【夕暮れに弾む紫の】1:1
土師・結良 2022年5月27日
日が高く、そして長くなり始めたその日。
訪れた彼の眼差しは動物を模した雑貨に向いていた。
動物が好きなのだろうか、何かを模した置物が好きなのだろうか。
店主は気になった、そして聞いてみたくなった。
けれどもまず長躯の彼へ向けるべきは、この一言。
「いらっしゃいませ、こんばんは。」
※ディートリンデ・ベルネさん(g07486)の初来店RPスレになります
参加は任意ですので、返信をしなくても全く問題ありません。
もし気が乗られましたらどうぞお付き合い下さいませ。
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土師・結良 2022年5月28日
かわいいですよね、こういった物も。
もし動物がお好きでしたら他にもありますけれども、ご覧になりますか?
(そう声を投げかけた。あれこれ構われるのを好まない人もいるものの、これくらい聞いても罰は当たるまいと)
ディートリンデ・ベルネ 2022年5月28日
…あ。うん、かわいいですよね。
(穏やかな声を復唱するように返し、決まり悪そうな笑みを浮かべては首を振り)
いや、知り合いが好きそうだと思って、見ていました。違うものを、探しに来たんだった
土師・結良 2022年5月28日
ああ、なるほど。
これは早とちりしてしまいまして。
けれど物を見てその方が思い浮かぶというのも、素敵なことですわね。
(眉尻を下げながらも微笑んでみせ。それから違うものを、と聞けば緩く首を傾げ)
なるほど、本題は別に。何かお力になれることはありますでしょうか?
ディートリンデ・ベルネ 2022年5月29日
(眉尻下がった顔に笑い返し、そうしてつられるように同じ方向に首を傾けて)
店長さん……、店長さんで合ってます?貴女も、誰かが思い浮かぶことはありますか? これだけモノに囲まれていると、次々思い出して忙しいかな。
(ゆっくりとあちらに、こちらに視線を遣り)
ありがとう。灯りを
……、…。電源死んでるから、ランタンだと助かります。それをいくつかと、あと、スプーンもいくつか。
土師・結良 2022年5月29日
申し遅れましたわね。
わたくし、店長の土師結良と申します。
(ようこそ物実雑貨へ、と。付け加えながら、胸に手を当てて一礼して)
ふふっ、たしかに忙しいくらいにありますわね。
この品を見てこう言ってくださったお客様がいた、この品を持って来た人はこんな思い入れを語ってくれた、とか。
全てにあるとは言いませんけれども、想いでは様々です。
(そう語りながらも、彼の望みを聞けば頷いてみせ)
なるほど、なるほど。
ランタンでしたら、オブジェとアンティークの二種類を取り扱っています。
純粋な使い勝手ではアウトドア用品に劣るかも知れませんけれども、どちらも味がありますよ。
(装飾性重視のオブジェはこちら、古いが実用性の高いアンティークはこちら、と手で店内を指しながら)
スプーンは普段使いでしょうか?こちらもアンティーク物と、後は所謂面白雑貨と呼ばれる量販物ならありますけれども。
ディートリンデ・ベルネ 2022年5月31日
はじめまして店長さん、結良さん。俺はディートリンデ、長いから適当に略して呼んで。
なるほど。ランタンとスプーンを買ったのはいいお客だった、って覚えてもらいたいところではあるけれど、
(指さされた場所に視線を。そうしてそちらに脚を向ければ、情けなさそうに笑って)
オブジェを飾るような瀟洒な場所で寝泊まりしていないから、実用性が高い方にするよ。
スプーンは…、缶切り代わりに使って悉くへし折っちゃったんだけど、諦めて缶切りそのものを買うべきだと思います?
土師・結良 2022年6月1日
はい、それではリンデさんと。
ご安心くださいな、装飾性も実用性も同じくらい大事な要素ですから。
どちらかを選んだからなに、ということもありません。
(自分に合うことが大事だ、と。
アンティークのランタン達は形は様々ながらいずれも昔は使われて来たのだろう、少々の傷や凹みは目立つ。
代わりに今でも使えるようにきちんと手は行き届いてはいるようで)
ふむ、ふむ。
理想を言えば用途ごとに使い分けた方がそれぞれが快適にはなりますわね。
ですが余り荷物を増やしたくないようでしたら、ええと……少々お待ちを。
(よっこいしょと立ち上がり裏へと消えて行く。それから程なくして、幾つかのスプーンが入った袋を持って来る。
それらはデザインの違いこそあれどれもスプーンの持ち手がフォークと缶切りになっている。)
こちらはどうでしょう?十徳ナイフと違って機能が少ない分、畳む機構が無いので頑丈で扱いやすいかと。
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月3日
うん。
(略された名前を呼ばれたなら、応えるように笑みを返し。年代物のランタンをひとつ手に取り)
ものを増やしたくないっていうか、ものがないっていうか。ココに流れ着いたばかりなんだ、廃墟に残っているもので、なんとか。…あ、いいね。そんなスプーンもあるんだ。
土師・結良 2022年6月3日
ものが無い、ですか。
……なるほど、流れ着いたばかりですと身ひとつですものね。
生活に必要な物は配給があるとはいえ、住む場所を定めずに余り多く貰っても困りますかしら。
(腕を組んで天井を見上げ、少し思案してから)
そういった意味ではひとつで複数の役目が果たせるものですとか、大きな鞄などあれば良さそうですわね?
まさにこのスプーンのような。
他に何か入用なものがあれば仰ってくださいまし、生憎と雑貨屋なのでキャンプ道具までは無いのですけれども。
それでもそれが手に入る場所の地図くらいは描けますでしょうから。
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月9日
いや、置く場所はあるから貰えるものは有難いよ。
(天井を見上げる視線、思わず追って)
うん。あ、鞄も助かるね、配給のときに。置いているかな。
充分だよ、ご親切にありがとう、助かる。結良さんは、新宿に住んで長いの?
土師・結良 2022年6月9日
なるほど、置く場所に余裕があるのでしたら配給も視野に入れておくと良いかも知れませんわね。
少なくとも帰還済みの人々とディアボロスが日常生活を送るに足るだけの物は得られるはずです。
詳細は新宿駅などで直接それらに携わっている方々に聞いた方が確実でしょうけれども。
(配給を実際に受けたことが無いので詳しくは知らないのだろう、最終的にそう締めくくってから)
ええ、少し古い物になってしまいますがよろしいですかしら?
……わたくしは、そうですわね。もうかれこれ10年以上は住んでいるでしょうか。
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月13日
だね。とにかく、手持ちを増やして生活基盤を作りたいところ。配給を覗いてみるよ。このまま、駅の方を見に行ってみようかな。
(ありがとう、ともう一度笑って)
うん、大丈夫。結良さんの店は古いものが多いんだね、…いや、ご時世的にそうなるのか。
10年。じゃあ、此処らへんの地理にはもう、ベテランだね。
土師・結良 2022年6月14日
ええ、それが良いかも知れません。
此処から駅への道順は大丈夫でしょうか?
(簡単な地図で良ければ用意出来る、と)
ご時勢もありますけれども、うちは元々古物等の扱いが多いのもありますわね。
そうで無いものと言えば量販店でも扱われるような面白雑貨くらいでしょうか。
ふふっ、たしかにもうベテランさんですね。
(笑いながらカウンターを立ち、裏手へと消えて行く。
少しして持って来るのは元は登山用か何かだろうか、ポケットの複数ついた大きな深緑の背負い鞄)
これでどうですかしら?
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月20日
(あれこれと気遣う様子に、だいじょうぶ、と笑い)
うん、大丈夫。いろいろと気にしてくれてありがとう、結良さん。
そっか。アンティークショップっていうやつ、かな。
それ以外は、面白雑貨っていうのがまた、たのしいラインナップだね。
(ポケットの多い、機能的な背負い鞄に頷き)
…うん、良さそう。それじゃあ、鞄にさっきの灯りを入れて……、貨幣って、まだ生きてんのかな。
(支払いの問題に行き当たり)
土師・結良 2022年6月21日
いえ、いえ。ついお節介してしまいまして。
ですが大丈夫そうでしたらなによりです。
(こちらも笑みを返してみせてから)
ああ、そうですわね。アンティークショップ。
面白雑貨は安価ですし、雑貨に興味が無い方でも楽しめますでしょう?
ですからアンティーク等と同じくらいれっきとした雑貨品だと思っていますから。
(そういって柔らかく目を細めたあと、支払いの話には明るい表情を向けて)
支払いでしたらご心配なく、旧貨も物々交換もまだ受け付けていますよ。
新円も少しずつ普及して来ましたけれどもまだまだ使いこなせる方ばかりではありませんから。
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月28日
うん、雑貨を飾る事とかは滅多にしないんだけど、こういう面白いモノとか、便利そうなものは見ているだけでも楽しいね。
(視線を、ぐるり、店内に巡らせて)
ああ、良かった。じゃあ、物々交換出来る程、モノを持っていないから旧貨幣でいいかな。
いろいろお世話さま、結良さん。助かった。
(鞄に灯り、スプーンを詰めれば貨幣と交換を申し出て。ありがとう、ともう一度笑って鞄を持ち上げ)
土師・結良 2022年6月28日
雑貨は本当に色々ありますから好奇心が刺激されますよね。
誰もが何かしら興味を惹くものがある、そんなところも雑貨店の魅力だと思います。
それが物へと想いを抱くきっかけにもなれましたら、とも。
(彼の言葉に嬉しそうに同意し、頷いてみせながら)
はい、では旧貨で。
こちらこそ楽しいひと時を頂けまして。
(会計を済ませればそういってにこりと微笑む。それから柔く目を細めて)
もしまた何か困ったことがありましたら、遠慮なく頼ってくださいな。
全てが此処に置かれている訳では無いですけれども、相談くらいになら乗れると思いますので。
ディートリンデ・ベルネ 2022年6月30日
うん。
結良さんが、お店とモノとヒトを大切に思っているんじゃあないかな、ってなんとなく、思った。
(嬉しそうに頷く様子に両目を細めて笑い)
ありがとう。知り合いもまだ少ないし、助かるよ。
それじゃあ。
(あれこれ詰めた鞄を片手で担げばちいさく頭を下げて) (空の端が藍色に染まりつつある外へと)
土師・結良 2022年6月30日
ふふっ、大正解です。
ここにはそういう場所であって欲しいですから。
(そういいながら、鞄を担ぐ彼にこちらも胸に手を当てお辞儀して)
はい、ご来店ありがとうございました。
またのお越しを。
(それからやんわりと笑って見せて、その姿を見送った)