【1:1】迷いし子羊への捧げもの【メタNG/RP】
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
昼間だろうと薄暗い屋敷は、時折迷い込む者もおります。
何故なら、此処は町外れに位置し、草木と常に発生する霧に囲まれているからです。
ですから迷い人には非常に寛大に、親切丁寧に接します。
さて、本日の迷い人は、誰?
【迷い込んだ人とのお話】
1
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(女は今日も森を散策する。新宿という近未来的な街にしては、この空間は随分と自然に溢れていて、研究材料も豊富に揃っているのだ。乾燥した土を踏みしめ、草木が生い茂る薄暗い空間を迷いなく進む)
それにしても辛気臭い場所。少し伐採した方が良い?(目印を付けておかなくては、迷ってしまうのも無理はない)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
(草木の落とす影、霧の薄いベールの向こうに人影が一つ現れます。内に薄紅色を秘めた長い黒髪を認める事ができるでしょう)
そちらに、誰かいらっしゃるのですか?
(少年とも少女ともとれるような高く幼い声)
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
(霧の向こうからゆっくりと姿を現したのはメイド。両の手にそれぞれ枷、赤い首輪を嵌められた聊か奇妙な装束は新宿島でも珍しいかもしれません)
(貴女の姿を認めるとスカートの端を摘まみ一礼します)
ごきげんようお嬢様。わたくしはある方に仕えるメイドでございますが道に迷いここへ。
……貴女様は帰り道をご存知でしょうか?
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(少年もしくは少女と思われる声が耳に入る。次いで、黒と紅色の髪の毛が視界に入り込んでくる――この場所には些か似合わぬ装いの人だ)
御機嫌よう、あなたはメイドなのですね。
この場所の地理は存じておりますが、あなたの言う「帰り道」とは、森を抜けた先という認識でよろしいでしょうか?
(両手に変わったアクセサリーを着けている人だが、それはファッションなのか規則なのか。気になるもののまずは相手の欲求を叶えることにした)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
(艶のある声、よく見れば女性は年若く長身で蠱惑的な雰囲気を感じ、思わずじっと魅入りそうになるのをギュっと握り拳を作り今自分のするべき事を強く考えて)
そう言う事になるでしょうか。
何しろこの新宿島に林のような物があるのは存じておりますが。
このような森があるというのは初めて知った事でございますので。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
森といっても案外狭く、抜けてしまえば呆気ないものです。(空を見上げる。太陽は背の高い木によって姿を隠してしまっているらしい)
こうも暗いと、時間の感覚も方向感覚も分からなくなりますね。あなたが宜しければ、私が街の方まで送っていきましょうか?
(街の方角を指でさし示してみるが、やはり分かりづらいだろうから)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
ええ、よろしければ送って頂けると、有難く存じます。
(貴女の指さす方を見ても。その先に街があるのか。それともまだずっと森が続いているのか。土地勘のないメイドにはどちらでもありどちらでもないように思えました)
……送って頂けると言うのに不躾な質問ですが。
貴女は此処で何を?
歩けば狭いとは言え、この鬱蒼とした森の中に貴女のような美女が一人いると言うのは不思議な事に感じます。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
分かりました。それでは、私についてきてくださいませ。黒い格好で見づらいかもしれませんので、服のどこかや髪の毛を摘んでも大丈夫ですよ。
(何をしているかと問われれば、手折った植物の一部をあなたに見えるよう胸元で掲げて)
採集です。この森には私にとって必要なものが沢山揃っています。それに町と反対側に森を抜ければ、私が所有する建物がありますから。
(植物の名前などを詮索されぬうちに、再びローブの中にしまった)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
いえ、そんな……! 初めてお会いした女性の髪や服を掴むなんて恐れ多いです!
(冗談だと思っても慌てた様子で首を横に振り)
採取……植物、あるいは薬学に精通されて居るのですね。
(直ぐソレをローブにしまう様子に不思議に思いながらも納得したように頷いて)
それではもしや、この森も貴女様の敷地なのですか?
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(首を振るさまを見て、僅かに口元を緩める。自身と同じ赤い目を覗き込み、)
謙虚でいらっしゃるのですね。
(と落ち着いた声色で述べた)
はい、私は薬を作ります。ですがこの森は誰のものかは存じ上げません。持ち主はあの日消えてしまわれたかもしれませんね。好都合です。
(その方が好き勝手できる。伸び放題の草をまたひとつちぎって)
あなたは、何をして迷い込まれたのですか?
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
(覗き込まれれば自然と此方も貴女の瞳を見る事に、瞳の真紅は吸い込まれるように深く、思わずあちらこちらへと、森が気になるかのように視線を彷徨わせ)
なるほど。貴女の気品ある佇まいに、もしやと思いましたが。
流石に森は違うのですね。
(自分も真似をするように、そこに茂る背の高い草の一つに手を伸ばしながら)
わたくしは街へ散策に行く所でした。
先日のバレンタインデーにて、主人から労いのお菓子を頂きましたのでそのお返しを考えようと。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(恥ずかしがり屋な様子に目を細め、視線を森へと戻した。困らせるのは本意ではないし、折角褒められたのならばそのままの印象で居ることにしたのだ)
嗚呼、バレンタインデーは終わりましたものね。となると次はホワイトデー……あっという間に月日は過ぎてしまいますし、お返しを考えるのも一苦労ですね。
何にするか、候補はありますの?
(ゆっくりと歩を進めはじめながら。日が高いうちに本来の目的を果たしてもらった方が、互いに時間を効率的に使えるだろうと)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
……贈り物選びまで付き合ってくださるのですか?
ありがとうございます。
(白い手袋で摘まんだ草の茎を手の中で弄りながら)
ご主人様はわたくしと年は二つしか変わらないとはいえ、年上の女性。
同じ女性である貴女様の方が喜ぶ物も解るかもしれませんね。
候補は未だ何も決まっておりませんが、貰って重く捉えられるような物は避けたいと思いますね。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
森を抜けるまで無言もつまらないでしょう。
私も人の気持ちはよく分かりませんが、同性かつ同年代ならば何かヒントを差し上げられるかもしれませんしね。
貰って重く捉えられるもの……といえば、指輪、大量の花、あとはお揃いのものでしょうか。
チョコレートのお返しならばクッキーとはよく言うそうですが、お相手の方は菓子はお好き?
(ホワイトデーという文化は去年知った。クッキーを返すらしい。それしか知識がないため、とりあえず食べ物には食べ物を返せばいいだろうと考えている)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
ええ。お菓子が好きで……中でもチョコレートが大好きなようです。
同じチョコレートで返すか。あるいは間違うお菓子を見つけるのもいいかもしれませんね。
お菓子にお菓子を返すのは理に適って居ると思います。
(こっくりと頷いて)
小物も、実用品などは良いでしょうか。
わたくしと主様はロマノフからの漂着組になるので新宿島の物品などには疎いですが。
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
そういえば。貴女様は――新宿島にお家があると言う事は、元からこの国の?
……そう言えば、そもそもわたくし自身の事を話しておりませんでしたね。
わたくしイオナ・ガルバローゼと申します。
ロマノフ王朝の世界寄り漂着した、吸血鬼と呼ばれる種族です。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
まあ、ロマノフの……吸血鬼の方にお会いする経験が中々ないもので、とても興味深く存じます。
漂着した方ならばデパートはご存知ないかもしれませんね。お菓子ならばデパートというお店に行けば沢山売っていますし、1つのフロアで済むのでおすすめですよ。
小物も取り扱っていますし、品質の良いものが多いです。ただ……使い方をすぐに理解できるかは、分かりませんね。
(無効票)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(自ら自身の情報を話さないが、名乗られれば相応の自己紹介を返そう)
では私も名乗りましょう。
ルナと申します。新宿のマンションに居たところこのような世界になっておりました。新宿は暑いですが、室内にいれば過ごしやすくていいですよ。
ところで、イオナ様がいた世界……やはり寒いですか?
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
吸血鬼と呼ばれておりますが。
此方で見た物語の様に人を襲う恐ろしい怪物ではありません。
人の血を吸う方も勿論いますけれど、そう言う人ばかりではないのですよ。
(あまり吸血鬼とお会いしないと言う貴女に向け吸血鬼を弁護します。自分はそんな危険では無いと言う主張でした)
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
なるほど、街の中心の高いビルなどはデパートでしたね。以前服を買いに行った事がございます。メイド服ですが……。
ルナ様ですね。短いですが、呼びやすく綺麗な響きだと思います。
……ロマノフですか? ええ、とても寒いですね。
敵の侵略を受ける前はこうでは無かったと聞いておりますが。
外に出ればただ居るだけで死の危険がある、過酷な所でした……。
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
でもこの森はいいですね。
こういう豊かな森はロマノフにはありませんでした。
(先ほど摘まんだ草の葉を手で揺らし)
こういう柔らかで青々とした植物は向こうでは中々お目に掛かれなかったものですから……。
この森を抜けてもまた、ここに遊びに来てもよろしいでしょうか?
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(デパートでメイド服が売っているのか……流石日本、サブカルチャーにも対応しているのだろうか)
寒くて、外に出れば常に命の危険が付きまとう。そのような場所で生きてこられた、あなたのお力を尊敬いたします。
……もしや、パラドクストレインにも頻繁に乗車なさっているのですか?
(森に遊びに来るとは、案外好奇心旺盛な人だ)
森とはいえ命を脅かす脅威は存在しません。それに私が許可する権限はありませんし、どうぞご自由になさってくださいませ。
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
新宿島は都市の真ん中ですし。
森と言っても――新宿御苑というのでしたでしょうか。
整備された林のような所なので、偶にはこういう手つかずの自然に触れるのも良いかなと。
それに、また貴女に会えるかもしれませんから。ね。
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
ええ、ロマノフ行のパラドクストレインでしたらよく乗ります。
わたくし達の故郷ですし。
戦いを通して名声を得る好機もあります。
功績を残し、偉くなって主様を助けるのです。
男らしく成り上がりを目指しているのですよ。
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
ギョエン。ええ――そう、ですね。整備された自然も美しいですが、自然の力をそのままにした場所もまた趣があるというものです。
私は森をぬけた先の屋敷におりますから、森に居なければ是非こちらにも足を運んでくださると嬉しいですよ。
(ん?)
(男らしく――?)
(無効票)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
だ、男性でしたか。つい、少女なのかと思ってしまい……申し訳ございません、私、不躾な態度をしてしまったでしょう。
(年下の女の子のように接していたものだから、驚きと困惑を隠せない。歩は止まらず、寧ろ失態を隠すために早歩きになりつつある)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
いえいえ、わたくしが紛らわしい格好をして居ると言う事もありますし。
まだ10と少しの年では男でも女でも変わらないとも言えるでしょう。
精々、ルナ様のような女性を魅力的と感じるくらいには、男ですけれど。
(貴女からは見えないかもしれませんが、心配無いと言うように微笑み、足を速める貴女に少し遅れ付いて行きます)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
男も女も変わらぬとはいえ、接し方に区別をつけるのは大事なことかと思いますので……次からは留意いたします。
それに、私のような女は危険ですよ。魅力的に見えるのならば、それは正常な反応と言えるでしょうが。
(自分が異性にとって魅力的に映ることは、勿論把握している。だからこそ、自信満々な言葉で返してみせよう)
(演出続行)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(道さえ知っていれば、森と言えぬ程に呆気なく町は見えてくる。段々背の低い木が増えてきて、足元に踏み固められた草が目立つようになれば、あと少し)
……少々早く進みすぎてしまいましたが、戦闘をこなすイオナ様ならば大丈夫でしょう。
町が見えてまいりましたから、あと少し我慢くださいませ。
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
故郷でも、森で美女に出会ったら声を掛けずに来た道を戻るように言う風習があります。
人を惑わして命を奪う妖精か魔女かもしれないと言う事ですが……。
まあ、魔女や妖精に後れを取る程わたくしは弱くはありませんので。
(こちらも「当然恐れる事は無い」とでも言うように自信満々な様子で答えました)
(無効票)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
貴女に出会うまでは果てしない森にも思えたのに隣に貴女が居るとあっという間ですね。
子供とは言え、貴女のような嫋やかそうな女性に心配される程ヤワではありませんよ。これでもディアボロスなのですからね。
(この時間が終わるのがすこし勿体ないなと感じながら。しっかりと歩幅の違う貴女の歩みに付いて行きます)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
いくらあなたが強くても、心というものは脆いものです。一欠片の歪みから入り込まれ、蕩かされてしまいます。
どうかお気をつけて――なんて、私はそんなことはしませんよ。ご安心くださいませ。
(存外はっきりした意志を持つあなたに、森の出口直前で振り返り、微笑みかける)
着きました。真っ直ぐ行けば大通に辿り着けますよ。
ご主人様に素敵なプレゼントが見つかるといいですね。
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
(初めて貴女に出会った時の印象を思い出し、そう言われるとそう言う事もあるのかもしれない等と思いつつ)
わたくしには、大事な勤めがありますので……。
しかし、御忠告しっかりと胸に刻ませていただきます。
(演出続行)
イオナ・ガルバローゼ 2023年2月17日
はい。ルナ様も、家へ戻られる際はお気をつけて。
……この御礼は、何時か必ず。
(一度カーテシーをすると貴女に背を向けて、森の外へと歩き出すのでした)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
(正式な礼には同じ仕草で返し、街へ向かうあなたを見送る。あのように忠義心を持たれているご主人様は幸せものだ。世界が混乱真っ只中の今なら尚更)
(森の外に出てきてしまったのだから、家に帰ろう。ローブの中の薬を飲み、森を後にした)
ルナ・カンダチュラ 2023年2月17日
【RP終了】