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#Citrullus lanatus

アルク・メル 2021年8月21日
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長らく街に漂っていた雨雲は再びどこぞやへと旅立ったらしい。
露に濡れながら芽吹きの時を今か今かと待っていた種たちは、久しい晴天に喜びの声を上げながら、あるいはおずおずと顔を覗かせている。

そしてそれは望まざる客――いわゆる雑草――にとっても喜びの時なのだ。


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・屋上で雑草とり。
・誰でもどうぞの1:1RPスレッド
・20発言程度で終わりたい。1週間返信がなければ後はひとりでさくさくやります
・少女がここに来たのは1週間程前ですがいきなり既知設定を押し付けてもオッケー。
 もちろん初めましてで手伝ってくれてもオッケー。
 いろいろふんわり合わせます




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アルク・メル 2021年8月23日
(ふうわりと草いきりに浮かんだ額の汗を拭う)
(ふと見遣れば、シンシャはもうとっくに暑さに参って日陰に避難していたらしい。遠くでげっそりとこちらを見守っているのに気が付く)

……ごめん、シンシャ。もうちょっとかかりそうだから、そこでゆっくり休んでて。
きみじゃあ、流石にこの炎天下耐えられないよねえ。
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ルル・ムル 2021年8月24日
(ドラゴン)(日陰の子をじぃ)
……こんにちは。ちいさいあなた。

(汗を拭う子をみおろす)
ちいさなあなた。あの子のようにおやすみはしないのですか。
倒れてしまいます。
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アルク・メル 2021年8月24日
(ミニドラゴン――シンシャはいつの間にか現れたあなたの方を一度見るとのっそりと尾を上げた。人見知りや警戒というよりかは純粋にそれ以上をする体力がない様だ。ぱたりと下ろして、もうあなたの方を見ない)
(そしてぼくはと言うと、声の主を見て、首を傾げた。音もたてずに、見目も相まってまるでふんわり柔らかい綿毛みたいなひとだ)
(多分、心配してくれているのかな? 安心させるように、首を横に振る)

――ううん、大丈夫だよ。
こう見えて、ぼく、植物の世話、慣れているんだ。確かに今日はちょっと暑すぎるくらいだけど……
(苦笑い)でも、あんまり休んでいたら、夜になっちゃうからね。
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ルル・ムル 2021年8月25日
あつい。ルルもあついと思います。夜になる。(さんさん)(どころではない)(ぎらぎらまぶしすぎる熱を見上げた。あなたはやすまない)やすめない。あなたは休めないのですね。ルルがお手伝いをしましょうか?(涼しい顔で)
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アルク・メル 2021年8月25日
休めない?
(彼女と同じように、少しだけ目をまんまるにした)

そんな風に見えたかな。そういうつもりはないのだけれど……
(たしかに暑いし、大変だけれど、好きでやってることだったから、意外だった)
(考えながら、視線をおとす。真っ白な服。ごつごつとして、けれど華奢な両腕)

……手伝ってもらえたら。うん。とってもうれしいけど……
ルル? お姉さん、は、雑草取り、したことある?

(とても汚れを知らない綺麗な姿をしているから、汚れてしまわないか、少し心配だった)
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ルル・ムル 2021年8月28日
(こくこく)(前をみていたひとみが落とされた)
やすめないようにみえました。よるになってしまうとおっしゃいました。
ルルは働きアリではありませんが
ルルの手をのぞむのであれば手伝います。

女王はみなのためにはたらくのです。
手始めになにからはじめたらよいですか?

(雑草を取るという行為もしたことのない指)(しゃがみこむ)
(すくすくそだった葉をみとめた)
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アルク・メル 2021年8月29日
女王様って、きびしいイメージがあったんだけど、きみはやさしいんだね。

(淡く表情をほころばせた)

ありがとう、じゃあお言葉に甘えて……お手伝いをお願いしようかな。

(やっぱり初めてなのかな、と座った様子を見て思ったから、ぼくは自分の手元の葉っぱを見せた)

この小さくて細長い葉っぱは、申し訳ないけれどここでは育てられない葉っぱだから、根っこから抜いてしまって。こっちの広い葉のとちくちくしているやつは今育てているから、残しておいてほしいな。……大丈夫?

(誰かにお願いするのは初めてだから、うまく伝わるか心配だ。うかがうように、少女の方を見て)
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ルル・ムル 2021年8月31日
はい。理解しました。
(細い葉広い葉)(交互にみやる)

ほそくてながい葉をぬくのですね。
あなたを――。
(あなたのなまえを呼べなかった。)(ていねいに草をぬくあなた)
(またたく)
しつれいいたしました。
ルルはルルともうします。あなたを手伝います。

(ぷち)
ちぎれました。
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アルク・メル 2021年9月2日
ルル。

(オウム返しに唐突な自己紹介に目を丸くして、やっとその意図に気が付いた)

ああ、うん。ぼくはアルク・メルだよ。好きに呼んで。お手伝いありがとう、ルル。

(その指がぷつりと葉を断ったのを見て、少し笑ってしまった)
(まるで子どものようだと、子どもながらに思ったからだ)

葉を抜く時は地面に近いところから抜くと上手に抜けるよ。
……ねえねえ、ルルは女王様なの? どこの女王様?
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ルル・ムル 2021年9月6日
アルク・メル
(名前)(口の中でころん)
アルと呼んでもよいでしょうか。

(わらう あなた)(言われて地に指を近付ける)

ルルは砂時計の洞窟にすんでいます。
砂時計の女王でしょうか?
アルはどこの御方でしょう。ここの方ですか?
(真っ直ぐ引き抜くと土の下からあらわれた)
(じょうずにぬけました)(あなたに見せる)
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アルク・メル 2021年9月7日
アルか。面白い呼び方だね。
うん、もちろんいいよ。

(この名を名乗ってから略され呼ばれるのは初めてだった。新鮮な響きは何だかくすぐったい)

……へえ、砂時計の洞窟?
(聞いたことがない場所だ)
それはどんなところなの? 国? どうしてルルが女王さまなの? だれか他に人はいるの? 採れる鉱物はある? 花は咲く?……、(矢継ぎ早に質問が出てきて、慌てて口を押さえた)
あ、ごめん。聞きすぎちゃった。すごく不思議なところに住んでいるんだね。

(ムズムズと知的好奇心が疼くのを感じたが、このまだとせっかくの草取りどころじゃなくなっちゃうのを、ぼくはちゃんと分かっていたのだ)

……ええとね、ぼくはここじゃない東京から来たんだよ。きみもそういう人だよね?

(東京に砂時計の洞窟なんてないはずだ。きっと)
(上手、と誇らしげに抜けた草を見せてくれるきみに拍手することも忘れずに)
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ルル・ムル 2021年9月13日
(首振る 気にしていない)
ふしぎなことはルルも沢山ききたくなります。
大丈夫です。

(満更でもありません 綺麗に抜けた草)(よける)

はい。
ルルもアルといっしょです。
なにからお話をすればよいでしょうか。
アルの気になることは沢山あるみたいですね。

ルルも沢山おしえたいです。
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アルク・メル 2021年9月13日
本当に大丈夫? よかったあ。
うふふ、じゃあたくさん聞きたい。だってはじめてだもの、砂時計の洞窟。

(女王様って寛大なんだなあ。それにしたって気になることが多いから、どれから聞こうかな)(悩んでいる間にも、慣れた手はよく働いている)

うーん。
そうだなあ、……まずは、そこに花は咲く? ルルはどの花が好き?

(砂時計の国の花。トケイソウなんかはありそうだけれど、他にどんな花があるだろう。見たことも聞いたこともない花だってあるかもしれない。期待が膨らむ)
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ルル・ムル 2021年9月16日
はなですか。はなはありません。
砂だらけです。砂とごくわずかな水です。
さくもつはあまりそだちません。

(根っこを持って 抜いて)
(はて)

好きな花。

(ちょっとだけ 手が止まる)(茨の冠)

こちらの青い花がすきです。
ルルの頭の冠。
きれいでしょう?
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アルク・メル 2021年9月18日
そっか、あんまり花はないんだ。興味ぶかいね。
実はぼく、そういう場所にこそ咲く花を“研究”しているんだ。
うーん、乾いた洞窟……砂漠に似てる感じかなあ……。

(なんとなく具体的なイメージが浮かんできた気がする。――渇いた砂の国。けれど砂時計に関してはさっぱりだ)(ルルの声に誘われるように、ぼくもまた手を止め顔をあげる)

……わあ、本当だ。

(ルルの声はそこだけ少し、やわらかくなった気がした)
(だから、本当に大切な花なんだろうなとぼくも気が付く)

綺麗だね。青い…薔薇かな?

(触ってみたいな。でもちょっと躊躇う。大切な花なんだし)
(うーん)

ちょっとだけ、花びらに触ってみてもいい?
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ルル・ムル 2021年9月20日
けん、きゅう…
アルはえらい方もしくは特別な方でしょうか
そのような方が研究をおこなうとルルは聞いた事があります。

(小さな手 ルルよりもちいさな手)
(茨の冠 あなたに向ける)

はい。どうぞ。
けがをしないように気を付けてください

(かさついて ドライフラワーのような)
(あるいは青い紙の花)(どくとくなさわり心地)
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アルク・メル 2021年9月24日
え?(思わぬことを聞かれた。お目目ぱちくり)
ううん、全然。そんなにすごい人じゃないよ。
ただ、綺麗な花がどんなところでも咲いていたら、いいなあって思って。こんな世の中だしね。

……わあ、いいの? ありがとう、ルル。

(未知に触れるときはいつだって心が躍る)
(でも花びらを傷つけることがない様、気持ちを押し込め、やさしく触れた)

……なんだろう。不思議だね。
まるでドライフラワーみたいだけど……生花、なんだよね?

(見た目は薔薇みたいなのに、あのベルベットのような手触りとはまた違う)

薔薇、なのかなあ。どこで見つけた花なの?
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ルル・ムル 2021年9月29日
はい。生花です。

この花はとくべつな花です。
アルのしらない花かもしれません。

(ぷちん ぷちん)(草の山)
(あなたの仕草 あなたの言葉 触れる手もやさしい)

いばらの冠は、ルルの一族につたわる花です。
特別なまほうがかけられているのかもしれません。

ルルが生まれる前から
この花はこの色で、このような形をしておりました。

(曰く 昔からずっとこのままと)
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アルク・メル 2021年10月2日
……すごいね。どうもありがとう、ルル。

(ルルの話に堪らず感嘆のため息が零れた。しばらく堪能して冠をそうっと彼女へ差し出す)
(そういえばちゃんと手を洗っておけばよかった。砂がついてなければいいけど)

うん、知らない。初めて見たよ。

……ルルは知ってる?
この世界ではね、青い薔薇は自然に存在しなかったんだ。
たくさんの人が研究して青薔薇が生まれたけれど、でもちゃんとした青色は白薔薇を後から染めなきゃ作れない。
時々ある花みたいにドライフラワーになっても生花と触り心地が変わらないのかなっておもったけど……それとも違うんだよね。これってすごいことだよ!

(思わず言葉に熱が入る)

それも、色んな人の願いがあって、今ルルの手に、この冠があるってことでしょう? それってすごく素敵だね。
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ルル・ムル 2021年10月8日
どういたしまして。
ルルの頭に乗せてください。

(土まみれの手 草まみれの指)
(頭を垂れた)

アルはおくわしいのですね。
こちらの花がそのようにして生まれたなどルルはしりませんでした。
ずっと手元にあるのですから
ルルはこの花をいつもみていたのですから。

(ぱち)(ぱち)
(黎明瞬き)

すてきなことですか?
アルはルルとは違う考え方の持ち主でとてもおもしろいです。
ルルはこの冠をあたまにのせていることが当たり前とおもっていました。

…すてきなことなのですね。
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アルク・メル 2021年10月14日
うん。
――うん。ルルに、このお花、やっぱり似合うね。

(頷いて、そうっとその頭に冠を置く。王様の証。いつか見た絵画みたいな体験を、今ここでしているのは、全く不思議なきもちだった)(ただの草むしりだったのに)

……ひとの数だけ考え方があるから、議論は楽しい。(どこかで聞き齧ったことばを訳知り顔で頷きながら)
きみにとって『当たり前』の花も、誰かが特別な気持ちで受け継いで、今そこにあるんだろうなって。それは王さまという仕事によく似ている。

(ふと、話し込んでる間に出来上がった小山が目に入る)(ぼくが夢中になっている間に、彼女は随分と働いてくれたらしい)

……ね、草むしりが終わったら、もう少し、お花ときみの国の話を聞いてもいい?
おやつもあるよ。ここで採れた、ちいちゃいスイカだけど。
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ルル・ムル 2021年10月16日
(似合う)(ルルの黎明は見開かれ)
(頭上に冠 眦緩む)

ありがとうございます。
アルとのおはなしはとても楽しいです。
ルルはそう感じております。
あなたともっとおはなしがしたい。

ルルはそう思っているのです。

(ぽつ、)(汚れた指先払う 微かに泥が取れただけ)
(声色に喜び含ませた)

もちろんおはなしをしましょう。
ルルもアルのおはなしをきいてもよいですか?
一緒にスイカをたべてくれますか?
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アルク・メル 2021年10月18日
そう、それはよかった。ぼくもルルと同じ考えだ。

(表情の変化に乏しいと感じていた目の前のひとは、けれど思うよりずっと心うごくひとのようだ)(それは季節の中に些細な自然の変化を感じとった時と同種の感動で。ぼくは見つけられたという達成感に微笑んだ)

じゃあ、残りも少ないことだし……あと少しだけ頑張ろう。
あそこの朝顔の下はちょっと涼しいから。
スイカを切って、涼みながら、一緒に食べよう。
ぼくのお話も、きみのお話も。おんなじくらいしようね。

(それはとても楽しい時間に、違いなかった)
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アルク・メル 2021年10月18日
(〆)
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