【日記】2022.12.15　歴史の修正作用

リオーネ・クア　2022年12月15日
　エジプトの決戦が近い。
　まだ、どこが戦地になるかわからない時期だったけど、エジプトのとあるオアシスの支援に行ってきた。
　建物を直し、彼らの心の拠り所だった「鳥の人」にまつわる施設を直し。
　再び舞い降りてきた鳥たちに涙ぐんでまで喜んでくれた人もいた。
　だけど気付いてしまった。
　これからここを取り返すということは彼らはどうなる？
　たぶん、彼らも本来の歴史を歩むから、平穏にオアシスで一生を過ごすのだろう。そうであってほしい。
　では、今俺達がやったことの意味は？
　オアシスの民の迫害は本来の歴史には無い。おそらく住処が破壊されたことも無くなるだろうし、そもそも俺達が介入したことは本来の歴史にはあってはいけない。

　喜んでくれた人がいるから、やったことを無駄だとは思っていない。
　でも、ディヴィジョンだけの存在については目を逸らしてはいけないと思っている。
　スライムさんのこともあるけど、なにより俺がそうではない保証が無いからだ。
　俺は消えてはいけない。
　約束したから。




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