【1:1】彼岸花の噂話
藤野木・嬉々 2021年9月1日
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だれでも。
【1:1】RP
20~30スレ、あるいは2週間レス止まり、はたまたキリの良いところがあればそれでおしまい
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【青い鳥生花店】
賑やかな通りの終わりの辺り。こぢんまりとした、白を基調とした花屋。
建物そのものが新しいため、外観は廃墟とは言えない。
が、
半開きの入り口から覗ける屋内は、完全なソレ。
枯れた植物と、悪くなった水のにおいが――随分片付けられたようだが――まだ店先を通ると微かに鼻につく。
たぶんあの日以来、町のどこかでこんな店は数えきれないくらいあるんじゃないだろうか。
女が一人、店先でひっくり返したバケツに座って煙草をふかしている。
とても暇そうなので、ぜひ話し相手になっていただきたい。
場所:店先(人通りはほぼない)
時間:青空が見える時間
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藤野木・嬉々 2021年9月1日
(青い鳥って縁起が良い、って言ってたけれど。なんのことはない、その他大勢として店主は消えた)…縁起って何だ…。(呟きは、高くなり始めた秋の青空に消えていく。ギリギリ敷地内、といえる店先で、転がっていた花入れバケツをひっくり返し座って、女は煙を揺らしている)
津・リビト 2021年9月3日
(この世界を知るために歩いていた。砂ではなく、硬いアスファルトの音がやけに響く。周りを見渡せば、綺麗で華やかな建物が沢山建っていたが、少し寂しさを感じる)(――ふと、近くから煙と悪くなった水のにおいがした。何処かで火事になっていたら危ないと思い、においを元に辿っていけば、誰もいない店先の近くに女性が座っていた。それに気付いた俺は口を開き)――何をしている?
藤野木・嬉々 2021年9月3日
(声の波を辿って視線を向ける。ひたりと目が合えば、海のような青を捉えた。答える前に煙を吸い込む。むっと質量をもった煙が喉を圧迫して肺へと吸い込まれていく)――…なにって。(言葉の合間に、細く長く白を吐き出す)…休憩、かね。何せまだ、ちっと動くと暑いもんだから。(猫のような目を細め、開いているかどうかわからないような糸目になる。そして女は小首を傾げ)お兄さんは?
津・リビト 2021年9月4日
休憩。――そうか、お前はここの店員なのか?(見上げれば、白い煙と花屋のような店が見える。中は片付けられたようなあとがあったので、この女性がやったのだろうと思い、尋ねてみる)(そして、視線を戻せば細めた黒い瞳とぶつかる。その瞳は警戒を抱いているようにも見えた気がした。俺は両手を軽く上げ)少し歩いていただけだ。まだあまり此処を把握していないからな。(別に隠すことでもないので素直にそう告げた)
藤野木・嬉々 2021年9月4日
(男の問いかけに、不思議なものでも飲み込んだような顔をする。んんん、と音を漏らしてから)いんや、店員でもなんでもないんだけど、――…まぁ、『アレ』で消えた店主と知り合いでね。(言っておきながら、この説明で合っているのだろうかと口の中で言葉を転がしている。両手を上げた相手を見れば、ちょこんと肩を竦めて)…把握。ははァ、お兄さん、新宿の人じゃあなさそうだもんね。何か買い物とか用事ってわけじゃないなら、話でもどうだい? もう、ちょっと…店の片付けも嫌になっちゃったもんだから。(隣に転がるバケツをひっくり返すと、ベンチでも勧めるみたいにして)
津・リビト 2021年9月5日
(何とも言えない表情を見て、ほんの少しだけ眉を下げる。『アレ』というのはきっと『改竄』のことだろう。俺は理解を示すように軽く頷き)……すまない、変なことを聞いてしまったな。ああ、俺は元々此処の人間ではない。海からやってきた。(勧められたバケツに座る。座り心地は悪くないが、潰してしまわないか少し心配になった)やはり、片付けをしていたのか。――それでお前の気が少しでも休まるのなら、喜んで話し相手になろう。
藤野木・嬉々 2021年9月5日
いやね、変なことってわけじゃなくてさァ。別に聞かれてみたら、アタシが片付ける義理も何も無くないかと思ったもんだから。(気を使われてしまったことに、申し訳なさそうにパタパタと手を振って)へぇ。海から。…なんだかね、そりゃいい。なんとなく、『海』って言ったら絶望の代名詞だと思ってたけど、それでもお兄さんのように良さそうな人が来るんだもんねェ。良いもんなんだろね。(ふふふと笑う。トンと灰を携帯灰皿に落として再び煙草を咥え)…この辺散策してて、面白いモンはあったかい?
津・リビト 2021年9月6日
そうなのか?義理やする理由が無かったとしても、お前がしたいと思ったからやったことなんじゃないのか。(パタパタと手を振る方に視線を向けて首を傾げた)――絶望の代名詞、か。俺にとって海は希望だ。海のお陰で此処に来れたからな。それに魚が釣れる。……俺が良さそうな人?そう言ってくれるのは嬉しいが、まだ会ったばかりだぞ。気を付けろ。――そうだな。遊具が沢山ある場所を見つけた。子供が楽しそうに遊んでいてとても和んだ。(その光景を思い出しては笑みを綻ばせ。お前はこの辺りについて詳しいのか?と尋ねてみた)
藤野木・嬉々 2021年9月6日
母なる海。全ての源。そうか、そもそも海は希望だったのか…。(ぽかり、と煙を吐く。呆けたように、遠くで響くような自分の声…と、続く男の言葉に笑いが漏れる)…ふ。魚釣り?お兄さんは魚釣りが好きなの?(ぼんやりとした様子から一変、くくくと楽しそうに笑って)
大丈夫大丈夫、良さ『そう』としか言ってないからセーフセーフ。っていうか、人の気の休まり配慮してくれりゃ紳士じゃん?…ん、公園かね。詳しいわけじゃないけど一通りは知ってるつもりだよ。どっか知りたいトコでもある?(目元を緩める姿に、いい人なんだなぁと煙を吐いて)
津・リビト 2021年9月8日
ああ、俺は釣りが好きだ。魚も好きだ。――お前も釣りしてみないか?その時に見える海はとても絶景だ。希望で光り輝いている。潮風が優しく包み込んでくれる。(楽しいぞ。と頷いて)(釣りのことになると、ついはしゃいでしまう。仕方ない、好きなのだから)それならいい。俺が紳士……?(あまり言われ慣れていない言葉だったから。思わずオウム返しをしてしまった)公園、そうか。あそこは公園というのか。――良いのか!それなら、此処について教えてくれるか。(俺が指差したのは目の前に建っている白い建物)此処は植物を売っている店なのか?
藤野木・嬉々 2021年9月8日
(圧に押されるように、僅かに頭を仰け反らせる。おぉ、と僅かに開いた口許から、呻きとも言えない音と煙が漏れた)それは凄い…好きというか、ぞっこんなんだね、釣り。でもあれって、道具揃えたりするのが大変なんじゃないの? ゲームみたいに、木の枝と糸って訳にはいかないでしょう。(釣り、釣りねぇ、と、テレビで見たことのあるイメージを思い浮かべていたから、『此処』について聞かれて少し虚を突かれた)…ここはねぇ。(何かと問われれば、思い出話をするように考えながら)廃屋だよ。植物なんてもう1本もない。もとは店主が人生と情熱をかけてつくった花屋だったけど…ここまで荒れ果てちまえば、消えた店主もあきらめがつくだろね。
津・リビト 2021年9月10日
(相手の反応を見て少し気持ちを落ち着かせ、すまない。少しうるさくしてしまった。と謝る)ああ、それくらい好きだ。――釣り道具か。もしやりたいと言ってくれたら貸すぞ。それに、木の枝でも出来なくはない。だが、耐久度がない為、直ぐに折れてしまう。(釣りは良いぞ。としみじみしつつ、質問の答えに)……廃屋。それは残念だ。(ちらりと店の中を見る。植物達は枯れていて元気がなかった)一度、売っている花を見てみたかった。――お前が代わりにやるという選択肢はないのか?
藤野木・嬉々 2021年9月11日
(木の枝でも出来ることに驚いた。というか語り方が間違いなく経験者のそれだったから地味にウケた)釣り道具、貸すほどもってるってこと? それは凄い…。コレクターってやつとは違うのかな。釣りのインストラクター的な…普段からやってる感じなの?というか、元の世界の時から釣りに関わってたとか?(釣りのことになるとテンションが変わる相手に興味津々で、つい突っ込んで聞いていく)
――アタシが?花屋を?(目が点になる。ふぇ、と変な音を間抜けに口から出して呆けたかと思えば、くっと喉奥を鳴らしてから)アハハハ!ないない!(大爆笑。パタパタと手を振って)知識もなけりゃやる気もないもの。
津・リビト 2021年9月13日
釣竿にもいくつか種類があるからな。沢山持ってはいないが、貸すくらいの数はある。ああ、普段からやっているな。だが、趣味程度だ。本格的にやっている人と比べると大したことはない。――いや、釣りに関わっていたというよりは、海で過ごすことが多かったから必然的に好きになった。それに魚は美味い。(釣りに興味を持ってもらえたことが嬉しくて饒舌になる。そして、少しの間。俺は彼女を見つめた。何故、笑っているのかわからなかった)……ないのか。やってみたら案外楽しいかもしれないぞ。(無理強いをするわけではないが、此処に居るってことは少なくともこの店に何かしらの想いがあるんじゃないかと思ったからだ)
藤野木・嬉々 2021年9月14日
ふむ。海で過ごすことが多い生活をしていたんだね。食料として、確かに優秀だもんねぇ、魚は。(なるほど、と納得したように話を聞きながら頷く)…借りれるなら、やってみたいなぁ。釣り。自分でやってみて、釣れたものを美味しく食べられたら、なんか素敵な気がする。
…あぁ、ごめん。気が触れたわけでも馬鹿にしたわけでもなくってさ。(理解できなさそうな目を向けられて、申し訳なく感じる。苦笑)――なんだろ。きっとあのまま、時間を止めたいんだろうね。思い出を、あのままに。(なるべく真摯に答えたいのだけれど、中々上手に行かないなと。ゆっくり言葉を選んでみる)
津・リビト 2021年9月16日
ああ。だから魚は好きだ。見ているだけで癒される。(やってみたいの言葉にぱっと青い瞳を輝かし)――本当か!自分で釣った魚は格別だ!お前にもその感覚を味わってほしい。きっと好きになる。(謝られたら首を横に振り、謝らないでくれと言う。どうやらこの男は鈍いようだ)時間を止めたい、か。(彼女の気持ちがわかる気がした。此方から手を加えてしまったら、それは全く変わってしまう。想いが変わってしまう。……言葉で表現するのは難しいな)――ならば、その店主が戻って来るまでの少しの間。その店を守るのはどうだろうか。(消えてしまった店主は、俺が、俺達が連れ戻してやろう。と冗談ではなく、真面目に伝えた)思い出として残すのはまだ早い。俺はそう思った。
藤野木・嬉々 2021年9月19日
ふーむ。お兄さん、釣りの場とか知ってる?丁度良いところがあれば行ってみようかなぁ…。(こんな毎日だから、やってなかったことやるのも面白いかも、と)
…戻って…。(男の真剣な様子に、その言葉に、すがりそうになるけれど。現実に引き戻すような腐った水の臭いが鼻につく)…ありがとう。じゃあ、お兄さんが店長を連れ戻すまでに…逆にさっぱり綺麗にして、何からでも始められるようにしといてやろう、かな。
津・リビト 2021年9月20日
もちろんだ。今度案内しよう。――俺の開いてるカフェでも釣りが出来る。いつか来るか?(俺は意外と商売上手なのかもしれない。今は商売ではなく、釣りの楽しさを伝えているだけだが)時間は掛かってしまうかもしれないが、それまで待っていてくれ。ふ、綺麗さっぱりにしてしまったら、店長も驚くだろうな。それも楽しそうだ。……俺も片付けの手伝いをしたい。ダメか?(それか、また訪れてもいいかと聞く)(一人だと嫌なことまで色々と考え込んでしまう。でも、二人でやればそれが少し紛れると思ったから。――流石にお節介が過ぎるだろうか)ところで、名をまだ名乗っていなかったな。俺はリビトだ。
藤野木・嬉々 2021年9月21日
…カフェで、釣り。釣り堀のついてる食事処っていう感じよりも、オシャレな感じ?(釣った魚は料理してもらえるんだろうか。想像がつかなくて楽しみになってしまう)
(すっかりフィルターの根本まで燃え尽きた煙草を携帯灰皿に放り込む。軽く上から潰して)――キキ。藤野木、嬉々。(名前、と小さくこたえ)…ありがとう、リビト。(照れくさそうにへにゃりと笑って、気を取り直して立ち上がる)じゃ、ここを綺麗にしたらお茶でもできるようにしとくから、また遊びに来てよ。そっちの釣りカフェに遊びに行くのが早いかもしれないけど。
津・リビト 2021年9月21日
いや、食事処とあまり変わらない。子供でも気軽に来れるようなカフェにしたいと思っている。(この海の近くにある。と、立ち上がってから海のある方面を向いた)――藤野木嬉々。嬉々、か。良い名前だ。(何度か繰り返し呟き、へにゃりと笑う顔に微笑み返した)俺は何もしていない。ただ話し相手になっただけだ。休憩、出来たか?――ああ、近いうちにまた来る。(その時は、この水の臭いもしなくなってるのだろうか。なんて思いつつ、俺は来た道ではなく、全く違う方向に足を向け)嬉々、またな。(此処へ訪れた時より軽い足取りでこの場を後にした)
藤野木・嬉々 2021年9月24日
(休憩できたか、と尋ねられればまた笑い)とっても。スッキリ。――またね。(ひらんひらんと手を振って見送る。またこの辺りの散策に向かうのだろうか。それにしては随分大回りになる道だが良いのだろうか、とも思ったが…見送った)
藤野木・嬉々 2021年9月24日
…ここを、守る。…守る?(ふと向き直った、枯れて垂れた花だらけの廃屋を前に、自問自答のように口にする)(ライターを取り出して)(そして、新しく煙草を一本咥え)…こうしとかないと、うっかり手元が狂いそうになるもんだから…難儀だねぇ。(ふふ、と笑ってライターをポケットにしまった。さぁて、と1度伸びをして、意を決して)(掃除に再び取りかかる)
藤野木・嬉々 2021年9月24日
(そんな、夏の終わりのこと)
【彼岸花…あきらめ、情熱、悲しき思い出】
藤野木・嬉々 2021年9月24日
【このスレは終了しました】