【対話】晴天、とある街中にて。
為叶・幸咲 2022年10月31日
――よく晴れた日。
道行く人を眺めながら、雑踏を歩く。
立ち並ぶオシャレな店は気分を癒やしてくれるし、
隙間を縫うような暗がりの路地には無意識が惹かれる。
あちらのフードトラックからはいい香りがする。
スイーツやドリンクで舌を満たすのもいいかもしれない。
そちらの路地裏からは冷えた空気を感じる。
ひとけが少なそうな暗がりで、休憩するのもいいだろうか。
さて、今日はどのように過ごそうか――。
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為叶・幸咲 2022年10月31日
――、…―、。
(わりと機嫌が良い、と心のなかで自分の状態を評価する。鼻歌のようなものを小さく口遊みながら、人の流れに身を任せる。ぶつかりあうほど混み合ってもおらず、話し声が散乱するほど賑やかというわけでもない。日常を感じながら、のんびり散歩するには丁度いい。)
……。
(やがて音楽はぴたりと止まる。何せ、歌が上手なわけでも歌に詳しいわけでもない。というよりも、むしろあまり歌を知らない。本当に適当だった。そうすることで、"機嫌が良い"という状態を維持できる、と思っただけだ。)
さて、ぶらぶらするだけなのも何ですし……どうしたものですかねぇ。
(往来の邪魔にならないよう、壁沿いにて立ち止まる。視界に入ってくるいくつかの選択肢。軽く腕を組んで、それらを眺めた。)
天風・悠雨 2022年11月1日
(風が心地良い。そう思いながら、今日はたまたま空を飛んでいた。何せ、ひんやりとした空気が季節の移り変わりを感じて、良い詩も浮かびそうだったから。)
『気ままな旅人に、青空で澄み渡った息吹が包み込む』……なんてね。
さて、ちょっと飲み物でも買おうかな……
(視界に店の数々が見えたものだから、雑踏の入口に降り立って)
……?
(不意に、なにかの歌が聞こえた気がした。音はすぐに消えてしまったけれど、音が聞こえた方へと視線を向けた先。腕を組み、雑踏を眺めるあなたの視線がかち合う事だろう)
『……その息吹には小さな音が紡がれていた。旅人は、その息吹に導かれてやってくる』……やぁ、こんにちは? さっきの歌は君の歌かい?
(壁沿いにいるあなたへ声をかけてみようと)
為叶・幸咲 2022年11月1日
(混み合っておらずとも、人の往来はちらほらとある。こんな場所で喫煙も出来ないし、いよいよ手持ち無沙汰になってしまった。)(なってしまった、と思った途端。胡乱にさまよっているばかりだった視線が、翠の相手と交差した。反射的に、愛想の良い笑みを浮かべてみたものの、存外、相手はこちらに興味を示しているようで。)
旅人……?え、あ、はい、こんにちは?
歌――ああ、確かに適当に口ずさんでましたが、よく聞こえましたねぇ。
(そんなにも大声ではなく、ともすれば人の足音にさえかき消されそうなほどの音量だったというのに。)
(そのような歌をきちんと捉え、それが自分に寄るものだと認識されていたことに眼を瞬かせて驚いた。)
なんです、ナンパですか?喜んでお受けしますけど?
(なんて。)(軽い調子で、肩を揺らして笑ってみせた。)
天風・悠雨 2022年11月1日
ふふっ。普通はきっと、逆の立場なのだろうけれどね? でも君、気付いて欲しくて歌を歌っていたんじゃないのかい?
風は全てお見通しなんだよ……なんて言うのは、冗談だけどさ!
(あなたの軽い調子に、こちらも言葉を紡ぎ返して)
僕は天風・悠雨。しがない風の旅人さ。君の声に導かれた旅人なんだけど、せっかくだから、何か一緒に飲みながら話さないかい?
(実は喉乾いちゃって。と手頃な店を示しながら、提案してみる)
為叶・幸咲 2022年11月3日
――、。
(きょとんと目を丸くする。まさしく風のように表れて、風のように軽やかな言葉がころころと紡がれたものだから。そのメレンゲのような食感の言葉が可笑しくて、ふは、と吹き出して肩を揺らした。)
ふ、ははっ。いいですねぇ、それ。気付いて欲しくて、ですか。
今度誰かを口説くときの参考にします。
(浅くもツボに入ったようで、くつくつと少しばかり喉を鳴らしながら、)
悠雨さん。ご丁寧にどうも。為叶・幸咲です。
旅人さんの止まり木、ご一緒できるのでしたら喜んで。
(示された店を見遣ると、小さなカフェのようだ。テイクアウトも出来るらしいが、店内は空いていそうな様子。しばらく羽を休めるのもいいだろう。)
あちらのお店でいいです?
天風・悠雨 2022年11月6日
……おぉ? えっへへ、お気に召したようで何より?
(あなたが吹き出した事には予想しなかったようで、一瞬きょとん、とするも。楽しげな様子に、なんだかこちらも嬉しくなる。にっこりと微笑んで)
幸咲、だね。よろしく。
うん、そうしよう! ちょうど席も空いてそうだね。
羽を休めるには最適な場所だ♪ 僕達小鳥が囀るにはもってこい、なんてね?
(じゃあ、早速入ろうか。と、示された店へ向かおうとする)
為叶・幸咲 2022年11月7日
ええ、気に入りましたよ。おかげで今日の運気が上がりました。
(前半は確かに心からの肯定で、後半につけくわえたのは軽すぎる冗句。しかし、運気はともかく気分は上がった。)
(小鳥……、と称されて苦笑をしつつ、ひとつ頷き。店へ足を踏み入れてからウェイターに案内され、奥のテーブル席へ。なんとなく窓の外が見える方を相手に譲り、自分は奥側へと腰を下ろした。)
風の旅人さんは何を飲まれます?
まさか花の蜜ではないでしょう?
天風・悠雨 2022年11月14日
あっはは、それは良かった! 思わぬ言葉が糧になるものだね。
(その冗句すら楽しいと言わんばかりに、からころと笑いながら。譲られた窓側へ、ありがとうと言ってから座る。
窓からの景色は人の往来はあれど、晴れ渡った空も見える良い席だ)
ふふっ、そうだね……僕が蝶々なら、喜んで花の蜜にしたかもしれないけれどなぁ?
あ、でも甘めの飲み物にしようかな。それでいて温かいもの。
(ドリンクメニューを、あなたにも見えるように置いてから、暫く悩んで、よし、と決めた)
僕は温かいはちみつレモネードにしようかな! ……花の蜜と似てるとかは、気にしない方向でね?
為叶・幸咲 2022年11月14日
(窓の外は程よく人々の生活が見て取れる。店内もちらほらと客がいるので、話に花が咲いても支障はないだろう。)
色合いは蝶々というより新緑といった感じですけどねぇ。
(ぱっと見の外見的印象で比喩してみたけれど、なかなかに合っているようにも思えた。)(置かれたメニューに視線をうつし、ふむ、と少し考える。)
おや、蜂蜜だって花の蜜に違いはないでしょう?詩人さんの喉にもよさそうです。
私は取り敢えず珈琲でもいただきましょうか。
(失礼、と店員に声をかける。手早くはちみつレモネードと珈琲をオーダーして、去っていく店員に会釈をした。)
ただの散歩でしたけど、お話相手が出来て幸いでした。
(そう、微笑みかける。)
天風・悠雨 2022年11月20日
お、それは僕の髪色の事かい? 僕もこの色は気に入ってて……ふふっ、新緑、素敵な表現だ。
(くす、と小さく笑ってから、気にしないでって言ったのになー? と肩を竦めて)
それはそうなんだけど! あ、ありがとうね。注文任せちゃって。
(手早くオーダーされ、下がる店員に微笑みを向ける)
僕も。危うく一人で街中を飛ぶ羽目になるところだったよ。
ね、ね。君が歌っていた歌は、どんな歌だとかあるのかい?
(ちょっと興味があるんだ、とあなたを見るだろう)
為叶・幸咲 2022年11月24日
詩人さんに表現を褒められるだなんて照れちゃいますね。
(本当に照れているのか怪しい軽さで受け答え。)
(店員から視線を戻した先にあった微笑みを見て、少しきょとんとしてしまった。)
歌……あー、あれ。余程耳に残ったんですねぇ……。
いえ、私はあまり歌とか詳しくないので……こう、適当にリズムつけてただけですよ。お恥ずかしながら。
(先ほどと似たような苦笑を思わず。言葉を弄ぶことは多々あれど、それにメロディを灯すことは滅多にない。そんな一瞬の隙きをとらえられてしまった、と苦く笑った。)
それとも、貴方がご存知の歌と似てたりしましたか?
天風・悠雨 2022年11月26日
ふふっ、僕の素直な気持ちさ。……それに、詩人って言っても僕はまだまだだし、大層なものじゃないよ?
っていうか、君、照れてるようには見えないなー? ふふっ。
(咎める気のない、軽い指摘をして)
天風・悠雨 2022年11月26日
おや、そうだったのかい? てっきり、なにかの歌を歌っていたのかなって思ったんだ。
あ……実はね、僕には殆ど記憶が無いんだ。だから、どんな歌を知っているかとかも……正直、分からないんだ。方向性?みたいなものはありそうだけど。
(未だ朧気な記憶と共に歩む自分の言葉は、軽すぎて摘めないほどかもしれない。それでも、真っ直ぐであることは伝わるだろうか)
為叶・幸咲 2022年11月28日
ご謙遜を。たったこれだけの短時間で、随分と唄を聴かせていただきましたよ。
(指摘されたことには、なんのことやらとわざとらしく肩を竦め)
そもそもそういった芸術的なセンス皆無ですしねぇ、私。
(記憶が無い、という事実をさも日常会話の雑談レベルで話されては、こちらも軽い調子で頷くほかなく。舌に直接響くその"言葉"に嘘はないだろうと見当付けて、頬杖をつきながら相手を眺めた。)
記憶が無い、ねぇ。それはまた難儀なことです。方向性、というのは…歌のジャンルとかそういうのです?それとも、うーん……楽器の種類とか?
天風・悠雨 2022年12月3日
あははっ。聞こえていたんだね、僕のうた。風に乗って、君の所まで届いたのかな。
届いた詩が、君との縁を結んだのなら……たまにはこうして、詩をうたうのも悪くないかも。
(そうなのかな? と思いながらあなたを見て、視線が交わる。一瞬、困ったように笑って)
うーん……多分、歌のジャンル、かなぁ?
歌 ってね、言葉と音が風に乗って響くでしょう? 君のさり気ない歌が……気ままな風が"視えて"ね。なんとなーくだけど、懐かしい気持ちになったんだ。
初めて聞くメロディのはずだけどね? えへへっ。
為叶・幸咲 2022年12月6日
たまには、なんですか?普段から口遊んでいらっしゃるのかと思いました。
(相手の唇からはあまりにも自然にこぼれ落ちているものだから、常日頃からのものだと思っていたので少し驚いた。記憶が、という話と繋がるのだろうか。そう、首を傾げる。)
言葉と音、ですか……。確かに、そうですねぇ。あまり味わったことがありませんでしたが、なるほど。そういう趣向もいいかもしれません。
(同意と感心の返答は後半になるにつれて半ば自身のみの独り言めいた音になり。ああ、我にかえって視線をあげると丁度ドリンクが運ばれてきた。)
風が見えて、なんて変わった表現をされますね?私の出身は現代ですけれど、なんでしょう、どこかで流行っていたりとか古く伝わっていたりしたんでしょうか。
天風・悠雨 2022年12月13日
まぁね。人前で堂々と語るとすれば……それこそ、戦う時くらいかも。
普段はちょっと恥ずかしくて。小声で詩うとか、ノートに書くくらいだもの。
堂々と詩ったら……その、人の目が、ね?
(少し照れ混じりに話して、頬をかく仕草をする)
天風・悠雨 2022年12月13日
(その独り言めいた言葉の中にある、味わうという表現が聞こえて、興味が沸いた。)
わぁ、君は言葉を味わうことが出来るのかい? ……あ! ありがとう、店員さん♪ 気をつけて飲まないとね。
(疑問を口にするとほぼ同時に運ばれてきた二つのカップ。湯気が立って熱そうだ。息を吹きかけて冷まそう、そう思ってから不思議そうに尋ねてくる事ににっこり笑って)
ふふっ、確かに変に聞こえるよね。でも、実際見えるんだ。
表現するのは難しいけど、穏やかな風なら、この湯気立つカップみたいに、ゆらりと流れていくような、そんな感じかな?
ふむ、現代……割と新しい曲とか聞き覚えがあるのかなぁ。
街中に流れてる曲より、クリスマスソングって言うのかな、ああいうのは気になったんだけど。変だよねぇ。
為叶・幸咲 2022年12月20日
いいじゃないですか。堂々と胸を張って、謳い上げる姿はサマになりそうですよ?
(なんて、ほんの少しの悪戯心と大きな本心を持って評価する。)
あー……ついうっかり独り言を。ええ、まぁ、そういう体質でして。
(その点については隠すも語るもなくさらりと流し、運ばれてきたカップを軽く揺らしてから口をつけた。)(熱い温度が身体に染み渡っていく。)
流れていく、ねぇ。音のメロディをそういった絵で表現するのは見たことがありますから、そんな感じでしょうか。
いまは時期が時期ですから、街で流れる音楽なんてほとんどクリスマスにちなんだ曲でしょう?どこに行っても似たような……っと失礼。歌が好きな方の前で失敬でしたね。
(流れるメロディの描写を想像してみると、意外と脳裏には思い描けるもので。そのまま話の流れでつい音楽を軽んじてしまったがために、正直に謝罪を口にした。)
上辺だけを味わってしまうから、どうにも芸術的な造詣が浅く…。
天風・悠雨 2022年12月26日
そうかな? じゃあ、今度君のいる前で、詩を詠ってみようかな。堂々とね!
(聞いてくれるかい? なんて言うかのようににっこり笑う)
不思議な体質なんだね。生まれつき……なのかい?それともここに来てから?
(好奇心が先立って、つい口をついて出てしまったが、聞いていいものだろうか? と伺うようにして)
そうそう、音楽を絵で表現するのと似ているかもね。
あ、気にしてないよ。時期的にあちこちで流れてるから、何処かに行くたびに聞こえてくるもの。
なんて言うんだろうね……懐かしいみたいな……熱っ!?
(この時期だから、冷める速度も早いだろう、そう思って口をつけたら、まだ割と熱かった。苦笑いを浮かべるだろう)
幸咲は、音楽とかの芸術は、それほど好き、でもないのかい?