こはるび荘

【201号室】2021年8月

新谷・時雨 2021年8月17日
――2013年8月15日

いつものように「いってらっしゃい」と見送った都さんを
「おかえりなさい」と迎えることは、叶わなかった。

前触れなく破られたドア。
雪崩れ込んでくる悪魔の群れ。
抵抗空しく私は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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された末に、息絶え――



――2021年8月15日

死んだはずの私は、新宿島に漂着した。
偶然か、幸運か、都さんと再会することもできた。
そして、なんとか住むところも見つけ、私達の身に起きた事を理解し始めた頃……




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新谷・時雨 2021年8月17日
(冷蔵庫の前で腕組み)

……どうして、毎日のようにコンビニスイーツが増えてるんです?

(議題「冷蔵庫の容積を圧迫し始めたスイーツについて」) (無効票)
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緒神・都 2021年8月17日
だ、だって毎週のように新作が出るのよ。
この状況下でも新作商品を開発する企業努力には応えてあげるのが公僕の努めだと思わない?
……………………ごめんなさい。
(その前で正座) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月17日
その気持ちはわからないでもありませんけれど、いくらなんでも買い過ぎです。
これでは料理のための食材を入れるスペースも無いじゃないですか。
(はあ、と溜息一つ)
反省しているのなら、構いません……と、言いたい所ですけれど。
これ、何度目でしたっけ? (無効票)
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緒神・都 2021年8月17日
あなたをうちで預かることになってわりとすぐ怒られた記憶があるわね……ということは、かれこれ三年ちょっとになるかしら……
改善の意志はあるのよ……?
(俯いて背中がどんどん丸くなっていく) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月17日
本当にあの時はびっくりしましたよ。
まさかあの悪魔の群れを叩きのめしたかっこいい刑事さんが、私生活はこんなだっただなんて……
(やや遠い目をする)
ええ、その意思が長続きしないのも知っています。
三年ちょっとも一緒に暮らしてますから。
(とっくの昔に匙は投げているようだ)
兎も角、これではお夕飯の買い物をしたら冷蔵庫に入り切りませんし、今日は外食するしかありませんね……はぁ。 (無効票)
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緒神・都 2021年8月17日
今でもカッコいいわよ……?
カッコいいわよね……うん、全然イケてるはず……
(悲しい顔で我が身を省みる)
でもほら、開き直ったりしないだけまだマシだわ。
時雨さんの分もしっかり買ってくるのは一度だって忘れてないし。
……そうだわ、帰りに電器屋寄ってスイーツ用の小さい冷蔵庫用意しない? (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月17日
はい、都さんは今でもカッコいいですよ。
オフだと全くもってアレなだけです。
(持ち上げてから容赦なく落とす。正に悪魔だった)
確かに、私のことを一度たりとも忘れていない、というのは嬉しい事ですが……今度は賞味期限との闘いでも始めるつもりですか?
せめて、買う量や頻度を減らすという方向にしませんか? (無効票)
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緒神・都 2021年8月17日
アレって何よ……
(がっくりと肩を落としながらも立ち上がる)
対魔部の皆や貴方のご家族に胸を張って、貴方が立派に大人になったところを見せられるまではしっかり保護者やらないとね。
いつかTOKYOを取り戻して貴方を送り出したときに、都さんは保護者として失格でした、なんて言われちゃ困るもの。
(ジャケットを羽織って、ネクタイを締め直す)
それはそれとしてスイーツ減は持ち帰って前向きに検討するわ。夕飯食べに行くとして、時雨さんは何が食べたい?
希望が無いならまた豚骨のラーメンになるわよ。 (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月17日
え、一つ一つ全て具体的にお聞きしたいんですか?
(あれとそれとこれと、と指が折られていく。片手では足りそうにない)
……でも保護者としては、十分すぎる程だと思っていますよ。
あなたのお陰で私は何度も救われて、あの日まで生きてこれたんですから。
(外行きの服装を整える背中に、聞こえないようそっと呟く。素直に真っ直ぐ伝えるのは、思春期の少女にはまだ難しかった)
ううん……できればカロリー控えめ、お野菜多めなものが好ましいですね。
お夕飯のあと、選り取り見取りなデザートが待ち構えている事ですし。 (無効票)
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緒神・都 2021年8月18日
えっそんなにある?
そんなにあることあるかしら?
(次々折られる指に頬が引き攣る。公私のケジメはきっちり分ける方だが、だからってそんなに?)
カロリー控えめで野菜多めね。
育ち盛りなんだからタンパク質も取らなきゃだめよ?
……じゃあちゃんぽんとか。リンガーが新宿にもあって、九州人としては助かるわ。
(逃れ得ぬ豚骨スープの呪縛。代案がなければ長崎ちゃんぽんに連れて行かれることだろう) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月18日
リンガーなら、確か低糖質めんやめん無しも選べたはず……はい、それで異論ありません。
(一番気にしていたのはカロリーについてらしい。こう見えてもやっぱり思春期の少女なのである)
それでは、行きましょうか。 (無効票)
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緒神・都 2021年8月18日
あ、でもアレよ?
時雨さん、貴方くらいの歳でダイエットとか気にしすぎると私くらいの歳になったとき身体に来るわよ。
カロリー摂らないんじゃなくて摂ったぶん消費するのを心掛けたほうがいいんじゃないかしら。
(鞄を肩に掛け、靴を履いて先に出る。時雨さんが出たら鍵を締めて、車通りは時逆以前よりだいぶ減ったらしい道の車道側に立って夕飯に出かけるのだ)
(なんだかんだであの事件から暫く、ようやく彼女が打ち解けてくれて以来続くいつもの日常。8年後の新宿島なんて奇妙な土地に流れ着いても、この日々だけは変わらず守らないといけない) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月22日
………
……

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新谷・時雨 2021年8月22日
(また、別の日)


(お夕飯も片付いて、のんびりとした食後のひと時のこと)

……あの、都さん。
折り入って、お願いがあるのですが。 (無効票)
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緒神・都 2021年8月22日
あら、時雨さんがお願い? 珍しいわね。
お小遣いが足りなかったなら、ちゃんと用途を説明すれば増額も検討するけれど。
(食後のデザートにとコンビニのプリン――2021年流行りの四角くて硬いやつだ――にスプーンを入れながら、はてと同居人の珍しい相談に目を合わせる) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月22日
いいえ、お小遣いは……配給チケットはまだ十分な量がありますので、今は大丈夫です。
お願いというのは、そういうことではなく……

(一度視線を落とし、改めて決意したかのように目を合わせて)

私に、戦い方を指導していただきたいのです。
TOKYOに居た頃は、力には目覚めていたのにずっと都さんに守られっぱなしでした。
でも、これから世界を取り戻す戦いが始まるというのに、私だけまた守られている訳にもいきませんから。 (無効票)
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緒神・都 2021年8月23日
戦い方を?(スプーンを置き、眉根を寄せて背筋を伸ばす)
警官として一つ。
学校は休止してても、貴女はまだ学生よ。警官でも、まして自衛官でもない。立場ある大人として、そんな身分の子が戦いに出向くのを許すわけにはいかないわ。
そして私人として一つ。
あの時みたいに――私達の主観での3年前のように、貴女が傷ついた所を私は見たくないわ。
だから、緒神都はそのお願いに反対したい、のだけれど……
(ただ、負い目もある。それで結局、あの日この子を守れなかったのだ。大人としては今度こそ守り抜くから武器など持たなくていいと言ってやるべきだし、そう思ったから駄目だと言った。でも、また私の手の届かないところで彼女が――そう、此処に居るということは、私と同じように――残酷で危険な目に遭うならば、自衛の手段は持っておくべきかもしれない。果たしてどちらが責任ある大人の態度なのだろうか) (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月23日
それは……わかっています。
でも、私にも、戦う理由が……いいえ。
私が戦わなくてはいけない理由が、あの日に……最期に、できたんです。
(一度目を伏せ、改めて真っ直ぐに都の顔を見る)
私を、殺したのは……姉さんの、成れの果て。
それも一体ではありません。十体は超えていました。
……多分、何らかの手段で、量産されているのだと、思います。
あんなこと……許せる、ものですか。
(悲しみと怒りがない交ぜになった声色で、訴える) (無効票)
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緒神・都 2021年8月23日
…………っ。
(その告白に息を呑む。だって、そうだろう。明確にお前が判断ミスを犯したせいで死んだのだと告げられ、その上それを齎したのがこの子の家族の成れの果てだなんて)
……そう。そうね。許せないこと、よね。自分の手で終わらせたいというのは、分かってあげたいと思う。
でも、それで貴女がもっと傷つくのは、大人として、保護者として見過ごせないわ。
だから、私に教えられることを教える代わりに約束して。

目的のために自分の身を投げ出すようなことだけは絶対にしないで。 (無効票)
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新谷・時雨 2021年8月29日
…………
(都の息を呑む所作に、内心でごめんなさいと謝る。彼女を責めたい気持ちは欠片程も無いが、こういう揺さぶり方が一番効くというのは、そこそこ長く暮らして知っていたが故に)
……はい、約束します。
傷つかずに、というのは、戦いに身を置くことになる以上難しいかもしれませんが……
少なくとも、自分から命を放り出すような行いはしない、と。
(いつも通りの揺るがぬポーカーフェイスで、そう言い切る) (無効票)
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緒神・都 2021年9月2日
そう……それなら、私にこれ以上貴女を止める権利はないわね。
分かったわ、私に教えられることは全部……と言っても、拳銃の撃ち方と式神使役の方法くらいしか人に教えられるようなものは無いけれど、貴女が望むものを与えましょう。
約束、守ってね時雨さん。
(指切りよ、と小指を立てる。これでも術士のはしくれ、ちょっとした呪いで約束を守らせることも出来る――ディアボロス相手にどこまで通じるかはわからないが――が、ここではそうしないでおこう。彼女を信じて、今度こそ生き残ってくれることを願う) (無効票)
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新谷・時雨 2021年9月2日
……ありがとう、ございます。
はい、かならずちゃんと生きて帰ってきます。
だって、私が死んだら……都さんの私生活に注意をする人が居なくなってしまいますもの、ね?
(小指を絡めながら、冗談めかして言う。貴女を悲しませるから、とは素直に言えないお年頃である) (無効票)
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緒神・都 2021年9月5日
そうね、クロノヴェーダとの戦いでなくて生活習慣病で倒れるなんてことになったら笑い話にもならないわ。
私には時雨さんがついていないと、ね?
(指切りげんまん、絡めた指を解いて)
(かつて同僚たちから託してもらった技術を、今度は私が託すのだ) (無効票)
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新谷・時雨 2021年9月19日
(解かれた指をちょっとだけ名残惜し気に目で追いながら)
そ……そうですよ。都さんには私が、ついてないと。
(言い返され、改めて自分の言ったことに照れてか、ぷいっと軽くそっぽを向いた)

……えっと。それで……まずは銃の扱い方を、教えて頂ければと。
私でも扱えそうな武器は、これくらいしか浮かばなかったので。
(取り出したのは、時雨の手に十分収まるサイズの小型のリボルバーだった) (無効票)
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緒神・都 2021年9月21日
今後ともよろしくね、時雨さん。
頼りにしてるわ。
(その様子が可愛らしくて、くすりと笑う)

そうね……拳銃だと、狙って当てるっていうのは結構難しいのよ。
漫画みたいに遠くの相手を一撃、なんてのはよほどの名手じゃないと。
だから、これだと至近距離での不意打ちみたいな使い方になると思うわ。
そういう訓練でも大丈夫? 敵に近づかないようにするなら、銃を変えるかなにかそういう術で補助する訓練からになるけれど。 (無効票)
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新谷・時雨 2021年9月21日
えっ。
(何か思ってたのと違う、と言いたげな声が漏れる)
そ、そうなんですか!?
てっきり、こう、物陰に隠れながらちょっと離れた敵と撃ちあうみたいなのを想像していたのですが……
(何だかんだ戦いからは遠い所に居た娘である。知識が漫画やドラマに寄るのは仕方ない部分もあるだろう)
えっと。でも、そうですね。近接での身の守りに使う方法があるのでしたら、是非。
主力として単独で使うというよりは、魔法を使う時の隙を補うような使い方をするつもりでしたので、ある意味丁度いいのかもしれません。 (●発言終了)
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緒神・都 2021年9月23日
練習すれば当たらないことも無いんでしょうけど、今から時雨さんがその技術を身に着けるまで練習するより護身術として組み込んだほうが効率的だと判断したわ。
いずれ時間ができたら射撃術も、ね。

さて、至近距離で使う以上狙いを付けることは考えなくていいわ。最低限銃口が相手の方に向いていればいいのだから。
そうなると学んで身に着けるべきは、安全な使い方とメンテナンス方法ね。
整備不良や取り扱いミス、不注意で暴発させるわけにはいかないから、地味なお勉強になるでしょうけれどしっかり覚えていきましょう。 (●発言終了)
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