【低速】新宿島のとある公園で
藤永・えみり 2023年7月2日
とある休日のある日の事、機械仕掛けの身体を持った少女は、スポーティなジャージ姿でジョギングへと出ていました。
折り返しの目標地点と定めた、とある大きな公園にたどり着き、ひと休憩と考えた機械仕掛けの少女でしたが――
本日は、そんなとある公園での出会いの一幕です。
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藤永・えみり 2023年7月2日
ふぅ。始めてきましたけれど、なかなか良いところですね。
(真ん中に大きな池のあるその公園にたどり着いたスポーティなジャージ姿の機械仕掛けの少女は、ひと休憩と、ゆったりとした足取りで散策していました。実はだいぶ長距離を走ってきたわけですが、機械仕掛けの身体は疲れを知りません。逆に言えば、トレーニングになる、という事もなく。つまりは、ただ“走るのが好き”という、趣味としてのジョギングでありました。)
花喰・小鳥 2023年7月3日
(そんな彼女を見つめるつぶらな瞳。いつからいたのか傍らでくねくねしているモーラットコミュの姿)
藤永・えみり 2023年7月3日
おや、あなたは?
(自分を見つめるモーラットコミュへと視線をやって)
私に何かごようですか? 主の人とはぐれてしまったとか?
花喰・小鳥 2023年7月4日
(モーラットコミュは問いかけにパタパタと尻尾を振り彼女の周りをくるくる回る。構って欲しそうな気配を出しているところで)……ヨキ、今日は私に付き合う約束でしょう。ひとりで先に行かないでください……(言ってから傍に立つ少女を認めて)もしかしてヨキがご迷惑をかけたのではありませんか? ごめんなさい。
藤永・えみり 2023年7月4日
(モーラットコミュとはあまり接点がありませんでしたが、少なくともこの自分の周囲を回るこのモーラットコミュがそれなりに好意的な様子であるのは察せられ)
ふふっ。どこから来たんですか、貴方は?
(と、手を伸ばそうとしたところで、別の声が聞こえて)
藤永・えみり 2023年7月4日
いえ、迷惑なんてことはありませんよ。
(首を左右に振って)
……ヨキさんというのが、こちらのモーラットコミュさんのお名前でしょうか?
花喰・小鳥 2023年7月5日
そうですか? それならよかったです(私たちの会話にヨキはムーっとしていたが、私はそのままにして)はい。この子はヨキと言います(見るとヨキはいつものようにくねくねしている。挨拶か照れているのかはわからない)……たぶんこの子なりの挨拶だと思います。あなたはディアボロスですね。こうした場所で顔を合わせるのは珍しい気がします……私は花喰・小鳥。同じくディアボロスです。はじめまして(無表情はいつものまま、手を差し出してみる)
藤永・えみり 2023年7月5日
挨拶、なんですね。こんにちは。(改めて、ヨキさんへと手を振って)
はい。見ての通りのディアボロスです。
(ジャージにショートパンツという出で立ちから伸びる両脚は金属装甲に覆われた完全な機械脚、サイボーグであることの証左でありました)
これは、ご丁寧にありがとうございます。花喰さん、ですね。
私は、藤永・えみりと申します。
(差し出された手を見て、握手を返しつつこちらも名を名乗り)
花喰・小鳥 2023年7月7日
(ヨキは彼女にぱたばたと尻尾を振ってご機嫌の様子)藤永えみりさん。えみりと呼んでも大丈夫ですか? 呼びやすいようにしてくれたらいいですけど、私も苗字ではなく気軽に名前で呼んでくれて大丈夫です(手をそっと握る。離して改めて見つめると)義肢というよりは義体ですね。サイボーグのひとと話すのは初めてです。ジョギング中でしたか? 今日はいいお天気ですね。
藤永・えみり 2023年7月7日
はい。お好きに読んでいただいて結構です。
(こくりと頷き)
それでは、お言葉に甘えて、私も小鳥さん、と呼ばせていただきましょうか。
ええ。お察しの通りです。足だけではなくて、体のほとんどが、ですけれど。
はい。今日はお天気よかったものですから、長めのジョギングで。こちらまで足を延ばしたのは初めてなので、休憩がてら、少し散策していこうかと。小鳥さんもヨキさんとお散歩ですか?
花喰・小鳥 2023年7月8日
では、えみりと(言ってから辺りに目を向けて)休憩なら立ち話もなんですから、あちらのベンチに座りませんか?(言ってるそばからヨキが駆け出してしまっている。元気すぎると思う。占拠すると飛び跳ねている)全身を? それは、なかなか興味深いですね……(彼女ほどではないが、実は私もサイバー化している人間だ。身体能力、反応速度は常人のそれを超えている。もっとも、ディアボロスは多かれ少なかれ『そう』とは思うけれど)はい。ヨキが珍しく出かけようと言うのでのんびりと。もしかしたらえみりと知り合う予感でもあったのでしょうか。
藤永・えみり 2023年7月9日
(完全義体ゆえにいくらかの情報がオーバーライトされた視界の中で、時刻など確認し)
ヨキさんも、あのご様子ですし、少し休憩しましょうか。
(と、ベンチの方へと向かいつつ)
ええ……刻逆で私が得た、自由な『身体』です。
(と、どこか苦笑気味の表情で言って)
予感、ですか? ヨキさんにはそういう力が?
(ディアボロスというものは色々な力を持っているものですから、もしかしたらそういう力が?と思っての言葉です)
花喰・小鳥 2023年7月10日
(頷きベンチへ歩み寄り、彼女の表現と表情になんとなく察するものがあった。ただ頷くに留めておく)力があるかまではわかりませんが、勘は鋭いと思いますし、もしかしたらそういうことがあるかもと思っただけです(ベンチに腰を下ろすとヨキが膝の上に乗る。なんだか得意げに見えるけど何もわからない)えみり、先ほどは気を悪くしたならごめんなさい。義体について配慮が欠けていました。ただ、美しいシルエットだと思ったものですから。考えが足りていませんでした。
藤永・えみり 2023年7月11日
(ベンチにそっと腰掛けつつ)
ああ、そういう事でしたか。予知能力なんて刻逆前なら荒唐無稽な話でしたけれど、今は時先案内人の様な方たちもいますから。実際にそういう力を持っているのかもと早合点してしまいました。
(少しばかり恥ずかし気にそう言って)
ああ、いえ。気にしないでください。私も気を悪くしたなんてことはりません。この『身体』については、いろいろと思うところがないと言えばうそになりますけれど……本当に優れた『身体』です。日常生活においても、もちろん戦場にあっても、便利すぎるくらいなものです。
(本当に気にしてない様に微笑んで)
花喰・小鳥 2023年7月11日
予知能力を持つ人も探せばいるかもしれませんが……(ヨキを見つめているとくねくねしている。えみりの言葉には複雑な感情が見え隠れする。義体の利便性は想像がつく。あるいはディアボロスとして『奪われた』もの、その一部ということかもしれないと思った)……実は少し不思議に思っていました。ジョギングがトレーニングやスポーツとしての部分ばかりではないことは承知していますが、えみりは走ることが好きななのでしょうか?(微笑みにホッとしてそんなことを口にする)
藤永・えみり 2023年7月13日
それこそ、時先案内人の方たちくらいでしょうね。ディアボロスの中でも特に限られた方々です。
……やっぱり、奇異に見えますよね。一応、走ることに意味がないではないのです。私の『身体』不思議なもので、僅かずつですが成長するんです。この機械脚も、刻逆直後から比べたらわずかに寸法が伸びています。そういう日々成長する『身体』と、記録された身体情報のアジャストを行うという意味が一つ。
そして、もう一つは、小鳥さんのおっしゃる通り、走るのが好きなんです……今しかできない贅沢になるかもしれませんし。(微笑みながらも、最後についそんな言葉を付け加えて)
花喰・小鳥 2023年7月13日
奇異?(まずえみりの話に耳を傾ける。成長する話にまた内心で驚いている)なるほど、そんなことが……(そっと自身の胸元に手を当てながら)日々の確認はやはり重要ですから、おかしいというわけではないんです。機械にしてもバイオテクノロジーが絡むことも少なくありません。アジャスト、調整も大切です。そうではなくて……(少し考えてから)シンプルに、ディアボロスがスポーツをするというのがちょっと珍しく感じていました。あまりいない印象があって、だから走るのが好きなのかな、と。今しかできない?(小首を傾げて見つめる。ヨキも似たようなポーズ)
藤永・えみり 2023年7月15日
奇異といったのは、まさにそのスポーツというか、機械の身で持久力の訓練をするのがおかしいように見えたかと思いまして。
(そして、今しかできない?という言葉と、じっと見つめる小鳥さんの視線を受けて)
ああ、それはその……
(わずかに、言いよどみ。しかし、再び少し苦笑気味の表情となって)
刻逆前は、少しばかり体に問題がありまして。病とかそういうものではないのですけれど、飛んだり跳ねたりは、なかなか望めない身でしたもので。
(と、あえて何でもないようなことの様に言って)
花喰・小鳥 2023年7月16日
たしかに、言われてみるとそうかもしれません(サイボーグの無尽蔵のパワーとスタミナは訓練で向上する代物ではなく、そう『作られて』いる。彼女の話に頷く。しかし、続けられた話に)ぶしつけな質問ばかりしてしまっていますね、繰り返しになりますがごめんなさい(大袈裟にならない程度に頭を下げる。初対面で問うには安易すぎる話だった)でも、それならすこし私たちは似ているかもしれません。私も現在と過去では変わりましたし、ディアボロスに『なる』以前は日常的に問題を抱えていましたが、いまはだいぶ改善されています。変わってしまったことも、必ずしも悪いことばかりではないなら、えみりのように前向きに捉えられたらと、思います(彼女の心情は複雑で、まう向きと言っても思うところがあるのは明らかだった。気を悪くするかもしれないが、そんなところも似ている気がした)
藤永・えみり 2023年7月17日
(小鳥さんの謝罪の言葉に、首を左右に振って)
私の方こそ申し訳ありません。最近、自分の中では色々と折り合いがついてきたことですけれど、初対面でする話ではありませんでした。
(こちらも頭を下げて)
小鳥さんも、刻逆前に問題が……
(復讐者というものは大なり小なり様々な復讐者たる理由を持っているものだと認識しています)
……私の場合は、結局は開き直った、というだけでしかないのが、正直なところです。刻逆を解決し、全てを取り戻す……そして、この『身体』を返上することが、何よりの目標です。本当は、全てをそれに向けなければいけないのではないかと、未だに思うところはありますけれど……同時に、明日も知れないことも事実です。であるならば……今を楽しむことも、少しくらいなら、良いのではないかと。そんな風に考えました。私、ワルイ子なので。
(それは、刻逆を経て1年以上の時を多くの仲間と過ごした結果の変化でありました)
花喰・小鳥 2023年7月20日
えみりは立派だと思います。そう考えるまでに葛藤もあったと思いますが、ハッキリとしたビジョンを持って日々を過ごしているようですから(その中で今を楽しむ、私も見習ったほうが良いのだろう)私は、そもそも何を奪われたのか、それすらわかっていません。『空っぽ』という感覚があって、ディアボロスとしての力を得た結果から奪われたのだとわかっているに過ぎなくて、えみりのような目標以前の状態だと思います。ただ……(少し遠くを見つめる)空っぽだとしても私は生きています。出来ることを探してやっていく。その中で何を失ったのか、取り戻せば良いのか、探っていくしかないと。そう考えるようになったのは最近なんですけどね(ヨキがなんだか満足そうにしているが相変わらず意味がわからない)今を楽しむ。私も楽しむようになってきました。悪い子ですね(表情こそ変わらないが、冗談めかしてそう口にした)
藤永・えみり 2023年7月23日
立派なんていわれると、正直照れてしまいますね……立派であろうとは思っていますけれど。
(はにかんだような、少し困ったような笑顔になり)
……色々と世話を焼いてくれる人達や、目標にしたい人たちがいたものですから。そういう人たちに、かっこ悪い自分を見せたくないんです。私、実は結構かっこつけなものですから。
(と、それこそ、親しい人には逆に口にしないようなことを言って)
空っぽ、ですか。(遠くを見つめる横顔を目にしながら)
最近であろうと、つまり今は前を向いているという事です。
フフッ。ワルイ子仲間ですね。
(その言葉に、最後は微笑んで)
花喰・小鳥 2023年7月25日
(えみりの話に相槌、あるいは同意するように頷く。思い当たることは私にも多々あった)……すっかり話し込んでしまいました。初対面でいろいろと失礼を言ってしまいましたが、えみりの話はとても……(言葉を探してみたが、うまく見つからなくて)勉強になりました。またお話しできるでしょうか? 運命の糸が繋がれば、また会いましょう(すっと立ち上がり再び手を差し出します。ヨキがふりふりと体を揺らしていた)
藤永・えみり 2023年7月26日
私こそ、初対面だというのにペラペラと……(今更になって、少しばかり顔を赤くして)
……その、勉強になったというのなら、良かった、と思っておきます。(どこか照れたように言って)
藤永・えみり 2023年7月26日
(そして、続いた言葉と、差し出された手を見て)
ええ、私で良ければ。また、お話ししましょう、小鳥さん。ヨキさんも。
(小鳥さんとヨキさんに視線をやりつつ、差し出された手を握り返すのでした)