【RP】花盛りの庭
御縁・榊 2021年11月17日
秋の庭には、鮮やかなまでに大輪の薔薇が咲き誇る。
庭を囲む生垣に。
庭の花壇に。
華やかに甘い香りが満ちる其処は、野良猫たちと妖精たちの楽園だった。
💐
榊と未霊
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御縁・榊 2021年11月17日
(柔らかな芝生の地面に、腰を下ろした男がひとり。黒猫が男の膝の上を占領し、丸まっていた。ひんやりした空気も気にならないらしく、男はこの季節の外にしてはやや軽装だ。柔らかな白いニットと細身のジーンズだけの身軽な服装。その中で、男が耳を塞ぐように装着したゴツいヘッドフォンだけが奇妙に浮いていた)(かりかりかりかり。窓硝子を引っ掻く微かな音。未だ月齢的に去勢手術も予防注射も済んでいない仔猫たちは、今日も家の中だ)
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徒野・未霊 2021年11月17日
ふあ~……ぁ……ここにいたんだ。
(欠伸をしながらのろのろと、当たり前のような足取りでやってきて)
(男の膝の上の猫を持ち上げたなら、それを胸に抱き直して)
今日はお店はいいの?
(自分は男の膝に頭を預けて寝転がった)
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御縁・榊 2021年11月17日
(賢い黒猫は眠りを妨げられても無抵抗に大人しく相手に抱えられ、男の膝の上は飼い猫から野良猫にバトンタッチ。それを気にした様子もなく、そのまま膝の上の相手の頭を撫でて)
今日はめづるが来てるからね。此処の所ちょっと忙しかったし、来月はまた確実に忙しいから、少しはゆっくりしようと思って。
(アルバイトの少女が居るから、任せて引っ込んだのである。何かあれば植物たちが教えてくれる。尤も、この男が今こうしてヘッドフォンを装着しているということは、今日は聴こえすぎている日ということだけれど)(口にしたことに加えて聴こえすぎて疲れたし、おまけに来月はクリスマスがある。こんな世界でもクリスマス商戦は賑やかになるだろうし、花屋も仕事が山ほどあるので、休むなら今の内なのだ)
(無効票)
徒野・未霊 2021年11月17日
(アルバイトの少女――インセクティアのあの子の顔を思い浮かべて納得顔で見上げる)
それがいいよ。お兄さん働き過ぎだもんね。
たまにはこうしてゆっくりしたほうがいいと思うよ~。
(ねぇ~?なんて)(今度は自分の胸の上で丸くなっている猫に話しかけて)
まあ、人手が足りなかったらぼくも手伝うし。
(仮にも居候させてもらっている身の上だし)
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御縁・榊 2021年11月17日
まあ、めづるが困らない程度にたまには、ね。
(にあ、と相手の言葉にまるで答えるように鳴いた黒猫のタイミングの良さに可笑しそうにくすりと笑って、指で相手の髪をゆっくりと梳くように。さらさらりと指の隙間を抜けて行く柔らかな感触が好きだ)
未霊が手伝ってくれたら、若いお客さんも増えそうだよねぇ。
(手がするりと降りて、白く長い指が相手の喉を擽るように遊ぶ。可愛い可愛い猫の仔を撫でるように)
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徒野・未霊 2021年11月17日
ふふふ。この子もそう言ってるじゃんねぇ。
(陽の光で不思議に移ろう色合いの髪が、男の白い指の間でさらさらと揺れる)
…………今でも十分若いお客さん多いんじゃないの?
(目をぱちくり。眼前をじっと見る)
(女性受けの良さそうな甘いマスクがそこにあって)
徒野・未霊 2021年11月17日
そこ撫でてもぼくの喉は鳴らないけどぉ?
(そうは言いつつも、ゴロゴロ言いそうな顔で気持ちよさそうにしていた)
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御縁・榊 2021年11月17日
ノイン、実は人間の言葉分かってたりしないかい?
(くすくすと笑う声は勿論冗談で、しゅるりと動いた竜尾が甘えるように膝の上の少年の細い手首に絡んで擦り寄った)
まあ、多いけどね。君と俺じゃあ、来る客層も変わる、でしょう?
(いけしゃあしゃあと肯定するこの花屋、己の顔面に対する自己肯定感がとても高い。まあ、事実でしかないので。心地良さそうな相手の様子を眺めながら、そのまま擽る指は止めずに)
だって気持ち良さそうにするからさ。可愛いね、未霊。
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徒野・未霊 2021年11月17日
(皮膚の薄い手首の内側を擦られれば、擽ったくて思わず身じろぎして)
あー……でもぼく目当てだと、うるさい客が多そうだなぁ……。
お兄さんの目当てのお客さんって、上品なお嬢さんが多そうだし。
(アイドルに騒ぐミーハーな女子連中を思わず想像してしまう)
(後者と比べると、この店には合ってない気がして苦い顔)
徒野・未霊 2021年11月17日
お兄さんが撫でるの上手いんだよ。
そうやってここの猫たちも籠絡したんだ!
(蕩けた顔で、されるがままになりながら)
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御縁・榊 2021年11月17日
(もしかしたら、手首に絡めた尾だけでなく、柔らかな新緑のような羽毛を持つ翼が少年の周りを囲んでいるのに気付くかもしれない。閉じ込めているようで、包み込んでいるようで、単なる戯れのようでもあった)
賑やかな子は賑やかだよ。ただ、適当にいなしてあげていれば、俺があんまり五月蝿いのは好きじゃないと気付いてくれるだけ。
(可愛い猫の仔をよしよしと撫で擽りながら、のんびりとした口調でなかなかにあれなことを宣う。気に入られたいと思えば大人しくなってくれるもので、この男が自分からどうこうしてくれとお客に頼んだことは、殆どない。その割には、この物資が不足した世界でも色々と貢がれているけれど)
猫を撫でるのは昔から好きだからねぇ。
(相手も猫扱いしているのを隠しもせず、撫でる指はとても優しい)
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徒野・未霊 2021年11月17日
(翼が風よけみたいになってくれているから、すぐに気付いた)
(暖かくて心地よいけれども、男の香りもふわりと仄かに香って少し恥ずかしい)
ははっ、そこは慣れてるってことか。まあ、接客業だもんね。
(男の真意には気付かずに、なるほど~なんて納得したように頷く)
ぼくのファンって厄介なやつ多いし、反転してアンチになるやつもいるから面倒だよ。
(有名になればファンも玉石混交。変なやつも自然と多くなるわけで)
ここに辿りついたのもアンチのせいだったしなぁ。
徒野・未霊 2021年11月17日
…………それってぼくも猫ってこと? にゃーっ
(ていっ、とお腹あたりに猫パンチ。痛くないやつ)
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御縁・榊 2021年11月17日
(何時も、柔らかな草花の香りのする男だった。今は機嫌が良いからか、捻れた木の幹のような角には蔓が絡み、小ぶりな白薔薇が幾つも、柔らかに咲いている)
知ってるよ、時々深夜に帰宅する君を追い掛けて来るひとが居るからねぇ。まあ、君が此処に迷い込んで来たのは俺としては嬉しいことだし、結果オーライだけど。
(くすり。口角がゆるりと上がって微笑む表情は穏やかだが、その中身は決して優しくないこの男によって、良くない思惑で相手を追い掛けて来た何処ぞの誰かは花粉の幻惑で道を見失い、往くも戻るも出来ないまま、朝まで足を棒にして彷徨う羽目になったことは、秘密)
そうだよ、可愛い野良猫。見失わないように、うちの子だよって、ちゃんと猫鈴を付けたでしょう?
(猫パンチに笑いながら、喉を擽っていた手でその手をひょいと捕獲する。そのまま、その指先に、ちゅ、とリップ音をひとつ)
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徒野・未霊 2021年11月17日
…………えっ、まじ?
お兄さんに迷惑掛けてない? 大丈夫?
(今のところ実害は被っていないが、家までは割れていないのだろうか)
(微笑みの裏の真実には気付かぬまま。アンチの面倒くささを思いだして、げんなりした顔をしている)
徒野・未霊 2021年11月17日
アンチが出逢いのキッカケってなんか嫌だけどなぁ。
鈴……ああ、あれってそういう意味だったの!?
お守りか何かかと思ってた……って、ちょっと……っ
(キザな仕草もこの男がやるとこうもサマになるとは)
(ぽぽぽ、と紙のように白かった顔に赤みが差した)
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御縁・榊 2021年11月17日
大丈夫だよ。この家には、俺が望まないものは近付けないからね。
(相手のように意図せず潜り込むことはあっても、最初からこの男が否を突き付けているものは近付けないようになっている。相手をつけて来る者はアンチでも行き過ぎただけのファンでも、全て惑わせて追い払ってしまっているから何も問題ない)(なお、相手のミステリアスな噂の中に「追い掛けても見失って消えてしまう」「確かに追い掛けていたのに何処とも知れぬ場所に出てしまって朝まで帰れなかった」等の話があるとしたら、それはこの男のせいである)
御縁・榊 2021年11月17日
どんな出逢いでも、未霊がこの家に居る時点で俺は歓迎するけど?
(赤くなる頬が可愛らしくて、もっとちょっかいを出したくなるのをセーブする。一応、庭だしなぁ、という良識のような何かはあるらしい。ちゅ、ちゅ、と遊ぶようにその指先に、手の甲に、爪の上に、指の間に唇を落としながら)
お守りも兼ねてるよ、君が取り憑かれて乗っ取られてしまわないように、ってだけだけどね。祓う、まですると仕事に支障を来すだろうしねぇ。
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徒野・未霊 2021年11月17日
へぇ~……便利なお家だなぁ。
まあ、お陰様で助かってるけどさ。
(普通の家ではないことはわかっていたけれども、そんな効果もあったとは)
(詳しい効果のほどはわからないが、それでも雲隠れするにはありがたいことこの上ない物件である。実際助かっているし)
徒野・未霊 2021年11月17日
…………お兄さん、そういうことさらっと言うよね……。
(キザな仕草に加えて台詞までとは。自分の魅力の使い方を識っている男がやるとここまで破壊力があるなんて)
(逆にこっちが恥ずかしいくらいで、頬の熱さでは飽き足らず身体まで火照ってきた)
ふぅん……そこまで気を遣ってくれてたなんてね……。
(でも猫鈴だ。ちょっと複雑そうな顔)
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御縁・榊 2021年11月17日
未霊のためになるなら何より。
(柔く微笑む男は、素直に嬉しそうに目元を緩めた。この家は、男にとっても重要な防衛ラインだ。だから、不特定多数が通う店はともかく、家の中は特定の存在しか立ち入りを許さない。夜遊びの相手も相棒以外は自宅に招くことはないし、美しい薔薇の生垣はその実、防御と攻撃を両立させる)
御縁・榊 2021年11月17日
本当のことだからねぇ。だって、君は愛らしいもの。
(可愛い可愛い野良猫。何時までこの家に居てくれるだろう?)(ちう、と相手の手首の内側に吸い付いて、痕をひとつ残す。肌が白く柔いからか、この少年の肌は痕が残りやすくて好きだ。相手が振り払わないのを良いことに、好き勝手する男だった)
だって、仕事の邪魔になったら外すでしょ、君。気ぐらい使うよ、俺だって仕事の邪魔をされるのは嫌だもの。
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徒野・未霊 2021年11月17日
…………ぼく、クソガキって言われるほうが多いけどなぁ。
顔はまあ可愛い系だとは思うけど。
(なんて天の邪鬼な返し。言うまでもなく照れているからだけれども)
あー! ちょっと! 痕残さないでっていつも言ってるのに……。
(まあ、今は秋だしこの身体は気温に鈍いので長袖を着ればいいのだけれども)
(それはそれとして)
徒野・未霊 2021年11月17日
……まあ、そりゃあね。
リスナーは匂わせとかいって、小物一つとっても勝手に嗅ぎつけてくるからなぁ。
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御縁・榊 2021年11月17日
そう? 素直じゃなくて照れ屋で可愛いのに。
(くつりと喉を鳴らすように、ブルートパーズの眼差しが細められる。少しだけ面白がるようでも、愛でるようでもあった。照れ隠しなんて、勿論気付いている。ほら、やっぱり可愛い)
明日は手首にリボンでも結んであげようか。花も添えて。
(文句を言われても何のその。痕ひとつくらい簡単に隠れるものだ。まあ、どうせ今夜には服の下に沢山残ることになるのだろうから、今更ひとつやふたつ)
匂わせ、なぁんて。君が毎日のように花を飾ってるコトの意味に気付かないようじゃ、大したコトないよねぇ。
(しれりと宣って、楽しそうに笑った)
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徒野・未霊 2021年11月17日
…………そう感じるのはお兄さんだけだよ。
(からかわれている上に見透かされている気がして、ぷくっと頬が膨らんだ)
(踊らされている……こういうところに経験や歳の差みたいなものを感じる)
ちょっと少女趣味過ぎない?
絶対女子からの贈り物だって思われるよそれ……。
まあ、花になんか言われてもぼくは飾るのやめないけどね。
(しれっと、自覚もなしにそんなことを口にして)
(無効票)
御縁・榊 2021年11月17日
なら、俺の得ってだけだから何も問題ないねぇ。
(唇で遊んでいた少年の手を、指を絡めるようにきゅっと握って今度は手遊び。するりと動いた尻尾の柔らかな毛並みが、膨らんだ頬を擽るように撫でて行く)
良いじゃない、可愛いから似合うよ。……ふふ、そうだね。
(少女趣味に見えるものだって、この子なら似合うだろうなとは思う。実際、見事に性別の境が曖昧な見掛けをしているものだから。相手が、何を言われても自分からの花を飾ってくれるのだと知ると、男は長い睫毛を伏せるように淡く微笑んだ)(本当に可愛いなぁ、なんて、小さく呟く気怠げな声は、甘ったるい)
(無効票)
徒野・未霊 2021年11月18日
そういうもん?
(ちらと視線を戻して、弱い力で握り返す)
(頬を撫でる感触が擽ったくてぴくっと目を瞑る)
まあ、確かに? ぼくは可愛いので似合うだろうけれども?
(これみよがしに、わざとらしくそう宣ってやる)
(本心で言っているだろうことと、声音の甘さが、またこちらの恥ずかしさを助長するものだから)
(🌹)
御縁・榊 2021年11月18日
そういうものだよ。だって、俺には得しかないもの。ね?
(弱くとも握り返してくれた小さな手を、大切そうに包む。可愛いなぁ、本当に可愛い。頬を撫でて遊ぶ尻尾は、擽ったがる相手の様子を見てそのままするりと反対の手に絡まった)
うん。それに、君が俺の花を飾ってくれると、俺が嬉しい。
(わざとらしくしたかったのだろうけれど。本当のことだからなぁ、なんて思いながら、あっさりとそれに同意した。ついでに、素直に嬉しいと告げる。この何だかんだ優しい少年は、素直に言われてしまったら突っぱねられないと知っているから)
御縁・榊 2021年11月18日
(夕暮れへ向かう空から、ひゅるりと冷たい風が吹いた。幾ら翼で包んでいても、死者であるこの子の身体は外気温に合わせてどんどん冷えてしまうだろう)
……さて。未霊、そろそろ部屋に戻るかい?
(🌹)
徒野・未霊 2021年11月18日
ぼくも得が欲しいんですけれどもー!
(なんて。この家に住まわせてもらって、傍に置いておいてもらえるだけで得しかないのだけれども)
(そんなことはこの男にも筒抜けだろうから、ただの軽口だ)
ふぅん……そっか……嬉しいんだ……。
(そのことに自分も嬉しさを感じるなんて)
(口にはしない。してやらない)(けれども泳ぐ視線が何より雄弁で)
徒野・未霊 2021年11月18日
……そうだね。猫たちも待ってるだろうし。
(名残惜しさを感じる気持ちを振り払うように猫を抱っこしたならば)
(よっ、と)(勢いよく起き上がる)
なんかお腹空いちゃったなぁ。今日の夕飯はなにかな~。
(なんて、漂う甘い空気を晴らすように、わざと軽い調子で言いながら部屋へと戻っていった)
(部屋に戻れば、猫たちの熱烈な歓迎を受けることになるのだが、)
(それはまた別のお話)
徒野・未霊 2021年11月18日
【〆】