し上げますというのは少し違うみたい（諦めが悪いと、そう笑う男を見る。今だ、ひたひたと地面を濡らす雨は強い）（まるで泣いているようだ）
……滅んでから、もう数か月なのかまだ数か月なのか…。色んなものを得て、同時に色んなものを失って。──けれど、救うのを諦めないという雨夜さんの姿勢をとても尊敬します（居なくなってしまっても、彼女はずっと彼の一等星であり続けるのだろう）（視線を合わせ、微笑んだ）
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雨夜・廻　2021年12月11日
じゃあ、そうしときます（逆に気を遣わせてしまったのを申し訳なく思いつつも、彼女の言葉に甘えて頷いた。雨脚は強まれど、ひとときの事で次第に落ち着いていき――ぱらぱら、と可愛らしい雨音に変わる）
ただ受け入れたくなくて駄々を捏ねてるだけです。そんな大層な言葉を頂く程、人が出来とりません。――でも、有難う御座います（いきなり訪れた理不尽な現実を認めたくなくて、受け入れたくなくて、ただそれだけの事を彼女に尊敬して貰えるほどの事じゃないけれども気持ちだけ受け入れよう）（話題を切り替える様に試作品が何か問いかけて）そうや、まだ入りそうやし試作品が何か伺ってもええですか？
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明星・カナン　2021年12月13日
（少しずつ弱まる雨脚し彼の気持ちを知る。尾でも天気でも、彼の心の向き様を知ることが出来るのはありがたい。軽く視線を持ち上げ、少しずつ晴れていく雨空を見た）
あら、駄々こねたっていいんですよ。理不尽には怒って良いんです、そしてやり返すだけの力が我々にあるんですから。──そうでもしなきゃ割りに合わないでしょう？（にこ、と微笑んだ）
あら、ステキ！雨夜さん、沢山食べてくれるから嬉しいわ。試作品はゴマ団子なんですよ。ホットタピオカとか馬拉糕とか、アジア系ホットスイーツを練習中なんです。
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雨夜・廻　2021年12月26日
っはは、そうですね。もうちょい我儘に生きてみようと思います。
（彼女の言う通り、割りに合わない現状なのだ。やり返す力があるのなら、使ってもいいのだ。すんなりと自分の胸の内に染み込む彼女の言葉に笑う）
わっ、ゴマ団子！僕ゴマ団子好きなんです。運がええわ…他のも美味しそうなのがいっぱいやな……さっき食うたばかりやなのにお腹空きそうです。
（想像だけでも美味しそうなスイーツの数々をあげる彼女に己の腹が訴えるよう活発に動く感覚を摩り納めにが笑う）
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明星・カナン　2021年12月31日
うふふ、雨夜さんったら（腹を撫でる様子に釣られたように笑いだす）
緊張しちゃいますね、好物だなんて。雨夜さんのお眼鏡にかなうと良いんですけど……、でも料理人としては腕の見せ所かしら。機会があったら他の試作品も是非試して貰いたいわ。（席から立ち、また眼鏡とマスクを付けた。自分のコーヒーを手にキッチンカーへと戻っていく。休憩時間は終わりだ）
ゴマ餡とクルミ入り粒餡があるので両方用意しますね。少しお時間いただくからゆっくりしていてください。（熱々のゴマ団子に、飲み物はティーバッグだが美味しい茉莉花茶を出そうか。そんなことを考えながらニライカナイの主は準備を進めていく。──慈雨下、そんな穏やかな時間が流れていくだろう）
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雨夜・廻　2022年1月2日
（食に素直な習性故、彼女に笑われてしまい少し気恥ずかしく思うも）明星さんの料理が美味しいからやねんもん……（ぽつり、と溢した）（席を離れ、己の期待に応えるべく準備に取り掛かる背を見送る。彼女の料理はどれもハズレが無く美味しい物ばかりだと言うのに。なんて思考に更けている中、はたとこれは胃袋を掴まれてるな？と確信を得た）僕で良ければいつでも試作品の試食にあやかりますよ……（どんな味わいなのだろうか、ワクワクと期待に胸を膨ませる頃には晴れ渡る空がそこに）
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雨夜・廻　2022年1月2日
【🌂】
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