caelum

【1:1】lectio librorum

井・燕雨 2022年1月23日
その日はよく晴れた日だった。
ここ数日の寒さに機嫌を損ね雲間に隠れがちだったお日様が、ようやく顔を出してくれたお陰で吹き抜ける風も暖かさを取り戻して。

「んー、いい天気」

ぐっ、と伸びをして全身で太陽の恵みを享受して。
さて、折角のいい天気だ。ちょっと出かけてみようか。
 そういえば、角の図書館が今日は開いているはず。何か良さげな本を見繕って読書タイムもいいかもしれない。

そんな、とある一日の出来事。

発言可能
【ベロニカ・バーゲスト】
【井・燕雨】




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ベロニカ・バーゲスト 2022年1月23日
(陽射しが眩い。けれど、熱い陽射しの国を出身とする身からすればまだまだ寒い。上着の襟元を押さえて冷気の侵入を防ぎながら、女は長い髪を風に遊ばせ街を歩く。今は本を読みたい気持ちと、空きっ腹をどうにかしたい気持ちで天秤がゆらゆらり。とりあえず眼前の図書館へと足を踏み入れれば、すっかり慣れた調子で本を返してまた別の本を借りにいく)
(手に取ってはぺらぺらとページを捲り、気になれば手に取って、そうでなければ戻して。そうしていたら、手にはあっという間に本が4冊。あと1冊……そう思って見上げた棚の上。そこに、先日借りそびれた本があった)
……背伸びすれば届くかな。んっ。
(めいっぱいにつま先立ちをして指を伸ばす。伸ばす――のだが、あともうちょっと、もうちょっとが足りない)
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井・燕雨 2022年1月24日
この季節ならではの冷たい風も昨日までと比べれば暖かみを感じる。やはりお日様ってやつは偉大だ。なんて思いながら空腹を訴える声を宥める。まずは食後のお供を探さねば)
(馴染みとなった受付に軽く挨拶しつつ館内は足を踏み入れる。さて、どんな出会いがあるかしら。と、羽根と尻尾に気をつけつつ書架の間をふらりとお供探し。あれこれ手に取ったり戻したり、ふと歩みが止まる)(視線の先には本棚に手を伸ばす小柄な人影。どうやら目当ての本が少々高いところにあるようだ。辺りを見るも踏み台は使われているのか不在。何度目かの挑戦をする足元は抱えている本もあってか不安定で)
お目当てはこれ、かしら?
(困っているのを眺める趣味があるでなし。驚かせない様に気をつけつつ彼女の後ろから手を伸ばしその指先が掠めていた本を取り、差し出てやる。勿論、威圧感を与えない様に穏やかな笑みを添えて)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年1月28日
(あと少し。例えば跳ねれば取れるだろうか。けれど、それで本を崩してもいけないし。どうしたものかと考えあぐねていると、意識の端に引っ掛かる気配。反射的に振り返ろうとする――それよりも早く、背を覆う程の影と、聞き覚えのある声。それが背後から手を伸ばして、目当ての本を引き抜いた)
……いぇんゆー?
(慣れぬ発音を確かめるように口にする。そして振り返れば本が差し出されていて、見慣れた柔い笑みがある)
ん、それ。ありがと。……本、探しにきたの?
(本を受け取って、頭を下げる。この人は不思議だ。なんとなくお腹空いたなあと思うと、なんでか遭遇することが多い)
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井・燕雨 2022年1月28日
そ、燕雨さんさ。(相手の不慣れそうな発音も楽しむようにウィンク一つ返し。別にもうちょい呼びやすくしてもいいんだよ?なんていつものように付け加え)折角のいい天気だし散歩ついでに食後のお供を探しにきたのさ。最も、肝心の昼飯もまだなんだけどね。お前さんはなにやら大漁だねぇ。(相変わらずだなぁ、なんて思いつつ、持てるのかい?なんてついお節介心が顔を出す)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年1月29日
じゃあ、いぇん。(呼びやすくしても、と言ってくれたから素直にそのようにした。ウインクに不思議そうに瞬いて、よいしょ、と受け取った本を手持ちに重ねて持ち直す)
そっか。じゃあ私と同じ。私も本が読みたかったのと、お腹が空いてた。(で、近かったから先に図書館に来たのだと)
全部読みたかった本だから。この間借りた小説の続きに、図鑑に、あと色々。重いけど鞄に入れるから大丈夫。……いぇんは、本借りた?
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井・燕雨 2022年1月29日
なるほど。それじゃよかったらどこかで一緒に昼飯でもどうだぃ?だとそりゃよかった。とはいえ、あんまり鞄に無体を働くんじゃないよ?(なんて少女の本好きを知るが故に、揶揄い混じりに頷いて)アタシはこれから手続きしてくるところさ。(先程、本を取ったのと逆の手にある数冊の本をみせる。推理小説が一つと文芸書が一つ。あとは写真集とレシピ本だろうか、大判の薄手の本が一つ)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年1月31日
行く。なに食べる?(ご飯、と聞いて女の赫の瞳がきらんと瞬いた。一人だと適当にしがちな食事も、この人と一緒だと美味しい店だとか屋台だとか、そういうものにありつけると、もう覚えている)
鞄は物を入れるのが仕事。……確かに最近、紐が悲鳴をあげてる気がするけど。(肩から提げたトートバッグの紐をちらりと見直す。適当に拾って使っている其れは、確かに紐の付け根の縫い目がいくつかほつれている)
そっちの本、読んだ。面白かったよ。あと料理つくるの?(燕雨の手元から見覚えのあるタイトルを指差して告げては、目ざとく料理の本も見つけ。女もカウンターへと足を向けた)
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井・燕雨 2022年2月2日
(食事と聞いて目を輝かせる様子に瞠目した後、楽しげに目を細め。喉を鳴らすように、音量に気をつけつつ笑い)っはは。それじゃ早いとこ貸出手続きをすませちまおうか。(ひらりと空の方の手を振りカウンターへ誘う。本に関しての話に花を咲かせつつ、彼女の鞄、その紐にも視線を投げる。だいぶほつれてきている。修復してもいいが、何かよいものを見つけたら何か理由を付けて渡すかな、なんて思いつつ)
さて、なににしようかねぇ。(くぅ、と空腹を訴えた腹と、本も入って重量が増した鞄を肩にかけ直し。聞こえちまったかい?と少しばかり照れ臭そうにしつつ問いかける)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年2月5日
そうしよう。食べるは急げ。(善は急げとでも言いたいのだろうが、だいぶ自分流に改竄してしまっている。どこで知った知識か、女は至極真面目な顔で本を借りて恨めし気な紐のトートバッグに本を詰め込んだ。燕雨が借りるの待って、共に歩き出す)
いぇんもお腹空いてるのね。なら甘いものがいい。甘いものはお腹が幸せになる。でなければお肉がいい。焼肉とか。野菜はなくてもいい、いぇんにあげる(黄泉還りの癖に食欲は旺盛であった。ただし、生来の偏食はどうにも治らなかったよう)
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井・燕雨 2022年2月9日
お前さん、色々と間違えてないかぃ?(だいぶ改竄された言葉にくすくす笑い混じりにツッコミを入れつつ共に図書館を出て)
そうさねぇ…何にするか…ってこらこら、ちゃんと野菜も食べなさいよ?(甘いものに肉、と相手の偏食っぷりに思わず噴き出し。さて、なににしようかねぇ、と店をいくつか脳内でピックアップしつつ。昼時の忙しさを抜けカフェタイムに移りつつある店々のある方を指差して。あっちにでもいってみるかぃ?)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年2月10日
そーかな? でもお腹減ってる時、食べるのは急いだほうがいいと思う。(大層真面目な顔で頷いて見せる。女にとってはだいぶ本気のようだ。食は大事)
野菜嫌い……嫌いな人間に食べてもらうより、好きな人間に食べて貰った方が野菜も喜ぶと思う……。(視線をすすすっとずらす。好き嫌いの自覚はあるにはある。直す気がないだけだ)
私、店はあんまり詳しくない。だからいぇんが行くところについてく。いぇんは今、何食べたい気分?
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井・燕雨 2022年2月19日
まぁ、空きっ腹を抱える時間は短いな越したことはないけどねぇ。
好き嫌いしてると大きくならないよ?(くすくすと笑みを返しつつ、揶揄う用に自分からすれば低いところにある頭をぽふりとしようと手を伸ばす。仕方ない。またスープだかサンドイッチだかでも作ってやるか。あぁ、ケーキでもいいねぇ。なんて思考をめぐらしつつ問いかけにふむ?と思案して)そうさねぇ…。ならちょいと着いてきとくれ。(当初の予定に従おう、と手招きして歩き出す。向かう先は老夫婦が経営するこじんまりとした軽食屋。あそこならハンバーグにパンケーキ、と彼女好みのメニューもあったはずだ)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年2月24日
そう。お腹の中がからっぽはよくない。いいもん、大きくならなくても。大きくなって、いぇんを見下ろすのもたのしそーだけど。(なんて冗談。量の多い髪をぽふとされると、にんまり笑った)
いぇんが食べたいものも、決まった? わかった、ついてく。
(言われるまま、てけてけ後をついていく。今までも何度か燕雨にはご飯をご馳走になったことがある。燕雨に任せておけば大丈夫、くらいの気持ちで、疑いなく一歩後ろを歩む。途中時々「ぐー」なんて虫の声が聞こえたりするかもしれない)
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井・燕雨 2022年3月3日
おや、そりゃたのしみだねぇ。(自分より大きくなったベロニカを想像しようとして、浮かんできたのは巨大化してえっへんとしている目の前の少女で。それがなにやらおかしくて喉を鳴らすようにして笑みをこぼしつつ、歩みを進める)(路地を曲がり表通りから一つ二つと裏側へ。今日の天気だなんだと他愛無い会話をするうちに目的地へと辿り着く。小さいながらに手入れされた庭と同じようにこじんまりとした古民家のような建物。タイミング良く彼女の腹の虫も催促をしている)さ、ここだよ。(さぁどうぞ、とドアを開き中へと促す。中に入ればここの主人たる老夫婦が穏やかな笑みで迎えてくれるだろう)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年3月5日
あ、できっこないって思ってるでしょ。わからないぞ、リターナーでも成長はするかもしれない。(むっと唇尖らせてみる。ついでにその背をつんつんしてみたり。後をついて行くと辿り着いた古民家を見上げ、首を傾げ)
ここ? うん、えっと……おじゃまします?(店に入る時はなっていうんだっけ、などと思いつつ、開けて貰ったドアを潜る。老夫婦にぺこりと頭を下げ)
いぇん、いぇん。料理作るところの近くの席がいい。つくってるところ、見えるかも。(見えないかもしれないが)
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井・燕雨 2022年3月18日
ははっ、なら楽しみにしていようかねぇ。(なんて、むくれる様子を楽しむように笑みを返し。そうしてたどり着いた店に彼女の後に続いて入る)じゃまするよ。(軽く手を上げ店の奥の老夫婦へ挨拶をして。はいはい、それじゃ、そっちの席がいいかねぇ。なんて、こじんまりとした店内の、カウンター席を示す。自分もよく座る席だが、店の奥も見え、老夫婦達とも会話が楽しめる気に入りの席だ)
さて、何にしようかねぇ。(メニューをカウンター越しに差し出してくれた主人が、今日のおすすめはビーフシチューだよ、と語るのを聴きながら少女に見えるようにメニューを開く)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年3月27日
(指し示されたカウンター席に頷いて、てってけ飛び跳ねるように先をいって席に座る。老夫婦に会釈をしてからカウンター内を見回すと、調理器具や調理場が見えてとても嬉しい。ご満悦に頷いて)
いっぱいたべたい。えーっとね、えーっとね。はんばーぐのつもりだったけど、おすすめのやつ食べたい。あとはジュースとデザートも! パンケーキあるって書いてるよ、いぇん。あまあまふわふわのやつかな。それも食べる。いぇんどうする?(遠慮もへったくれもなかった。メニューを覗き込んで食べたいものを即座に決めると、にこにこしながらカウンターの中を覗き込む)
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井・燕雨 2022年4月5日
ご満悦な様子にこちらも笑みが深まる。隣の席に座り)んー、そうだねぇ。それなら、ビーフシチューハンバーグ、ってのはどうだい?(可能だろうか、と問いかけるように視線を向ければ提案するつもりだったのだろう。老夫婦は大きく頷きを返した。厨房の闊達そうな老婆なんて、任せておけとばかりに腕まくりだ)で、それにジュースとパンケーキ、ってとこかな、お前さんは。(飲み物が書かれたメニューをほい、と手渡し代わりに、食事が書かれたメニューを回収する。パンケーキの枚数も合わせて決めたまいな、とアドバイスも忘れない)
さて、アタシはどうしようかねぇ…。
ビーフシチューのランチセットで、パンとコーヒー、にでもしようかしら。(軽くするつもりだったが、隣の少女の様子に食べる方向にシフトする。しかも、焼きたてのパンや、話を聞く間に作り始めたのだろう。ビーフシチューのいい匂いや肉の焼ける匂いまてしてきそうな気配だ)
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井・燕雨 2022年4月5日
(オーダーを老人に伝えて、代わりに水を受け取る)(一つを少女の前に置く) (「さて、お嬢さん。飲み物とパンケーキの数のトッピングは決まったかな?」と穏やかに問いかける老人の目も楽しげだ。幸いにも他の客は居やない為、注文を受ければそのまま、厨房の手伝いに入るだろう。ちなみに、老人は飲み物とデザートが主担当だったりする)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年4月10日
おぉ、そんな合わせ技ができるの? じゃあそれがいい!ジュースはね、果物がいーな。オレンジのジュース。え、パンケーキの枚数決められるの?!じゃあねじゃあね、厚いのが三枚がいいっ。シロップいっぱいで!(素敵な提案がいっぱい。なのでそれをぜーんぶ加えて、柔い目で見つめてくれるおじいちゃんに元気よく手を挙げて注文する。なお遠慮は相変わらずない。腕まくりをするおばあちゃんにも手を振って)
いー匂いだね、いぇん。おなかぺこぺこだー。待ってる間、本よもっかなっておもってたけど、見てる方がたのしそ。いぇん、ここよく来るの?
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井・燕雨 2022年4月16日
(元気いっぱいなオーダーに目を細め頷いて、老人は厨房へ入っていく。暫くすれば飲み物やセットのサラダを先に用意して持ってきてくれるだろう)
んー?そうだねぇ……。(楽しげなやりとりを微笑ましくカウンターに肘をつき眺めていたが、質問されれば少し記憶を探るように視線を宙に泳がせた後)よくくる、といえばくるのかもねぇ。買い出しやらなんやらの、手伝いの時もあるけどね。(きっかけは運び屋としての仕事ではあったが、気がつけばすっかり、顔馴染みになっていたなぁ、なんて、しみじみ)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年4月29日
(料理の手際を見守っているのが楽しい。とんとんと手早く刻まれていく食材。鍋が踊って、調味料がじゅわー。ご機嫌に体と足を揺らして眺めていると、先に届いたジュースに満面の笑みをお返しして)
ジュースありがとー! サラダはいぇんにあげるよ。ほらサラダー。おまえをおいしく食べてくれる人だぞー。
(なんて、すすすと燕雨の前にサラダの皿を移動させ。自分はオレンジジュースを片手ににこにこゆらゆら)
そっかー。いぇんの行きつけってことね。お手伝いもしてるんだー。いぇん、えらいぞ。ほめてつかわすー。
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井・燕雨 2022年5月20日
(楽しそうに調理を眺める様子に老夫婦も嬉しそうで。そして、サラダに対する扱いに思わず噴き出しそうになる2人に気が付きつつも敢えて気がつかないフリをして)相変わらずつれないねぇ。サラダも泣いてるよ?(なんてからかい混じりに返しつつ、いつものことだとサラダを受け取るあたり、甘やかしている)
そ。もっと褒めてくれてもいいのよ?(なんてえっへん、としてみせたり。そんなやりとりをしている間にメインディッシュも出来上がった様だ。湯気と美味しそうな匂いのする皿が2人の前にそれぞれ運ばれてくる気配がした)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年6月8日
いーの! 私に「んーー」って顔されながら食べられるより、おいしー顔して食べてくれるいぇんに食べられた方が、ぜったいサラダもうれしーはずだもん。
(「んーー」って顔をしてみる。口を△にして、目をぎゅーっとつむって。いってらっしゃーいと、サラダに手を振った)
うむうむ、えらいぞー。がんばりやさんのいぇんはえらい(致命的に語彙がない。そうこうしているうちにビーフシチューハンバーグのいい匂いと、そして音!)
いぇん、いぇん! おいしそーなのきた! すっごいいい匂い! すっごい美味しそう!(大興奮。テーブルに皿が置かれる前に、既に手にはフォークとスプーンが握られている)
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井・燕雨 2022年6月22日
なるほど?そりゃ確かに一理あるかもねぇ。(相手の様子に仕方ないなぁと笑み一つサラダを受け取って)
ってほーら、逃げないから落ち着きな。(あぁ、準備万端。なんて変な関心をしつつ、うきうきする少女に老婆も、熱いから気をつけるんだよ、と声をかけつつ、皿を並べていく。確かにそれらは言葉通り、湯気を立て熱々の出来立て、と主張しているかの様だ)
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ベロニカ・バーゲスト 2022年9月13日
でしょでしょ! あ、でもトマトはたべるよ。ちーちゃいトマトはすきー。(なんて言いながら、ばいばいしたサラダからひょいとプチトマトをつまんで口にした)
えへへ、だってだって、すっごくいい匂い!はしゃいじゃうよー。はーい、きをつけるー!(燕雨や老婆の心配にも元気に笑って返事して。目の前でじゅーじゅー音をたてるビーフシチューハンバーグ! さあどこから手を付けよう、何から食べよう)
んーと、ん-と……やっぱりここはハンバーグから、よねっ(ハンバーグにナイフをいれ、意外にも綺麗に切り分けると、いっぱいいっぱいふーふーして)
いただきまーす!
いぇんもたべよー!
(目の前の貴方も促して、いただきます!)
(熱々のハンバーグをビーフシチューに絡めて口にする。はふはふ言いつつ口いっぱいに頬張れば、幸せがいっぱい口に広がって)
(もう何か言うまでもなく、顔が「おいしー!」と叫んでいた)
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井・燕雨 2022年11月17日
おや、プチトマトは特別扱いかぃ?
(なんて揶揄うように返しつつ。こちらも届いた皿に手をつける。
熱々のビーフシチューの香りが、スプーンを差し込むことでさらに強くなる。崩れすぎず程よく煮込まれた野菜と肉を、十分に冷ましてから口にすれば、口の中で程よい柔らかさを持って味が溶け出す。隣の友人の、顔面いっぱいの叫びに期待通り、と嬉しくなりつつ、おそらく自分も似たような幸せや美味しさがみてるだけでわかるような顔をしているんだろうなぁ、と思ったりして)
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ベロニカ・バーゲスト 2023年4月17日
ちーちゃいトマトはあまいからすき! おやさい、ぜーんぶあまいといいのになあ。
(苦いのは苦手と唇を尖らせる。そうでなければ、くったくたに煮込んだ野菜スープくらい、ヤサイの味がわからなければいいのに!)
ふはー。おいしいねえ、いぇん!おじーちゃん、おばーちゃん、おいしいよ!
(にっこにこと満面の笑みで、厨房のふたりに声をかけた。いっぱい食べるねー!とフォークを振って、隣のあなたを覗き見る)
いぇんもおいしそーな顔してる。ふふ、おいしーものっていいよね。しゃーわせになるから。
そいえば、いぇんって好きなリョーリとか、きらいなヤサイとかあるの?
(ハンバーグをもうひとくち。あつあつ美味しい。しあわせ)
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井・燕雨 2023年5月31日
野菜を材料にしたケーキとかのお菓子なら美味しくたべられるのかもねぇ。(なんて脳内で無意識にレシピを思い出しつつ)
(美味しい、との声ににこりと同意の笑みを浮かべ老夫婦にも告げ)
そりゃ美味しいものを食べれば自然と顔も緩むってもんさ。って苦手な?うーん、なんだろねぇ。(野菜指名かぃ、とカラカラと笑い)(苦手なもの、ねぇ、と思考を巡らす。うーん)
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ベロニカ・バーゲスト 2023年6月16日
おヤサイケーキ? それってニガくない?
(こてり。フォークに差したハンバーグをもぐもぐしながら首を傾げる。野菜と甘いが一致しないらしい)
わかるよー。おいしいはにこにこだもんね! んー?いぇんはニガテなのないの?
(今度は反対側に首を傾げる。あつあつのシチューをはふはふして、飲み込んだらまた笑顔)
えらいねぇ、いぇん。スキキライがないのはいーこと、なのは、私もちゃんとしってるんだよ。
ネネにもおこられるんだけどねえ。でもニガニガはやーなの!あまーいのがいい!
じゃ、いぇんが好きなおリョーリはなぁに?
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井・燕雨 2023年7月4日
野菜も材料に入れて、ってだけでちゃんとケーキだから安心しな。(これとかも甘いだろ?と自分の皿に添えられているにんじんのグラッセを指し示し。彼女の方にも乗っていただろうか)
んー、極端に苦手、ってのはないねぇ。(褒められれば、そうだろうとも。とえっへん、なんてふざけてみせ)

好きな料理か…。そうさねぇ……新しいにしろ古いにしろ作るのも食べるのも好きだけど敢えて言うなら……スープ系、かねぇ…。じっくり煮込む奴とかは時間がないと難しいからねぇ。(うーんと悩みつつ)
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ベロニカ・バーゲスト 2023年8月7日
ふむー。……あまいならヨシ!
(指さされた人参をじっと見て、自分のそれも口に入れてみる。うん、甘い。にんじんが甘い。これは好き!)
(なるほど、こんな風に甘いならオヤサイケーキも悪くないかも、なんて簡単に頷いた。娘は単純だ)

すーぷ?
(切り分けたハンバーグをもう一口。食べながらもこてりと首を傾げて)
スープ、私もすきー! スープにしたらなんでも食べられるよ! おやさいも、あんまりにがくない!
じゃあいぇん、今度スープつくって?
(にししと笑う。ちゃっかりおねだりだ)
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井・燕雨 2023年9月30日
ははっ、人参は合格みたいだね。(そのころころと変わる表情にこちらまで笑顔になってしまう。カウンターの向こうの老夫婦も微笑ましげに微笑んでいる)

んー?リクエストかぃ?ふふっ、いいよ。
なら今度……(楽し気に肯定を返し、途中でふと思い立ち)
なんなら、一緒に作ってみるかぃ?(なんて、悪戯そうに提案してみる)
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ベロニカ・バーゲスト 2023年11月25日
うん、このニンジンはゴーカク!
(おいしいよー!と作ってくれた夫婦にも声をかけた。おいしいものはおいしいと伝えるのが娘の決まりらしい)

やった。たのしみにして……うん?

(一緒につくる。料理を。わたしが?)

……むずかしくないなら、やってみたい!

(身を乗り出した)
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井・燕雨 2023年12月9日
(少女からの合格通知に老夫婦はにこにこと微笑ましげに目を細め)
あぁ。難しくはないさ。それに、一緒ならきっと楽しくなると思ってね。

ふふっ。なら決まりだ。流石に今日は無理だけど、また時間ある時にでもやろうじゃないか。
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ベロニカ・バーゲスト 2023年12月25日
いいよ! なんでもやってみたい! でもいぇん、いっぱいお手伝いしてね?
(チャレンジする気は満タン。娘は不器用だから、あまり上手ではないかもしれないけれど。それでもやってみたいと思うのだ)
(いろんなことをチャレンジしていけば、何かが見つかると信じて)

おっけ。じゃあヤクソクね、いぇん!
(こういう時は、こう!)
(そう言って小指を立てて貴方の前へと突き出した)

(次の約束に胸を温め、温かくて美味しい食事にお腹も心も温めたら、両手を合わせてきちんとお礼を言おう)
(おいしいごはんに。作ってくれた老夫婦に。連れてきてくれた友の貴方に)

ごちそうさまでした!

(満面の笑み。ああなんて、今日は美味しくて楽しい日!)
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井・燕雨 2023年12月31日
(あぁ、約束だよ。
そう言って差し出された少女の細い指先に男は節くれだった己の小指をそっと絡める。
はりせんぼんのーます
ゆーびきった
お決まりのセリフが陽だまりに弾ける)

(ごちそうさま、を告げる声に、老夫婦は穏やかに笑みを返す。
またいつでも来ておくれ
それは嘘偽りのない柔らかな歓迎の言葉)

(そんな暖かな、とある日の出来事)

ーfinー
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