【個】あなたと手をつないで
朝比奈・蛍 2023年3月27日
華やかな会場の中、それらしい音楽、テーブルの上には絢爛な料理が並んでいる。
どうも場違いな気がするな、と思うのはこの一年半でこの世界に馴染んだ証拠だろうか。
色々な人の出会って、様々な影響をえた。
そしてきっと、その中でも大きな意味を持っいたのは隣にいるこの少女なのだろうな。
そんなことをふと思う三月の末日、プロムナード当日の夜にて。
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
発言可能
#夢境・イドラ
#朝比奈・蛍
夢境・イドラ 2023年3月27日
(未だに緊張している様子で、あなたの隣でそわそわ)
(豪華絢爛――というべき空気には立場上慣れているものの、このような現代的で洋風で瑞々しいと形容するような場は初めてで、)
(――――いや、それ以上にこの少女にとって特別な意味を持つ催しだからかもしれないけれども)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
なんだか緊張してしまうのう……。
(そんなことを呟きながら、あなたを見上げる)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
(今日の少女の装いは、純白に桜色をアクセントにしたドレス姿)
(ほんの少しだけ背伸びしたデザインで、普段の少女よりは大人びて見えるもの)
(動く度にふわふわひらひらと靡くドレスの裾は、前面が短く背面は地面に付きそうな程に長い――所謂フィッシュテールで)
(それは春宵の海に揺蕩う魚か、或いは夜桜と舞い遊ぶ胡蝶か。踊ればとても映えることだろう)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
(隣でどこか落ち着かない様子のイドラを微笑ましく思いながら、腕を組んでどんどんと会場に集まる知人たちに目配せや、時には軽く手をあげて挨拶したりなどしながらどこか落ち着いた様子で会場を見渡していて)
(……二年前は似たような催しに参加したっけな)
(などと少しばかり過去を振り返る。とはいえ、自分は右足が不自由だったし、そもそも踊りという催しはなかったが)
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
――大丈夫。
ドレスもよく似合ってるよ。まるでこのパーティのメインみたいだ。
(少女のドレスと表情を見ながら、安心させるように微笑んでそう言って)
(自分が着ている黒いタキシードはジャケットにパンツ、シャツにベストそしてネクタイとフォーマルなものだが、少女と並ぶといささか遊び気が無くて地味に思えてくる)
それに困ったら僕を見ていればいいよ。
社交界じゃないんだ、楽にして大丈夫。
夢境・イドラ 2023年3月27日
似合っている……そうかのう……?
今日のために側仕えの者と一緒に選んでものなのじゃ。
(あーでもないこーでもないと連日頭を悩ませた末に選び抜いたドレスだ)
(褒められれば、どこか安堵のような表情を浮かべて)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
蛍兄さまもタキシードがよく似合っているのじゃ。
着慣れているのかのう?
(改めて隣のあなたを見上げれば、白い頬がぽっと見惚れたように朱に染まる)
(王道の着こなしだからこそ、素材の良さが引き立つというものだ)
それに随分とこういう場には慣れたご様子じゃ。
朝比奈・蛍 2023年3月27日
うん?……ん、そうだな
(なんて説明していいのか少し迷うように苦笑して)
慣れるっていうほどじゃないんだけど。時間は二年弱かな。少しこんな場に顔を出す機会が昔あってね。
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
(表情豊かな少女はゆえに顔に出やすい。頬が染まってる様子に、お眼鏡にかなったかな、と内心ほっとしながら――セットされた頭を撫でるのは今日はやめておこうか、と肩にぽんと手を置くようにして)
でも昔の話だよ。
もうどっちかといえば、こういう場は柄じゃないな、なんて思うくらい。
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
イドラちゃんの側仕えでこのセンス……サヤさんかアオイさんかな。
(数日、泊まり込んでお世話になっていた時に覚えた顔を何人か思い浮かべながらそう言って)
うん、白を基調にしながら桜色がよく際立ってる。華やかなデザインだし――うん、イドラちゃんも少し大人っぽく見えるかな?
夢境・イドラ 2023年3月27日
…………蛍兄さまもやんごとない身分の生まれなのかえ?
(実は自分と同じような生まれなのだろうか、やら)
(いや、現代だとまた違うのだろうか――なんて、勝手に想像を巡らせては親近感を懐いて)
しかし昔の話……ふむ……やはり刻逆が原因じゃろうか……。
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夢境・イドラ 2023年3月27日
む……
(自分の身内なれど、ここにはいない女子の名前をあなたの口が紡げば、一瞬だけ複雑そうな表情を浮かべるも)
(無効票)
夢境・イドラ 2023年3月27日
大人っぽく、見える……? 本当……?
(もじもじと身を揺すればドレスの裾からチラチラと白い太ももが垣間見える)
(悩んだ争点はそこであった。年相応なものを着たほうがいい、と散々言い募られたものの、それを振り切って選んだドレスである)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
(だって、その理由は、)
蛍兄さまに……わらわのこと、ちゃんと意識して欲しかったからの。
(異性として、というのは言わずともわかるだろう)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
やんごとなきは大げさかな。
そこまで大したものじゃなかったんだけど……ん、まぁ、そうだね
(イドラの刻逆という言葉にどこか弱弱しくも同意しつつ、続く言葉に本当だよ、と今度はしっかりと頷いて)
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
……――うん
(子供でいられる時間が大切だと大人が思うのも、子供が様々な理由で背伸びをしたがるのも、どちらも等しく正しいと思うのは自分がちょうど中間頃にいる年だからだろうか)
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
――イドラちゃん。
一曲、どうか僕と踊ってはいただけませんか?
(その意図を正しく汲めてるのかは……正直分からないけど。でも言われてることは分かってるつもりだと、そう伝えるようにまるでおとぎ話の中のシーンのように手をイドラへと差し出した)
夢境・イドラ 2023年3月27日
(だって、生まれた年齢というものは、どう足掻いても努力しても埋めることはできないのだ)
(今日この場で、自分を連れているあなたを周囲が見てどう思うのだろうか)
(やっぱりお似合いだって思われたい。それが無謀でも不釣り合いだとは絶対に思われたくなかったから)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
(そんなことを考えて、ほんの少しだけ不安そうに表情が陰ったものの)
(無効票)
夢境・イドラ 2023年3月27日
(あなたの差し出す手を見れば、ぱぁっと桜が咲き綻ぶような笑顔を浮かべて)
――――うむ、喜んで。
わらわを楽しませてくりゃれ。
(なんて、自分を奮い立たせるように、わざと強気な言葉を返して)
(あなたの手に、自分の小さな手を重ねた)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
(埋まらないものを――埋められるのか、その可否を決めるところではない)
(イドラの意図をくみ取っても、それに対して言葉を多くは語れなくても。少なくとも自分はそう思っている)
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朝比奈・蛍 2023年3月27日
(身長差が激しいからスタンダートなポジションも難しい。だけど、それがどうしたというのか。問題ではない)
うん、頑張るよ。
踊りは……うん、そうだね。大丈夫。ここに来てから練習したことがあるから。
(楽しく踊れればいいのだろう、と。このイベントの趣旨を正しく理解している自負がある)
(イドラの手を取って、音楽にのせて体を軽く揺らすようにしながらイドラの歩幅に合わせて小さく動き出す)
夢境・イドラ 2023年3月27日
(本当は、エイティーンを使ってズルをするという考えもあった)
(けれど、それを使ったところで、一時のまやかしに過ぎない)
(やはり、ありのままの自分を見てもらわなければ意味がないから)
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夢境・イドラ 2023年3月27日
(でも、そんなことは杞憂に過ぎなかったようだ)
(だって今、あなたとダンスをする自分はこんなにも楽しい)
くふふ。蛍兄さま、上手じゃのう。
わらわも今日のために練習してきたのじゃよ。
(ヒールの高い靴も歳の割に履き慣れているようで、音楽に合わせてステップを踏む様も慣れたもの)
(だが、こうやって難なくステップを踏めるのも、自分に合わせてくれるあなたのお陰だ)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
うん、イドラちゃんこそ――とっても上手だ。
練習、がんばったんだね。
(ジャンルは違うが、身体を動かすことに元々長けている自分はさほど苦労というほどの苦労はしていない。幼さを理由に褒めるのは怒られそうだと口を閉ざすが、実に驚くくらいその踊りはスムーズで)
(無効票)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
ありがとう、イドラちゃん。
いい機会だから。少しだけ。
――この世界にきてから今までずっとありがとう。
おかげで楽しいよ、もちろん今日も含めてね?
夢境・イドラ 2023年3月27日
(褒められれば、素直に嬉しそうに頷いて見せる)
うむ! もともと舞は得意じゃからの。
コツを掴めば、そう難しくもなかったのじゃ。
(なんて得意げに言ってのける)
(それは嘘でも驕りでもなく、長いドレスの裾を靡かせた優雅なステップから見て取れるだろう)
(無効票)
夢境・イドラ 2023年3月27日
――――!
(無効票)
夢境・イドラ 2023年3月27日
(ストレートな感謝の言葉に面食らい、それから頬が桜色に染まって)
ど、どうしたのじゃ……いきなり……
……それを言うなら、わらわも同じ気持ちなのじゃ。
蛍兄さまと出会えてよかった――そう、思っておるよ。
(無効票)
夢境・イドラ 2023年3月27日
――――これからも、ずっと傍にいさせてくりゃれ。
朝比奈・蛍 2023年3月27日
ん、どうしてかな……。
少し場の雰囲気に当てられたのかも。
(くるり、くるりと軽く身を躍らせながら)
(演出継続)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
うん、イドラちゃんが離れていかない限り。
傍にいるよ。
(だから――、とは言葉を続けず。手をつないで踊り続けた)
夢境・イドラ 2023年3月27日
くふふ。それなら、わらわも同じかもしれぬ。
こんなに素敵な時間ならば、酔ってしまっても仕方がないことじゃ。
(くすくす。同意しながらも、楽しげにくるりと舞って)
(演出継続)
夢境・イドラ 2023年3月27日
――――ありがとう、蛍兄さま。
約束、じゃよ。
(重ねた手から伝わるあなたのぬくもりが心地よくて)
(ずっとこの時間が続けばいいのに、なんて祈りを籠めて)
(あなたと二人、ともに踊り明かした)
朝比奈・蛍 2023年3月27日
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