だれか曰く、

【対話】金網越しの夕焼け。

為叶・幸咲 2022年10月28日
――夕刻。

とあるビルの屋上。
そこは雑居ビルだろうか、それとも廃ビルだろうか。
ともあれ、屋上は本来ならば立入禁止。

けれど偶然なことにも鍵が開いていたし、
しかも偶然なことにも禁止の札は朽ちていたから。
だからきっと、これは全然まったくワルイコトではないのだと。

金網の向こうに、沈む夕陽を眺めていた。

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為叶・幸咲 2022年10月28日
……。

(屋上の片隅。四方が金網で囲まれているその場所で、角の辺りに座り込んだ。)
(周囲に同じ程度の高さのビルはあれど、ここは夕陽がよく見える。ぼんやりと、網膜に焼き付くほどの赤を眺めていた。)

……んー……。

(無意識に懐へ手をやったものの、そういえば煙草を持ってくるのを忘れてしまった。あるいは、近くで珈琲のひとつでも買ってくればよかったか。手慰みになりそうな所持品は、"携帯食料"である紙切れが数枚。)
(やれやれ。)
(我ながらずぼらすぎる性格に、思わず溜息を吐いた。)
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雪定・千草 2022年10月28日
(夕空を見上げていたら、ふと目に入ったビルの屋上で人影のようなものを見た。直ぐに見えなくなったし、遠くからだったので確信はない。その時は気にせず歩き続けていたが、気付いたらそのビルの下まで来ていた)

…夕陽。見えるかもしれませんね。

(橙色の空は見えたが、夕陽は建物が遮って未だ見ていない。きっと今日は綺麗な夕陽に違いない。決めるともう迷いはなく、階段を上って行った。朽ちかけていた禁止の札をちらりと見、扉を押してみたら鍵は開いていて)

あ。

(その先に、先客。先程なんとなく感じていたものが一気に頭の中で言語化された)

…いけないこと、してます?

(入口から、そう突拍子もなく)
0

為叶・幸咲 2022年10月29日
――はい?

(落ちる日を眺めていたら、あるいは人の居ない静けさからか、何だか眠気さえ感じられて。こんな場所で眠ったら、さすがに風邪でもひくだろうかと考えていたところで、不意に。)
(不意に、飛び込んできた"言葉"の味に驚いて。我ながら妙な声が出た。)

あ、ああ、どうも……?イケナイコトは嫌いじゃありませんけれど、生憎一人では……ってそうじゃなくて。
えーと、もしやここの管理人さんです?善良な一般市民なので罰金とかは見逃してほしいなーって。

(ぺらぺら回る舌先で、捲し立てるように言い訳を陳列する。)(しかし、それにしても、)(それにしても入り口に立つ少年は、先ほどの自分以上にぼんやりしているようにも見えて。)

……起きてます?

(思わず、そう問うた。)
0

雪定・千草 2022年10月29日
(管理人ではありませんと言おうとしたが、淀みない喋りに口を挟む隙がなく、小さく『あ』とか『え』としか言えなかった。問われれば否定することを忘れ、顎に手を当てる。何せその質問は心当たりが少しばかりあったから)

……たぶん?
こうして話しているからには起きていると思うのですが、正直此処に来るまでぼんやりしていたので…。
判断が難しいです。

(判断してもらおうと近くへ歩み寄る。座る彼と視線を合わせるように、一歩手前でしゃがみ込んだ。起きているように見えますか?と感情の見えない目で訊ねる)

いけないことは嫌いじゃない善良な一般市民さん…。
そちらも、善いのか悪いのか判断が難しいですね。
寛いでいるだけのようなので、罰金は払わなくていいですけど。
0

為叶・幸咲 2022年10月30日
(遠目に見た雰囲気では自身より多少上背が低そうではあったが、硬い床に座る近くでしゃがみ込まれるとさすがに視線は上へ向く。思わず口から零れた問いかけに対する曖昧な返事を吟味して苦笑した。)

ここに来るまで…というより、今も結構ぼんやりされてますよ。
寝言に返事するのはよくないと言いますが、会話が成立しているので起きてるんでしょう、多分。

(もはや推測の域を出ない謎に胡乱な会話だが、それでもまぁ動いて喋っている相手はどうやら意識はハッキリしているようだ。罰金が無いと言質が取れれば、大袈裟なまでに安堵の息を吐いてみせた。)

ああ、よかった。あまり懐も豊かじゃないので助かります。
本当に、ただ夕陽を見てただけです。キレイだなって。

(ほら、)(そう言って、あかあかと燃えるような夕焼けを指差した。)
0

雪定・千草 2022年11月1日
(視線を一度逸らし、更に考え込む。やはり、はっきりとした答えは出てこない。諦めて視線を戻した)

今も…俺、大体いつもこうなんですよね。
どうしたら溌剌とできるのでしょうか。難しいものです。
…と言っても、今から溌剌に振る舞う気もないのですが。

(指差す夕焼けへと顔を向け、眩しそうに目を細めた。地上から見たのとはまた違う夕焼け。先程よりも空が近い気がする。――強い色を目に映したからだろうか。ぼんやりと何の感情も見せなかった目が、感動の光を小さく宿らせた)

…えぇ、きれいです。ずっと眺めていられますね。
あ。折角なので、俺も一緒に見ていて良いですか?
お兄さんが一人になりたい気分でしたら、遠慮しますが。
0

為叶・幸咲 2022年11月1日
いつもってことは、今が特別寝起きってわけでもないんですねぇ。
いいと思いますよ、気怠げな青少年。モテそうです。

(紡いでいく言葉は、空気よりもさらに軽く、風舞う木の葉よりさらに浮つき。けれどそれもまた相手の美点だろうと肯定しているのは真意であり、素性を知らないからこそ容易く頷くことだって出来るものだ。)

……、

(少し、)(ほんの一瞬だけ、相手の横顔に宿った光が、見えた気がした。気のせいかも知れないし、別に珍しいものでもないかも知れない。それでも自分にとってはそれが確かな喜びとなって、もとより微笑がのっていた唇をさらに綻ばせてみせた。)

ええ、こちらからもぜひ。私はいつだってウェルカムですよ。
人とお話するの、好きなんですよねぇ。
うっかりひとけのない場所でぼんやりしてたので、ラッキーでした。
0

雪定・千草 2022年11月2日
寝起きはもっとぼんやりしていますね。
モテ…?初めて言われました。もっとシャキッとしろ、とはよく言われるのですが。
お兄さんに言われるとなんだか嬉しいです。

(予想外の褒め言葉に目を瞬かせた。時間差で照れくさくなったのか、少し俯いて視線を逸らす)

(夕焼けは刻一刻と変わりゆく。今の空をしっかり目に焼き付けてから振り返れば、彼の微笑みは深まったように見えた。それを歓迎の意味として受け止めると一度立ち上がり)

有り難うございます。それでは、遠慮なく。

(ゆっくりとした動きで移動し、隣へと腰を下ろす。許可を貰ったからか、位置を変えたからか。先程よりも居心地が良い気がして、うーんと両腕を伸ばし)

人とお話するのが好き…
それは、綺麗なお姉さんじゃなくても大丈夫でしたか。
0

為叶・幸咲 2022年11月3日
今よりさらにぼんやりしていたら、いよいよ睡眠との境がわからなそうですね……。
(さすがに少し呆れたような声が出たが、それは心底の音ではなくて。ただ、大丈夫だろうか、という心配が先に出てきたがゆえの苦笑い。)
(視線をそらされたのは、気まずかったのだろうかと推測し。もしも顔がわずかでも紅潮していたところで、夕陽に照らされた顔は見えやしない。)

(隣に座る相手の邪魔にならないよう、胡座をほどき片膝を立て座り直した。)

そりゃもちろん、キレーなオネーサンは大歓迎です。

(自慢気にドヤった。)

でも、見た目がどんなにキレイな人でも言葉が美味しいとは……もとい、会話が楽しいとは限らないでしょう?
ミステリアス美少年とお話できるのも充分魅力的ですし。
(ね?、と首を傾げて、にっこり微笑んでみせた。)
0

雪定・千草 2022年11月5日
俺自身も夢を見てるのか現実を見てるのか…、でも。
寝起きは…皆さんもぼんやりするもの、ですよね?
お兄さんは寝起きが良い方でしょうか。

(自分自身も少なからず危機感を覚え、言い訳じみた言葉。同意を求めるように訊ねてみたはものの、目の前の彼がぼんやりしている姿は上手く想像できなかった)

そう…ですか…。

(そこまではっきりとした返答がくるとは想像できず、見事に面を食らった。それから、ふ、と小さく息を吐く。口の端は微かに上がっていた)

言葉が…美味しい…?そういう感覚もあるのですね。
…その、美少年は。照れくさいです。ミステリアスも初めて言われました。
なので…そう、名乗っておきましょう。雪定千草、といいます。
呼び方はお任せするので、そちらで呼んでくれると嬉しいです。
0

為叶・幸咲 2022年11月7日
寝起き……は、さすがに私もぼんやりしてますねぇ。
性格変わるほど寝起き悪い人もいらっしゃるようですが、私は普通だと思います。多分。

(特にそういった指摘を受けたこともないし、多分、そうだろうと思う。しかしながら、目の前の少年は良くも悪くも寝起きであったところで変わらないように見えたから、思わずじぃ、と眺めてしまった。)
(こほん、と咳払い。)

え、いいじゃないですか。ミステリアス美少年。
まぁお名前の方がいいのでしたら、千草さんとお呼びしましょう。
私は為叶幸咲と申します。サイサキ。

(相手の名前を口の中で復唱し、記憶に刻むように咀嚼した。雪に埋もれて顔をひそめる、春の新芽の味がする。)

……夕陽、そんなに物珍しかったですか?

(先ほど妙に、感動していたように思えた、から。なんとなく、そう問うた。)
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雪定・千草 2022年11月9日
多分…。まあ、自分ではよく分からないですよね。
何せぼんやりとしているのですから。

(視線には、意味も理解せず満足げに深く頷いた。『やはり、皆さんぼんやりするんだ』とでも言わんばかりに)

あなたもミステリアス眼鏡美青年とお呼びしましょうか…?
はい、その方が落ち着きます。
幸咲さん。

(いつもは人を苗字で呼ぶことが多いが、彼が繰り返したその名で呼ぶ方が何となくしっくり来た。夕空を見上げて、問いについて考える。答えを探すように)

物珍しくは…ないですね。よく目にする機会は、ありますから。
でもしっかり見たのは久々な気がします。
それと…。そう、今でも。夕陽はきれいなのだと、思いました。

(言ってから、言葉が足りていないと気付く。奪われた今でも、と小さく付け加える。その時にはゆっくりと視線を下ろし、無機質な屋上の床を見詰めていた)
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為叶・幸咲 2022年11月10日
え、ミステリアス眼鏡美青年とか超嬉しいですけど。
(得意げな表情で宣ったが、深い意味などあるはずもない。褒められた気がしたので、舞い上がっただけである。)
まぁ、名前で呼ばれることが多いので。名字長いですしね。
お好きなようにお呼びください。

(どうせ、ここには2人しかいないのだから、と。)
(何気なく口から添えられた言葉が、続く彼の言葉と妙に噛み合ってしまって。)

……、

(一瞬だけ、空白。)

そうですねぇ。奪われても変わらないものがある、といえば聞こえは良いでしょう。
それが幸福なのか、不幸なのかはわかりませんけれど。
(話しながら肩が揺れたのは、嘲笑か自嘲か失笑か。それでも、すぐにその不躾な笑みはかき消して、元通りにいたずらっぽく首を傾げた。)
夕陽のおかげで貴方と会えたのですから、幸福なのかも知れませんね?
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雪定・千草 2022年11月12日
嬉しい、ですか。
(自分とは違う反応を示す顔を不思議そうに見た)
そうですね。ミステゥ(噛んだ)(ちょっとだけ眉を顰める)……、美青年も長いですし。
やはり幸咲さんでいくとしましょう。

(見遣ると、瞬く間に笑みは消えてしまった。ぼんやりとした目はそのままに。変わりゆく夕空に向ける関心と似たものを向ける)
それは綺麗なお姉さんに向けた方が良いような気がする台詞ですが…
でも、幸福だと思います。
面白い方に出会えました。夕陽に感謝です。

(だから、知ろうとするのは自然な流れだ。先程言っていたことを思い出しながら)
幸咲さんは、普段はひとけのある場所でぼんやりしているのですか。
誰かと話す為に。
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為叶・幸咲 2022年11月14日
ミステゥ
(思わず反復。)
――ふふ。構いませんよ。名前で呼んでもらえるのって、嬉しいですよねぇ。
(不服そうな表情の相手とは対象的に、からからと上機嫌に笑ってみせた。)

綺麗なお姉さんがいらっしゃるならそちらを口説くのもいいですが、いまは千草さんがお相手でしょうに。
あれ、面白いってそれ褒めてます?けなしてます?
褒めてますよね、恐れ入ります。
(なんとなく言外で違う方向にオモシロイ認定された気がしたが、圧倒的ポジティブは継続していた。例えその選択肢がどちらであろうとも害すような気分もなく、こちらはこちらで面白そうに笑うばかりで。)

ええ、先ほども言いましたが人のお話聞くのが好きなんです。
寂しがり屋さんなんでしょうかねぇ。貴方は?お話するのは、嫌い?
(ぼんやりしている相手を見るに、特別饒舌というわけでもなさそう。けれど、こうして自分との胡乱な会話に付き合ってはくれているようだったものだから。)
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雪定・千草 2022年11月16日
それは、そうでしたね。
(褒めているか、けなしているか。返事をする前に答えが決まり、くふ、と小さく噴き出した。僅かに笑っているところが見えなければ、それはただ咳き込んだだけに見えるかもしれない)
…ええ、褒めてますよ。確かに。
この面白い、には楽しいも付いていますから。

寂しがり屋さん…ですか。………。
(ちらりと視線を向け、戻す。沈黙がそうは見えない、と言っているようだった)
俺は…話を聞くのは好きだとはっきり言えます。
でも、自らするのは…どうなのでしょう。嫌いではないですけど、語れる程の中身があるかどうか。
(考えようとして、またぼんやりとしてしまう。その間、何秒か何分だったかは分からないが静かに我に返り)
あなたも、聞くのが好きと言っていましたね。話す側もお好きですか。
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為叶・幸咲 2022年11月17日
楽しさをご提供できたのでしたら本望です。
……千草さん、存外に感情豊かですよねぇ。初対面の私が言うのもなんですが。
(楽しい、という感想を頂戴するとこちらもまたそうである、と返事をして。かすかに零れ落ちた笑いは確かに耳に届いており、ぼんやりしているように見えて、しっかりと表情が見て取れる様子に思わず顔を覗き込んだ。)

あ、いま全然全くキレイサッパリそうは見えないと思ったでしょう。
(畳み掛けるようにツッコミを入れつつも、これもまた気分を害したわけではなく。言外に含まれる言葉の味に、ぺろりと舌舐めずりをした。)
充分中身、あると思いますよ?先ほども言いましたが、結構感情豊かでいらっしゃるし。
私はご覧の通り、減らず口が減りませんから。話したいただくためには、まずは自分から話さないと。
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雪定・千草 2022年11月19日
(続く言葉に、一瞬表情が固まり)
…そう言われたの、初めてです。俺はあんまり上手く、感情表現できないので…。
(できないだけで、感情がない訳ではない。けれど。自分の頬を触れてみて、普段と変わらないことを大雑把に確認。気付けば覗き込む青がふたつ)
…ぴしゃり。
(扉が閉まる音を真似て呟きながら、両手で顔を隠した)
(何となく見透かされてしまう気がして)

そんなことは…ありますね。
(否定しようかと思ったが、更にツッコまれそうな気がして素直に答えた)
寂しがり屋って聞くと、兎さんのように部屋の片隅で震えている存在を想像します。
…そう、ただの偏見です。
(彼が怒らないのをいいことに、堂々と思ったことを口にする)
そう、ですか…。そもそも中身とは何なのか、あまり分かってなかったですね。
感情があるのは確かです。幸咲さんが言うのなら、信じてみるとしましょう。
成る程…結局、話すも聞くも同じもの…表裏一体というやつですね。
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為叶・幸咲 2022年11月20日
え、そうなんですか。ハジメテ貰っちゃいました。いえそれはともかく、言葉での表現も豊かですが、言った通り表情もよく見てたら結構……あ、閉店した。
(天岩戸、または閉店シャッターよろしく隠れてしまった顔に身を引いて座り直し。それにしてもピシャリってまた可愛らしいなと思いながらも、これ以上距離を置かれないよう胸のうちにとどめていた。)

あるんですね。そうですよー、兎さんのように屋上の片隅で震えて……いや震えてはないか。煙草でも吸おうとしてただけですが。
(正直な返答に、ふは、と吹き出す。自身の行動を思い返してみたら、まぁ確かに兎とは程遠いかも知れなかった。)
そうそう。独り言でもないのなら、会話は双方向のコミュニケーションですからねぇ。まぁ私の場合、相手が無口でも一方的にぺらぺら喋ってる自信はあります。得意です。すごいとかさすがとか煩いとかウザいとか言われます。
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雪定・千草 2022年11月21日
おめでとうございます…?
(身を引くのを気配で感じ取り、指の隙間からそれを確認すれば漸く両手を下ろす。普段ならば、覗き込まれてもここまで気にはしない筈。下ろした両手を見詰めながら考える。やはり見透かされそうな気がするのだと)
あなたは特別、目が良い…いや、眼鏡が良いのでしょうか。或いは勘が鋭いとか。
俺はそんなに豊かに表現している自覚は…ありませんでした。
何故でしょう、ちょっぴり恥ずかしくなってきました。

大人な兎さんでしたか。それなら少し納得です。
(片隅で煙草を吸う幸咲兎――を想像したのは、言わないでおこうと思った)
それは凄いですね。俺だったら喋り続ける内容が思いつかなくなってしまいます。
…褒め言葉と悪口が混ざっていますが…でも、その悪口もあなたの喋りで距離感が縮まったり、壁が取っ払われた結果故の親密な表現な気がします。
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為叶・幸咲 2022年11月24日
ありがとうございます、光栄です。
(思いのほか軽口を返してくる相手の様子にもう一度チャレンジしてみようかと悪戯心が湧き上がったが、折角胸のうちに留めたのだからと潔くフェンスに凭れ掛かって座り直し。)(かしゃん、と金網の軽い音がした。)
目…視力は見ての通り、良好とは言えませんけどねぇ。勘が鋭いというか、うっかり観察してしまうんでしょうか。好きなんですよね、人が。
(んー?と首を傾げての自己分析。明確な答えは浮かばなかったものの、恐らく多分、きっとそう。)

納得された……?それはそれで……?
(寄せては返すと言うものか、複雑な胸中を表現する言葉はそのまま飲み下す。)
親密、親密ね。そうかも知れません。気安くて、軽いから、楽ですよ。
(何が、という主語はつけることなく。)(煙草の箱を取り出して、吸ってもいいですか、と視線で尋ねた。)
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雪定・千草 2022年11月26日
ちょっぴり眼鏡は伊達である可能性も考えていましたが、そうでしたか。
人が好き…。
(人と話をするのが好きなのだから、人も好きなのは当然と言える。けれど堂々とそう言っているのは新鮮で、興味が惹かれたように二、三度瞬いた)
家族や友人、知り合いじゃなくても好きだと思えるのですか。人って。
例えば…そう、この下で歩いている人たちのことも。
(純粋な興味。それ以外の意味はなく、振り返って金網の向こうを見る。分かり切っている事なので、わざわざ下を覗き見たりはしなかった)

クールに寂しがる兎さんではダメですか…?
(頭の中は兎でいっぱいになっている。想像していた事も口にしそうになって、一度唇を強く引き結ぶ)
楽なのは、良いですね。
そのコミュスキルは真似できるかは分かりませんが、憶えておきます。
(喫煙については、どうぞ、と手の動作で答える)
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為叶・幸咲 2022年11月28日
伊達……、それもよく言われます。あと胡散臭いとか。おかしいですよねぇ、眼鏡って知的に見えるアイテムなのに。
(不意に、落ちてきた質問。その言葉はほんの少しだけ塩辛かった。それがどんな意味を持つのかはわからないけれど、ともかく。相手の視線に、あるいは言葉につられるように、金網の向こうへ視線を投げた。)
――ええ、好きですよ。特に嫌いになる要素もありませんし。好きなものって多い方が、人生楽しいでしょう?
(さも当然だ、とばかりに。ただ淡々と答えを返した。)

ところで……もしかして脳内はラビットパラダイスですか?
(なんとなく、ただただなんとなく、察した。)
(どうも、と微笑んでから会釈して、トン、と煙草を一本取り出した。唇に咥えて、ライターで火を灯す。吐き出した煙は、相手にかからないように金網の向こうへと消えていった。)
貴方は嫌い……苦手なんですか?ヒトが。
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雪定・千草 2022年11月30日
知的にちゃんと見えていますよ。そうでなければ、眼鏡美青年とは言いません。
…伊達であるかもと言っちゃいましたが…。
(自分には無い眼鏡をクイッと押す動きをしてみせた)
(当たり前で不変的なものを感じる答え。変な質問をしてしまったかもと、今更ながら思ったが聞けたことに後悔はない)
確かに、楽しいです。嫌いなものが多かったらさぞ生き辛いでしょうね。
好きなものを考えている時がずっとずっと幸せです。
(想像したのか、口許が少し緩む)

(びくり。表情はそのままに、身体が小さく震えた。間を置いて)………えっ?(すっとぼけようとした)
(煙草の煙を横目で見ながら、体育座りで曲げた膝に頬杖をつく)
嫌いではありませんよ。苦手でも…きっと、ないです。
ただ、幸咲さんのように知人以外も堂々と好きだとは言えません。不安…なのかもしれませんね。
……人好きなあなたでも、嫌だったり苦手だと思う人の一人や二人はいませんか?
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為叶・幸咲 2022年12月2日
おや、そうです?それは重畳。
(一瞬で調子に乗った。けれどもそれは戯けた調子で、どこまで本気なのかは自分でもよくわからない。)
(何気なく返した言葉は、相手にどこまで響いたのだろう。意図も真相も不明だが、ちらと見えた口許がかすかに綻んでいるようにも感じられ、こちらもまた柔らかく微笑んだ。)

そうですよ。折角生きてるんですから、折角なら楽しく生きないと。

(ほんのちょっぴりの空白を置いて、辺鄙な声が聞こえて)
……。
(あ、これは察した通りだな、と悟った。追及はやめておいた。お互いのために。)
ふーん?不安ですか。そんなものですかね。そりゃあ、いわゆる敵さんとかはヤだなーって思いますよ。殺されたくないですし、痛いのは嫌ですし。でも、
(ああ、そうか。と、不意に答えが唇から落ちる。)
、大体同じに見えてるのかも知れませんね。
(相手が誰であっても、特別が無い。)(肺を煙で満たしながら、ぼんやり。そう思った。)
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雪定・千草 2022年12月5日
あなたの好きなもの。他に、どんなものがお好きですか。良かったら聞かせてくださいな。
(食べ物でも、趣味でも。何でもいいと言う。キレイだと言っていたこの夕陽もきっと含まれるのだろうと、また空を見上げた。夜が近付いている気配、先程とまた色が変わって見える)

(追及は来ない。ほっと胸を撫で下ろしたが、誤魔化せた気はしなかった。しかしこれ以上は何も言うまい。スルーしてくれた優しさの為に)
そんなものです。
最初から何かを疑っている心算は…ないのですが。説得力ないですね。
或いは予防線と言った方が分かり易いでしょうか。
(ぼんやりした彼を見遣る。知らないことが多いのは当然なのに、遂珍しそうに)
…平等ですね、それって。同じに見えているのなら、先入観や偏見も無いに等しいです。
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為叶・幸咲 2022年12月6日
好きなもの?なんです、口説かれてるんですか私。光栄です。
まぁそれは2割冗談ですが、先にも申し上げた通り人と話すことと、読書も好きかな……酒もわりと好きですし、あとはベッドで……ごほん、まぁ大体のことは興味ありますね。
(煙草を持つ手と反対に、指折り数えて思いつくままにつらつらあげていたら至らぬことまで口走りそうになり。さすがに咳払いで誤魔化しながら頷いた。)
貴方は?何が好きですか?ご趣味は?

(スルーは功を奏したようだ。きっと深追いしない方が傷は浅い。何のことかわからないが。)
予防線ね。警戒心が高いのはいいことですよ、きっと。人間関係も複雑ですし、余計な傷をつけたりつけられたりは、痛いでしょう。それは勿論、私だってわかるつもりです。
(ぷか、と煙を口から吐いて。いたずらに笑った。)
でも、それ以上に美味しいことがあるかも知れない。
そう思うと、うっかり賭けてみたくなっちゃいません?
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雪定・千草 2022年12月9日
8割本気なんですか。俺には可愛い彼女が居るので、口説きませんよ。
(言っておきながら照れたのか、頬杖をやめて両膝を抱え込む)
ミステリアスな方のことを知りたくなるのは自然な流れといいますか。足元からちょっとずつ、その謎のヴェールを剝がさせてください。
読書、お酒。大人らしくて良いですね。読書は、さぞ難しい本を… えっちな本じゃないですよね?
(途中で言いかけていた言葉を思い出し、冗談を若干の本気と混ぜて)
俺は…甘いものが好きです。和でも洋でも。甘いもので一番を決めるのが難しいぐらい、範囲は広めですね。
趣味は…ゲームとか、好きです。こちらも色々。こういうのを雑食と言うのでしょうか。

うっかり…賭けてみる?
(言葉を繰り返し、首を傾ける。どういうことなのだろうと自分で一度考えてみたが、分からなかった。教えてほしそうに、じっと見詰める)
あなたはその賭けに、成功したことがありそうですね。
0

為叶・幸咲 2022年12月13日
なんと彼女さんがいらっしゃいましたか。それは残念。どんな女性なんです?愛らしい?可愛い?どんなところが好きですか?
(煙草をゆらゆらと悪戯な仕草で指先に揺らす。紫煙も言葉も相手に向かってウザ絡みするだろう。)
彼女さんがいるのに口説き続くんですね。まぁいいですけど。
絵本も歴史書も好きですよ。言葉はどれも美味しいです。えっちな本……何を想像したんです?
(ねぇ?)(にやにやと猫のような笑顔を見せた。)
甘いもの。いいですねぇ。今なら季節がら、ケーキもたくさんあるでしょう。ゲーム……ってやったことないんですよね。どんなゲームです?

(不思議そうな返答に、少しばかり微笑を緩めて。煙草を一度唇に乗せ、煙を肺に。喉から外へ吐き出して、それは空気に溶けていった。視線は空気を追いかける。)
……わかりません。まだ賭けている途中で、ひたすらBETしてるだけですよ。明日には全部失って、何も残らないかも知れませんね。
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雪定・千草 2022年12月15日
(矢継ぎ早の質問に目を白黒させ、やがて徐々に頬が熱くなっていく)
か、可愛い、方、で、大人っぽい所もあって、…
(惚気話をする経験が無い故に、絡む紫煙と言葉、自分の言葉にすら目がぐるぐる回りだす)
…これは、その。おともだち…になりたい方の口説きです。
(風の音で簡単にかき消されてしまいそうな、小さな声だった)
随分範囲が広いんですね。読む、というより味わっている口振りですが。
…! 何、とは。何も、想像していません。
(大人の余裕にはきっと勝てない。今更自分の力量を悟り、赤くなった顔を隠すようにフードを被り)
定番のショートケーキが並ぶ季節ですね。切り株みたいなケーキも。
ゲームは…RPGでも、シミュレーションでも。何でも。どちらかというと戦うものが多いでしょうか。刺激がないと、眠くなりがちです。…ゲーム上の言葉も、味があるのか気が向いたら試してくださいね。
(自分も気になるから、と)
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雪定・千草 2022年12月15日
(成功した事もなく、保証もなく。それは、こわくはないのですか。先程と似たようなことを訊きそうになり、一度噤む)
(暫く沈黙した後、ゆっくりと立ち上がって)
俺も人なので…、賭けの中に含まれているんですよね…?
だったら。もしそうなっても、ケーキの生クリーム一匙ぶんぐらいは、残るように頑張ります。
全部失ってしょんぼりしている兎さ…幸咲さん、見たくはないので。
(その賭け事をよく分かりはしないけれど。自分が頑張ることで、少しでも変わることがあるのなら、と)
0

為叶・幸咲 2022年12月20日
へぇ。可愛くて、大人っぽくて?どこで出会ってどれくらい経ってどこまで進ん…、
(何やらすっかり慌てている相手が妙に面白くて愛らしくて、ついついからかってしまう。)(とりあえず、あまり追及すると相手が爆発しかねないので一度とめておいた。)
……おともだち。それじゃあ、私達、これからお友達ですね。
(嬉しい、という感情を隠しもせずに、衒いなくにっこりと笑顔を向ける。)(相手から返事が来ることを待たず、友達、友達かー、と上機嫌。)

(見遣ればお友達の顔はフードに隠れてしまった。どうにも照れやすいらしく、やはりからかいがあると納得する。)
戦う…、確かにゲームってそういう傾向が多いですよね。敵を倒したらクリア、みたいな。
ゲーム上の"言葉"にも…あるんですかねぇ、味。一応読めば味わえるか…?音声もあるやつは…?
(自分でも未知だった。眉をひそめて、真剣に悩み唸った。)
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為叶・幸咲 2022年12月20日
――ふは。
(吹き出した。)
……、っ、…、、
(口許を抑えて、少し身体を丸めて、肩を揺らしている。)
(有り体に表現するのであれば、ツボっていた。)
っ、あー…いや失礼…馬鹿にしてるわけではなく……ふふ…っ。
0

為叶・幸咲 2022年12月20日
(一頻り笑ってから、ようやく落ち着いて顔を上げて。)
もう、失うものもありませんから。
賭けても得るものしかないから、賭けてるだけでしたけど。
……貴方のような"優しい"が保証されているなら、きっと悪くない。
1

雪定・千草 2022年12月23日
(もしも一度止まっていなければ、泡でも吹いて倒れていたかもしれない。すすすすすすむ、と壊れた機械のように問いの言葉を繰り返している)
…お友達になれたの、早かったです。言ってみるものですね。
(笑顔で虚を衝かれ呆然としていたが、やがて嬉しそうな声音で呟いた)

(ゲームの話となれば被ったフードを緩め、のそのそ顔が出てくる)
ええ、分かり易くて、非日常的で、スリルがあって…だから敵を倒す流れが一番人気なのでしょうね。
倒すまでにアイテム揃えて、レベルを上げて…作戦考えて…そういった所も楽しめるのだと思います。
電子的な物だと、紙に比べたら味気ない可能性もありますね。のめり込めばまた違うのかも。
(悩む姿を興味深そうに眺める。結局のところ答えは彼にしか分からないものだから、少し羨望混じりに)
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雪定・千草 2022年12月24日
(笑い出す姿を丸くした目で見詰める。何か変な事を言っただろうかと振り返るが、よく分からない。たまにズレた事を言ってしまう自覚はあるので、静かに落ち着くのを待った)
……優しい…ですか?
そう言ってもらえて、良かったです。
(たっぷり笑ってる姿を見ながら待っている間に、きっと表情筋が緩んだのだ。返事をしながら、今までの薄い微笑ではなく。自然で柔らかな微笑が零れる)

…さて。暗くなってきましたし、俺はそろそろ帰ろうかと思います。
(口説きも成功しましたし、と冗談を呟いてから端末を取り出し)
ねえ、幸咲さん。良かったら番号でも、交換してください。
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為叶・幸咲 2022年12月25日
(あまりにも慌てふためく姿が、面白いなぁ。うら若き青少年。)(しみじみとそう思った。)
そりゃあ、愛情や友情に時間は関係ないって言いますし?
それこそ恋人なんていう限定的な関係ならともかく、お友達は多い方がいいものでしょう?

(さも上機嫌は継続されて。微笑みかける先から顔が覗けば、さすがに近付きはしないものの視線は瞳をとらえるように。)
アイテムを揃えて、レベルを上げて。ふうん。武器を揃えて鍛錬して、私達とそんなに変わりませんね。自分じゃない他の人の物語だから、楽しいんでしょうか。
(やはりゲームというものには疎いようで、ピンとくるような来ないような、曖昧な感覚で相手の説明を繰り返す。それはそれとして、味見はしてみたいな、と確かに思った。)
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為叶・幸咲 2022年12月25日
優しいですよ。こんな得体の知れない胡散臭い眼鏡と、お友達になってくださるなんてね?
(自分を卑下するのではなく、あくまでおどけるように肩を竦める。)(ああ、と金網の向こうに落ちる日差しに視線をやった。もう、きっと数分後には完全に空の支配権は月のものになるだろう。)
ん……?ああ、スマホですか。構いませんよ、もちろん。
(ごくごくシンプルな、何の飾りもないスマートフォン。軽く指先でタップして、電話番号とショートメッセージの番号をコードで表示した。)
いつでもご連絡ください。惚気もいつでもうかがうので。
(にこー。惜しげもなく笑った。)
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雪定・千草 2022年12月30日
(ふふ、と。最初は息を吐くように。やがて口許だけ笑みを零した)
ですね。俺も、お友達はたくさん欲しいです。きっとその方が楽しいです。
百人つくって富士山でおにぎり食べるみたいな。
…有り難うございます、幸咲さん。友達になってくれて。

(風に煽られて、フードは完全に外れた。此方を見ていた目と目が合う。好きな物の話をしているからか、興味のある話だからか。すっかり
落ち着いて逸らすことなく)
……ああ、確かにそうです。俺達とそんなに変わりません。やり直しが何度もきく以外は。
自分ではない人間…他人として進めていくのも、魅力だと思います。
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雪定・千草 2022年12月30日
あなたこそ、こんなぼーっとした俺とお友達になってくれたじゃないですか。
(少し目を細めて浮かべた薄い表情は、明るい)
わぁい。有り難うございます。
(慣れた手つきで表示された番号を登録する。登録し易いようにと、こちらは短い発信と空メールを送った)
のろ……惚気は、そうですね。考えておきます。
(いっそ相手を照れさせることが出来るのならば話してみたいが、現状自分の方が音を上げるのは目に見えている。それでも一縷の望みを捨てず、やや挑戦的に言い放った)

それでは失礼します。またお会いしましょう。幸咲さん。
(出口へと向かい、ドアノブを掴む。振り返って軽く手を振り、扉の向こうへと消えようとしたその瞬間)
……そういえば俺、此処の管理人ではありませんよ。
(思い出した。ずっと前、そう最初の時に言いそびれていたこと。返事を待たず、扉は閉まる)
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