L'oiseau bleu.

【RP】猫が好きな男の話

御縁・榊 2021年9月2日
にゃあ。
二人掛けのソファーに己の翼を下敷きにして横になった男の腹の上で、丸まった黒猫が鳴いた。
夏用ラグを敷かれた床には、男の揺れる尾に、団子になって転がりながら戯れ付く仔猫が三匹。
先住猫と先日貰って来た仔猫たちの仲は良好だ。
広い庭にも、何匹か野良猫たちが集まって日向ぼっこしているのを知っている。
猫は好き。
自由気ままで可愛いから。

かたん。
奥の寝室の扉が開く音がした。
外の陽は既に高く、そろそろ昼も過ぎようか。
どうやらもう一匹、惰眠から目覚めた人型の野良猫が、空腹を抱えて出て来たようだった。


💐
榊と未霊





2
0

徒野・未霊 2021年9月2日
(ふあぁ。呑気に欠伸をしながら、ふらふらと室内へ)
(ソファを背もたれにするように、ラグにどすんと腰を下ろせば、驚いた子猫がぴゃっとどこかへ飛んでいった)

…………お腹すいたぁ……

(男のお腹に頭を預けるようにして寄りかかって、駄々をこねるように脚をじたばた) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(相手の頭に男の腹の上を占領された黒猫が、迷惑そうに鳴いてソファーから降り、仔猫たちの元へ向かった。雌の黒猫……ノインは面倒見が良い義母役であるようだった)(無抵抗で腹を枕にされた男は、可笑しそうに瞳を細めると、そっと髪を梳くようにその頭を撫でて)
おはよ、未霊。どっちの気分かな。
(普通の食事を求めているのか、それとも。言葉の続きは言わずとも伝わるだろう) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
おはよぉ……ふあ……。
(もう一回欠伸をした。撫でられて、暖かくて、気持ちよくて、このままもう一眠りしてしまいそうな心地だ)

ん~……甘い香りのやつがいいなぁ……。
(つまり、求めているのは後者なのだろう)
(閉じかかった目の端に映る、手近の猫に手を伸ばしながら、ぽやぽやと答えた) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(相手が手を伸ばすと、仔猫の内の一匹が興味津々な様子でその手に頭を突っ込み、すんすんと匂いを嗅いで検分を始めた。ちいちゃな前脚が、わしっと相手の手を抱え込もうとする。三匹の中では一番元気で好奇心旺盛な子だ。なお、仔猫たちに名前はまだない。このまま飼うつもりだから、その内に付ける気はあるけれど)
甘い香りの、ね。……まあ、夏だしコレかな。
(頭を撫でていた手を相手の前に翳すように広げると、その手からしゅるりと枝が伸びて花が幾つも咲く。白く花弁を開く香り高いそれは、八重の梔子の花だ。ふんわり、たっぷりとした重ねたフリルのような花弁が美しい) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
(少年の手に人らしい体温はないが、代わりに花の香りがするだろう)(伸ばした手の先に感じる、仔猫の肉球の感触。段々と意識が覚醒してきた)
んー……いい香り……。
(すんすんと鼻が動く。香りを堪能すれば、あーん。口を開いた) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(相手の手をあぐりと甘噛みする仔猫は、恐れ知らずに身体全体で相手の手を抱え込みに掛かる。仔猫特有のぽてっとした腹のもっちり具合が良く分かるだろう)
召し上がれ。
(口を開く様にくすりと男が笑うに合わせ、花がひとつ、自切するように伸びた枝から相手の口へと落ちた。花を喰らう屍人の少年。変わった野良猫を拾ったものだが、これが存外可愛らしくて、気侭で、見ていて飽きない) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
あだだ……もー、いたいよ?
(別にそんなに痛くはないけれど。抗議するような声をあげて。少年の手と格闘している猫を抱き上げる。もっちりお腹が気持ちいい)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
(たっぷりとした花弁のためか、口に入り切らずあむあむ。口から花が咲いているようだ)
(器用に一枚ずつ剥がし咀嚼し飲み込んでいく。鼻から抜けていく甘い香りが心地よく目を細める。屍人の香りを誤魔化すために食べ始めた花だったが、今では主食といってもいいほどだ。なぜかこの身体にはとても美味しく感じたから。手軽に食べられる命だからかもしれない) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(抱き上げられた仔猫はにぃにぃと鳴いてじたじた抵抗するが、短い手足で突っ撥ねてもあまり意味をなさないのはお約束。お腹はもっちりぬくくて、早い心音が掌に伝わるだろうか。動物病院で診て貰ったが健康状態に問題はなく、さっき餌も食べ終えたばかりだ)(花を喰う少年を、ブルートパーズの中に仄かなオレンジを溶かした眼差しがじっと見つめている。こうして見ていると、もっと花で飾りたいなと思うのだけれど)
……未霊、美味しいかい?
(気怠げな午後そのもののような、甘くも何処か気怠い声が問う。花の味は自分には良く分からない。でも、この花は普通の花でも、魔術で咲かせた花でもない。己に宿ったドラゴンの力そのもの、己の身体から咲くそれだ。他の花との違いは、放っておいてもそう簡単には枯れないことと、それなりに力ある媒体になることくらいだろうか) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
(むぎゅむぎゅ。抵抗も意に介さず腕の中におさめる。生きているものの音が掌越しに伝わってくる。なんだかそれが心地よくて、よけい離せなくなった)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
(ゆっくりマイペースに、一輪の花をお腹におさめる。ごっくん。見つめ返せば、にっこりと笑って)

……ん、おいしかったぁ。
お兄さんのお花は、そこら辺の花とは全然味が違うんだよね。不思議だなぁ。
(猫をもふもふしながら、うーんと首を傾げる。間違いなく味も一番いいと感じていた。気恥ずかしいので、そこまでは口にしなかったけれども) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(腕の中でもぞもぞしていた仔猫は、抜け出すことを諦めたのか、代わりに座りの良い位置を探しているようだ。短い手足がと細いしっぽがしたしたと揺れている)(自分がドラゴニアンになったことでは特に何も困っていないし、こうして野良猫に餌付け出来るのは悪くない)
それは何より。まぁ、俺の花は普通とはちょっと違うからねぇ。まだ要る?
(それなら良かったと、未だ花咲く手がまた相手の頭を撫でた。猫の仔を撫でるように、そっと優しく。“お兄さん”という呼称は、まだ耳慣れない) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
この子、名前つけないの?
(腕の中のもふもふを視線で示して)(大人しくなったのをいいことに、クッション代わりにし始めた)

ふぅん。お兄さんの味がするのかな……なんてね。
うん。もっとちょーだい。
(撫でられる心地に目を細めて。あーん、と口を開ける。警戒心もなにもない) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
まだ三匹とも名無しなんだよねぇ、その内付けないととは思ってるんだけど。未霊が付けてくれても良いよ。
(仔猫がうちに来てから約二週間、すっかり慣れて転がり回って遊ぶようになったのでそろそろ名付けはしないといけない。が、三匹名付けるのはそれなりに大変なので、名付けてくれるならそれでも良い。なお、ノインは貰った時から名前が付いていた。九匹兄弟の末っ子だから、ドイツ語で“9”を意味するノイン。あまりにもそのまんまだが、本猫が自分の名前を認識していたのでわざわざ変えるのもな、とそのままにしてある)
ふふ、じゃあ俺、未霊に喰われてるんだ?
(喰われているというか、喰っているというか。無防備さに口角を上げた男の手から、また一輪。開いた口に花が落ちた) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
ははぁ。君たち、みんな名無しだったか。じゃあ、ぼくが名付け親になっちゃおうかな~。
うーん…………ふわふわしてるから……コットンとか?
(抱っこしてる猫と目を合わす)(安直な命名だが、先住猫がカタカナなので揃えてみたつもりだ)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
…………そこ、乗ってくるんだ……。
(言わんとしていることを理解してか、仄かに頬が赤くなった)(まあでも、食欲には抗えないので。そのまま与えられた花を咀嚼する。少し不服そうな顔をしていたが。自分から言い出したことのくせに) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
君、コットン、だってさ。……おや、良いお返事。
(相手の腕の中の仔猫は、見た目も白くて、ほんのり長毛種の血筋も混ざっているのかふわふわした毛並みの雑種猫の雄だ。だってさ、と言われるのに合わせて、まるで返事をするように、にい!と元気良く鳴いたのに思わず小さく吹き出して笑う。どうやら名前がお気に召したらしい、と言うことにしておこう)
そりゃあ、君がわざわざ話題を提供してくれるんだもの。乗るでしょ。
(くすくすと笑いさざめく男は、花を落とした手を相手の頬に伸ばす。軽く擽るように撫でて、拗ねないで、なんて甘やかす気怠い声。しゅるりと動いた男の長い尾羽のような尻尾が、少年の腰に絡む) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
おっ、気に入ってくれたんだ。ふふん。かわいいねぇ、コットン。
(よーしよし、と抱き上げて頬ずりする。毛ざわりが気持ちよくて癖になりそうだ。名付け親にもなれたことで、余計に思い入れみたいなものが生まれたような気もする)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
さらっと流すと思うじゃん! ちょっと思いつきで言っただけだしぃ……。
(ぷくぅと膨れた頬を撫でられば、段々としぼんでいく。甘い声に絆されて、まあいいかと花を不満ごと飲み込んだ)
ぅ、くすぐったい……。
(腰に尻尾が絡んで身を捩る。本当に擽ったさだけかは謎だが) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
(にぃにぃと鳴く仔猫は、どうやら相手に慣れて来たらしい。頬擦りされると、頭を擦り付けるように小さく喉を鳴らした。懐っこい子だ。他の二匹といえば、ラグの端っこに寝そべったノインの尻尾であやされて転がって遊んでいる。庭に野良猫も多いし、仔猫たちを庭に出せるようになるのはある程度の大きさになって避妊手術を終えてからになるだろう)
0

御縁・榊 2021年9月2日
ふふ、流さないよ。自分から言う癖に照れるの、見てて可愛いし。
(にこりと笑った男は悪びれもなく宣う。見ていて飽きない。自分からちょっかいを出して来る癖に、此方からちょっかいを出されると吃驚する野良の仔猫。庭に迷い込んで来たこの野良猫を早々に保護したのは、なかなか悪くない選択だったと思う。抱き枕にもぴったりのサイズだし)
おっと、つい。まあ、悪さはしないからそのままで居てよ。
(悪さ。大丈夫、服の下に潜り込んだりはしないから。今は。何となく、尻尾に何かを巻き付けておくと気分的にはちょっと落ち着くのだ) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
ふふ。すっかり慣れてくれたみたいだね。今度配信で紹介しちゃおっかな~。
(ホラーやオカルト系の配信がウケているが、ときどき日常系の動画をあげるとギャップでまだバズることが多いのだ)
(コットンをもふもふしながら、他の子をちらり)
あの子たちはお兄さんが名前つけたら?
0

徒野・未霊 2021年9月2日
ぼ、ぼくの自爆を笑わないでよ! そういうとこいぢわるだよね……。
(うぅ~っと抗議するように、男のお腹に自分の頭をうりうり)

ほんと~? …………まあ、いいけど。
(猫を膝に寝かせて、今度は自分に巻き付く尻尾の手遊びのように触り始めた) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月2日
別に構わないよ。どうせ場所を特定されてもうちに入れる人なんてそうは居ないだろうし。
(薔薇の生垣は、植物に愛されたこの男によって、それ自体が既に凶悪なトラップと化している。害意や敵意や悪意があれば、薔薇たちはそれを決して許さない。なお、店に関しても、生憎とそう簡単に客が居なくなるような人付き合いはしていないからネガティヴキャンペーンは大体無駄だ。この店と自宅は、この竜の守護領域そのものだ)
名前ねぇ……逸そ、リネンとシルクにでもする?
(亜麻色の大人しい雌がリネン、短毛で艶やかな白毛のツンとした雌がシルク。折角兄弟だし、コットンに合わせた植物繊維シリーズ)
0

御縁・榊 2021年9月2日
自爆だから笑うんじゃないか。ふふ、ごめんごめん。
(自爆だから楽しく笑うのであって、他人の要因であれば別に笑ったりしない。が、それはそれとして自爆は詰めが甘くて可愛いので、腹に押し付けられる頭をまた撫でた。この子、やっていることが頭を擦り付ける仔猫と同じである)
尻尾があるのにもすっかり慣れたなぁ、なかった時が思い出せないくらい。
(混ざったドラゴンは、翠緑の身体に植物を生やした美しい生き物だった。覚えている) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月2日
やったぁ! 本当、この場所のお陰でアンチに凸られなくて助かってるよ……。
(前の住居にいられなくなったのも原因はそれだったりする。まあ事故物件廃墟だったし、元々時間の問題ではあったのだが)

……お兄さん、センス良すぎない???
めっちゃいいじゃん! あの子たちも毛ざわり良さそうだもんねぇ。
(何より自分の名付けに合わせてくれたのが嬉しい。にゃにゃ~♪なんて膝の猫の手でリズムを取りながらご機嫌に鼻歌を始めた)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
(もう頭をこうして撫でられるのも大分慣れたものである。ことあるごとにこうされるのだから。まあ悪い気はしないし、むしろ心地よいので、拒否するという考えはどこにもないのだが)
(はあーぁ、とこれみよがしに溜息を吐いてみせて、姿勢を戻す)

寝るときめんどくさそうだな~って見てて思うけどね。
(まあそれ以上に、尻尾も翼も角も、どこを見ても綺麗だなぁと思うのだけれども。口にはしてやらない) (無効票)
0

御縁・榊 2021年9月3日
まあ、君はホント、あっちこっちで引っ掛けて来るものねぇ。
(アンチとか怪異とか幽霊とか。ドラゴニアンになる前から植物の声が聴けていた男にとって、みんなが少しずつ変わり者になったこの世界は逆に楽な世界だった。生垣の薔薇たちも、こうなる前から不法侵入者への警報の役割はしてくれていたから、今とあんまり変わらない。自発的にカウンターしてくれるようになっただけだ)
すっかり手触り良くなったよ、あの子たちも。あとでそっと触ってみたら?多分、驚かせなければ触れるから。
(最初は捨て猫だったので、毛並みもぼさぼさで痩せていたのだ。リズムを取って遊ばれるコットンは、うなん、と小さく鳴いて、前脚を掴む手を甘噛みしようと頑張っている。が、あとちょっと届かない)
0

御縁・榊 2021年9月3日
(自分も成人男性としてあまり大きい方ではないが、相手はその年頃の少年にしては小柄だ。だから、撫でやすい位置に頭があるもので、ついつい良く撫でてしまう。同じ洗髪剤を使っているから以上に、自分のベッドで一緒に寝ていたせいで自分と同じ花の香りになっている指通りの良い髪を、さらさらと梳くように撫でながら)
角はちょっと邪魔だなぁ、お陰で枕の位置下げる羽目になってるし。翼や尾はまあ、雑に扱ってもそんなに痛くもないから。
(実際、ベッドも広いものに買い換える羽目にはなった。その結果、この男の部屋のベッドはクイーンサイズである) (無効票)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
好きで引っ掛けてるわけじゃないんだけどね。
(どうにも自分の言動は他人の鼻につくらしい。まあ、お行儀よくしているつもりはないので、道理を重んじる者には目の上のたんこぶみたいなものだろう)
(幽霊とか怪異は――まあ、仲間だと思われているんだろうな。それはなんとなく理解できた。だって自分は元々は――)

前に引っかかれそうになったからね。じゃあチャレンジしてみようかな。
(届かないコットンに、ふふんと得意げな顔をしてやる)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
(この人に撫でられると、特別心地よく感じるのはなぜだろうか。不思議だ。花を扱う仕事をしているから、手付きが繊細なのだろうか)
(猫だったら喉を鳴らしてそうな顔を晒していることには気付いていなかった)
ふーん。寝返りしづらそうだもんね。この尻尾はあんまり雑に扱って欲しくない気持ちはあるけど……。
(綺麗だから、もったいない。とは、やはり言わない) (。)
0

御縁・榊 2021年9月3日
やんちゃな野良猫みたいで可愛いのにねぇ。
(不思議。なぁんてのほほんと笑う男にとって、世間の評価はどうでも良いものだ。小生意気で、好奇心旺盛なスリルジャンキーで、素直じゃないのに所々無防備で詰めが甘くて、自由気侭で可愛らしい。榊の名を持つからか、刻逆以前に既に無い実家が神社だったからか何なのか、昔から穢れ相手に困ったことがないのも、相手を家に置いていられる理由かもしれない)
少しずつ距離を詰めて時間掛ければ慣れるでしょ、きっと。
(諦めない仔猫は頑張っている)
0

御縁・榊 2021年9月3日
(無防備にこんな蕩けた顔をするからついつい構ってしまうのだけれど。きっと自覚はないんだろうなぁ、と笑みを深めた)
寝返りは出来なくなったねぇ、まあ元々寝てる時にあんまり動く方じゃないから良いけど。……ふふ、じゃあ、ちょっと大事にしておこうかな。
(気に入っていると自白しているに等しい言葉に、可笑しそうに微笑んだ。この尻尾、尾長の鳥のようなそれである癖にきちんと竜尾なので、これでも自由自在に動くし強靭なのだけれど)(ちょっと考えて、そのまま腰に絡めていた尾でひょいと相手を持ち上げる。自分の上に乗せるように。今日は午前中忙しかったし、少しうとうとして来ているからこのまま抱き枕にしよう) (。)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
…………それ、ぼくのこと?
(聴くまでもないだろうけれども。ここにいる猫たちと同じ扱いなのだろうか。納得できるような、できないような……複雑な面持ちで口を尖らせて)

猫は気まぐれだもんなぁ。ふふ。じりじりと追い詰めてやろっと。
(冗談を口にしてニヤリと猫を見る。これが引っかかれた原因なのだろうことは明らかだが、本人が気付かず。よしよし、と諦めない膝の仔猫を宥めるように抱え直した)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
そうしてくれるならいいや……って、ちょっと!?
(いきなり感じる浮遊感。抵抗する暇もなく男の上に着地した)

…………このあと出かけようと思ってたんだけど。
(非難がましい声。けれど諦め混じりの声。ここまでされてしまったら為す術もないことはわかってしまっていて)
(だって、暖かくて気持ちがいい。人の体温を喪ってしまった身からすると、この懐かしい熱には抗い難かった。これみよがしに溜息を吐いてから、このまま身を任せてしまうことにした)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
(微睡みの午後は、穏やかに過ぎていく――)
(起きたら猫たちに囲まれていたのは、また別のお話)
0

徒野・未霊 2021年9月3日
(〆)
0