【個】何が為に、他が為に
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
身を焦がし心を焼いて。
骨を軋ませ肉を引き
身体の不調が訪れぬはずもなく。
それを見抜き、声をかけてきたのは──
あの、滅茶苦茶怒ってる?ねぇ怒ってらっしゃる??
【書き込み可】
シエロ、アマンのみ
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
(此処は拠点、秘密基地。)
(所謂地下にある、一つの隠れ家だ。秘密を抱えるのは男として──とか言ってみたかったんだ、だから呼んだ。)
………あの。
(しかしながら。歩調に違和感、手に包帯。その姿を見られた瞬間から、床に正座である。いま、なう。)
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
ここってシエロの秘密基地?かっこい~~!!!
…って話をしたかったんだけどなぁ。
僕の目がおかしくなければキミの歩行には違和感があるし、キミの手は負傷してるんだよ?
……ねぇ
、………。
…どういうことか僕にわかるように説明してもらえるかな、シエロ・ラヴィオン。
(笑顔のまま首を傾げ、静かな声で尋ねる。)
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
いやあの。
(背筋が伸びる。こんな威圧があるアマンを見るのは初めてだ。普段怒らない人が──とは言うが、身をもって体験している。)
い、色んな術やら武器の練習を…。
あと、ちょこっと荒事に首突っ込み、まし、て…?
(もの凄く歯切れが悪い。)
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
(はぁ、と自分を落ち着けるようにひとつ息をついて。)
あのねぇ、…僕も夢中になると無茶しちゃうことはあるし、多少無茶するくらいなら何も言わないんだよ。シエロが向上心のある頑張り屋さんなのは良いところでもあると思ってるし。
ただ、ちょっと自分の身体も思いやってあげてほしいってお願いしてるだけ。
……僕、そんなに難しいこと言ってる?
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
ハイ。
(返す言葉も無い。確かに、焦燥に駆られている自覚はある。あるから尚更厄介なのだろう、が──)
確かに、目的に邁進する余り、見失っていたかも。
とは言え回り道をするには遅し、リスクがあれど最短を突っ切りたいのが先走りましてハイ。
(包帯を巻いた両手を見る。凄く雑。自分で巻いたから。)
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
なんでシエロがそんなに焦ってるのかは知らないけど、無茶しすぎて戻らなくなったらどうする気なの?
それに、復讐者になっても怪我をしたら痛いし苦しいのに。
…自分を大事にしないキミを見てると悲しいんだよ。
シエロだって、僕が無茶しようとしてたら止めるでしょ?
怪我したらちゃんと治療を受けてって言いたくなる……違う?
(ほら、巻きなおしてあげるから。膝をついて、手を出すように促す)
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
目的の為だよ、その為に分毎秒毎に強さを伸ばさねばとな。
戻らなくなったら──(ああ、考えた事も無かった、みたいな表情。)
それは…(理由次第では──いや、どうか。悩ましい問いだ。)
……本当に、僕を思ってくれるんだな。改めてだけど。
それはまあ、そうか。
(両手を出す。包帯を解けば、両手は傷だらけになっているであろう。多少は治ってはいるが。)
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
『早く強くなりたい』から、かな。…焦る気持ちはわからなくもないけど、地道に積み重ねていくのが一番の近道なんじゃないかな。……リスクに対して恐怖がないのは強みでもあるんだろうけど、ちょっと怖いことでもあるんだよ…。
…いまさらだなぁ。キミが僕を大切だって思ってくれるように、僕はキミのことが大切だと思ってるんだよ。
(解いて、傷だらけの手を見れば少し悲しむような顔をする。鞄から傷薬を出して塗ると綺麗に包帯を巻き直し、そのまま手を包むように握る)
……応急処置だから、またちゃんと診てもらってね。
それから…キミが傷つくことで、悲しむ人がいるってことは覚えててね。
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
地道にしている時間があれば、そうしている。
僕は学園内では劣等であるから、多少は駆け足に成らざるを得ない。それができる目星がついたなら、尚更。
(手慣れた様子の治療を見ながら、ほろ苦く笑うと。)
いや何。負の感情に慣れ過ぎて、真っ当な感情を受けると毎度身構えてしまう。悪い癖だよ、ホント。
ちゃんと、か。アマンだと駄目か?診てもらうの。
(手を握り返しながら、緩く首を傾げて見せようか。)
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
誰かと比べても良いことなんてないよ。もちろん、モチベーションを高めるには比較するのもいいことだけど。
無理に走って転んだら、結局置いて行かれちゃうんだよ。
……僕が嘘吐くの苦手だってことくらい、シエロは知ってるでしょ?
シエロはもっと…素直に自分を認めてもいいのに。
……物があるときなら、僕でもいいけど…。
(はっきり約束するのを避けるように、すぅっと目を逸らす。)
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
比較して昇らなきゃならないんだ、上に、もっと上に。
転んでも転がり起き上がり、また走れ、疾れ、速馬のようにとね。…まあ、ただの人であるから、それ以上は出来ないが。
(自らに対してだけは、無闇矢鱈に此れである。ストイックを通り越してスパルタ。)
理解してるよ、条件反射みたいなもんだ。
(うん?と目を細め。)
無論無理にとは言わないし、何か返礼がいるならしっかりやるんだけど。何か、問題が?
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
うーん………。
……シエロ、キミは僕に対してもそう言える?
僕が傷だらけでぼろぼろになっても、それでもお前は弱いからもっと戦えって、頑張れって…。
それができるなら僕は、…ただ、わがままを言ってるのかもしれないけど。
……ううん、なんでもないよ。キミが怪我するのは嫌だけど、僕が治療してほしくてやるんだからお礼はいらないから。…ただ、もし僕がいなかったら、ちゃんと他の人に頼んでね。
(微笑んで、手を離そうとする)
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
他の人に強いる事は無い。
これは自分だけにさせる事と決めた事だからね。
(小さく息を吐く。少し、遠くを見るような眼差しで。)
強ければ、置いて行かれる事も無かったろうからな…。
(目を閉じ、深く溜息。)
(手を、握る。離さないように。)
アマンなりに何かあって、話したく無いなら聞かない。
小難しい話や腹の探り合い、交渉とか下手くそミジンコだからな。
(ただ、うん。)
可愛い後輩で弟分が何かあるなら、多少は緩められる先になれればとは思うよ。
ま、僕に出来るこた限られてんだがな。弱いし、頭トンチキだし。
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
キミが他の人にそうしてほしくないように、僕もキミにそうしてほしくないって思ってるんだけど…。
……考えを改める気はないみたいだね。
(刻逆で身近な物を失っていない自分に、これ以上いえることはないんだろうな。諦めたように呟いて。)
………。
…シエロ。僕は、約束はしない主義なんだ。未来のことはわからないし、どうしても……約束を嘘にしたくない。それだけだよ。
……キミに話したくないって思うようなことは何もないし、そんなに自分を卑下しないでほしいな。
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
…──今は、今はまだ、かな。
ただ、動けなくなってしまったり、死ぬようなヘマはしない。
諦めちまったら、欲しいもんも手に入らなくなっちまうから。
(そんな顔をするなよ。握った手を、両手で包み込みながら。)
それなら仕方ない──なんて言いたかないんだよなこいつめ。
(片手を伸ばし、頬をうりうりしようとして。)
そんなツラして何も隠してませんは嘘だろこんにゃろめ。
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
……うん、そっか。それなら、…無茶しすぎないように気を付けてね。キミのことを想っている人は僕以外にもいるんだから。
(自分と同じようにシエロの身体を気遣っていたお姉さんを思い出しながら話す。)
………。
あはは…楽しくない話は、あんまりしたくないだけだよ。
(抵抗することなくうりうりされて)
隠してるつもりは、なかったんだけど……でも、うぅん…やっぱり、何も話さないのは不公平かな。
………ちょっとだけ、…楽しくない話、聞いてくれる?
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
(以前ならば、そうかな?と言っていただろう。だが。)
(好きな人、思ってくれる人、信じてくれる人──やれ、いつの間に、か。)
確かに、いるもんだな……。
ああ、聴く。
(はっきり言い切り、頷く。うりうりした手を離して。)
ん。(キツくなっても怖く無いように。)
(近くに座り直し、隣から顔を見つめ。)
幾らでも。僕らの仲だ、なんだって聴くとも。
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
…でしょ?自覚してるならよかった。
(返事を聞いて、安心したように微笑みながら頷き)
アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
うん、…ありがとう。
(静かに息を吐いて)
ん、と…そんなに大した話でもないし、シエロにはある程度わかってたかもしれないけど。
(どう話そうかな、迷いながら前置きをする)
刻逆前の僕は、…治し方がわからない、というか。先生が知らない病気だったんだ。
どんな症状が現れるか、なにをすれば治るのか、余命はどれくらいか、…なんにもわからなくて。それで……んー、先生も頑張ってくれてはいたけど、…みんな、『きっと僕は大人にはなれない』ってわかってた。
だから僕は…今も、明日は無いかもしれないって思いながら生きてるんだ。いつ前みたいになるかはわからないからね。
未来の約束をあんまりしたくない理由は、それだけだよ。
(ただ事実を話しているだけ。だから、淡々と話し終える。)
アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
……ほら、楽しい話じゃないでしょ。
(嫌な話してごめんね、とまた微笑んだ。)
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
(これ自覚してなかったらまた真顔だったのでは?)
所謂不治の病、か。
(こと現代に至っても、謎のウイルスやら何やらが何処からか出る時代でもあった。全く神が居たら随分と──)(余命が解ると言うのは。きち、と奥歯が擦れた。)
明日には目覚め無くなるかもしれない、か。
(言葉も無い。自分なぞより、余程過酷な運命を背負っている。そんな相手に、生半可な言葉なぞ侮辱行為に等しい。)
…──相わかった。その上で、だ。
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
“約束”は呪いにもなり得るが、希望にもなり得る。
其れをどうするかかは、結んだ縁と束による。
僕は、…アマンとの約束は、希望となってる。
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
楽しいから。
暖かいから。
だから、明日がわからないから約束はいらない、ってのはちょいと寂しいなぁとは、さ?
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アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
そうだね、そうとも言うかな。
…うん。でも、僕は結構満足してるんだよ。
(短命なのはもう受け入れてしまっているから、平気な様子で返して。)
アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
………。
(約束が希望になっている。きょとんとしたけれど、理由を聞けば嬉しくて。)
………そっか。…えへへ、ちょっと嬉しいな。
…でも、破っちゃうかもしれないのに、……シエロはそれでいいの?
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シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
構うかよ。
破ったら近くか遠くか未来に、利子つけて返して貰いに行ってやるわ。
そもそも僕らは、もう色々繋がれちまってんだよ。
(残念だったな、とからから笑い飛ばしながら。)
まだまだ、こんくらいで満足させないからな。楽しいこたぁ山ほどあるし。さしあたっては──。
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
飯、今日食ってくだろ?
何か作るから一緒に食おう。
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
..
(。)
アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
………。
…もう、甘いなぁシエロは。
あはは、十分欲張ってきたつもりなんだけどなぁ。そっかぁ……。
アマネセル・イグレシアス 2023年2月4日
……。
…っうん!一緒に作って、一緒に食べよ!
(ばさっと羽を広げて元気よく返事をする)
(。)
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
甘いくらいがちょーど良いんだよ。
人生、辛いばかりはきついだろ?たまには甘口もな。
よっし、何冷蔵庫あったかな。
肉がぼちぼち賞味期限が──。
(立ち上がり、手を伸ばす。一緒に行こう、僕らは明日もわかんないけど。)
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
(今日くらいは、幸せでも良いだろ。)
(一緒に時間を過ごしながら、笑顔が咲き誇るのでした。)
シエロ・ラヴィオン 2023年2月4日
【 終幕 】