1793年行き、パラドクストレイン
一蝶・信志 2022年10月25日
11月2日に開かれるマリー・アントワネットの誕生パーティー。そして革命淫魔が主催する祝勝会。
ダブーを斃し、錬金術師を救出した今、「1973年のグランダルメ」でディアボロスがなすべき仕事はほとんど果たされたと言えるわ。
残された課題は、ロベスピエールを筆頭とする革命淫魔たちとの関係、それからマリー・アントワネットとの関係――。
これらはおそらく、さっさと終わらせようと思えばすぐにでも終わらせることができる。今はその岐路を前に選択を迫られている時ね。
…さあ、どうしようかしら。
アナタはどうしたい?
ワタシは、どうしたい?
※
発言はどなたでも。該当シナリオに参加していない人でも歓迎よ。
「こうするべき」「こうしてはいけない」というディアボロス全体の方針や他人の選択を決定・強要する目的はないわ。
該当シナリオの最終電車が出発したら、お話をおしまいにしましょう。
2
一蝶・信志 2022年10月25日
スレッドを立てるだけ立てて、とりあえずワタシは一旦出かけるわ〜。
一蝶・信志 2022年10月26日
王妃サマとは少しお話ができそうだから、「これからどうなさりたいか」「パリ市民に対してどんなふうに思っていらっしゃるか」は、多少なりともお考えを聞かせてもらえそうかしら。そうしたら、「この先ワタシたちが選べるベター」も少しは見えてくるのかも。
一蝶・信志 2022年10月26日
ワタシは、本音を言えば「マリー・アントワネット王妃だけが1793年という檻から出られるEND」っていうのにはちょっと違和感があって……、あの世界の一般市民たちはどうやったら幸せになれるのかしら、って、考えてしまうのよね。もちろん、「1793年はいずれにせよ閉じることになる(≒なかったことになる)のだから、彼らの行く先を憂慮する必要はない」っていうのはわかってはいるのだけれど。それを言うなら王妃の行く末も案じる必要はない、とも言えてしまうじゃない…?
沈む船から船長だけが逃げ出すのを手助けすることに、あまり納得はいっていないのよ。まして、実際に乗組員を見捨てようとして罪に問われた人なのですもの。「めでたしめでたし」とは笑えなくなってしまう気がして。
一蝶・信志 2022年10月26日
…だから、せめて彼女が市民の幸せを願う人であったら、――って、祈っているの。
一蝶・信志 2022年10月26日
革命淫魔ちゃんたちとは、…そうね、彼らが「錬金術師やマリー王妃以上の情報や秘密アイテム」を持っているor得られる足掛かりになる、という可能性を見いだせないのであれば、手を取り合っていく選択はきっと困難だわね。大宴会でも「やはり彼らはクロノヴェーダであって、民間人を思いやることはない」という本来的な部分が露呈しているし。
ワタシとしても、いつまでも仲良しこよしごっこができるとは思っていないし、言ってみれば「お祭りが終わる時間を引き延ばしていたい」という感傷に近いものだと思うわ。
…理解しあえないという確信は深まるばかりだけれど、それでも彼らの無邪気さは嫌いにはなれないの。ある意味で、ヒトも幼い頃はああだったんだわ。
一蝶・信志 2022年10月26日
改竄されたフランスの中で、マリー・アントワネットが最終人類史で語られるような人物であったかどうかは、何もわからないのよね。しかもさらに切り取られた1793年という特殊な条件下で派生した時間の流れなのだし。もしかしたら“マリー王妃”は“マリー・アントワネット”とはまったく別の、民思いの優しい支配階級の人なのかもしれなくて、その可能性は十分にあり得るんだわ。とはいえ、「革命に至るまでの経緯は深く踏み込んで訊くな」という状況でもあるから、マリー王妃の人物像を探るには手段も時間も十分とは言えないのよね。…それに、ある意味で「人物像を確かめてからジャッジしよう」というのも傲慢ではあるのだわ。
一蝶・信志 2022年10月26日
ディヴィジョン内の人が新宿島に辿り着くには、ディアボロスに覚醒していなければいけなかったんだっけ?(資料を探す)
一蝶・信志 2022年10月26日
…乱暴な方法だけれど、ロベスピエールを断片の王に仕立て上げて撃破することで「パリを奪還」することはできちゃったりするのかしら。
一蝶・信志 2022年10月26日
さすがに突飛すぎるわね。
一蝶・信志 2022年10月26日
――そうね。ワタシがディアボロスとして生きる覚悟を決めた頃にはすでに1793年という世界があって、そのときから「なぜ王妃を助けなければいけないのかしら」と、自分が納得できる理由を考え続けていたわ。発端の出来事にあっては「クロノヴェーダに利することのないように」が動機であり正当性であったはずでしょうけれど。だから、あの世界の王妃の人となりや革命の経緯を知りたいと思い続けてきたんだわ。
一蝶・信志 2022年10月26日
夏からのごく短い間だったけど、ワタシがフランス近代史で勉強したことをまとめてみましょう。
一蝶・信志 2022年10月26日
「フランス革命はルイ16世の暗愚さと王妃マリー・アントワネットの贅沢が招いたものであり、その贖いとして国王夫妻は処刑された」というのは誤りで、二人が処刑されるに至った罪状は、国王は「国王であったこと」、王妃は「敵国オーストリアにフランス国内の軍事情報を漏らしたこと」なの。
フランス革命自体、啓蒙思想の波によって不可避なものであったし、それを(直接的か間接的かはさておき)保護したのはルイ15世の公妾であったポンパドゥール夫人、そしてきっかけを作ったのは三部会を開いたルイ16世自身だったと言っていいわ。革命勃発直後、国民は王政をなくすなんてことは考えていなくて、イギリスの名誉革命みたいに「血が流れることのない、絶対王政から立憲君主制への移行」を夢見ていたのよ。バレンヌ逃亡事件ですら、それ自体が夫妻の処刑に直結したわけではなかった。
一蝶・信志 2022年10月26日
「ルイ16世即位のときから既にフランス王国の財政は破綻状態であり、その国家経営の悪化にとってマリー・アントワネットの浪費などは微々たるものであった」――というのは、ワタシも以前から聞いたことがあったし、知っている人も多いでしょうね。
ルイ14世がたくさん行った戦争の費用、諸外国への示威行動としてのベルサイユ宮殿建築、莫大な出費が続いたところへ、国内の生産業にトドメを刺したのは、ナントの勅令廃止だったわ。これは「カトリック以外を認めない」ということ。でも、当時の商業・生産業を担っている人たちの多くはプロテスタントとユダヤ教徒だったのよ。「ベニスの商人」って、ご存じかしら? あの作品にも、ユダヤ人の商人が登場するわね。そしてプロテスタントは勤労を尊び、カトリックは労働を罪とみなしていたの。ナントの勅令廃止によって、国の経済を豊かにしてくれていた彼らがフランスを離れていってしまったのよ。
一蝶・信志 2022年10月26日
ルイ14世の跡を継いだルイ15世は……、
もーーーーー、彼ってば「勝ち逃げ」成功組よね!!!
ってくらいの人だったみたい。彼にも彼の言い分があって、もしかするといつかルイ16世のように再評価される時代が来るのかもしれないって思うんだけれど、正直、今のところワタシには彼を弁護する知識はないわ!!!!
14と16の間に挟まってる15がもっとマシな15だったなら、かわいいルイ=オーギュストくんはあんなことにならなかったかもしれないじゃない、悔しいわ。っていうのが、今のところの個人的な感想ね…。
一蝶・信志 2022年10月26日
ルイ16世はこのどうしようもないほどに膨れ上がったフランスの赤字をどうにかしようとして足掻いたの。庶民出身の人材を登用したり、特権階級にも課税しようとしたりした。フランス革命の直前期には冷害もあって、――これはアイスランドのラキ火山が噴火した影響とも言われているわね――そのせいでもともと苦しい生活をしていた国民が更に困窮していった時期だったわ。このとき、ルイ16世は寒冷地に強いジャガイモの普及にも努めていたそうなのよ。ナス科植物への先入観が相当な障害になっていたようだけれど。ところでラキ火山の噴火って、調べてみると日本にも不作の影響をもたらしたとすら言われているのだから、すごい規模だったのねえ。
一蝶・信志 2022年10月26日
ラキ火山のことはさておき、ルイ16世は税制改革を考えた。これまで免税の特権を与えられていた第一階級(聖職者)と第二階級(貴族)にも課税することを提案したの。そりゃそうよね! アナタたち、一般市民よりたくさん持ってるんだから、ちょっとくらい協力しなさいよ!って、ワタシも思うわ。日本の税制だって一応は累進課税なんですからね。余裕のある人がちょっと多く出す、のは、持っていない人だけから搾り取ることに比べれば合理的なはず。でも、ヒトって一度手にしたものを手放すのって難しいのね。第一身分と第二身分の人たちは当然のように大反対したのよ。それでオーギュストくんは考えた。――「そうだ、三部会を開こう」って。第三身分は特権階級への課税に賛成するはず、自分の味方になるはず、って。第三身分の皆も喜んだわ。「王様が俺たちの話を聞いてくれる!」って。
一蝶・信志 2022年10月26日
この三部会開催がのちのバスティーユ襲撃事件へと繋がる糸口になるのだけど、これはここで一旦おしまい。
次はマリー・アントワネットの話もしましょう。
一蝶・信志 2022年10月26日
マリー・アントワネットの自由さというかワガママというか奔放さというか――は、それ自体が「死刑に値するほどの罪だったか」と訊かれればワタシは「いいえ」と答えるわ。彼女が国民に不評を買ってしまったその原因の一端は彼女自身にあったかもしれないけれど、それを何倍にも増幅させたのは彼女に敵対する貴族層と、情報リテラシーに欠ける市民のコラボレーションだったとも言えると思うの。マリー・アントワネットのスキャンダルが市井に流れたのは、「それを流した誰かがいたから」。敵国オーストリアから嫁いできたプリンセス、フランス宮廷のしきたりを嫌がる外国人女性、特定のお気に入りを作ってしまって私を振り向いてくれない王妃、――あるいは、「義姪のくせに言いなりにならない生意気な小娘」と思った誰かさんもいたのかも……あらっ、これも勝手な想像による誹謗になってしまうわね。いけないわ。
一蝶・信志 2022年10月26日
そうやって少しずつ増えていった「敵」が、マリー・アントワネットの中傷を誇張して、あるいは捏造して市民に毒を吹き込んだの。もちろん、マリー・アントワネットが清廉潔白な王妃である、とは、ちょっと言い難いところね。「火のない所になんとやら」、というけれど。そうして国民は首飾り事件の顛末も「本当は王妃が噛んでたんじゃないの?」という見方をするようになってしまったの。
…………他人事じゃないわね?
革命勃発前後に見られる各所の暴動も、暴動に至る心理に「そりゃそうよね」と思わないわけではないけれど、ブレーキの利かなくなった集団の怖さを思い知るばかりだわ。そしてそれを「いやだ、野蛮ね」なんて切って捨てずに、常に自分の振る舞いを省みなくっちゃとも思うのよ。
一蝶・信志 2022年10月26日
国王夫妻に一切のミスがない、とは言わない。むしろ「なーーーんでそこでその選択をしちゃうのォ!💦」って何度も思わせられてしまうくらい。それでも彼らは、当時という時代の、彼らという立場で選べるカードの中からベターを引き当てようと必死だっただろう、っていうのは思わずにはいられないわ。
一蝶・信志 2022年10月26日
とりあえず、歴史のおさらいはここまで。
結局のところ素人の付け焼刃な上に個人的視点を大いに含むから、誤った知識・偏った視点も多いと思うわ。その点は平にご容赦くださいね。
――とはいえ、誰に言うというつもりがあったわけでもなく、なのだけれど。ずっと自分の中でくしゃくしゃになっていたレポート用紙を綺麗に整える機会がほしかったの。
一蝶・信志 2022年10月26日
そういえば、仮に何らかの方法で1793年の世界を閉じることが可能だとして、そのとき一般人はおそらく閉じる世界と運命を共にするのでしょうけど、クロノヴェーダはどうなるのかしら…?
場合によっては革命淫魔と戦うコストを支払うことなくサヨナラできる、っていう可能性もあったりするのかしら。クロノス級は袋小路になった時間の檻に囚われたままアヴァタール級を量産することができるようだけど。あの空間の革命淫魔たちはどうなのかしら…。
一蝶・信志 2022年10月27日
マリー・アントワネットの悪評について、もう一つ付け加えるべきことがあったわ。
フランスには「公妾」という特殊な制度があったのだけれど、ルイ16世は公妾を生涯持たなかったの。王妃一筋だったと解釈するか、その他の政治的思慮があったとするかは意見の分かれるところね。それで、この公妾は「血筋や生まれに拠らず女性が出世する」唯一の道でもあったのだけれど…、もちろん正妃でなかったり、国王の寵愛によって生じたりする様々なことを批判される立場でもあったわ。ある意味、王室への不満を肩代わりする緩衝材のような役目も結果として果たしていたのね。その緩衝材がルイ16世の御代には存在しなかった――これが、マリー・アントワネットが貴族や国民からの憎しみを一身に受ける一因にもなってしまっていたの。
一蝶・信志 2022年10月27日
ロベスピエールのデスマスクから彼の顔を復元するという試みが以前あったそうなのだけど、完成した顔が、現在残っている肖像画に比べて「美形じゃない」という結果になってしまって、ロベスピエールファンの間でちょっとした騒ぎになったらしいわ。「こんなふうに復元するなんて、彼を貶めたい人による陰謀だ!」なんて主張もあったみたい。
――だけど、滑稽よね。彼の行いの苛烈さを、彼の視点に立ってみたり史料を紐解いて弁明しようとしたり…、ロベスピエールにはロベスピエールなりの事情や言い分があったはず、彼はただの悪人じゃない、って、彼らは信じたいのでしょ? そこに顔の美醜は関係あったのかしら。それじゃあまるで「イケメンだから悪い人じゃないはず」というダメ女の盲信みたいじゃない。ちょっといただけないわね。
一蝶・信志 2022年10月27日
1793年を閉じるとき、歴史的な事象のお片づけは必要なのかしら。…具体的にいうと、「なりゆきで生き残ってしまった王妃をそのままにしていいのか?」という疑問ね。閉じるのだからお片付けは必要ない、とも考えられるし、可能な限り最終人類史に近い形に直して閉じなければ歴史の混乱が残ってしまう、っていう可能性がないとも言えないのよね。あそこがあくまで「仮初の空間」なのだとすれば、それほど気にしなくていいんじゃないかしら、とも思うけれど……。もし「お片付け」が必要だった場合、「正式な処刑を執行するために囚人を一時的に助けた」ような選択を迫られる可能性も、ゼロではないのかもしれないわ。
(ってことを考えた場合、「あの空間から王妃の存在が消えていれば結果オーライ」という発想からの「新宿島へのご案内」は有り得るかもしれないわね…)
一蝶・信志 2022年10月28日
王妃サマが、ワタシの願うような方で、よかったわ。これで、少しばかりの安寧が得られる。
一蝶・信志 2022年10月28日
1793年の王妃と1804年の淫魔大樹に何らかの因果関係があることが示唆されたわね。1804年の淫魔大樹と1793年の革命淫魔との繋がりを懸念する人はいたけれど…。
夢の通りに王妃がゆくゆくは淫魔大樹となってしまうのが本当だとしたら、これまでワタシたちが見てきたさまざまなことは、どう繋がってゆくのかしら。
一蝶・信志 2022年10月28日
1804年の時間軸では「国王夫妻の処刑」は執行済みでしょうし、王妃→淫魔大樹の変貌が発生しているとしたら、彼女の死後になんらかの事象が発生した、もしくは処刑自体がトリガーになっていたはずだけれど、その後どちらをも防いだ1793年の時点では王妃の夢に現れる淫魔大樹は滅びることがなかった(王妃が淫魔大樹になる可能性?が消えなかった)わけよね…。1804年の淫魔大樹を滅ぼすことでようやく王妃の悪夢が消えた……。
ううん。アタマがこんがらがっちゃう。
王妃が淫魔大樹に変貌する、という仮定自体が違うのかもしれないわ。
零識・舞織 2022年10月28日
突然失礼致します。1804年では史実ではナポレオンが皇帝になった年でありその時間軸にロペスピエールら革命淫魔が居ないということは彼らはナポレオン(おそらくダヴー)に倒されたのでしょうがクロノヴェーダに倒されたクロノヴェーダ(特にジェネラル級)はどうなるのか?というのも謎ですね。
王妃様を新宿島へお迎えするのも良いかもしれませんがそれは彼女の意思次第になりますね。
一蝶・信志 2022年10月29日
こんばんは。お話しにきてくださってありがとう😊
そうね、王妃を新宿島にお迎えするにしても、彼女がディアボロスに覚醒しなければならないでしょうし(…よね?)、最終的には彼女自身の意思が大事だとワタシも思うわ。
…あらっ。ワタシったら、グランダルメの基準時間を間違えていたみたい!
今はまだ1803年だったわね、ごめんなさい💦
ナポレオン戴冠の節目は来年になるわね。
パルマを支配していたルドヴィカの口ぶりからすると、ロベスピエールたちは1803年の時代にはいなさそうよねえ…。
零識・舞織 2022年10月29日
ルドヴィカは降伏して配下になったジェネラル級と言ってましたしロペスピエールを切って降った、まだ生きながらえていたのかと言っていたので少なくともロベスピエール一派は1803年では排除されてそうですね。史実みたいに。
ただどうせ滅びるなら今来る!も良いんでしょうがダヴー以外のロベスピエール一派を排除できるジェネラルと単独でぶつかるかもという懸念もありますね。
淫魔大樹の悪夢は謎ですね。
簡単に捉えるなら処刑されたマリー王妃を素材に作ったのでしょうがなら彼女を解放した時点でなんらかのタイムパラドクスが起こってなきゃいけませんし。
もしかしたらあのオベリスクが全く別の次元の過去と繋がってるかもしれませんね。
一蝶・信志 2022年10月29日
1803年の世界で遭遇した淫魔たちからは、「自動人形と淫魔の関係はWin-Win」って話が聞けてるのよね。
だからワタシは、「自動人形との関係を良しとしないグループが革命淫魔で、勢力争いに敗退して1803年までにはアンチ自動人形派の淫魔は姿を消してしまった」という状況なんじゃないかしらと考えているのよ。
革命淫魔を一掃したジェネラル級自動人形、ねえ…。ダブーがそうなんじゃないかしら、と思ってはいるけど、これまた時系列がごっちゃになっちゃってよくわかんなくなるわね。
そうそう、王妃が淫魔大樹の「素材」なのだとしたら、繋がりの切れるタイミングは今じゃないでしょ?ってなるのよね〜。
それに1793年が「1803年に繋がっている過去」ではなさそう、っていうところもネックね。
ディアボロスが介入を開始した王妃の処刑まで遡って考えるべきなのかもしれないわ。
一蝶・信志 2022年10月29日
淫魔大樹は「淫魔が作り出したクロノ・オブジェクト」だと言及されているのね。あくまで「アイテム」であって、「生命体」ではないんだわ。
…1793年の王妃が為政者として誠実なお人柄だとわかって胸をなでおろした一方で、従来の「マリー・アントワネット像」と相当かけ離れている理由はどこにあるのか、っていうのをずっと考えてもいるの。
そりゃもう単純に「この世界ではそういう人だから!」で終われるといえば終われるハナシなんだけど!!
何か意味があるのかなーって、思っちゃうじゃない? 思いたくなるじゃない?
「マリー・アントワネットのワガママさというか自信の欲求に正直すぎるところ」がごっそり“ど こ か”へ持って行かれた――とか。いえ、いいえ、突飛にもほどがある思いつきだから、まだこれからよくよく考えたいことなのだけど。
一蝶・信志 2022年10月29日
1793年があくまで「可能性の空間」であるなら――、その可能性を確定させる、という選択も可能だったりするのかしら。
零識・舞織 2022年10月29日
確かにあのマリー王妃の姿はいささか理想的というか再評価されたイメージに沿った彼女にも見えますし、ワガママというか温室育ち特有の性格ってのは淫魔と相性良さそうですしそういった要素を絞り言っちゃ悪いですが絞りカスは処刑という形で最後まで利用したと考える事も出来ますね。
その可能性を確定させる。未亡人のマリー王妃を再び誰かの妃にして王政フランスの継続とかですかね?もしくは蘆屋道満みたいにこちらに迎え入れるか。
一蝶・信志 2022年10月29日
「絞れるだけ絞ったあとの残りまで有効活躍」っていうのは、こう、いまワタシの中にあるモヤっとした想像にしっくりくるわね。確かに言い方としてはナンだけれど。
「可能性を確定させる」の意味するところは多岐に渡るけれど、ワタシが想像したのは「1803年に直結する歴史として1793年のあの空間を決定せしめる」みたいなカンジ。「まだ可能性の段階でしかないから1793年で起こったことは1803年に反映されない」ってカラクリがもしあるなら、――みたいな。思考実験のようなものね。
たとえば、今は1793年の革命淫魔がダブーに全滅させられていない状況だけれど、1803年の世界に革命淫魔勢力は存在しないでしょう? これは「あの1793年は1803年に繋がっていないからね!」で説明がつくと思うのだけれど…、もし「革命淫魔が生き残る歴史を1803年の過去として確定させる」ことができたら…?
なんてことも想像しちゃうわね。
零識・舞織 2022年10月29日
もし革命淫魔が1803年まで一勢力として残存する過去として確定させることが出来た場合、もしかしたらディアボロスに友好的なクロノヴェーダという面白い存在が生まれるかもしれませんね。
こうなるとロベスピエール陣営への対応も色々考える必要もありそうですね。
一蝶・信志 2022年10月29日
そうねえ。敵対せずに済むなら穏やかに世界を取り戻したいって考える人も、少なくはないでしょうね。
ワタシは、革命淫魔ちゃんたちとどーしてもおともだちになりたい!って思っているわけではないから、そちらの路線の論は他の方にお譲りするけれど、そういう未来を選べるのだったらステキね。
――完全に友好関係を築かなくとも、グランダルメ内に反抗勢力が生じれば大陸軍側にも影響が出るだろうな〜、って。ふふっ🧡
…ま、そういう周りくどいやり方を選びたがる人は、あんまりいないでしょうけれどね💦
零識・舞織 2022年10月29日
まぁ淫魔によって苦しめられた方々は多いでしょうから潰せるなら潰したいという思いの方が強いでしょうしね。ありがとうございます。
これに関しては殆ど外野である私からの意見なのであまり気にならさなくても大丈夫です。
一蝶・信志 2022年10月30日
あら、いいえ。「外野かどうか」で意見を言える範囲に制限をかけたくないわ。…そりゃあ、「詳しい人」の方が正確な情報を土台に話をする確率は高いけど、それだって100%正しいことを言ってるケースは稀だわ。
ワタシの言い方がそんなふうに牽制するようになっていたのなら、ごめんなさい。気をつけなくっちゃね。
一蝶・信志 2022年10月30日
友好的なクロノヴェーダといえば、キングアーサーのフローラリアたちがいたかしら。あちらにはほとんど出かけたことがないから詳しいことはわからないのだけど、革命淫魔とは違って、フローラリアに対してはディアボロス側も好意的な人たちが結構いそうなイメージがあるわ。彼らとの和解や共存が可能な領域なのかどうかは、残念ながらワタシは詳しくないわ。
一蝶・信志 2022年10月30日
淫魔は、自動人形に比べれば「人的被害の数」だけなら軽微な方、――とも言えるのかもしれないわ。自動人形は淡々と殺害数を稼ぐ手法なのに対し、淫魔の方は1人あるいは少数の人間から搾り取るだけ搾り取るという手法だから。
ただ、身体的・物理的な犠牲が小さいからといって軽視することができないのも事実。快楽や堕落を強要することは、魂や尊厳への暴力ですものね。「どんな自分を見せたいか」はその人自身に選ぶ権利のあること。愛の営みも一夜のスキンシップも、同意と思いやりがあって初めて成立するもの。意思に反してプライベートな姿や感情を衆目にさらされてしまうことは、現代に生きるワタシたちの価値観ではとても受け容れられないわ。
そういうところが、淫魔たちへの反発の源よね。
そしてこのワタシたちの価値観、倫理観を理解してもらえない限りは心から和解することはできないし、逆にそれを彼らに強要するのも傲慢なのかもしれないわ。
一蝶・信志 2022年10月30日
……素朴な疑問なのだけれど、もしもグランダルメ攻略旅団での提案上位5件に「革命淫魔との協力を継続する」と「革命淫魔と決別する」の両方がランクインしたら、どうなるのかしら。どちらの提案に拠った意見も発言して良し、ということになるのかしら。
一蝶・信志 2022年10月30日
1793年の話とは全く関係ないケド、アヴァタール級淫魔として登場する『宮廷芸術家ヴィジェ』は、おそらくマリー・アントワネットの肖像画で有名なヴィジェ・ルブランがモデルね。
女性が美術学校に入学できず、ヌードデッサンもできなかった時代に、10代前半でプロとして活躍していた凄腕の画家さんだわ。「実際よりも可愛く盛って描く」というところは、現代で若い女の子が写真アプリを愛用するのと共通点を見いだせそうな気がして興味深いわね! (とはいえ、「盛って描く」のはクライアントから依頼されてポートレートを作成する業務が中心になりがちだった時代では男女関係なく普通のことだったはずだわ。誰だってステキな自分の姿を見たいし、見せたいものだものね)
盛って描く、とはいっても彼女の画力は相当なものだとワタシは思うわ!
娘との自画像が、聖母子像を思わせる構図になっていて面白いわね。
一蝶・信志 2022年10月30日
庶民出身のルブランはマリー・アントワネットに気に入られて専属絵師に、ルブランの方も王妃のことを敬愛していたらしいわ。親密な間柄だったから、フランス革命後には命の危機もあったでしょう。……運が悪ければ、気の毒なランバル夫人と同じ運命を辿っていた可能性すらあるわ。
一蝶・信志 2022年10月30日
ルブランは革命勃発直後に素早くフランスから逃げて命拾いしたのだけど、ナポレオン統治時代に戻ってきた折には彼の注文で絵を描いたこともあるらしいの。その時に、ナポレオンの妹のワガママさにキレてたって逸話があるんだけど……。
王妃への感情があるがゆえにナポレオン一族への嫌悪感がフィルターになってしまったのか、フランスを離れている間にルブランの価値観が変化したのか、それともカロリーヌがマリー・アントワネット以上にワガママだったのか…。ちょっと興味が出ちゃうわ。むしろ「マリー・アントワネットは巷で言われるほどにはワガママじゃなかった」説まで選択肢に出てくるくらい。(まあ、王妃はお気に入りとそれ以外に対しての態度に差があったようだから、その点も加味して考えないといけないけれどネ。)
零識・舞織 2022年10月30日
いえいえそうは捉えていません。ただ少しクロノヴェーダに対して軽率に考えていたかなと。
王妃様に関してはやはり悪夢に苦しめられていたってのもありそうですね。これから素が見えてくるかもしれませんね。
上位五位に協力継続と決別がランクインした場合はそこから更に詰めていくことになりそうですが流石にここで片方側の発言をしたとしてももう片側から反発というのは起きにくそうですかね。
腐ってもクロノヴェーダですから基本的には時期が変わるだけで排除することに関しては変わらないでしょうし。
一蝶・信志 2022年10月31日
そう? それならよかった。安心したわ。
舞織は最近新宿島に来たのかしら? ちょっと興味湧いちゃうわ。
ディアボロスにもいろんな価値観の人がいるから、いっぱいお話してみたいのよね。
一蝶・信志 2022年11月4日
プレイングを考えていて気づいたのだけれど、本来なら1973年の時点で王政は廃止されているのだから、マリー・アントワネットは「王妃」という身分ではなかったはずなのよね。
でも「王妃」とされているのは、ワタシたちにもわかりやすいように「王妃と便宜上呼んでいる」のか、「最終人類史のような市民革命は発生しておらず、王家は存続している」のか、どちらかになるかしら。
革命に至る経緯は説明されないままだし、知り得る限りは「クロノヴェーダによって突如王家一家が捕えられ、処刑が執行されようとしている」状況の可能性も濃いわよね。
ああ、でも待って。
1803年のギロチン事件群では、貴族やブルジョワ層に対する民衆の憎悪も煽っていたわよね。1793年の王妃処刑直前も、そう。あくまで「民衆の敵」として処刑する形は取られていたわ…。
王妃が「一点の曇りもない完璧な王妃」だった、というのは主張しづらい気もするわね。
一蝶・信志 2022年11月4日
まだ詳しい情報は確認できていないのだけど、淫魔大樹の枯死によって1803年の淫魔勢力が壊滅的状況なのだとしたら、「1793年の革命淫魔勢力を温存させて1803年に繋ぎ、反自動人形勢力として確保する」というのは正しく絵に描いた餅となるわね。
1793年の客観的情報もある程度は錬金術師たちからもたらされるでしょうし、いよいよもって革命淫魔の利用価値は薄くなったと言っていいかも。
ワタシも、王妃が民衆と和解して平和なフランスを作りたいというのならそちらを応援したいし、それには全クロノヴェーダの排除が必須よね。
そうして平和で幸せなファンタジーに一瞬だけ酔ってお別れする、のがいいのかもしれないわ。