【個別】音の響きに導かれて
陽樹・春曲 2022年5月20日
すっかり廃れてしまったかつてのライブハウス「アイグレシーカ」
多くのアーティストと観客でにぎわっていたこのライブハウスは、今は二人のアーティストの活動拠点として細々と成り立っていた。
そんなライブハウスに新しい入場者がやってきたようで…?
#陽樹・春曲
#リヴィア・メルビル
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陽樹・春曲 2022年5月20日
(ライブハウスの中にあるロビーにて)
(ギターケースを携えた一人の少年が椅子に腰を下ろしながらのんびりと時間を過ごしていた)
ふぅ…とりあえず今日の作業としてはこんなもんか。
わかっちゃいたが、やっぱりこれだけの施設のものを二人だけで動かすとなると大変だな…録音環境に困らないからいいけど。
(収録終わりなのか、ぐったりした様子で)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
(前々から気になっていた、この場所。誰かいるのかな)
(今日は。今日こそは。踏み出してみよう)
んっと……らいぶ、はうす?
入っても。いいのかな。
(それまで聞いていた音楽を切って。ヘッドホンも首へとかけて)
(お邪魔しますと、ゆっくりとドアを開ける)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
ん…?
(ふと、入口の方からドアの開閉音が聞こえればそちらに視線を向ける)
(見慣れない少女が一人、入ってきたようで)
…っと、いらっしゃい。
あー…ようこそって言いたいところなんだが、ライブは今のところ行ってなくてだな…。そもそもお客さん、か?
(ふと、ヘッドホンを身に着けていた様子から)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
(アイグレシーカ。そう書いてあったけれど。どんなところなんだろう)
(きょろきょろと中を見回してみると、男の人の声が)
えっと……気になってたから。来てみたのは。
……お客さんって、言える?
(もしかしてお邪魔だったかなと、小さな罪悪感を)
(でも。ヘッドホンをつけてるってことは。音楽やってるひと?)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
えーと…まぁ、一応そうだな。
(ヘッドホンをつけてる様子から音楽に馴染みがある様子なのは確かだろう)
今はライブハウスっていうよりは個人スタジオみたいな形にはなっちまってるからな…俺も勝手に使わせてもらってるし。
ただお前さんも音楽に関してはある程度親しみがある感じだろうし…此処まで来るのにもある程度時間はかかったろ?
まぁ、ゆっくりしていく分にはいいと思うぜ。
あぁ、ちなみにスタジオとして利用する分には使ってくれてもいいからな?
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
……よかった。ひとつ。安心した。
(氷がひとつ、溶けた気がした)
と……だいたい。わかってきた。
(きっと。ここは。音楽をやる場所。きらきらしたところ)
音楽は、好き。歌うのが、とくに。
でも、たしかに。ちょっと疲れちゃったから。ゆっくりさせてもらえると。
えっと……歌ってみても。いいってこと?
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
あぁ、そりゃ何より。
本来歌ってみたい奴が集まる場所だしな、ここは。
(ライブハウスとしての形は少し崩れてはいるが、その本質は変わらない)
まだ日が落ちるってころでもないし、ゆっくりしていってくれ。
せっかくだしお前さんの話も聞いてみたいしな。
陽樹・春曲 2022年5月20日
あぁ、歌っても構わないぞ。
つってももっと広々とした場所で歌いたいんなら、ステージのほうや収録用の部屋があったりするんだが…。
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
なら。踏み出してみて。正解だった。
一人で歌うのが好きだけれど。
でも。こうやって。歌う場所に巡り合えたから。
それはきっと。幸せなこと。
(ぎゅっと、雪の結晶の模様が入った音楽プレーヤーを手に)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
…誰かの前で、歌うのって。ちょっとだけ。恥ずかしいけれど。
ステージとか。収録のお部屋とか。そっちも気になる。
(聞いただけで、わかる。これが…ライブハウスなんだ)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
(彼女の言葉を耳にしてふっと笑って)
あぁ、そうだな。
刻逆の影響で色々と変わっちまった物は多いが、ここはまだ辛うじて歌う場所として残ってるんだ。
少しでも君にとって魅力的な場所に見えたんなら、俺としてもちょっと嬉しいってもんだし。
陽樹・春曲 2022年5月20日
ん…まぁ普段も俺ともう一人が使うくらいだしな。
あんまり他の奴が部屋を使う事ってそうないんだが…せっかくだし、そっちのほうを案内してやるよ。
とりあえず近い場所からならステージの方…だな。
(そう言って立ち上がれば、そちらへと案内しようと)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
……歌う場所。大事な場所。
貴方にとっても。きっと。
あ、と……
(君、と呼ばれて気付いた。まだ名前も名乗っていなかった)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
じゃあ、ステージから。
もう一人って。ことは。貴方以外にも、誰か?
(すすすっと彼の隣に立つと、案内してもらおうと)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
(あなた以外にも誰かが使っている、と聞かれ)
あぁ。俺の仕事仲間…もといパートナーでな。
その子のプロデュースみたいな事も一応やってんだよ。
俺よりもめちゃくちゃ歌が上手い女の子だ。
…そういやまだお互いに名乗ってなかったな?
俺は陽樹春曲だよ。
陽樹・春曲 2022年5月20日
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(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
パートナー。なるほど。
プロデューサーと歌い手って。たしかに。ふたつでひとつ。
…歌が上手なのって。憧れる。
(私もいつか。上手に歌える日が。来るのかな)
私は…リヴィア。リヴィア・メルビル。
春曲さん。改めて。よろしく。
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
あぁ…少々悔しいが、彼女の歌声は俺じゃ出せないし、俺も歌う側だからわかるんだ。
だからこそ、俺は裏手に回ってそれを引き出す役割をする…って形にしたんだ。
リヴィア、だな。それじゃあ改めてよろしくな。(二ッと笑って)
…っと、着いたぞ。ここがうちのステージだ!
陽樹・春曲 2022年5月20日
(観客席側の扉が開けば、「アイグレシーカ」のステージが顔を出す)
(ホールと比べればそれはなんとも小規模な会場であり、観客用に用意された椅子が並び、その正面には舞台となるステージがある)
(照明も最低限ではあるが、逆にそれがライブハウスさながらの独特な空間を生み出していた)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
春曲さん。とっても悔しそう。
でも。そこまで言えるってことは。きっと曲も。素敵なもの。
機会あれば。聴いてみたい。
わ、わ……すっ……ごい……!
本物の、舞台……。ここで、歌えるの……?
(小規模だったとしても、はじめてそれを見る彼女には強く焼き付いて)
(息が詰まる。声が漏れる。歌うための場所なんだと、はっきりわかる)
(ただただ、圧倒されていた)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
(悔しそう、という彼女に対して苦笑いを零し)
…はは。まぁ、こればかりはな。
努力が報われる、なんてこともありはするが…本当の天才ってやつはそれを容易に飛び越していくもんだ。
でも、そこで諦めるわけにもいかねえさ。
あぁ、そん時は是非とも聴いてってくれよな。
俺もそいつも、自分の歌が誰かに聴いてもらえるっていうのは嬉しいもんだからさ。
陽樹・春曲 2022年5月20日
(圧倒する様子に対して)
あぁ。刻逆が起きる前は此処で色んな歌手やバンドが歌ってたんだ。
新宿の中でも結構有名なライブハウスでな。様々なアーティストを呼んではとにかく盛り上がってたそうだ。
…今となっては、俺とパートナーが練習とかに使うくらいしかなかなかないが。
ここで良ければ使っていいぞ。
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
才能の壁って言うか。本当の天才って言うか。
…なんだか。すごい世界。
諦めないのだって。才能だろうから。春曲さんも。すごい人だけれど。
……わかる。一人で歌うのも。いいけれど。
誰かに聴いてもらえると。励みになるから。
……私はちょっとだけ。恥ずかしさもあるけれど。
(ちょっぴり苦笑しながら呟いて)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
これは……ここで、いろんな歌……聴いてみたい。
ここで練習できるって。すごいし。イベントとかでも。来てみたい。
それで…もし。もし、春曲さんがいいのなら……
(身体が疼く。鼓動が高鳴る。「そこ」へ触れてもいいのか、確かめるように一歩、一歩と踏み出して)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
諦めが悪い、というか…ま、すげえ奴らが揃う中で食らいついていけるのがこれくらいしかなかったんだよ、俺は。
(苦笑い)
最初の内はみんな恥ずかしいもんさ。一人を前に歌うのだって戸惑うことだってあるし。
でもそれも少しずつ経験すれば、案外癖になるもんさ。
陽樹・春曲 2022年5月20日
ま、俺達がもう少し活動を本格的にしたら、そのうちな。
ここにも人を呼んでライブを実現していきたいし。
あぁ、生憎と客は俺一人ではあるが…それでもいいなら、ステージに立ってもいいぞ。
(こくりと頷き、その歩みを進めようと)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
……そう。
なんだかやっぱり。深い世界。
……だからこそ。響く歌って。あるんだろうけれど。
そう、なの?
それじゃあ…きっと。私も。羽ばたける日だって。
リヴィア・メルビル 2022年5月20日
……やった。
その時は。ぜひとも。きっとこの場所の。その時の空気って。
ここにいないと。味わえないものだろうし。
じゃあ……
(ひとつ頷いて、ステージへと立って)
(すぅっと深呼吸して胸に残った恥ずかしさを隅へと追いやると、澄んだ声で歌い始める)
(もう何度も、人のいない夜の広場で亡き姉のために歌った、自分と姉とを繋ぐ曲。しっとりと穏やかなそれを、此処で)
(無効票)
陽樹・春曲 2022年5月20日
あぁ、いつか羽ばたける日はあるだろうよ。
必ずしも、とは約束はできねえが…努力を続けてれば、叶う可能性は上がってくるだろうしな
陽樹・春曲 2022年5月21日
(ステージに立って響き渡る歌声を静かに耳にしながら、彼女の歌い上げる姿をじっと眺めていた)
へぇ…なかなかいい綺麗な歌声じゃんか。
(なんてことをつぶやきながら、歌い終わるまで静かにその様子を見ていた)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2022年5月21日
……ありがと。
そう言ってもらえると。頑張れる。
(一曲歌い終わると、ぺこりと礼をして)
(綺麗な声と褒めてもらって、ちょっぴり照れて)
……これは。姉さんが私に聴かせてくれて。いっしょに、何度も歌ってたものだから。
だから。とくべつ。
ありふれた曲かもしれないけれど。私にとっては。
(そんなことを話しながら、ステージから戻ってくる)
(演出終了)
陽樹・春曲 2022年5月21日
へぇ…そんな特別なもんを聴かせてもらえるとはな。
こちらとしても光栄な話だ。
(ステージから戻ってくる様子を静かに迎えて)
思っていた以上に満足してもらえたようで何よりだ。
ここを利用してもらえたことも嬉しいしな。
陽樹・春曲 2022年5月21日
…時間ももう少しあるし、そんじゃ収録部屋の方も見て回るか。
(その後も二人の歌の時間は続いていく…)
(いつかここで歌う日が来る、その時に向けて)
(演出終了)
陽樹・春曲 2022年5月21日
【〆】