【個】混浴溶解湯煙事情
恋南川・姫兎 2022年9月24日
『混浴』
それは男のロマン。
たとえ、それが水着着用だとしても、温水プールには無い価値がある。
今宵、ここにもそんな魔性の響きに釣られてやってきた男が一人。
だが、男は忘れていた。
ここが普通の温泉ばかりではないという事を……
#リップ・ハップ
#恋南川・姫兎
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リップ・ハップ 2022年9月24日
あァ?!
(水着の着用感が減っていく)
ちょ、おま、
(手で触れてみてもそこには水着だったものが――いや、もうそこには何もなかった)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月24日
言ってよ!!
(慌てて姫兎声の方へ背を向けた)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
いや、だから散々来るなって言ったじゃねぇか!!
そりゃ、溶けるって言わなかったのは俺が悪ぃけどよ……。
こっちだって、溶けちまってギリギリだったんだって!
(天を仰いでいたのと、湯煙であまり見えなかった事に、半分安堵、半分ちょっと残念に思いつつ、リップから背を向ける)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
(とりあえず、ちょっと離れた方がよいかと、距離を取ろうとするが……)
……ぐ。よく見ると結構狭いなここ……。
リップ・ハップ 2022年9月24日
溶けてんなら長湯してんじゃねいよ。なんだワンチャン狙ってたか~~??
はーも、えマジで? 水着返ってこねーの??
(水着……であったものを惜しむように湯を掬う。この濁りは水着の成れの果てなのだろうか、今はせめてもの救いなのだが)
リップ・ハップ 2022年9月24日
いやてか、こんだけなってるって事は被害者そこそこ居んの……? もともと濁ってる系の湯だったのかもしれんけど。
このうえ浅かったら白から赤に染めることなってたわ。
恋南川・姫兎 2022年9月24日
お、俺も来たばっかだったんだって!!
(ワンチャン狙っていたのは事実なので、バツ悪く言い澱みながら否定して)
まぁ……こうなっちまったらな……
(湯をちゃぷちゃぷとさせる。ここに自分やリップの水着が混ざっているのだろうか……)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
おっかねぇ事言うな……
俺が来た時には誰もいなかったし、その時からこんだけ濁ってたからな。
わっかんねぇな……
(どちらにせよ濁っていたのは幸いだった。濁っていなければ……)
……
(ちらっと後ろを覗き見る)
リップ・ハップ 2022年9月24日
そりゃ言うでしょ。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月24日
(ほっそりとした首、肩、背の肩甲骨周りが見える事だろう)
……言うでしょ。
リップ・ハップ 2022年9月24日
(ちらっ)
リップ・ハップ 2022年9月24日
見てんじゃねーッ!!
(見たくせに偉そうだ)
(勢いで振り上げようとした腕に)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月24日
今度は何よもう。
(何か引っかかる)
…………。
(引き上げてみると)
無事な布!?
(バスタオルのようで)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
(ちらっと見えたのは、首から背中の肩甲骨あたりにかけて)
……細いし、白いな
(どこにあのフィジカルがあるか分からないと。そんな事を考えつつ、ぽつりと感想を呟いて)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
はいっ!! すいませんでしたっ!!
(慌てて正面を向く。気づかれたという事は、向こうも見ていた可能性はあるのだが、こういう時弱いのは男の方だ)
……って、布あったのか!?
リップ・ハップ 2022年9月24日
こいで一安心……。探してみ探してみ? まだあっかもよ。
てかなんか、出てきた的な……これあれか? タオル以外お断り、ドレスコード決めてくる系の温泉って事か??
私らの水着原材料にでもしてねーだろな
(水着をまだあきらめきれないままタオル巻き巻き)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月24日
(ま、これならいいでしょ。タオルのお陰で気分も上向き、身体の向きも変わる)
……でー? 何が細くて白いってえ?
恋南川・姫兎 2022年9月24日
まじで? ……って、本当にあったな。
(探し始めてみると、意外とすんなりと見つかる。お湯が濁っているのもあって、見える肌面積はさほど変わらないのだが、それでもタオルがあるかどうかで大分意識は変わる)
水着を原料してたら、まじで不思議な湯だな。
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
(タオルを巻いたとはいえ、まだリップを方を見るのは憚られて、背中を向けたまま)
えー……あー……、なんつーか、ちょっと見えたものっつうか……
(しどろもどろ)
リップ・ハップ 2022年9月24日
この期に及んで。まいーけど。
(位置や体勢的に許せる範囲……いや第一声は許していなかったが。これもタオルのお陰だろう、ゆとりがある)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月24日
(……だから少し、警戒心が足りなかった)
(額の汗をぬぐい髪を撫でたその折、湯の雫がマスクに触れて)
(端からじわじわと溶かし始めた)
(少しずつ少しずつ、普段は隠れた素肌が露わになって――)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
いや、だってよぉ……男の性なんだよ……
悪かったって……
(非があるのは、こちらなので背中を向けたまま謝って)
リップ・ハップ 2022年9月24日
(風通しのよさに気づいて、ぺたぺた触れて)
っ……!?
(認識して。慌てて口元を手で覆う)
(見える部分の肌は火でも出たかのように赤い)
み、見た……?
恋南川・姫兎 2022年9月24日
はっ? なにが?
(背中を向けていたので見てはいないが、何かあったのかと振り向いて)
……って、おい。マスク無いじゃねぇか。
外した……ってわけでもなさそうだし、まさかソレも溶けたのか……?
リップ・ハップ 2022年9月24日
わーっ?! じゃ見るな見るなっ、見るなったらっ。
(水着が溶けた時と同様か、一旦安心していたせいかそれ以上にも見える勢いでそっぽを向いて)
タオル以外徹底拒絶かよ、こんの……っ。
(身体も縮こみ、湯の中で体育座り)
恋南川・姫兎 2022年9月24日
わ、わかったよ……
(声の焦りっぷりに背中を向けて)
このタオルだけが特別って感じだな。
……そんなにマスク外した顔見られたくないのかよ。
リップ・ハップ 2022年9月24日
見られたくねいってか……あのー、これはもうマスク付けてんのが普通になってるからの感性ってのはわかってんだけどさー……。
何、その、裸? 見られる的な?
……そんな感じなわけで……。必要な時に自分で外すのはさ、そりゃ別にわかってやっからまだ良いんだけど……。
(裸と表現する通り、下着の中を見られる、極端に言ってしまえばそんな印象だのだろう)
はーもう。もうっもうっ。この湯……っ。
恋南川・姫兎 2022年9月25日
そういうもんか
(あまりピンとは来ないが、あのリップがあそこまでの反応をするのだから、そうなのだろうと納得し)
ずっとマスクつけてるもんな。俺も外したところ見た事あるのは、一、二回くらいだしよ。
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
……しっかし、ちょっと惜しい事したな
(誰に言うでもなく、ポツリとつぶやく)
リップ・ハップ 2022年9月25日
そゆもんなの。
あーそうね……。
(発声の為とか呼吸の為だとか、どちらも必要があって。意識していることだ、思い出せもする)
えぇ……? 何がなんだって?
(惜しい?? 平生から緩く開かれた瞼をじとりと細め、拗ねたように唇を尖らせながら彼の方を流し見て)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
うおっ、聞こえてたのか……
(自分の中では聞こえていないつもりだったので、びくっとして)
いや、ほら。リップの素顔見れるなんてレアだろ?
不意の機会とはいえ、見れるタイミングだったわけだし、逃して惜しいなーって……
べ、別に他意はないぞ!?
(本当に他意はないのだが、なんだか後ろめたさを感じて言い訳っぽく言ってしまう)
リップ・ハップ 2022年9月25日
そりゃレアだけど。
いいじゃんさっき自分で言ってた通り見たことあんだから。
(一方で、見せたことがあるから見せてもいいとはならないようで)
それにどーせダメって言われてるからしたくなるーみたいな、そゆのでしょー……。
恋南川・姫兎 2022年9月25日
…………いや。
単に、リップの素顔なら何度でも見たいだけっつうか……。
……あー、なんでもない。忘れてくれ。
リップ・ハップ 2022年9月25日
……何それ。
(メンタルのせいで多少ぶっきらぼうな声ではあるものの)
(しかし言葉通りの意味で、それ以上も以下もないだろう)
(なんでそうなるのか。よくわからない。端的な疑問だ)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
何って言われてもな……
(自分でも変な事を言っている自覚は多少なりともあったため、どう言うかと迷い)
……この前泳いだ時に、リップの素顔を見た時に、見惚れたっつうか。
あー……変な意味は無いぞ(とってつけたかのように言い訳をして)
リップ・ハップ 2022年9月25日
……忘れろとか意味とか、締まらねーの。
たくもー、覚えてんなよなー。
(とはいえ、あの日の事は自分もあれやこれやと鮮明に覚えているのだが)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年9月25日
……。
(例えば自分より先を行った、水底から見上げた彼の泳ぐ姿だとか)
…………そんなに見たい。
恋南川・姫兎 2022年9月25日
うるせー
……まー、見れるものならな
嫌がるもんを無理に見るつもりはねぇけど
リップ・ハップ 2022年9月25日
ふーん。
(幾らが間があって)
(ぽんぽん。と男の肩に手が振れるだろう。言葉はないが、きっと日常でもよくある寒色だろう。こっちこっちと自分の方へ注意を、視線を、招くようになものだ)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
…………
(少し迷ったが、大丈夫という事なのだろうと思い)
……そっち向くからな
(声をかけて振り向いた)
リップ・ハップ 2022年9月25日
(待っていたのはぐに、という頬への感触。人差し指だ。これも日常で幾らかは体験したことのある感触だろう)
(でも悪戯というよりは、つっかえ棒)
……はっきりしねい奴にはこれで十分でしょ。
(拗ねたような表情。恥ずかしさで色付く肌。マスクを取り去った少女の素顔。それが指のせいで振り向ききれない視界の端に映るかもしれない)
(演出継続)
リップ・ハップ 2022年9月25日
……はい、おしまい。
(それでさえじっくりとは見る時間を与えず、指を押し込んで向こうを向かせてしまうのだった)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
……っぇ、お前なぁ
(ぐにっと頬が潰れるような感覚。抗議するような声をあげようとするが)
(目の端で、ほんのりと色づいた少女の素顔が見えたような気がして)
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
痛ぇ痛ぇ、お前力強いんだから、無理やり押すなって
(抵抗するでもなく、そのまま押されて、正面を向き直したのだった)
リップ・ハップ 2022年9月25日
そんな強く押してないんだけどー。抵抗しようって気がどっかにあっからカウンターになってんじゃないのー。
はぁ。
(なんだか買ったばかりの水着が溶けてなくなってしまった事とか、どうでもよくなってしまっていた)
あがる。
(ざぷん。身体からタオルから、水滴が落ちていく音が続いて)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
そんな事はねーってのー
(背中を向けたまま抗議して)
ん、あがるのか。それなら俺も――
(無効票)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
――もう少ししたら出るわ
(タオルから滴る水滴の音で、このまま一緒に出るのはダメだろうと思い直し)
リップ・ハップ 2022年9月25日
んー。
じゃ、ね。
……誰にも言っちゃだめだからね。
(ゆらゆら。ひたひた。それだけ言い残して脱衣所へと向かって行く)
(その後、着替えを入れた籠に水着やマスクは返ってきていたそうな)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
おーぅ、わかってるよー
(振り向かずに、手を挙げて返事をして)
(演出継続)
恋南川・姫兎 2022年9月25日
……はぁー、ったく。のぼせるな……
(しばらくした後、この奇妙な湯から出て行った)