Join

雨の日の話

夏生・幽 2021年11月28日
男は今日も店にいた。
性格は恐らく真面目とは言い難いが、日差しの強い日も、雨の日も。
不思議とこの日課を欠かしたことはない。

足音がして振り向いた。入り口に濡れ鼠になった人物が立っている。
一瞬誰だかわからなかった。
顔を覗き込んで漸く、嗚呼、と声をあげるのだった。



時刻:夜

本日のゲーム:メンテナンス中



1:1RP→朝来野・帷




0

夏生・幽 2021年11月28日
トバリくんだ。濡れた猫みたいになってて誰かわからなかったよ。
今日はねぇ、一日雨なんだって。
ハンカチ使う? 全然乾かせそうにないけど。
(上着のポケットから白いハンカチを取り出して、キミに向けた)
0

朝来野・帷 2021年11月28日
(声を掛けられてハッとしたような顔をする。雨の中歩き続けたのも、この店まで訪れたのも自分の意思…の筈だ。ぽたりとずぶ濡れの身体から雫の落ちる音がした。)
あ、あぁ……。そう、だな。ちょっと雨やどり……上着だけでも乾かせると有難い、んだが(店の奥まで足を踏み入れるのは迷惑だろうと考えていたところに。向けられたハンカチを、つい受け取ってしまっていた。嗚呼、このハンカチも、白く、)
……さすがに今日は居ないだろうとも思ってたんだ。この雨だし。幽霊探しに来るようなヒトも……たぶん、いない。
0

夏生・幽 2021年11月30日
うん。今日はキミ以外誰も来なかった。
僕は傘をさして来たんだ。だからほら、濡れてない。
(ね?と、証明するように腕を広げる)

そこにいたら風が当たって冷たいよ。
スタッフルームで良ければハンガーあるけど、使う?
(暗い店内の奥を指さし)
0

朝来野・帷 2021年12月1日
……日課って言ってたから居ない日はないような気もしてきたな。ぅぐ……傘を持たずに歩いてたのは…ちょっとした若気の至りというか……(証明するよう広げられた腕に僅か視線を逸らした。風が当たって冷えるのは自分だけの問題でもない。)
……店の中を少し濡らすことになりそうだけど借りられたら有難い、かな。このハンカチも…きちんと洗濯して返すよ。(ずぶ濡れのまま。受け取った白いハンカチは何処を拭くでもなく手持ち無沙汰に。落ちる雫をとりあえず拭っておいた。)
0

夏生・幽 2021年12月2日
嗚呼、わかるなぁ。
傘なくてもいけそうって気持ちで外に出るんだけど、結局ずぶ濡れになるやつ。
(相槌を打ちながらキミを誘うように先を歩く)
(店の奥にある鍵付きの扉。
『関係者以外出入り禁止』の注意書きにも構わず中へと入って行き)
0

夏生・幽 2021年12月2日
狭いところだけどゆっくりしてってね。
ハンガーは……あったあった。はい。
(まるで私物を貸し出すような態度でキミへ手渡そうと)
(椅子これ使ってとパイプ椅子を足で動かしたり)
(まるで自分の部屋のようだった)
0

朝来野・帷 2021年12月5日
共感は得られたようで何より……いや、お店の中を汚してるから結局はダメなやつなんだけど。(誘うように歩くあとを追う間も、ぽたぽたと落ちる雫が止む気配はない。なるべく気をつけるように歩いたところで。ちらりと見えた扉には、注意書きがあったような気もした。)……お邪魔しまーす? なんというか、此処に住んでる訳でもないって言ってたけど。主みたいには見えるよなぁ。このゲームセンターの一部ではある、みたいな。(手渡されたハンガーを受け取って、濡れた上着を掛けながら……つい思い浮かべたのはそんな感想で。)
0

夏生・幽 2021年12月9日
住んではないけど、棲みついてるのかも。
(スタッフルーム内は暗く、筐体の明かりもなければ、夜なので小窓から差し込む陽の光もない)
(自分は暗闇に慣れているけれど)
(流石に視界が悪いかと部屋の電気をつけて)

眩し……。
(蛍光灯の光に目を細めると、フードを目深に被りなおした)
トバリくん、今日はどこかに出掛ける予定でもあったの?
0

朝来野・帷 2021年12月11日
はは、不思議な言い回しだ。本拠地と別荘みたい。(濡れた上着とハンガーをひとまず邪魔にならないといいなぁ…と思うところに引っ掛けて。振り返れば室内に灯りがついた。目深にフードを被る様子が見えて。)
眩しいのが苦手なら暗いままでもよかったのに。そんなに長居は……(無くもなかった用事を思い出し。とりあえず勧められていたパイプ椅子に腰掛けて。面談のような気分ではある。)いや……特には。住んでるところに居づらくなっての、プチ家出のようなものだったし。雨に濡れてたら頭も冷えないかなぁ……と。
0

夏生・幽 2021年12月12日
別荘かぁ。本拠地を追い出されたらここに住もうかな。
(自分の席みたくパソコンデスクの前に座って)

ううん、部屋の明かりは時間が経てば慣れるから平気。
(と言いつつ目元まで隠れるくらいフードを下げている)
(見えない顔をそちらへ向けた)
家出……プチなんだ。じゃあさ、ここにいたら良いよ。
エアコンのリモコンがずっと行方不明でね。
外と同じくらい寒いから頭もよく冷えると思う。
0

朝来野・帷 2021年12月14日
追い出されないのが一番だとは思うけど…。この別荘だと追い出そうとするヒトもいなさそうだなぁ。(別荘というか仕事場というか。幽霊の仕事ってなんだろうな、等と思いながら。フードに隠れた姿に視線が向いて)
……共同で部屋を借りてる相手がいるんだけど。偶に揉め事みたいになって。プチ…家出だから、まぁ一日くらいで帰ってはいるんだ毎回。ナツキさんがそこまで迷惑でなければお言葉に甘えて……これから更に寒くなる季節なのに使えないエアコンで大丈夫? リモコン探そうか、(じっとしているのも落ち着かないが、ずぶ濡れな格好のまま動き回るのも問題があるような気がした。結果として変な態勢で留まるハメになる。気まずい。)……幽霊ってやっぱり風邪とかひかないものなのかな。
0

夏生・幽 2021年12月17日
へぇ、一緒に住んでるひとが居るんだ。
誰かと一緒なら寂しくない……だけじゃないんだなぁ。共生って。
(難しいね、と首を傾ぐ)

僕は寒くないし、幽霊なら風邪も引かないと思う。
けど、キミが頭を冷やしすぎて風邪を引くかも。
最近はねぇ、僕以外の人もここに来るから……探そっか。
(散らかったパソコンデスクの上の物を退かしたり捲ったりしながら)

なぁ、人と喧嘩するのってどんな気持ちだろう。
早く仲直りしたいって思うのかな。それともずっと喧嘩中?
0

朝来野・帷 2021年12月17日
あぁ、うん、ええっと……いざ人に話すとなるとうまく言えるかわからないんだけど。…っと、遊びに来る人がいるのか。じゃあ尚のこと、リモコン見つけられた方が良さそうだなぁ。(探しながら話す方が気楽だと思ったのか。反対側から片付けるようにして手を伸ばす。似たようなものは纏めて置くようにした。)
…全くの他人同士なら気まずさとか慣れるまでの時間とかあるんだろうが。従兄弟というか、兄弟みたいに育ってきた相手だから……帰れる場所があって落ち着く、みたいな気持ちの方が近いのかも。兄弟喧嘩なんて些細なことで衝突するからなぁ。仲直りはできないままかもしれない、永遠に。(雨の日に飛び出すような奴だから。…何か固いものに手が触れて、目的のものだろうかと思い出したことと。)俺も風邪は引かないよ。一度は死んでる身だからね。
0

夏生・幽 2021年12月19日
キミにとっては家族みたいな人なんだね。
ずっと仲直り出来なくても一緒にいられるのって良いな。
喧嘩をしてそれきりのほうが悲しいもん。
(机の上には見当たらなかったので引き出しを順番に開けて見たり)

そっかぁ。死んでるんだ。
じゃあトバリくんも幽霊だったの?
(とくに驚いた様子もなく、まるで世間話のように訊き返す)
0

朝来野・帷 2021年12月19日
家族みたいなもの。……そうかもしれないな。友人とか腐れ縁とかよりは、そんな風に思えていたんだろう。喧嘩できるくらいのが仲は良いんだろうけど。言いたかったことも言えないまま、それっきりになってしまうのは確かに哀しいことかもな。(書類の山に埋もれていた固い感触を掘り出してみれば。白っぽいリモコンのようなものが見つかった。自分では判断がつかないので彼にも尋ねてみようか。)
未練は特に思い浮かばなかったから幽霊ではないんじゃないかなぁ。だから噂の幽霊に興味を持って、此処に足を運んで。初めて会った時にあんまり驚かなくてがっかりさせてしまったのは申し訳なかったけれど。……ところで、この白いのってエアコン用のやつかな?(引き出しを探す彼の元へとやんわり近付き。手に持つ感触がイヤに軽いのが引っ掛かりはする。)
0

夏生・幽 2021年12月21日
幽霊じゃないんだ。でもそんな話を聞いたことがある。
クロノヴェーダが生き返らせた人間がたまに復讐者になるって――、
(見せられた白いリモコンに、ああたぶんそれだ、と手を伸ばしかけて)
(首を傾げた)

……電池、液漏れしてないかな。
0

朝来野・帷 2021年12月22日
あぁ、存在は知ってるんだな。俺も他のヒトに会ったことはないから。実は幽霊だった、ってこともあるのかもしれないけれど。
……そうか。長く使われてなかったならそういう可能性も(伸ばされかけた手に渡す前に。白いリモコンをひっくり返してみる。蓋を開ければ)……そもそも電池が入ってないな、コレ。(どうしようかと彼を見る)
0

夏生・幽 2021年12月23日
キミも幽霊だったら、幽霊にも足があって物を持ったり触れたり出来るって証明になるのになぁ。
(空っぽのリモコンを覗き込むように体を傾ける)(嗚呼、と漏らして)
(伸ばしかけの手は今度こそ受け取ろうと)

電池もらってこないと暖かくならないね。
でも明日で良いか。キミも寒くないのだし。
見つけてくれただけでも助かるよ。
――なぁ、それよりさ。キミも痛みを感じないの? 僕と同じ?
(暖房器具よりもすっかり別のことに関心を向けている。“一度死んだ”というキミのこと)
0

朝来野・帷 2021年12月23日
幽霊って透けてそうなイメージがあるもんなぁ。足があったり物を持てるのが居ても良いとは思うけれど。…あ、さすがに電池のないリモコンは動かせないか。(元の場所に戻そうかと思うも。彼の手が伸ばされたままだったので。蓋を戻してから今度こそ手渡していた。)
明日、電池が手に入るまではお預けか。無事に動くといいな、エアコン。……ん?いや、痛いものは痛かったと思う。熱いとか冷たいはわかって、寒い…なんかはそこまで感じないような。ナツキさんは痛みを感じない……怪我することがあったら大変そうだな、それは。
0

夏生・幽 2021年12月24日
そうそう、テレビも4Kの時代だし。
幽霊の解像度も上がってきてるんだと思う。
(受け取ったリモコンを目立つ場所に置いた。これでもう失くさない)

死んでても痛いんだ。僕とは少し違うんだね。
知らないうちに怪我することもあるけど、僕丈夫だし残留効果ですぐに治るよ。
温度もね、鈍いだけでここが寒いことも何となくわかる。それに――、

痛覚の記憶はあるから、痛いほうが嫌だってことも。
……トバリくん、一回死んでて得したことってある?
0

朝来野・帷 2021年12月24日
テレビも4K……あっ、解像度か。幽霊が写真に撮れたり鏡に映るのは確かにすごい時代になってそうな。(リモコン以外も片付け甲斐のありそうな雰囲気だったけれど。そういえばこの部屋の主ではなかったことを思い出す。)
蘇らせ方にも色々あるのかもなぁ。いずれ治ると分かっていても、傷付いてると知るのは悲しい…と想う相手もいるかもしれないし。鈍いと無茶しがちになるのもわかるし。死んでも嫌なもの全部が無くなったりはしなかったな。俺の場合は、だけど。
……得したこと。考えたこともなかったなぁ。……また死にそうな場面に遭遇した時、生きてる人を庇えそう、とか?
0

夏生・幽 2021年12月25日
誰かを庇ったら自分が痛いし、二度目は生き返れないかもよ。
でも、そうだな。人を守れることが得と思えるのは善いことだと思う。
(特段変わらぬ声色で感想を漏らす。懐から煙草を取り出して火をつけた)
(深く煙を吸い込んで、)

じゃあさ、トバリくんが死にそうなときは僕が庇ってあげるよ。
痛くないし、僕のほうが死ななさそうだから。
(口から放した紫煙を揺らし、いいことを思いついたとばかりにキミを見る)
0

朝来野・帷 2021年12月26日
それも、そうか。一度目は生き返れたからって、二度目もそうとは限らないなら。善いことだった…のかは今でもわからないな。(彼の感想も尤もだとは思う。それを考えた自分はまた庇いそうだな、なんて過りもしながら。煙草を取り出す様を眺めていたところに。続く言葉には目を瞬かせて。)
……それは。ナツキさんには未練見つけたり、することがあるのに。……いや、そうか。そうなる前に…そういう状況にならなければいいだけで……ええと。ナツキさんのピンチには俺も駆けつける、でお互い様にはなる…かな?
0

夏生・幽 2021年12月28日
(善いこと“だった”。過去形だ)(逡巡する間があって)
……人を助けられて、自分も生き返れたなら善い結果なんじゃないかな。
(一度目はね、と軽く付け足して)

そうだなぁ。じゃあ、ここに霊媒師がやって来て、僕が除霊されそうになったときは助けて貰うね。
これでお互い様だ。
(煙草を咥えたまま笑った)
0

朝来野・帷 2021年12月29日
……そう。思えるように、これからもちゃんとしていかないとな。(一度目の、善かったと言える結末だったのかは未だわからないまま。ならばこの先も考えていけばよいか、と。)
……霊媒師が来ることなんてあるんだ? というか今この状況でも成り立つ職業なのか……まぁ、いいか。除霊もさせないし、追い出されないようにもするし、危ない時には、助けられるのがお互い様で。幽霊…いや、ナツキさんにとってお節介すぎてたら言ってくれな。昔から考え無しに行動してるとよく言われてるんだけど。
0

夏生・幽 2022年1月1日
霊媒師が来たことはまだ無いけど、子供たちが幽霊を捕まえに来たりするんだ。
前に見つかったときは見逃してもらえたんだけど……。
(今度はどうかなぁなんて、溜め息みたく白い煙を吹く)

僕は助けてくれる人をお節介と感じたことはないなぁ。
ひとりだとご飯も着るものもきっと用意出来ないだろうし。
現代人は他人に無関心だって言うけどさ、きっとキミみたいな親切な人が居るおかげで助けられている人もいるはずだよ。
0

朝来野・帷 2022年1月1日
肝試しだけじゃなくて捕まえに来る子もいるんだ。今時の子どもは勇気があるなぁ。一回くらいだったら俺も見逃して貰えそうな当てはあるにはあるんだけれども。(幽霊を捕またい子ども。説得も大変そうだなぁ、なんて呑気な方向に考えが流れていく。だから、彼の言葉には思わず)……はは。ナツキさんの言うことも尤もだとは思うし。助けられてる人もいるだろうけど。…なんだろう、自分で思ってたよりも今まで関わってきた人……幽霊か、とは掛け離れてたというか。記憶がないのもあったら、そういうもんか。
0

夏生・幽 2022年1月2日
なんかねぇ、捕まえた幽霊を売ってお小遣いが欲しいんだって。
どうやって売るのか知らないけど……僕、キミが関わった人たちとそんなに違うんだ。
幽霊だから人より人を頼るのが得意なのかもしれない。
(幽霊だからでも、特技のように捉えるでもないようなことをやや自慢げに口にする)

キミは優しいのに、一番身近な人とは仲直り出来ないんだよなぁ。
僕にはキミが人と喧嘩してるとこも想像出来ないから、なんだか不思議だ。
0

朝来野・帷 2022年1月2日
せ、世知辛いな…。小遣いは其々の家庭事情もあるだろうし……ナツキさんが売られてしまうのも困るだろうし。…幽霊だから、もあるのかもだけど。人を頼るのが得意なのは善いことだと思うよ、俺は。片方だけが手を伸ばしても…掴めなかったら意味がなくなってしまうだろうから。(やや自慢げな様子に笑顔を見せて。そのヒトらしさが心地よく思えたのかもしれない。)……色々なヒトがいて良いと思うんだ。色んなことを見て知って、変わることもあれば…変わらないこともあって。仲直りとはいかないまでも……なんて。
…っと、雨宿りに長居し過ぎてしまったかも。ナツキさんはまだ此処にいる?
0

夏生・幽 2022年1月3日
うん。皆同じじゃ喧嘩も出来なくてつまらないもんね。
(微かに笑い混じりの声色だった)

僕もそろそろ帰ろうかな。
キミの上着もまだ乾いてなさそうだけど、
(ハンガーに掛かったキミの上着の裾を触ってみる)
……ビチャビチャではなくなった気がする。ベタベタくらい。
(フォローにもならない感想を述べると、嗚呼そうだ、と立ち上がって)
(部屋の片隅で何かをゴソゴソ漁り始める)

――はい、これ。良ければ使って。置き傘の中で一番マシ……綺麗なやつ。
(まるで捨てられた、と思わせるような粗雑に閉じられたビニール傘をキミに差し出した)
0

朝来野・帷 2022年1月8日
ナツキさんが誰かと喧嘩してるところも想像しにくそうだけど。最後には、わだかまりもなくお別れ出来るのが一番なんだろうな。(笑い混じりの声色に苦笑を返し。帰るためにと上着を掛けたハンガーに視線をやれば。)あぁ、あれだけ濡らしてたからベタベタくらいでも……部屋に帰って洗濯と乾燥にかけたら、八割くらいは元通りになると…いいかなぁ。(生乾きはそこまで気にならないが、可哀想なことになっているのはちょっとだけ気恥ずかしい。借りたハンガーから外した上着に袖を通している間に、部屋の片隅を漁る様子へ首を傾げて。)(それから差し出されたのはビニール傘だった。半分驚き混じりの顔で。)ナツキさんの傘は……じゃなくて、置き傘か。…なんだか色々と借りることになってしまったなぁ。白いハンカチも洗って一緒に返しに来るよ。今度は雨の降ってない日に、きちんと。
0

夏生・幽 2022年1月11日
僕の傘はこれ。
(似たり寄ったりなビニール傘を取ってキミに見せた)
そうだね。今度は晴れた日に家出してくると良いよ。
僕が居なくても、ここ鍵開いてるから。
(不法侵入の手引きでもするようにドアノブを回すとスタッフルームを出て外へ向かう)
0

夏生・幽 2022年1月11日
(部屋を出ると雨音が一層強く感じられた。
雨宿りをしたって覆ることはなく、今日は一日ずっと雨だ)
(店先に出て傘を開く)

止まないなぁ。これじゃあ傘をさしたって服を濡らしそう。
(キミほどじゃないけど、と笑って付け足して)
それじゃあ、また。今度はさ、喧嘩の勝敗教えてね。

(手を振り、白い影が雨の中へと消えてゆく)

(雨は翌朝に上がった)
(天気予報は暫く晴れが続くらしい)
0

夏生・幽 2022年1月11日
【〆】
0