不在の蒼

🌧鉄馬は雨の間を往く🏍️

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
雨、雨、曇り。晴れない季節の合間の薄曇りの日。
新宿島のとある廃ビルの前に白い装甲を持つバイクが停まり、メイドが一人降りて来ます。

メイドはそこに住むという大事な友人へ、今日は遊びに出かける提案を持ち掛けに来たのでした。

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#マシーナ・ロマーシカ
#イオナ・ガルバローゼ

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イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（廃ビルの戸口にメイドが立ちます。メイドは知って居ました。一見するとビルの外装は寂れていますが、中はカチコチと絡繰り達が絡繰りを産み働く不思議な工場がある事を……）

マシーナ様は……いらっしゃるでしょうか？
（特に約束を取り付けたわけでは無いので、幸運にも戸口の所で出会える事を期待してそっと中を覗き込もうとします）

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
(カタン、コトン、リズミカルな駆動音が鉄筋コンクリート造に反響する廃ビルにいつもであればお出迎えの絡繰が現れるのだが今回は現れず。代わりに中を覗き込む者の前に影が落ちて) (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
（まるで蜘蛛のように逆さの状態で足先に糸を絡めた廃ビルの主が天井から降りてきて彼と視線が重なる高さで止まり）

御機嫌ようイオナ。今日はどんな御用ですの？

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
ひぃぅ！？

（驚きのあまりヘンな声が洩れました、後退りそうになるのをグッと堪えます）

わ、わ、あっ、マシーナさまッ！！？
（気配は、感じていたんですよ？　でもまさか貴方が逆さ吊りで現れるなんて――思いもしないでは無いですか） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
おお、驚きました――。
そのような趣向の歓迎は初めてです。
（遅くなりながらも一応カーテシーで挨拶をします）

（少し心配そうに天井と足先とを見ながら）
……え、ええとですね。遊びに来たのです。
少々変わった馬を手に入れまして。
マシーナ様に見て頂こうかと……。
……大丈夫なのですか？　その、……糸は？

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
（ククっと意地悪な笑みを溢し）
失礼、今ちょうど出迎え用の絡繰は改良中でマシーナ自ら出迎えさせていただきました。 (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
ふむ、遊びに…そうでしたか。歓迎しますの。
（脚を揺らせば糸が緩み解き放たれてクルリとスカートを翻しながら着地すると同時にカーテシーを返して）
この通り大丈夫ですの。
そしてマシーナに見て欲しい馬となると…絡繰ですの？

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
なるほど、そういう経緯が。
しかし、ちょうど良いタイミングでマシーナ様に直接お会いできて幸運でした。

……わ、わっ、流石マシーナ様、華麗な身のこなしお見事です。
（言いながらスカートが翻る様子を見て、少し目を伏せました。何か見える訳では無いかもですが男子らしい反射と言うヤツでしょう） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
そう、絡繰り仕掛けの馬です。
（そう言ってビルの前に停めたバイクの方へと向かいます）

（一見すると流線形のフォルムをしたバイクですが、メイドが座席の所を撫でると馬の嘶くようなエンジン音が響き、外装が立体パズルのように変形を始めそれは機械仕掛けの馬の姿へ変わって行ったのでした）
このように、機械の馬と自動二輪車の間を行き来できる絡繰り仕掛けの馬なのです！

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
マシーナは他の卿達と比べると自身の領地から出ることも少ないですの。
だからいつ此処を訪ねてきてもお出迎えできるはずですわ。

ありがとうですの。
（視線を伏せる友の律義さに楽しそうに笑って、そのまま彼の後を追いかけて） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
ふむ…（見た感じただのバイクだったものが機械の馬に変わる様を見て興味深そうでありながら何処か不服そうな顔をして）

平地向きの二輪走行形態と起伏にも強い四脚形態…走行に関しては完璧な機構と言えるでしょう。

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（何時でもお出迎えできるように――）

（お客様の来訪を待ちわびる年相応の少女らしくて可愛らしいなと内心微笑ましく思うメイドでした）

（これは、もっとよく遊びに行かねばいけないでしょうね、そう思います） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（変形を終えると馬は少し身震いして、身体は完全に金属の機械仕掛けですが、そういう細かい仕草はどこか動物らしい雰囲気もあります。首を下ろしメイドの手に擦り付けて来て、メイドはソレを撫でます）

なるほど、新宿島の道路ばかり走らせて居て深く考えた事はありませんでしたが、そうやって走り分ける工夫なのですね。
（ちらと、貴女の不服そうな表情を見て。不思議そうに首を傾げます）

しかし、……何か問題が？

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
問題…えぇ、問題ですの。
（身震いするような仕草や主に寵愛を受ける姿、動物をリスペクトしたそれに想うは感心や驚きよりも対抗心が強く）

これをいったい何処で？それとも誰かから…マシーナ以外に絡繰師と親密になられたのでしょうか？
（イオナの背に回りその可愛らしい耳へと囁きながら馬を撫でる手に自らの手を重ねて。言の葉に宿るのは小さな小さな嫉妬心）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
あっ……！？
（気が付けば友人は背後に、手に重なる柔らかい感触、耳元への囁き声にピンと緊張で背筋が伸びてしまいます）

あああっ。ディヴィジョンの攻略で仲良くなった、友人から……。
で、でもその人が作ったというよりは……。
グランダルメの自動人形など作り替えたモノでは無いかと、思います。 (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
マシーナ様程の絡繰師が居たと言うわけでは無く。
これはそういう風に生まれた物なのやも――！！

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
・・・（彼の言葉の噛みしめて、その様子から本当にただの貰い物なのだろうと察して）

ごめんなさいですの。少しばかり妬いてしまってましたわ。
（手を退けてイオナの後ろから横に移動して本物の様な挙動する機械馬のボディを撫で） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
つまりは貰ったは良いが詳しいことを知るすべがなく。
そして頼れる者がマシーナしかいなかった…ということですの？
（そういうことであれば光栄なことこの上なく、この馬も少しは可愛く見えるというものだ）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
……でも、僕はマシーナ様の工場の絡繰達や歩く棺。
時計や、抱っこの上手なクマを見て来ましたから……。

マシーナ様も時間と材料が揃えば、こういうモノも作れると思います。
（手が離れると、ほっとして姿勢を整えます） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
ええ、それは勿論です。
僕の知る限りで一番の絡繰師はマシーナ様ただ一人ですから。
（マシーナ様の隣で力強く頷きます）

あっ、どうでしょう？　せっかくです、マシーナ様もこれに乗ってみませんか？
ロマノフの道はガタガタでしたが、新宿島の道は滑るように滑らかで気持ちいいのですよ？

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
確かに作れはするでしょうが…誰かのアイディアをそのまま使うというのは絡繰師としては負けを認めるようなものですの。
（それに作ったところで送る相手もいないのでは虚しいだけだと） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
ふふ、大袈裟な気はしますけどそう言われて嫌な気はしませんの。

あら、良いですわね。インフラ整理の出来たこの世界ならではの走り心地を体感するのとスペックの把握も出来て一石二鳥ですし。
では此処からだと海へ向かう道が空いてるでしょうし、ひとっ走り参りましょうか。

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
大げさに聞こえても僕は本気でそう信じて居ますよ？

ふふふ、そうと決まれば早速出発ですね。よろしくお願いします。
（そう言って馬の背を撫でると、馬は何となく意図を察したようで再び最初の二輪車の姿へ戻ります） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（先にバイクに跨り、ちらとその後ろに貴女が座れるだけの空間があるか見て）
サイドカーと言うのがあると良いのでしたが……。
僕と二人で乗れるくらいの座席の広さはありますし。
捕まって居て頂くようでしょうか？

（こちらへどうぞとシートを撫でます）

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
もう、そんなに褒めても何もでないですの。
（二輪形態に変形する機構をしっかりと眺めながら赤らむ頬を隠して） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
下手に付ければ馬の形態になるときの邪魔となりましょう。
それにイオナの言う通り貴方の体つきであればあと一人くらい余裕で乗れそうですの。
（空いているシートに乗り込み、スカートが邪魔にならないように糸で巻き止める。）

・・・しかし、こう座るとこう捕まるしかないですわね？
（彼の背に身を寄せて、お腹へと手を回す）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
それもそうですね、馬に戻る時に取り外しが大変そうな――っ！
（身を寄せ感じる温かさ、お腹に回る手の感触に、またピクッと身じろぎしてしまいます）

そう、それがいいですね。……ちょっと、ビックリしましたけど。
あまりスピードは出しませんが、しっかり捕まっていてください！
（ほんのり頬を赤くしながら、ふーっと一つ深呼吸して） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（仄かに速い鼓動に呼応するように、二輪のエンジンが掛かり唸ります。振動から感じる機関の息遣いは絡繰とかけ離れた神秘の技術のようですが。それがゆっくりと走り出せば、機関と繋がる全体の機構は現代の技術と地続きの物ように感じるでしょう）

今は調子よく走ってくれますが、機械は自分で自然に直ったりはできませんからね。
これからも定期的にマシーナ様の事を頼りにしたいと思います。
よろしくおねがいしますね。

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
あら、マシーナに気を使っているのなら遠慮は不要ですわ？
戦場でも使われるものであるなら最高の状態のスペックを見せて頂きませんと。
（ビックリする挙動も早まる鼓動も筒抜けで、それに交じる駆動音にも耳を傾けながら頬を撫でる風に目を細める） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
そうですわね。変形する分摩耗する機構も普通の物よりは多いでしょうし、あれだけ動物をリスペクトしているのなら異常があれば自分から教えに来るでしょう。
（風で声が掻き消えてしまわないように彼の耳元で声を発し）
とはいえパーツは一からの制作ですので、少しばかり時間がかかるのは覚えておいてくださいませ？

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
最高の状態ですか――。
（新宿島では現在、公共バスなどが走る他あまり車は走っていません。広い道路は静かでした）

そうとあらば！　僕も最高の走りをお届けしなくては！
（法定速度のギリギリ、今のこの新宿島で法らしい法も曖昧ですが、標識が示す速さを守りながら出せる最高の速度で道を駆け抜けます） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
なるほど！
何か起こる前に、マシーナ様の所へ相談に来れたのは正解だったわけですね！
（殆ど道路に由来する振動も無く、二輪はまさに翔ぶが如く風を巻き起こし、梅雨時の湿った空気を裂いて進みます）

っは、風が気持ちいいです！　もうすぐです、海も見えてきますよ！ (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（そうはしゃいでいると、何時しか二輪車は建物の間を抜け海沿いへ走り出ます。海の方では鉛色の雲が裂け、裂け目から光が差すのが見えるでしょう。光の柱が海面をキラキラと照らしながら風で流され二輪車と並走するように海を走って行く光景が見えます）

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
おっと（速度が上がれば反射的にしがみ付く力も増して）
ふふ、良いですのイオナ。風が心地よいというのはこういうことですのね。
（服や髪を靡かせながら景色が流れていく様子を楽し気に見やり。本来感じるであろう恐怖心も友に身を預けているので安心していて） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
えぇ、もしどうしようもなくなってから来られていたら…嫉妬と怒りで貴女にとんでもない見返りを求めていたかも？
（なんて冗談めかしく囁き、悪戯にお腹を撫でたいところですが流石に運転中なので我慢して）

ん…僅かに潮風も感じてきますわね。 (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
（なんとも幻想的な景色に瞳を輝かせ）
海はどうしても『冷たい』イメージがこびり付いていますが…こういう暖かな姿もあるのですね。

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
僕もこんなにスピードを出すのは初めてです。
戦場ではこんな心地よい風を感じることはできませんでした――。

（ここが戦場ではなく新宿島だからか、それとも貴女が要るからなのか。しがみ付かれる感触も、今は照れ臭く無く自然と受け止められそうな、一体になったような不思議な感覚があるように思えました）

なんだか……！　楽しいです！ (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（とんでもない見返り――！！）
それは一体――……！？

（一体なんだろう、そう思う気持ちは今は押し込め、ちらちらと海の方を見て、一歩遅れて「暖かな姿」を目にして）

あ、あっ！　陽の光が、柱みたいに……！
あれ、追いかけてみましょうか！
（その道に誰も居ないのを確かめ、その光を追いかけるように真っ直ぐな道を選んで海沿いを走り続け――） (無効票)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
――！！

（遠目にそれを確認して、慌ててブレーキを掛けスピードを緩めます。そこは区を跨ぐ高速道路、その先は未奪還地域で道は途切れ崖となっていました。その手前で二輪車は停止します）

……ここまでですか……！
この先もずーっと追いかけて見たかったですのに、残念です……！

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
インフラが整理されている国でないと難しいでしょうね。それこそ新宿やグランダルメ辺りでしか…ロマノフは凍結もありますし。
（とはいえそれは二輪の状態の話であり、そういう場面で活躍する馬形態なのだろう、やはりその機能美的な性能にはいささか嫉妬して） (無効票)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
あらあら…なんだか猫のようで…
（可愛らしいとまでは言わずに、彼と同じものを見て、その背中に身体を預けながら光に目を細める） (⚙演出継続⚙)

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
ん…っ（ブレーキがかかれば振り落とされないように抱き締める力を強めて、完全に停止すれば首横から顔を覗かせ）
まぁ…本当に残念ですの。此処から先はまた“いつか”ですわね。
（この先が奪還されたとき、そのときは再び訪れようと暗に伝えながら降りて、目の前に広がる海を見やる）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
（光の柱は2人を尻目にずっと海の遠くへと雲と共に何処までも走って行きます、それを名残惜しそうに見つめ）

わっ！　ごめんなさい！　ブレーキの前に声を掛け忘れて！
それで！　これから、気を付けますね！
（貴女が抱きしめるように強く掴まって居る状況を理解して、自分のせいでと弁明します）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
はい、はい。
何時か、どうか、この道の先が出来た時にもまた。
僕と、この馬にお付き合いください！

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月18日
ふふ、飛ばされてしまうかと思いましたわ。
（なんて冗談めいて笑いながら）
勿論お付き合いしますとも。しかしマシーナばかり背中を預けてもよろしいので？
だれか妬いてしまう方が居るのでは？

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月18日
妬いてしまう……それはええと。

……大切な友達と遊びに行くくらいは。
大目に見てくれると思うのですけどね。
（思い当たる節はあるようで。それは前に伝えた人とは違う人ですが。きっと、こういう状況を見た時「妬いてくれる」のでは無いかと思えるような、イオナそう思えました） (⚙演出継続⚙)

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月19日
今は……見つからないように帰りますよ！
帰りは勿論安全運転で！
（掴まって居なくても落ちないような、そんな緩やかな速さで二輪車は来た道を戻り始めます）

マシーナ・ロマーシカ　2023年6月19日
やっぱり、そんな気がしましたわ。以前と香りが変わってますもの。
（薔薇に混ざる林檎の様な甘い香りにクスクス笑って）

あらあら、馬に蹴られて…なんてことにならないと良いのですが。
（なんて言いながら再び彼の背にしがみ付いて…彼は知らないのでしょう。女は自分以外の女の匂いに敏感だということを…）

イオナ・ガルバローゼ　2023年6月19日
僕の匂いが……！！

え、本当ですか！？　ええっ――！？
（悪戯っぽい彼女のクスクス笑いに少年は緊張で身構え、その心境を反映するような静かさで、タンデムは来た道をゆっくりと帰って行くのでした……）