夜行

【RP】冬に花

御縁・榊　2021年12月17日
廃墟の一角。
先程までふたり組の少年たちが配信していたはずの其処には、車が一台。

早速後部座席に乗り込んで横になり、猫のように丸まって「おやすみぃ」の言葉を最後に静かになってしまった少年。
相方が呼んだ見知らぬ大人とふたりきりになってしまった上、助手席を余儀なくされた少年。
そして、帰りの脚にと呼び出され、運転席で再びエンジンを掛けようとしている青年。

果たして、帰り道、どんな会話をすべきだろうか？

💐
榊と春曲

💐

御縁・榊　2021年12月17日
（運転席に窮屈そうに翼を畳んで座った青年は、エンジンを掛けてその場から車を動かした。窓が不自然に、ばん、と揺れたかもしれないが、野良猫を迎えに行くと良くあることだったので気にしない。代わりに、伸ばした長いし竜尾が後部座席の眠る少年に、そっとブランケットを掛けた。ふんわり、花の香り）
災難だったねぇ、こんな場所まで。もうバスもない時間だし、此処から歩きだと市街地まで相当掛かるよ。（助手席の少年……夜行でちらりと見たことはあるが会話はしたことがない……へと、青年は何処か気怠くも穏やかな声を掛ける）（車の後部窓が、ばんっ！と音を立てた） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
あ、いえ…まぁ、あいつと一緒の時はだいたいいつもの事っつーかなんというか…。
(運転席から語りかける青年の声に反応して、頬を軽く掻いて苦笑いを返す)

こちらこそ車で迎えに来てありがとうございます。ただでさえ不穏な場所だったから、歩いて帰るのはちょっと不安だったっつーか。
(初めての相手だからかその口調は比較的穏やかだったが、後ろから妙な物音が聞こえれば、びくりと体が跳ね上がった) (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
未霊、元気だからねぇ……。（苦笑混じりにしみじみと。元気（意訳）だから、まあ、連れ回される方は慣れないとやって行けないだろうとは思う。自分？自分は別に、耐性があるし、些細なことだと思ってしまう方なので。盛大に跳ねた相手の身体に、思わずくすりと笑を零し）
大丈夫。車の中まで入って来られないし、帰り着くまでには祓うから。……君さ、配信見る限り、怖いの苦手？ (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
元気は元気でいいんだが…一緒に連れ出されるほうはなかなかついてくのが一苦労だったりしますがねぇ。
(音が静かになれば、ふぅ…と息を吐いて落ち着きを取り戻す)

はぁ…そんな簡単に祓えるもんなんすか、俺にはなかなかパッと想像つかないけど…。
(なんて言った後、彼の問いに対し)
ゔっ…い、いやぁそんな事は…って言いたいけど、配信見てるならお察しですよね…。
(見られてるのならホラーが苦手なことなど簡単にわかることだ。) (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
ふふ、それでも君を連れ出したいんだから、懐かれてるねぇ。（くすくすと楽しそうに笑う声。着いて行くのが大変であることなんて、あの子が知らないはずもない。が、それでも連れ回すのだから、着いて来てくれると信じているのか、着いて来られるだけのバイタリティと友情があると信じているのか。まあ、一緒に遊べる友達が居るのは良いことだ。車窓から流れる景色の中に、時折ちらちらとノイズが走る。うん、見事に憑いて来ている。さて、どっちにか）
俺は朱祝ほど得意じゃないけど、一度祓ったあとに小物なら継続的に寄り付かないようにする方は得意だよ。（朱祝（アケノ）。相手も知る少年の名前を出しながら、ウィンカーを出してハンドルを右に切る）
うん、それだけ苦手でもこの子と一緒に行くのはすごいなと思って観てる。未霊から君の名前は良く聞くしねぇ。 (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
はは…懐かれてる、ね。あいつにはいいように遊ばれてる気がしてなりませんけど。
（走る車の窓に視線を移しながら、運転手との会話にはは、と鼻で笑う）

朱祝…って、アケノの事ですか？あいつとも知り合いだったんですね。
厄除けの効果があるだけでも俺には羨ましい限りですがね。

陽樹・春曲　2021年12月17日
（ふと、後ろで寝ている少年の事を思い浮かべつつ）
…ま、同業者でこうして同じように活動してる仲なんてこいつくらいなんでね。
苦手は苦手だけど、それだけで関りを切るほど嫌な人間じゃないすよ。
あいつ、人を振り回しはしますけど、一緒にいて居心地は不思議と悪くはないですし。

（彼が寝てるからこそ、少しだけそんな本音を零した） (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
あの子、興味のない人間にはそれなりにドライでしょう。振り回すのなんて、君に甘えて良いと思ってる証拠だよ。（困った野良猫さんだ。今だって、自分が寝ても連れ帰って運んでくれると思っているから寝るし、それでこの助手席の少年のこともちゃんと安全に連れ帰ってくれると思っていると、自覚ありだか無自覚だかは知らないがこうして示して来る。全く、ほいほい甘やかしたくなるから困る）
そ、朱祝。あの子のこの世界での身元引受け人は俺だしねぇ。まぁ、未霊の身元引受け人も俺だけど。未霊もそうだけど、君もあんまり強い厄除けをすると配信に差し障るでしょう？（加減がなぁ、と可笑しそうに、その割には困ったように眉を下げて笑う）

御縁・榊　2021年12月17日
……ふふ、それなら良かった。しょっちゅう危ないコトばっかりするスリルジャンキーに着いて行くのは大変だと思うけど、この子を引き留めるものはひとつでも多い方が良いからねぇ。頑張って。（相手の本音を聞くと、ブルートパーズの瞳を嬉しそうに細めた男の角にふわりと花が咲く。霞草。「清らかな心」「幸福」の言葉を持つそれは、穢れ堕ちた“悪霊”の訪いを更に遠ざける） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
…そう、っすかね。
（とはいえ実際自分の事を心配してくれてる時が垣間見えているのも確かだし、そう思うと悪い気はしない）
…ま、困ったやつですけど…憎めないやつ、ですよ。

そうだったのか…。未霊とアケノの繋がりもいまいちよくわからなかったんだが、お兄さんが関わってた、ってわけですか。
（なるほど、と納得して）

陽樹・春曲　2021年12月17日
ま、まぁそれは…うーん、複雑な心境だな…。
（厄が付きまとうのは避けたいが、かといって配信業に影響が出てしまうのも困りものだ。悩ましい声を上げながらそう答えた）

本当にその通りすぎる…。
ま、あんまり危ない橋を渡りすぎないようできる限りは見てはおきますけど…
（そう言って次の言葉を出す前に、運転手の角に花が咲いたのが見えて）

…って！つ、角に花が…！？
（その様子を見てちょっと驚いてた） (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
ホントにね。今だって自分が寝こけてても良いと思ってるんだから、困った子だよ。（困った子扱いする割に、声音は穏やかに優しい）（相手の言葉に思わず笑ってしまって）
残念、全然俺関係ないよ彼処に。俺が朱祝を拾ったのは刻逆当日だし、そのあとシェアハウスに放り込んでるからね。未霊は……刻逆から数日後くらいかな？に、うちの庭に転がり込んで来たんだよ。（経緯が地味に掠りもしておらず、あのふたりは勝手に知り合って勝手に仲良くなっていたのである）

御縁・榊　2021年12月17日
ほらね。結果として、未霊にも乗っ取り防止しか出来てないんだよねぇ。（リターナーだからか、どうにも悪霊に好かれやすいらしいあの子に鈴を持たせたのは、猫鈴がてらと乗っ取り防止の御守りである）
そうしてあげて、配信に関しては俺が居ない方が多いからねぇ。俺もお店あるし。……ん？嗚呼、そういう植物関連のドラゴン混ざりなんだよ、俺は。これは花言葉での悪霊祓いの駄目押しかな。ほら、変な音しなくなって来たでしょう。（自分の纏う花の香りで既に祓いは効いていたとは思うが、うちの可愛い野良猫を大事にしてくれる彼の友人のために早々に駄目押しで追い払ってしまおうとした結果である）（現に、窓を叩く音も、車窓から覗く風景のノイズも、消えているようだった） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
あんだけ突っ走ったり人の事を笑っておいて…ホント、気まぐれな猫みたいだな。
…その様子だとお兄さんも手を焼いてる感じではあるみたいっすね。

…なんつーか…うちと似た感じの境遇だったんだな、あいつら…。
（自身も実際、一人拾って迎え入れた例があったためか、不思議と親近感を感じてしまった）

陽樹・春曲　2021年12月17日
そ、そうだったんすか。
見た感じからドラゴニアン、とは思ってましたが…そういや確かに、やけに外が大人しくなった気も…。
（窓を叩く音もノイズも、外に走る違和感も今となってはだいぶ落ち着いているようだった）

…結局、そういやお兄さんの事何にも聞いてなかったっすね。
俺の事は配信見てたから知ってる、とは言ってましたけど…何のお店を？ (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
まあ、大体野良猫みたいなもんだよねぇ。さぁ、どうかなぁ。手を焼いてるつもりはないけど、可愛がってはいるね。（少年をしれりと野良猫扱いしながら、手を焼いているかに関しては笑うだけ。自分は大体のことには動じない精神をしているし、多分、振り回し度合いに関しては此方の方が上である）
あれ。君も誰か拾ってるのかな、それとも拾われてるのかな。

御縁・榊　2021年12月17日
もう怖いものは大体居ないから、安心してね。（大丈夫だよ、とひょいと伸ばされた柔らかな毛並みの竜尾が、相手の肩を安心させるように軽くぽふんと撫で叩いた）
嗚呼、そういや未霊の話しかしてないね。俺は花屋だよ、“ L'oiseau bleu.”っていう店をやってる。（新宿に残された花屋の中で、何軒が変わらず店を続けてくれていることやら） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
（あの少年を相手に割と余裕そうな話しぶりに、「この人結構侮れないな」なんて思いながら）

ん、あ、いや、まぁその…俺が拾っては、いますね。
（若干ちょっと拙い感じに答えた）

陽樹・春曲　2021年12月17日
（尻尾が肩に当たると、なんとも不思議な感触が伝わってくる）
（なんというか、落ち着く…そんな雰囲気に当てられつつ）

へぇー、花屋ですか。確かに植物に縁のある力もあるみたいだし、似合ってますね。
L'oiseau bleu.……花屋……

…ん？
（ふとここで何か引っかかるものがあり、首を傾げた）
（確かあいつがよく行ってる花屋の名前も、そんなだった、ような） (無効票)

御縁・榊　2021年12月17日
ん。君、15か16かそんな所？それでひとひとり拾うのは……なかなか大変そうだなぁ。（この時間に未霊に付き合ってしょっちゅう出歩いている時点で、相手に家族が残っているとは思っていない。高校生くらいの子供がひとひとりを拾っていると聞くと、少しだけ心配するように視線を少しだけ相手に向けた。ハンドルを握っている関係上、直ぐ前に戻したけれど）（ハンドルから手を離さないまま、竜尾は自在に動いて手の代わりを果たす。便利なものだ）
まぁね、植物との相性は元から良いから。……ん、どうかしたかい？（何やら気に掛かった様子の相手を見ると、不思議そうに問い返す） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月17日
えっと、16っすね。元々高校入学に当たって一人暮らししてたんですけど…刻逆があってからちょっと訳アリで一人拾ってしまったというか…。
まぁ、生活面に関しては大変っちゃ大変ですけど…。
（抱える問題は確かにあるが、それでも今はなんとかやっていけてるようだ）

陽樹・春曲　2021年12月17日
（ふと頭を巡らせて記憶を呼び出そうとする）
（そうしてしばらく考えた後）

…えっと、そっちの店によく女の子の御客さんが通ってたりしてませんかね？
常連客というか…銀髪の天使の子、なんすけど。
（切り出してみる。もしもこれが本当なら…なんとも世界は狭い話だ） (無効票)

御縁・榊　2021年12月18日
このご時世だから、家族が消えちゃったとか、他所の世界から流れ着いてしまったって子は多いけど、その上でひとひとり拾って世話をしようと思えるってのは、うん、君すごいねぇ。（良い子だ、と男はのんびりと笑った。あの気紛れとスリルジャンキーの塊のような野良猫を案じてくれるのは勿論、今のこのどうしようもなくなった世界で進んでひとを抱え込もうと思えるのは随分なお人好しだ）
……銀髪の天使の女の子、って言うと……もしかして、ユノ？（長らく車を走らせる内、ネオンの明るさや人混みが目に付くようになって来た。新宿の市街地まで来れば、もう安心だろう） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月18日
そこまで凄い事なんてしてないっすよ。ただ、あのまま放っておいたら後味悪いと思っちまっただけですから。

！
（挙げられた名前を聞いて反応すれば）
やっぱりあいつの行ってた花屋って…はは、意外と関わりが近いもんですね、俺ら。
（少しずつ新宿の明かりが見えてきたおかげか、すっかり先ほどまでの怖さは和らいだようだった） (無効票)

御縁・榊　2021年12月18日
うーん、……はい。これ、登録しておいてくれる？要らないかもだけどね。大人が必要な時も、無関係の吐き出し口が欲しい時も、今回みたいに未霊が潰れていて連れ帰るのも大変な時もあるかもしれないから。何かあったら掛けておいで。（ひょい、と相手の前に竜尾が男のスマホを差し出した。その画面にはQRコード。連絡先。要らなければそれに越したことはないし、相手の今までやれて来たという実績を蔑ろにするつもりはないけれど、意外と、駆け込み先があるというのは便利なものではないだろうか）
ふふ、思ったより身近だったねぇ。まぁ、未霊と同じ学校の友達である時点で店の近くには住んでるだろうと思っていたけど。（可笑しそうに喉を鳴らして、車は一度、赤信号で停止する） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月18日
(尻尾が伸び、自身の前にスマホが差し出されれば、それに応える形でこちらもスマホを使って画面を写し、交換される)

…ありがとうございます。
なるだけ自分自身の力で解決はしていきたいですが、どうしても必要な時は頼らせてもらうかもっす。

確かにそうだけどこれだけ近すぎるのも珍しい話だと思って。
ユノのやつが何かと花を買ってきては飾ってるけど、店主が優しい人ってよく言ってましたからね。
今日初めて会って、ちょっと納得ですよ。

陽樹・春曲　2021年12月18日
っと、そういやまだお互いに自己紹介しそびれてましたね。
こいつも碌に紹介もせずに寝ちまったしな…。
(後ろで寝る少年を見て)

陽樹春曲…未霊やユノからはハルって呼ばれてますけど、そっちは渾名みたいなもんなんで。 (無効票)

御縁・榊　2021年12月18日
うん、気楽に呼んでくれれば良いよ。どの道、一応この子の保護者、俺だし。（無事に連絡先が交換されると、また尻尾がスマホを男のポケットに仕舞って行った。随分と異形化慣れして、まるで手の延長のように動く竜尾だった。相手は間違いなく野良猫に連れ回されるだろうから、自分のことも遠慮なく呼べば良い）
おや、納得に足るものでもあったかな。……ユノは何時も店の花たちにも声を掛けてくれるし、生垣の薔薇たちもあの子は気に入ってるみたいだから、そう評価してくれるなら嬉しいかな。
……あ、忘れてたなそういえば。なるほど、春曲だね。覚えておくよ。俺は御縁・榊。未霊がお兄さんって言ったら俺のコトかな。

御縁・榊　2021年12月18日
（車は走り出し、やがて一軒のシャッターの降りた店の駐車場へ。冬でも瑞々しい薔薇の生垣が良く目立つ其処は、もしかしたら相手も目にしたことがある場所かもしれない）
ごめんね、君の家まで送ってやりたいんだけど、ちょっと先にこの子を家の中に置いて来て良いかな。（未霊）（余計なものに憑き纏われる前に、とりあえず安全圏に放り込んで禊をさせておきたい）（相手が許可すれば、男は眠る少年をブランケットごと抱き上げて一度自宅の中に消えて、直ぐ戻って来るはずだ） (無効票)

陽樹・春曲　2021年12月18日
店の花に声を…そういやあいつ、そんな力もあるって言ってたっけか。
花達にも好かれてるようなら何よりっすよ。
んじゃ榊さんっすね。改めてよろしくお願いします！
（携帯に映し出された連絡先に「榊さん」と登録をしておいた）

…あー…レイが言ってたお兄さんって榊さんだったんだな…。

陽樹・春曲　2021年12月18日
（しばらくして車が駐車場へ止まり、青年の提案に）
あー、俺の事は後回しでも大丈夫なんでお気になさらず。
送ってもらってるだけでもありがたい話ですし。

そいつの事は早いところ部屋で寝かせてやってください。
（そう言ってにこやかに相手が向かっていくだろう様子を眺めては）

…ふー…どんな出会いがあるかわからないもんだな。
（そうして再び彼が戻ってくるのを車の窓越しに待って、僅かながらの静かな夜の時間に身を委ねた） (💐)

御縁・榊　2021年12月18日
うん、改めて宜しく、春曲。（此処まで話しておいて、お互いの名前が最後に分かるというなかなか変わった順番になってしまったが、それはそれとして。相手に笑い返して、男は眠る少年と共に自宅へ消えて行った）

御縁・榊　2021年12月18日
（そうして）（戻って来た青年は、また車を走らせる。相手に道を案内して貰いつつ、辿り着いた相手の自宅前。相手が車を降りると、窓を開けて顔を出した男の手には大輪の赤薔薇一輪。今日はこの子を枕元にでも置いて眠ってやって、と相手にそれを渡すと、男はエンジンを掛け直し、元来た道を帰って行く）（赤薔薇は、とても凛々しく強い花だ。今夜は、その香りで、棘で、君の夜を護ってくれることだろう） (💐)

御縁・榊　2021年12月18日
【〆】