【個別】MISSION:わがまま王女に接触せよ!
十埼・竜 2023年1月9日
「君にはこのパーティーに潜入して貰う」
「ターゲットは彼女、パーティーの最重要人物────マチルダ・マルチネス」
「彼女の写真をできる限り。可能ならば接近し、情報収集を」
「すみません、このパーティー……招待は10歳から14歳の女の子だけ、って」
「マチルダの『お茶会』なのだよ。彼女は12歳だ。歳の近いお友達を招きたいなんて……フフ、かわいいところがあるじゃないか……」
「そういうことじゃなくて」
「パーティーにはきょうだいの同伴が認められている。
君が選べる手段は二つ、「妹役」を伴いこのパーティーに潜入するか────もしくは君自身が」
「「妹役」がいればいいんですね?」
「私は別に君自身でも」
「連れてくりゃいいんですね!?」
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ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
竜おにーちゃん。
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……少々、違和感がありますね、兄様、のほうが向いていそうです。
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(そんな言葉を交わした後、受付へと向かい。)
(装飾の多い、ふわふわとしたドレスで深く一礼して。)
……お茶会に招待を受けました、十埼・ナナです。
本日は竜兄様に付き添いに来てもらいました。
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
おに、
十埼・竜 2023年1月9日
おにーちゃんは……意外と……照れるなぁ……(ごにょごにょ)
うん。「兄様」でいいです……
(何見て違和感って言ったんだ!?ぼくの反応か!?そうだねきょうだいなら狼狽えないもんな!!)
十埼・竜 2023年1月9日
(あたたまった顔を軽く拭って深呼吸)
(穏やかな笑顔を受付係りの人に向けて)
ええ、ぼくがナナの付き添いの、兄です。
招待状はこちらに。
(女の子が好きそうな、キラキラした封筒を差し出して)
("妹"の肩を軽く抱き寄せた。……できる限り仲良しに見せといたほうがいいだろ!)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(“兄”の手に抱き寄せられて、軽く体を委ねて。)
私はこういった場の礼節にはまだ疎く。
竜兄様にはマチルダ様へご無礼のないよう、お力添えをお願いしました。
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……マチルダ様をお待たせしたくありません、よろしいでしょうか?
(スカートの端を摘み、改めて、深く一礼すると。)
(受付の先へ視線を向けて。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
(どーみても仲良しきょうだい!ヨシ!!)
……顔ね!あまり似てないってよく言われるんですよあはははは!
(なんだかもの言いたげに招待状とぼくらの間を往復する、受付係の視線に台詞を先回りさせて)
ほら、妹もこう言ってまして。
……「お茶会」をとっても楽しみにしてきたんですよ。
(では!)
(半ば押し切るかたちで、ぼくらは奥へと通される。)
十埼・竜 2023年1月9日
(廊下の先で、重々しい扉が開かれて。)
(光と笑い声がこぼれだした。)
(招待されたホールは、まるで王宮の舞踏会。たくさんのテーブルにいっぱいのお菓子、あちこちにドレスに身を包んだ少女たちが、本物のプリンセスを夢見るようにきゃあきゃあくるくる燥いでいる。……うわぁ、あの子そっちの子もモールのお得意様リストで見たぞ……)
十埼・竜 2023年1月9日
……流石にこれは凄いなあ。
(少女たちの中からターゲットを探すのは、そう難しくはなかった。……あのものすごい人だかりの中心だろうと目星をつけて、こっそりカメラを忍ばせる)
きみ、少し遊んできても構わないよ?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(視線だけ、眼鏡越しにターゲットであるマチルダを捉えて。)
……すごい人です。お近づきになるのは難しいですね。
(無理をすれば近づくことはできるが……悪目立ちするだろう。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……あまり離れても不自然でしょう。
一先ずは、お茶会の参加者らしく。ですかね。
(ゆっくりと慣れない手付きで紅茶の用意をする。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
そうだね。……入場しちゃえばこっちのものだし。
あとはのんびりパーティーを楽しもうか……
きみ(身を屈めて、顔を覗き込む)……あまり無理して飲んだり食べたり、しなくていいからね?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(手元の小さなラジオから、十埼先輩だけに伝わるように電波に乗せて。)
「写真と情報の収集は、私のほうでも進めておきます。」
(とだけ伝えると。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
これだけ豪華ですと、気後れしてしまいそうです。
(表情を変えずに、“兄”の視線に答えて。)
私だけでは食べるのも大変ですから……竜兄様もご一緒してくだされば。
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
(……器用なことするなあ、きみも)
《助かるよ。……なるべく楽しそうなとこを撮ってあげて。》
(ラジオがこっそり、声を吐き出す。)
十埼・竜 2023年1月9日
……かわいーい妹が手ずから食べさせてくれるってこと?
(ケーキ、スコーン、フルーツにチョコレート。望むものはだいたい揃えられたテーブルの前で)
(調子に乗って大人しく口を……開けた!)
(────目が利くのなら、気付くだろう)
(そんなぼくたちの様子を、さっきまで人だかりの中心にいた小柄な少女────"王女"マチルダが、見つめているのだ)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(眼鏡の奥の視線だけ、マチルダに向けて。)
(すぐに視線を十埼先輩に戻すと。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
竜兄様がお望みとあらば。
(割ったスコーンに、クリームとジャムをわずかに乗せて。)
零れないよう、お気を付けくださいね。
(と、開けられた口へとゆっくりと運ぶ。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
(お姫様は「はわわわ」とばかりに両手をわななかせ)
(眉を怒りに吊り上がらせて)
(つかつかつかつか!!足音も高く迫ってくる)
十埼・竜 2023年1月9日
(きみの指ぎりぎりを唇が掠めて)……ありがとね、ナナちゃん。これ、とっても美味しいねぇ……
(微笑むぼくの左鼓膜を、)
「ちょっとあなたたち!!」
(────甲高い少女の怒声がブン殴る!)
十埼・竜 2023年1月9日
「ひとっ……ひとりでお菓子も食べられないなんてっ、恥ずかしくないのっ!?」
「そ、それに、こんなおっきなきょうだいを連れてくるなんて、ハンソクよ!ハンソク!」
(手にしたフワフワの扇子で顔を隠し、そのはじっこから赤い顔がちらちら覗く)
(豪華なドレスに埋もれそうな、12歳……にしては、随分小さな女の子だった)
「……名乗りなさいよっ!!」
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(“兄”が食べる様子を見届けた後。)
(声の主に、深く頭を下げる。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
失礼しました。マチルダ様。
十埼・ナナ、と申します。
私一人では、このような絢爛な品々を味わうことは難しいので。
竜兄様に私が無理を言ってしまいました。
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
……失礼しました、兄の……
「あああああなたは口を挟まないでっ」
……ハイ。
(黙る)
(……えっこの子もしかして普通に男嫌いなのか!?)
(マルチネス氏から受けた「情報収集」、これはちょっと望み薄かな……)
十埼・竜 2023年1月9日
「おわりさき、なな……どこかで会ったかしら……」
("王女"は顔半分扇子で隠したまま、じろじろときみを見る)
「そ、そうっ。べ、別に怒ってないけどっ!」
「……………ねぇ、ちょっとあなた」
(こそこそ、近付いて)
(扇越し、好奇心満々にキラキラした目がきみに向けられている)
「いつもあれやってるの?」
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……付き添いにお願いした、十埼・竜兄様です。
(言葉を遮られた“兄”に変わり、名前を伝えて。)
ここの繋がりは広いですから、何かしら御縁があったかもしれません。
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……私、少々食べる事が得意ではなく。
お恥ずかしながら。あのように、竜兄様に手伝ってもらう事は時折。
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
「はわっ!!」
(お姫様は、また怒ったみたいな驚愕みたいな表情で固まって)
(その視線をぼくに向ける)
(どうしろってんだ……!!)
「……はっ」
(こほん、レディは咳払いする)
「な………仲良し………だとっ、そういうこと、する……って、こと……かしら?!」
十埼・竜 2023年1月9日
……ナナは、とってもぼく想いのいい子で……こんな素敵な妹がいて、ぼくは幸せですよ。
(罪悪感で内臓が潰れそうな気持ちでしれっと儚げな笑顔をつくる)
「あなたは口を挟まないでっ!!」
ハイ。(黙る。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……私は、他の兄妹関係をよく知りませんが。
私は竜兄様にそのような無理をお願いすることが多い……ですね。
仲は悪くない。と思いたいのですが。
(表情は変わらないが、声色に迷いと罪悪感が混ざる。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
(その声を、そう聞き誤るぼくじゃない)
(不安がらせた?)
(……ぼくの方の煮え切らない罪悪感が伝わった?)
十埼・竜 2023年1月9日
(ぼくの方からきみを選んでおいて、それはきみに失礼だよな)
(きみはぼくの頼もしいビジネスパートナーで)
(今だけは、きみはぼくの「妹」だ)
(だからきみの気持ちなんて無視して、)
(きみの肩に、ぽんと手を乗せる)
十埼・竜 2023年1月9日
「……ふぅん、あなたってオトモダチ少なそうですものね!
せっかく、あたしのお茶会に呼ばれたっていうのに、ずーっとつまらなそうな顔で……そんな……そんなおっきなきょうだいとばっかり、お喋りしているしっ!」
(扇の裏に隠れたお姫様は、プスプスずけずけと捲し立てる)
「あ、ああああたしがっ! オトモダチにっ! なってあげても、いいいいいいのだけどっ!!」
(真っ赤な頬と潤んだ瞳が、ちらっと扇の裏から顔を出した)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(肩に触れられたことで、意識を正し。この場での役割に徹する。)
(十埼先輩に、無用な心労をかけてしまったが。)
(頼られた以上は、万全に達成するべきだ。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……ええ、お恥ずかしながら。
絢爛なお茶会に気圧されてしまいまして。
マチルダ様が友としてご先導していただけるなら、この上ない名誉です。
(深く一礼した後、扇の裏にあるマチルダの瞳と、眼を合わせて。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
(扇に隠した緑の瞳が、ぱあっと明るくきらめいて)
「よよ……よくってよ!! 十埼ナナ!! このマチルダ・マルチネスが名前を覚えてあげるわ!!
祝福されなさい!!」
(ぱちん! 閉じた羽根扇子で"妹"を指し示せば)
(\キャー/\パチパチパチ/……周囲から黄色い歓声と拍手も飛ぶ!)
「……ついでよ、ついでに」
(再び開いた羽根扇子でまた顔を隠しながら、王女様はぼくに向かって)
「ナナの兄のことも覚えてあげるわ。特別よ!」
十埼・竜 2023年1月9日
(そんな彼女に、跪いて視線を合わせて)……光栄でございます、ミズ・マルチネス。
(心のなかでめちゃめちゃガッツポーズしていた)
(これはかなり、かなりの好成績なんじゃないか!?)
(お友達待遇だぞ!!??)
(これで、自然にあの"質問"もできる……かも知れない!!)
十埼・竜 2023年1月9日
("王女様"は、きみにこそこそと顔を寄せて)
(二人ぶんの顔まとめて、そのふわふわの扇の裏に隠してしまう)
(扇の影で、幼気な目がきらきらする)
「……だから、あなたの"きょうだい"のこと、もっと教えなさいよっ」
「あたしも、オトモダチとか、きょうだいとか……持ってないものは、集めてるの。こんなふうに!」
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
(誘われるままに、扇で顔を隠す。)
(勿論、耳が良いものであればその内側の声を聞き逃すことはないだろう。)
竜兄様のこと……とても良くしてもらっています。
記念日に、プレゼントを贈られたり。ですね。
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
「はわっ!」
(また怒ってるみたいな驚愕顔で顔を赤らめる。……そういう癖らしい。)
「……まさかそのドレス? ふぅん…悪くないセンスじゃない…」
(この場にお呼ばれしているのはいいとこのお嬢様、プレゼントの概念の桁が違う!)
「あたしのパパなんかぜーんぜんダメよ!あたしのこと、いつまでもお子ちゃまだと思ってるんだからっ!」
十埼・竜 2023年1月9日
(よし……父親の話が出てきた……これは好都合)
(それはそれとして)
(内緒話の光景をこっそりカメラに収めながら)
(……淡々と褒められるとこそばゆいな……)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
ええ、こちらも竜兄様に見立てていただいたものです。
……子供扱い……ですか。
マチルダ様は御父上に御不満が?
(……このような仕事が回ってくる以上、良く見ているというべきでしょうか。)
(無効票)
十埼・竜 2023年1月9日
「……パパはぁ……」
「だって、パパいっつも忙しいし……」
「今日だって、どうせ来てくれないから意地悪したの!」
「ずーっと一緒にいてくれないから嫌い! ……だけど」
(視線がもじもじ彷徨って。)
「嫌いだけど、大好きなのっ」
(こそこそ、耳打ちした。)
十埼・竜 2023年1月9日
(…………なーるほど。)
《録音はできたよ。……クライアントも大満足だろ。》
(きみの耳元で、"波"を直接囁かせる)
《あとはきみがお姫様と楽しく遊んでるところでも撮らせてもらうさ。……お相手、頑張ってね?》
十埼・竜 2023年1月9日
「ねぇ、あなたもそう思うことある? 嫌いだけど大好き、っていうか……」
(いつの間にか、顔を覆う羽根扇子は降ろされて)
(周りを取り囲んでいた他の少女たちも、わいわいと話に混ざりだすのだ。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
「ご満足いただける結果になればよいのですが。」
「写真は、後程提供します。」
(視線と表情はマチルダ様に向けたまま。そう言って波に返答を送る。)
ズィーベン・フィーア 2023年1月9日
……自分の中の感情が折り合わないことは、あります。
好きな物でも思うようには、行かないものですからね。
(そう言って、少女への返答とし。)
(周りの少女達に紛れていった。)
(■)
十埼・竜 2023年1月9日
(────そして。)
(ぼくらの潜入の成果は、親バカ富豪を涙するほど喜ばせたのだった。)
(………………そういうところですよ、と、思わないわけでもない。)
(■)