【個別】摩天楼の灯火とベツレヘムの星
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
新宿の街ではクリスマスの時期に合わせて、街中が小さな灯火で満ちていた。
冷たく、暗い空気をそっと照らすように、イルミネーションが包んでいたのだ。
赤、青、黄色、緑…
無数の光はまるで星々のように連なって、冬の夜景を彩って、人々の心に希望を与えた。
そんな星を散りばめた夜の街を一人、駆けていく少女が居た―――
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
（街の至る所でイルミネーションが包みだした新宿）
（あらゆる木々は光を結び、やがて光のトンネルすらも作り出すような夜景は、多くの客を魅了させた）
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
わぁ…光がいっぱい…！
今日はいつにも増して街の中が賑やか…。
（初めてイルミネーションを見るような、そんな新鮮な反応を小さく一人こぼしながら、きょろきょろと一人夜の景色を堪能していた）
秡木・紲 2022年12月18日
（エジプトでの戦いを終えた後しばらくして、新宿に戻ってみれば、不思議と、イルミネーションが輝いて見えた。それは物珍しさもあっただろうし、戦いの疲れを癒してくれるような幻想的な光景だったからでもあり）……そういえば、もうクリスマスかあ。ついこの前まで、夏だったのに。早かったなあ。
（そのままイルミネーションの景色を堪能しながら歩いているうち、いつかの夜に出会った彼女の姿を見掛けた気がして）……おや。ユノさん？（いつかよりもどこか雰囲気が楽し気な様子に、つい弾んだ声で声を掛けて）
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
………？
今、誰かに…呼ばれた気が…
（ふと、喧騒の中で聞き覚えのあった声が自分を呼んだ気がして）
（視線を移してみれば、そこにはいつかに出会った、占術師の女性がいた）
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
…あ。紲…！
（見覚えのある姿にぱぁっと笑みを向ければ、そっと小さく手を振った）
秡木・紲 2022年12月18日
（以前は見られなかった彼女の笑みに、最初は少し驚いたような、けれど次第に嬉しさが増して）やあ。こんばんは。イルミネーションが綺麗な良い夜だねえ。それに、ユノさんの笑顔も随分と明るく見えるなあ。
元気にしていた？ ……いや、その笑顔が十分こたえになっているかな？（手を振り返しながら、彼女に歩いて寄る）
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
ん、こんばんは。
こんなに眩いくらいに光がいっぱいなの、初めて見た。
イルミネーション…聞いたことはあったけど…こんなにきれいなんだ、ね。
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
（元気にしていた？という言葉に）
…うん。今はもう大丈夫。
あの後、皆とも話して…自分のことを取り戻せた、気がするの。
まだ、全部をちゃんと受け入れられたわけじゃないけど…。
それでも、またこうして皆と一緒に過ごしたいって思えた。
こうして一歩を進めたのは、これと…紲のおかげ、だよ。
（そう言って懐に入れ込んでいた、香袋を取り出した）
秡木・紲 2022年12月18日
（綺麗だよねえ、と。辺りを見回しながら、彼女の話を聞いて）
そっか。じゃあ……最初の一歩を、ちゃんと踏み出せたんだねえ。（勇気が要ることだ。自分に出来るかと言われれば、何とも言い難く）
ちゃんと話すことで、自分でも受け入れるための一歩を。その様子だと、周りの人も暖かく受け入れてくれたのかな。傷ついたりとかしてないかなあと、気がかりだったものだから。ちょっと、安心した。
いやあ、わたしはただ占っただけだからね。ちゃんと行動に移せたユノさんがすごいと思う。でも、それ、大事に持っててくれたんだねえ。（いつか彼女にあげた香袋）ちゃんと役には立った？
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
うん。…本当は、私だけでずっと抱えるつもりだった。
でも、みんなが心配してくれて、優しくて、暖かくて、強かった。
だから私も変わらなきゃって…そう、思ったから。
（そう言って小さく頷いて微笑む彼女の姿は、以前のような暗さはなかったことだろう）
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
ううん、占っただけでも…それでも、何もないよりは安心できた。
他の道もあるって教えてくれたのは、紲がしてくれたこと、だよ？
（役に立ったか、と言われれば）
うんっ、とっても。
今でもね、何かわからない時とかどうしようって時はこの袋の香りを嗅ぐとちょっと落ち着いたりするの。
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
…そういえば、紲はどうしてここに？
紲もイルミネーション…観に来た、の？
（ふと、思い出したように尋ねてみる）
秡木・紲 2022年12月18日
うん。……そっか、それなら大丈夫そうだね。もう不安がる事なんて何もない。周りの人たちと一緒ならさ、どんな過去だって怖くないよ。周りの人たちを大事に、ゆっくり変わっていけばいいさ。（何だかうらやましいような、彼女がいっとう眩しく見えた）
そう？ ちょっとでも背を押せていたなら嬉しいな。まだまだ未熟だからさ、そういう言葉が聞けるだけでも随分と励みになるよ。ありがとう。……よかった。ちゃんと役に立ってて。茉莉花の香り、いいよねえ。ずっとは香りが続かないかもしれないけど、また譲ってあげられるから。いつでも言って。
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秡木・紲 2022年12月18日
いやあ、それがね……。ほら、エジプトで色々あっただろう。しばらくエジプトにいたんだけど、その帰りというか。くたくたになって帰りにこの辺りに寄ったら、イルミネーションが綺麗で。つい見惚れてしまってね。
……実は、イルミネーション、あまり見たことなくてさ。はじめて見たのも最近だし。まるで星のきらめきみたいで好きなんだ。……ユノさんも、イルミネーションを見に？
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
そう、だね。
…わたし、本当に皆と出会えて良かった、気がする。
頑張ってみる、ね。
（なんて、小さな決意をぐっと握りこぶしを作って）
占いのこと、あんまりわからないけど…そういう風に人を助けることができるのって、凄いことだと思うから。
（またいつでも譲ってあげる、と聞けば、小さく嬉しそうに）
いい、の？じゃあその時はまたお願いするっ。
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
そういえば…エジプトで大きな戦い、あったんだよね。
紲もその場所にいたんだ…。
（お疲れ様、と小さく労いをかけて）
紲も、イルミネーションを見たことなかったんだ…そっか。
私も街をお散歩してたら、この光が目に入って…
（なんて言葉を繋いだあとに、ふと少女が提案する）
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
…じゃあ。
せっかくなら…一緒に見て、回る？
私も初めてだったから、誰かと一緒なら…もっと楽しい、気がする。
（なんて、小さな誘いを出してみる）
秡木・紲 2022年12月18日
うん。でもずっと頑張らなくたっていい。たまには休んだりも大事だよ。ユノさん、たくさん頑張ってるだろうし。（応援してるよ、と）
……そうだねえ、そう在れたらと思っていたからかな、とても嬉しい。またさ、何か困ったことでも、悩んでいることでも、日常の些細なことでもいい。占いが必要だったら、いつでも呼んで。力になれるよう、頑張るからさ。（うん、とゆっくりと頷いて）
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秡木・紲 2022年12月18日
そう。あったんだよね。迷子になったり中々大変だったけど何とか生きて帰ってこられた。だからかな、安心しているのか、イルミネーションがいつもよりもとても綺麗に見える。
……え、良いの？ 二人で一緒に見て回れたらそれは、楽しい気がするなあ。よかったらいこう、イルミネーションをいっぱい見たら、帰りにご飯でも食べたりしてさ。光り輝くクリスマスツリーとかもあるらしくて、それも気になってるんだよね。一目見ておいたらサンタさん来てくれそうな気がする。
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
…ん、わかった。
でもその代わり…紲も、何か困ったことがあったら、呼んでくれていいから、ね？
私もできる限りは、お手伝いしたい、から…！
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
そっかぁ…大変だったんだ、ね。
でも…うん。確かにこの景色見たら、なんだかそういう大変だった事も安心できる、気がする。
ひとりよりふたりのほうが、ずっと楽しいはずだし…空からでも、眺められるから。
美味しいご飯も食べに行きたいし、サンタさんにも会えるかな…？
(なんて、ワクワクした期待を広げて)
秡木・紲 2022年12月18日
うん。……それはとても心強いなあ。ユノさんの助けがあれば百人力だ。大抵の事は何とかなってしまいそうな気がするねえ。（ありがとう、と）
非日常から日常に戻ってきた安心感だね。……そういえばユノさんは空を飛べるんだったねえ。わたしも、残留効果とかあれば飛べなくはないだろうけど……空からのイルミネーションも、きっと綺麗なんだろうなあ。（空を仰ぐ。近づけそうで近づけない、空を）
サンタさんといえば。ちゃんとサンタさんにクリスマスプレゼント、願った？ クリスマスまであとちょっとだからね。今のうちにお願いしておかないといけないよ。
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
(空を仰ぐ紲の様子をじっと見て)
…じゃあ、私が紲を持ち上げれば…一緒に飛んでいける、かも。
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ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
あっ…そういえば、まだしてない…かも。
クリスマスのお願いまで考えてなかった…。
紲はもうお願い、したの？
秡木・紲 2022年12月18日
え。さすがにユノさんにわたしを持ちあげてもらうのは何だかこう……
いや、見れるなら、嬉しいけど、いいの？ 重たくない？ 大丈夫？
（でもユノさんもディアボロスだから大丈夫なのかなあ……とか考えつつ）
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秡木・紲 2022年12月18日
わたしはね。決まっているよ。まだお願いをしていないけど、お願いしたい事は決まっている。
何せわたしは欲張りだからね。でも、サンタさんが聞いてくれるかはわからないな。
それはいけない。せっかく一年に一度サンタさんからプレゼントを貰える機会だ、
ちょっと無茶なお願いでもお願いするだけしてみないとね。
何かほしいものとかはないの？
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
人一人持ち上げるくらいなら、大丈夫。
前にも似た様なこと、あったから。
(割と自信満々といった感じで)
紲は…そんなに重くなさそう、だもの。
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月18日
サンタさんでも聞けないようなお願い事…なんだか、凄そう、だね。
欲しいもの…(いざ聞かれてみれば、少し悩んだ。思えばそこまで欲深い人間というわけもなく、感情すら薄かった自分には、そうした欲というのもなかったからだ)
…うーん…えと…あんまり物だったりすると浮かばない…かも…
秡木・紲 2022年12月18日
そ、そう？ ……じゃあ、ええと。ちょっとの間だけでもいいから。よかったら、見せてもらえないかなあ。本当にちょっとの間でいいんだ。
（お願いします、と直立不動になって）
……わたしも実は物じゃなくてねえ。いや物もほしいんだけどね。うん。
でもそっかあ……無いかあ……。ほしいものじゃなくても、お願い事とかもない？ こうなりたいなとか、こうなったらいいなあ、とかさ。
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
お願い事…。
(そう言われるとある程度、浮かんでいたものはあったようで)
それなら…いくつか、あるかも。
なりたい事も、こうなってほしい事も…！
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
(そうして直立不動で待つ紲に対して)
ん、任せて。
星が見えるくらいに…高いところから、一緒に見よう。
(そう言ってそっと、紲の体を支える様に腕を回して)
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
ーーもし、高すぎたら…言って、ね？
(背中からばさり、と白の翼が大きく広がる)
(ゆったりと羽ばたき始め、次第に宙に浮き始めれば…ゆっくりと確かに街を離れて、空が近くなる)
(ある程度の高さまで来れば、下にはイルミネーションで照らされた無数の光が、上には夜空を照らす星々の光が、二人を挟む様に広がっていた)
秡木・紲 2022年12月19日
それなら、うん、良いんだ。物じゃなくてもいいから、お願い事は一つ二つくらい持っていた方がきっと良いからね。サンタさんがすぐには叶えてくれなかったとしても、やがて叶う事だってきっとあるからさ。（多分ね、と）
ほ、星が見えるくらいに？ ……ええと。（支えづらいかな、と姿勢を緩めて、彼女が支えやすいように）うん。お願いします。
(演出継続)
秡木・紲 2022年12月19日
（ゆっくりと地から足が離れ、地が遠ざかり、空が近づいて来る）（その光景を忘れることは、きっとない気がして）
……わあ。これが、空から見るイルミネーションに、夜の星々、かあ。とても、とても綺麗だ。すごい。（夢の世界のような、不思議で幻想的な光景だった）
空を飛んでいる感覚も、何だかとても好きだ。ずっと空を飛んでいたいし、サンタさんに翼をお願いしたいくらい。どこまでも高く飛んでいけるだろうし。（それこそ、叶う事は無いだろうけれど、）……でも、これはたまに見られるからいいのかな？ ありがとう、ユノさん。綺麗なものを見せてくれて。
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
そう言うもの、なのかな…？
でも…そうだと、いいな。
すぐじゃなくても、ちょっとずつ叶うなら…それでも私は嬉しい、かも。
(無効票)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
(ばさり、ばさりと大きな翼を羽ばたけば、その場でゆっくりと空に滞在する)
(その姿はまさしく、天使と呼ぶには相応しいのだろう)
そう、だね。
ここから見える光もとても綺麗で…星空が二つ、あるみたい。
(お礼をいう彼女に対して)
…えへへ。
ずっとあの時のお礼がしたかった、から。
こうしてお返しができたなら…良かった。
秡木・紲 2022年12月19日
そういうものだ。多分ね。……ちょっとずつ叶うよ、これは占いじゃなくて、わたしの勘だけどね。
（空からじっとイルミネーションを眺めて。そして星空を眺めれば、確かに二つの星空が見えるような――それこそ、宇宙に近づいているような気がした）本当にね。……何だか、とてもとても、贅沢な景色だ。
……気にしなくても良いのだけど、でも、嬉しい。ちょっと早めのクリスマスプレゼントをもらった気分だ。……さてと、お返しじゃないけど。ごはんいこうよ。おいしいごはんを食べにいこう。約束してたからね。
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
星の見える景色…私はどれも好きだけど…
今日は普段よりずっと、輝いて見える、気がする。
(それだけ、この景色は忘れられないものになるだろう。そんな気がしてならなかった)
(演出継続)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
ふふっ、良かった。
うんっ、美味しいご飯、食べに行こう…！
(どんなご馳走が待っているだろう)
(小さな期待を胸に秘めながら、少女達は夜の空を駆けて、ご飯へと向かっていくのです)
ユノ・メルヴィーネ 2022年12月19日
【〆】
