きらぼしちっちゃいものくらぶ

【1:1】桜の散る頃に

弦星・心 2022年4月23日
春らしい気候が徐々に初夏へと近づき、桜の木に新緑が混じり始めた頃。貴方は、穏やかな日差しの下を歩く少女の姿を見かけるだろう。

少女は桜並木の下、緑の交じった空を眺めながら──端的に言えば、上を見ながら歩いていた。目の前に、電柱が近づいているのに気付かぬまま。



ごつん。



その音は、通りすがりのあなたにもきっと届いているだろう。




(お招きした貴方様と、30レス位までの少しの間。)




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弦星・心 2022年4月23日
(痛そうな音がした。)

(次の瞬間、少女は顎を抑えて蹲る。)

(なんてったって、真上を見ていたものだから、ぶつけるのだって相応の位置になる。)
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ロス・ヴェルト 2022年4月24日
(ーー桜も見納めか)(そんな事を思いながら桜の木を見ながら歩いていた。……すると、前方から妙な音が聞こえたので視線を前へと向け)

……大丈夫か? (蹲る貴女へと声を掛ける)(……もしや、この子も俺と同じように桜を見ていたのだろうか?そんな考えがよぎりながら)
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弦星・心 2022年4月25日
………、(涙目で口を抑えてながら、貴方を見る。そして数秒してから、)


…べろ、かんだ。
(もごもごしながらそう言った。かなり痛かったらしい。ぽろりと涙が落ちた。)
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ロス・ヴェルト 2022年4月25日
舌。それは……痛いな。(痛みを想像してゾッしつつ、涙を垂らす貴女を見て、男は少し考えた後、尋ねる) ……簡単な応急手当でいいならするが……いいかね? ああ、痛くて喋りたくないから手で返事してくれ。OKなら指を一本、とNOなら二本だ。
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弦星・心 2022年4月26日
(そう言われて、少し迷ってから控えめに人差し指を出した。ちょっとでも痛みをやわらげたい一心のようで、首も縦に動く。)

(口を開けて、べっと小さな舌を出した。赤くなっているのが見えるだろう。)
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ロス・ヴェルト 2022年4月27日
……ありがとう、信用してくれて。それではそれに応えるよう治療をさせて貰うよ。(礼を告げて、男は治療、魔術を使おうと詠唱をする)

ーーー(使う魔術は初歩的な回復魔術。効果は打撲やら擦り傷の痛みを消す程度のものだ)

……どうだろうか? 舌の痛みはひいたかと思うが。
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弦星・心 2022年4月28日
(ふわりと魔法の気配を感じて、少しすると痛みがスっと引いていく。ちろりと舌を口の中に引っ込めて、口を抑えてもごっとしてから、)…いたくなくなった。

(感動気味に呟いて、改めて目の前の優しい人を見る。)
…たすけてくれて、ありがと、ございました。
(へたりこんだまま深々と頭を下げる。)
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ロス・ヴェルト 2022年4月28日
痛みが引いたなら何よりだ。(うむ、と口を綻ばせ、頷いて) 次から桜を見るときは立ち止まって見るべきだな。その方が桜も喜ぶだろう。
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弦星・心 2022年4月29日
ん。そうする。ついついぼんやりしちゃったの。(こくり、と静かに頷いてから、)

…でも、ここ、さくらとお空のいろがすごくきれいなんだよ。春色なの。(と、上を指さす。桜を見ていた、というよりは、空と桜の色を見ていたようだ。)

みずいろと、白いくもと、さくらのピンク。ちょっとだけはっぱの色もある。きれい。
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ロス・ヴェルト 2022年4月30日
春色。(指に釣られるように見上げて) ……成る程、確かにこれは…春だな。(先程までは桜しか見ていなかった)(しかし、少し視線を桜の上の空へと移して重ねれば、より春を感じられるではないか)

……綺麗な光景だな。まるで、一枚の絵のようだ。
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弦星・心 2022年4月30日
ん。すてきな春色。こころはこの色がすき。
(こくりと頷き、空をもう一度見上げる。大好きな、この時期にしか見られない色の組み合わせ。)

ん。こんなキレイなせかいを、こころも絵にしたい。もくひょう。(と、目に焼きつけるように上を見上げ続けた。)
(あなたが少女の腕や足に目を向ければ、そこが絵の具で汚れていることに気付くだろう。)
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ロス・ヴェルト 2022年4月30日
そうか、……それなら見惚れてしまうのも仕方ないな。(好きならさっきのように激突しても仕方ないと苦笑しながら納得して)

ほう、絵を描くのか。……もしやこれから何処かに描きに行く途中だったりするのかい?(ふむ、と貴女をチラリと見て、絵を描くのだなと気付いて)
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弦星・心 2022年5月3日
ん。しかたない。…けど、ぶつかったのはこころが悪い。むちゅうになっちゃうのは悪いくせって、おじいちゃんにもおこられる。(と、後半に向かうにつれて若干しょんぼりしていく。)

…んーん。描いてたけど、きゅうけいに出てきた。描いたらステキになるかなっておもっただけ。…なっとくいかなくて、ちょっとだけつかれた。(下を俯いてそう答える。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月5日
そうだな、確かに夢中になって周りが見えなくなるのは、少し駄目かもしれないな。……だが、夢中になるものがあるというのは良いことでもある。一つのものに全てを向けられる凄い事だ。だから、悪いことではないと思うぞ。ただちょっと、場所を考えてから夢中になればいい。(顔に苦笑いを浮かべながら、そう告げる)(ーー保護者が心配する気持ちも分かる。だが、夢中の先にこの子の道があると思うと悪いこととは言えなかった)

休憩時間か。それは大事だな。気持ちが良くない時に続けても納得した品は出来ない。俺も物作りをしているから、多少は分かる。
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弦星・心 2022年5月6日
…すごいこと…良いこと?(と、苦笑いを浮かべる相手を見上げる。優しく教えてくれる様子に早々に心を許していた。)
ん、わかった。ばしょをえらぶ。おぼえた。(こくこくと何度も頷いた。)

うん。やっぱり、じぶんがつくるものは、じぶんがいちばんまんぞくするようにできなきゃ。…おじさ…おにいさんも何かつくるひと?(おじさん、と言いかけて、しらない人をおじさんと呼ぶのは…と言い改めて、そう問いかけた。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月8日
ああ、凄くて良いことだ。ここはこうしたら、ああしたら…そんな風に一つの物をより良く出来るように考えられるのは素晴らしい事だと、俺は思うよ。

うむ、実は時計を作っている。1つ、1つ、細かい部品を作って組み上げ、そして仕上げに絵を彫ったりしたりしてる。(ああ、爺さんでいいぞ、と最後に付け加えながら説明した)
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弦星・心 2022年5月9日
…ん、じゃあ、こころ、すごくいい子。(嬉しそうに呟いた。)
いい子でいれば、お友だちもふえて、なかまもふえる。だから、どんどんよくしたい。(ふんふん、と言うことに納得したように頷く。)

とけい。(目をぱちくりした。思い出したのは前の家にあった水色の時計だ。)
…とけいって、つくれるの?きかいがウィーンってつくってるんじゃないの?(すごく驚いているのかホント?と何度も問いかけている。)
…おじちゃん、すごい。(呼び方に許可を貰ったので、ちょっと距離を縮めてそう呼んだ。キラキラと尊敬の眼差しを向ける。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月9日
良い子か、…そうだな、こうして俺のような爺さんに付き合ってくれる君は、良い子だな。(ーー純粋で少し心配ではあるが。心の内で思いつつ)

確かに機械で作る時計というのもある。だが、手作りで作る時計もあるんだ。例えばこれとかな。(そういって、男は腕に身に付けている腕時計を見せようとする)(機械式の青の腕時計。文字盤の中心が硝子になっていて中の歯車等が動いているのが見えるようになっている)
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弦星・心 2022年5月12日
…だれにでもじゃないよ。おじちゃんみたいに、やさしい人としかおしゃべりしない。…いじわるする人はやだもん。(最後だけ、何かを思い出したかのようにすこしだけ眉間にシワを寄せた。取り繕うように、忘れるように首を振って、)

わぁ…くるくる回ってる…これ、おじちゃんつくったの?…すごい…。(見せられた青い腕時計に釘付けになる。じぃっと時計を見つめる瞳はキラキラと輝いている。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月12日
……そうか。それは光栄だな。ありがとう、優しいと言ってくれて、そして話に付き合ってくれて。(触れられたくない所だったか。気を付けなくてはと反省して)

ありがとう。とはいえ、俺の時計はそこまで凄くないさ。俺の師に当たる人の時計はもっと凄いぞ。
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弦星・心 2022年5月13日
ん。おしゃべり好き。だから、たのしいから、こころもありがとうだよ。(そう言ってぺこりと頭を下げた。その時にはすでに眉間のシワもどこかに行っていた。大して気にはしていないようだ。)

でも、こころにはできないから、おじちゃんはすごいんだよ。おじちゃんよりもっとすごい人がいる?…それはもっとすごいのかもしれない…。(もっと、と上を示されてどんな時計なんだろうと想像してみる。きっと鳩が出てきたりする時計なのだろう。おとぎ話に出てくるでっかいやつ。)

(アニメや絵本で見かけたような大きくて古い時計を想像した。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月13日
(礼を返されて、一瞬呆気に取られた表情を浮かべ) ……ふふ、まさか君の方から礼を言われるとは思わなかった。(そして今度は口元に笑みを作って笑った) どうやら、この出会いはお互いにとって良いものだったのかもしれんな。

ふむ、そうかね? ……なら、凄いのかもしれんな、俺は(そこまで言われたなら受け入れないとなと心の内で) だが、そんな俺よりも凄い人が俺の師だ。あの人は俺よりも長く時計を作っているからな、……長く同じ事を続けられるのは凄いことだ。だから君の夢中になる癖は凄いと思うんだ、俺は。
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弦星・心 2022年5月14日
…?こころがありがとうって思ったから…へん?(きょとん、と小さく首を傾げる。)
ん、それはそう。サクラがステキなであいにしてくれた。(風に揺れる葉桜を眩しそうに、控えめに眺める。)

そう。おじちゃんはすごい。(と、コクコク頷いた。)おじちゃんのししょうさんはもっとすごい…そうぞうできないや。(首を傾げて少し悩んで、)…同じことを長くつづける…すごい…こと…。…ん、そうかなぁ。じゃあ、こころもがんばれば、おじちゃんのししょうさんみたいになれるかも?(凄いこと、だなんて褒められては少し調子にも乗る。嬉しそうに瞳が輝いた。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月15日
いや、そんな事はないさ。ただ…なんだ、礼を言われるのには馴れてなくてな。(困ったように笑って誤魔化して)桜、つまり春は出会いの季節とも言うらしいからな。成る程、それでか。

まあ、こればかりはな。師が作った時計を見れば分かるかもしれないが、今は持ってないしな。(こんなことなら持ってくるべきだったかと、肩を竦めて) 成れると俺は思うぞ。絵を描きつづければきっと、君は凄い絵を描けるさ。
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弦星・心 2022年5月16日
おじちゃんはいい人だから、おれい、これからもっともっと言われるはず。(当たり前のように首を傾げながらそう告げた。)

であいのきせつ。…それは、とってもステキ。うん。それでだよ。ぜったいそう。

…じゃあ、こんど、またこころと会ったとき、みせてほしい。つぎのやくそく。(たのしみ、と小さく呟いた。せっかく出逢えたんだもの、これで終わってしまっては寂しい。)
…おじちゃんがそう言ってくれると、なんかがんばれる気がする。そしたら、こころも、おじちゃんとつぎあうとき、おじちゃんに絵をみせてあげる。…毎日描いて、そしたら、こんなに上手になったよって、おじちゃんがそう言ってくれたからがんばったよっていうんだ。(相も変わらず表情は変わらないけれど、ほんのり頬が赤い。次への楽しみの約束が嬉しいようだ。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月18日
いい人。……いい人か。(その言葉は男にとって、あまり言われたことのない言葉だった)……となると馴れなくてはな。

ああ、素敵な季節だな、春は。桜も見れて出会いもあって……四季があるというのはいいものだ。

ああ、次は持ってくるさ。さて、どれを持ってくるか。(今から考えだす。また会う気満々だ)
おや、それは楽しみだ。未來の画伯の一枚。ふふ、将来自慢が出来てしまうな。
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弦星・心 2022年5月20日
ん。おじちゃんはやさしい。だからいい人。こころがたくさん言うから、いっぱいなれてほしい。
(勢いよく頷きながらそう伝える。心は優しい人が大好きなので、とっくに優しいおじちゃんも大好きだった。大好きな人には、幸せになって欲しい。そんな願いを込めた言葉だ。)

春はステキ。でも、春だけじゃなくて全部ステキなきせつ。秋も、夏も、冬も、ぜんぶ好き。

こころね、かっこいいやつがいい。カラフルだともっといい。(と、素直に要望を伝えた。抽象的で分かりづらい要望だ)
たくさんじまんしていいよ。こころ、すごい人になるからね。もくひょうなの。
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ロス・ヴェルト 2022年5月23日
……ああ、馴れていくよ。これからゆっくりと。……ありがとう。(胸に暖かい何かを感じながら、今一度、礼を告げる)

そうか、四季を全て楽しめる。それは素晴らしいな。(全てを素敵で好きと言える。それがきっと絵を描く感性を磨き、動力になるのだろうなと思う)

カラフルでカッコいいか、…ああ、了解した。要望通りの時計を持ってくるとしよう。
ははは、ああ、うんと自慢させて貰うよ。
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弦星・心 2022年5月23日
だいじょうぶ。こころがたくさんほめる。(まかせて、と力こぶしを作る。女児らしい普通より少し細めの腕に力こぶしは見当たらないけれど、気持ちだけは伝わるだろう。)

だってどのきせつでも、キレイな景色はたくさんある。まいにち見たことないものがある。ステキでしょ。(真っ直ぐと濁りのない瞳で言った。)

やった。たのしみ。…おじちゃんにこころのアトリエのばしょおしえてあげる。…おじちゃんだと中はいれないけど、コンコンしてくれたら。(いつも持ってるキッズスマホが見当たらない。ポケットをごそごそしてから、諦めて自分の住処を教えようと考えた。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月25日
……お手柔らかに頼むよ。(この子なら本当に凄く褒めてくれそうだ。……そしてそんなに褒められたら自身がどうなるか分からないと感じて)

ーーそう、だな。毎日は同じようで違う。……うむ、その通りだ。(その曇りなき瞳に男の心は貫かれ、ただ同意を示す)(……これが若者の、未来の光か)

おや、いいのかい?では、変わりに俺もアトリエも教えよう。(懐から名刺を取り出す。店の場所と電話番号が書かれている名刺だ)
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弦星・心 2022年5月29日
んむ。まかせて。(お手柔らかに、と言われてすごく頼られたような気がした。ので、自信満々に褒め倒す気持ちになった。力強いまかせて、の一言だ。)

うん。だからおじちゃんと会えた。きょうはステキな1日になった。…いたかったけど、もういたくないし。(さっきまで痛かった顎を手でそっと隠しながら照れたように呟いた。)

ん。いいよ。…めいし、カッコイイ。こころもめいし、つくろうかな。あ、こころのアトリエはね、ちっちゃなとびらがめじるしでね──
(身振り手振りでアトリエの場所を教える。大概ざっくりとではあるが、特徴を聞けば直ぐに分かるかもしれない。)
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ロス・ヴェルト 2022年5月31日
……ふむ、成る程。あそこか。あそこ辺りは何度か行ったことがある。覚えておくよ。

名刺を作るには些か、早いと思うぞ。君はこれからどんどん成長していくんだ。その度に新しく作るとなると……小遣いが失くなるかもしれん。(ふふふ、笑い声交じりの軽口を述べて)
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弦星・心 2022年6月2日
ん。よかった。つたわった。あんしん。(ほっとしたようにつぶやいて、)

はやい…?(何故、という顔になってから、続けられる言葉にはっとした。)それはこまる。こころ、おこづかい、だいじだから。(慌てたように即答した。後にしようと心に決めた瞬間だ。)

…ん。じゃあ、こころ、そろそろもどる。ぜったい、アトリエあそびにきてね。こころもあそびにいく。(風も少し冷たくなってきた。また空を見上げて、今度はしっかり前を向いて、次の約束を念押しする。)
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ロス・ヴェルト 2022年6月3日
ああ、大事にしないとだ。お小遣いはな。名刺を作るのは小遣いではなく費用でだ。

うむ、何時になるかは分からんが、落ち着いた時に行かせて貰う。(店に来たときに備えて、この後茶菓子でも買っておくかと考えつつ)

では、今日はこの辺りでお別れだな。納得の行く絵が描ける事を祈っているよ。(そして、男はゆっくりとその場を後にしようと歩き出す)
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弦星・心 2022年6月3日
おこづかいじゃなくて、ひよう…?(キョトンとしている。よくわかっていない顔だ。けれど、踵を返していってしまうので、今度また聞こう、と気持ちを取り直した。)

ん。まってる。ありがと。またね、おじちゃん。(背中に向けて、大きく手を振った。)
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弦星・心 2022年6月3日
(──そうして、短いけれど素敵な邂逅は終わりを告げた。)

(春色は、風を伴って、そんなふたりを見送るだろう。)
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弦星・心 2022年6月3日
おしまい。
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