【個】炎と、ごはんの夜
十埼・竜 2023年5月11日
篝火はあかあかと燃えて、
持ち寄った食事の、いい匂いがする。
どこもかしこもにぎやかな夜だ。
#ネージュ・フルカネルリ
#十埼・竜
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ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
これはどうも、ご丁寧に。
オダイカンサマ、にでもなったみたいな気分だね。悪くない。
(なんて、静かな調子で応じながら、すいっと手を伸ばしてサンドイッチを一つ手に取る)
(髪と、瞳が炎のようだとするならば、袖の内から覗くのは。黒曜石を思わせる、ほのおを照らし返すような光沢の手)
そうだよ。
こんな夜に灯す炎だもの。特別な炎かもしれないだろう?
(なんて、応じながら)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
───……そういうキミは、私をじーっと見ていたみたいだけれどね?
(言って)
(あむ、と小さな口を開いて、サンドをひとくち)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
………おいし。
(もくもく)
(無効票)
十埼・竜 2023年5月11日
(炎が這う石炭っていうのも、こういう光を帯びるんだろうか)
(あまり、身近に見たことはないけれど――――)
(そんな手がサンドイッチを摘まむ。幻想と現実の温度差で蜃気楼が見えそう。ぼくはつい、いろいろなことを考えがちだ。)
十埼・竜 2023年5月11日
現代っ子的には、外でおっきめの焚火なんて大体特別イベントなんですけど、ね。
(自分もひとつ、サンドイッチを手に取った。トマトとポテトサラダ。なかなか欲張りだなあ)
……無病息災とか、五穀豊穣とか。古い“五月祭”って、そういうものでしたっけか……
(もぐ、頬張る。うん、おいしくてよかっ……)
十埼・竜 2023年5月11日
……けほっ、けほっ!(噎せた)
いえそのほら。
……綺麗なひとだなーって。(別にやましいこと考えてたつもりはないので正直に白状した。やましくないもん! 信じてくださいよ!)
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
それはそうか。キャンプファイアーひとつするのだって結構な手間だろうし、気軽にはできないだろうね。
(そう、納得したようにうなずきながら)
……日本どころか、マイアの祭りまで知ってるなんて、博識なんだ? そういうのを専攻でやってるのかな?
(なんて、問いかけたところで噎せるあなたを見やって)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
………それはありがと。
ほんものの炎の彩りに並んでるところで、褒めてもらえるならきっとほんとに綺麗に見えたのだろうね。
───……ネージュ。
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
ネージュ・フルカネルリ、と名乗っているよ。
『雪』と『神火』
どうぞ、よしなに。
(なんて、応じながら)
キミのも美味しそうだね。ひとりで食べるつもり……だったんじゃないんだろうな、この状況。
(無効票)
十埼・竜 2023年5月11日
番組のネタの雑学程度に、ですよ。専門家には程遠いです。
(黄クラスですからね。名札を指さして)おわりさき、りゅう。(読みを示す。)高等部の一年です。専攻は、通信と放送。
十埼・竜 2023年5月11日
ネージュ……フランスの方ですか?(ふるかねるり。ふるかねるり。口の中でもごもご)(姓のほうはあまり、耳馴染みのない響きだった)
(……その意味合いがカッコいいなあ! と男子浪漫回路が疼くのを笑顔の奥に隠して)
食堂でモタモタしてたら、おばちゃんにでっかいの持たされまして(苦笑いする)
……まあ、そういうわけでこのサイズなのは事故なんですけど。
ぼく一人で食べると、何事もいい加減になりがちだから……
なので、一緒に消費してくれるひとはとってもありがたいです。(ほらほら、ありますよー、と、さっきのサンドイッチの片割れを探し出して差し出した。)
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
そういうことか。当意即妙、切り返すにはたしかにそれを裏付ける知識が必要。
(なんて、うなずいて)
映像? それとも、ラジオとかそっち?
(そう、相変わらず表情の変化は乏しいけれど、僅かまっすぐ、キミの顔をみるくらいに顔を向けて)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
そう、フランス人。……言いにくいだろう? 先人が遊びで拵えた言葉だからさ。
(どうやらキミの口元を注視していたようで、そんなことを言って)
なるほど。それはきっと、相当大変だったんだろうね、食堂のお姉さま方は。
(なんて、くつくつと小さく喉をならすように笑いながら)
私もちょうど、小腹が空いてきたところだから、ちょうどよかったのかな、確かに。
(なんて言いながら、軽く自分の髪を片手で抑えて)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(バスケット越し、上体を乗り出して)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(───……はむ)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
………ん。
たしかに、期待以上の味。
つくづく、料理する人って食材の扱いが上手い。錬金術師も、あの人たちには勝てそうもないな……。
(もくもく)
十埼・竜 2023年5月11日
ああ、ぼくの専門はラジオの方。
学校の活動とは別に、FM放送もしてるんですよ。Radio-DINO、って局で。
(深夜番組がおススメです。ラジオの話をしているときは、群青の瞳は気後れせずに誇らしげ、真っ直ぐ光を跳ね返す。)
十埼・竜 2023年5月11日
(あまり表情を動かすひとではないんだな)
(でも、聴こえてくる“波”は割と楽しげだ)
今夜はこの篝火も、食堂の方も夜通しですからね。さながら戦場です。
(サンドイッチを差し出したのは、勿論受け取ってもらうため)
十埼・竜 2023年5月11日
(――――だったんですけど)
十埼・竜 2023年5月11日
…………???
(手ずから???)
十埼・竜 2023年5月11日
(至近距離に近づいた白い頭がさらりと遠のけば、残されたのは弧を描く齧り痕つきのサンドイッチです)
え、その、ネージュさん? これ?!
(続きも引き取ってくださいよ! と、再度掲げるが)(見様によっては「これ残り食べちゃってもいいですか?」に見えなくもないだろうし)(可能性は無限大!)
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
……いいカオしてる。
業種は違うけれど、確かに専門家のカオ。
十埼クンがそこまで言うなら、今度聴いてみることにする。
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(そう応じながら、バスケットから、最初に自分が手にしたチーズのサンドイッチの片割れを手に顔を上げて)
そうだね。
でもその忙しいお嬢様方に、キミなかなか愛されてるともいえそうだ。だいぶサービスしてもらってるお弁当。
(なんて笑ったとこで、あなたの様子に気づいて)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
おかえしに、こっちの(※チーズ)をおすすめしようと思ったんだけどけれど。
ポテサラが好きなら。
(どうぞどうぞ、と手振りで)
(無効票)
十埼・竜 2023年5月11日
この道15年ですから。(と嘯く男は見てくれからして15才相当である。実家が地方ラジオ局だったってだけだ!)
ネージュさん、さっきちらっと「錬金術師」って言ってましたけど。もしかして専門はそっち?
十埼・竜 2023年5月11日
ぼくが二年たっても肉つかないからじゃないですか。ヘンゼルの気分です。
……。(きみが取り上げた、新たなるサンドイッチに気付く。)
十埼・竜 2023年5月11日
……ぼくはそっちのもおすすめされたいです。ぜひとも……!
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
……それはベテランだ。
自分のしてきたことに胸を張れるのは。イイこと。
(そう)
(にこり、と笑って)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(もっとも、それは篝火の薄明かりの下の見間違いだったのかもしれないけど)(それくらい、しれっとした表情で)
そう。世界の真理を解き明かす学者、というわけだね。
あとは、ついでに刀鍛冶もしてる。ほしいものでもあれば、言ってみて
……金とヒトは作れないけどさ
(なんて、小さく笑い)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(「も」か。両方食べるんだな、とか納得した顔をしながら)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(先ほどと同じく、上体をのばして)
……あー、ん。
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月11日
(なんて、キミの口元へ差し出しにいこうとするわけですね)
(無効票)
十埼・竜 2023年5月11日
(それでも、その笑顔はぼくの目に焼き付いた。きみがぼくを褒めてくれた、その"波"ごと)
……参ったな。胸を張るのに足る仕事をしなきゃいけない。(ついでに、今見たものに釣り合うくらい!)
うわ、そういうカッコいい表現あるんだ。なんたって科学の礎ですもんね!
(そういうの大好き少年心が、瞳の奥に灯る)
刀鍛冶? ぼく、あんまり体力なくって……そういうのでも扱いやすいものがあれば、いいんですけどね。
十埼・竜 2023年5月11日
(思ったより身を乗り出すんだな────)
(整ったその顔が、ちょっと近づいてきて)
(近)
(???)
十埼・竜 2023年5月11日
(鼻先に小麦とチーズのいい匂いがちらつきます)
(口元に)
(そう! ちょっとこっちも身を乗り出せば容易に齧りつける距離に!)
(あーん、と促すきみの視線は、炎を受け止めての錯覚かキラキラとぼくの一手を待っているように見えて)
十埼・竜 2023年5月11日
(覚悟を決めて────口をあけて)
(はむ。)
(きみの目の前で、サンドイッチを齧り取る。)
十埼・竜 2023年5月11日
…………。そっちのも、とても、美味しい、デスネ。
(それは本当だ。濃いめの味のチーズはしっかり美味しい)(なかなか喉通んない)(多分緊張)
(………そして結局、きみのかじりかけのポテサラサンドも手元にあるわけ、で。)
十埼・竜 2023年5月11日
(ごめんなさい。神様とか気にしてないだろう君とかに己の煩悩を詫びて)
(きみの痕跡ごと、そっちも齧り取ってしまった。)
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
リスナーのそういう声に応えなきゃ、って思えるほうでしょう? キミは。
私はまだリスナーじゃないけど……
キミの声は聴いた。
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
そう、オカルティストの、夢想家……
……なんて言い方は、キミの前では少し自虐的すぎるみたいだ。
(そう、小さく苦笑し) 礎、なら確かに悪くない。
興味あり、かい?
それなら肥後守みたいなものも打つけれど
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
(なんて、思案気な顔をしながら、キミの食事を見届けて、うん。と頷いて、スッと座り直した)
ゆっくり、味わうといいよ。食べ物は逃げない
(無効票)
十埼・竜 2023年5月12日
流石、真理を解き明かす観察眼。お見通しですね。(そう、ぼくはエンターテイナーだからね!)
……ぼくの声を、覚えていてくださいよ。
そういういくつかの夢と幻想の果てに、今のぼくらがいるんじゃないですか。
(興味は)そりゃもう!(一も二もなく!)
そうですね……(ふ、と考え込んで)どういうものを作ったり、研究しているのか。そういうものを見てからのほうが、ぼくも思い浮かべやすいのかも。
十埼・竜 2023年5月12日
(ゆっくり味わえ、にまた噎せそうになる)
(いやこれはね!?ぼくが意識しすぎなんだけどね!?でもさあ!!)
(……と必死に隠す男子の葛藤を、きみの視線がずっと見守っているから尚更だ)
(ネコって時々じーっと見つめてくるよね。あんな気分)
(暫く無言で)(────ごくん。)
十埼・竜 2023年5月12日
………(ほぁ、と溜息)
あっ……つく、なってきました。
ぼく、ちょっと飲み物とって来ようかな。
ネージュさん、何かいります?
(無効票)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
大丈夫、記憶力は悪くないから。
キミも私の瞳を忘れないでね。
(なんて応じながら。なるほど、と呟いて)
(唐突に、住所をひとつ諳んじる。割と近所だ)
そこが、私が寝起きしてる工房があるから。
興味があればいちど、見においで。
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
(なんて、言いながら)
お粗末さま。
(と、食べ終えたキミに声をかけて)
ネージュ・フルカネルリ 2023年5月12日
……そうだね。
もう少し食べたいけれど、パンはやっぱり喉が渇く。
お願いするよ。キミのおすすめでいい。
(キミが好きな飲み物はなんだい? と小さく首を傾げ、笑った)
(🍽)
十埼・竜 2023年5月12日
(お、っと)
(諳んじられた町名、その風景を頭の中で思い描く。……なるほど、あの辺か、と検討をつけた)
ありがとうございます。じゃ、今度是非伺いますね。
……(手を合わせた)ごちそうさまでした。
十埼・竜 2023年5月12日
(シートから立ち上がり)
りょーかい!すぐ戻ってきますよー!
(────食堂に引き返した結果、飲み物ついでに更にちょっとしたおやつまで持たされたのだが、)
十埼・竜 2023年5月12日
(きみに選んだ飲み物が、金色のジンジャーエールだったのは)
(言葉通りに、その瞳を忘れられなかったからである。)
(🍽)