【日記】2022.11.11 守護者
リオーネ・クア 2022年11月11日
マスターテリオンという名は知っていた。神奈川周辺の調査を二度も行っていたのは知らなかった。
海底から調査に行ったときにマスターテリオンと遭遇することは無く、今回もあえて海上で行動することによってマスターテリオンと遭遇した。
今回俺がこの作戦に参加したのは、マスターテリオンを倒さないため。
倒すかどうか方針が求められており、場合によっては倒す方針になる可能性もあったのだけど、あるディアボロスの発言を聞いていても立ってもいられなくなった。
――もし、マスターテリオンを倒し、神奈川のディヴィジョン勢力がなだれ込むようになったら世田谷区や目黒区が危ないかもしれない――
可能性の話だ。
取り返す土地に優先度はつけないように心がけている。
それでも。
俺の大切な故郷を別勢力に奪われ、取り返すまでの時間が伸びる可能性は聞き逃せなかった。それに、今はエジプトやグランダルメ、三国志の情勢が急変している。その状況でエゼキエルの排斥力を弱めて決戦間近に持ち込めば、人手が足りなくなり故郷を奪われるリスクが高まるように思った。
どうしても避けたかった。
海上でマスターテリオンと戦ったけれど、境界を守る守護者は流石に強敵だった。共闘したディアボロスが虚をついてくれなくちゃ、隙を見つけることもできなかった。それでもなんとかダメージを与えて目的を果たし、俺も、神奈川側と思われるディヴィジョンのクロノヴェーダを見た。
エジプトに攻め込んでくるトルコのクロノヴェーダのように、彼らと戦う日はそう遠くない。そんな気がする。
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